法月綸太郎のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
「新装版 頼子のために」
果たして手記は正しいか。
到叙とは、ミステリで最初に犯人が明かされ、主に犯人の視点で物語が展開されていくタイプのもの。通常の到叙では、最初に犯人や犯行が明かされながら、もう一方の視点(探偵や警察)も描かれ、ミステリか深掘りされていく。古畑任三郎の様に犯人を徐々に追い詰めて行ったり、対峙する程に緊張感が増していくと思う。
だが、本書はちょっと違っている。愛する娘である頼子を失った父が、その娘を殺した犯人に復讐したことを手記にて告白する形式を取っている。到叙ものでは、犯人の視点で描かれる内容は正として進める場合が多いので手記を正にしていくと思いきや、「頼子のため -