法月綸太郎のレビュー一覧

  • 新装版 頼子のために
    古臭さがどうしても付きまといますが良作でした。
    終盤の病院での展開は予想外で度肝を抜かれました。
    ただ…賛否の内、賛の声が多いみたいですが私は最後の最後は蛇足かなぁ…と感じました。色んな意味で展開が読めない作品ですので、未読の方は是非。
  • あなたも名探偵
    「犯人は語り手」な薄暗い話から人の死なない学園ミステリー、人間臭い話、謎解きページまで被害者すら分からない話など作風の違う作品ばかりなのでわくわく一気に読めました。
  • あなたも名探偵
    私事だが最近BSの再放送『名探偵ポワロ』にハマっている。そんな気分にピッタリの「読者への挑戦状」つきのアンソロジー推理小説集。かなりの豪華作家陣。とはいえ既読作家は市川氏と穂信氏のみ。各々シリーズもののキャラのスピンオフ的な作品が多く、各作家さんの色が濃く感じられて興味深かった。とりあえずどれも推理...続きを読む
  • あなたも名探偵
    6人の作家によるアンソロジー

    読者への挑戦状が全てにあり、6作品中3作品の犯人当てに成功♪
    名前は知っているけど実は読んだことがない作者さんも多く…短編とは言えそう言う作家さんの作品を読めたのは良かったなぁ。
    一つ一つは短いので、合間の時間にでもサラッと読めるのが嬉しい作品でした。
  • 法月綸太郎の冒険
    死刑囚パズルは理詰めで固めていくのは、なるほどーっては思うものの、もっと根本的なところで??って思ったので、ほかの人のレビューとかでの高評価にはあまり賛同できなかったかな?

    カニは、気持ち悪いネタで最後まで押し通すかと思いきや……
  • 新装版 頼子のために
    まさかと感じてしまった。途中までは「あぁ、こうなるんだろうな」と言う風に思いながら読んでいたが、最後の最後でとても信じがたいことを知ってしまった。この結末は気持ちの良いものではないが、家族とは何なのかを感じている。
  • 7人の名探偵
    どの作者名を見ても、ミステリ好きなら知らない者はいないと言ってよい作家ばかりで、その人たちの個性が感じられるアンソロジーなのである。
    7人の名探偵とは、とりもなおさず作者達自身のことであり、この名探偵達の生み出す世界にゆったりとひたるのがよい。
    とはいえ、一つ一つは決して長くないので、どんどん読み進...続きを読む
  • 誰彼 新装版
    法月綸太郎初期の作品。
    旧版を持っていたけど、新装版も買っちゃった。
    やっぱり粗いトコロはあるけど、とても楽しめた。
  • 新装版 頼子のために
    めちゃくちゃ面白い、そして、おぞましい。
    ほんとに傑作なのだけど二度は読めない後味の悪さがある。
    二転三転する展開に夢中になり、ついつい物語に入り込んでしまう。
    その結果、主要人物たちの歪な愛をもまともに食らうことになるためかなり気力をもってかれた。
    ラスト一行の法月氏に共感せずにはいられなかった。...続きを読む
  • 法月綸太郎の功績
    法月警視の作家の息子綸太郎(作者と同じ名前)が探偵役になって殺人事件の謎を解く短編集。ちょっぴり行動することもあるが、安楽椅子探偵の形かな。父親が難航している事件を息子に相談するのだが、ああでもないこうでもないと推理しているうちに、ぱっと解決の糸口が閃くというもの。無茶苦茶な状況でもなく、正攻法の論...続きを読む
  • キングを探せ
    学生の頃に購入して、最後まで読み終えて無かったので
    読んでみました‼️

    初めての法月さんの作品。
    このようなスタイルで他作品も執筆しているのか
    少し興味が湧いてきました。

    僕も、交換殺人の小説は初めてで、、
    交換殺人のメリット・デメリットが分かりやすく
    物語に描かれており、綺麗に練り込まれている...続きを読む
  • 法月綸太郎の功績
    「法月綸太郎の冒険」「法月綸太郎の新冒険」に続く短編集。第55回日本推理作家協会賞受賞作「都市伝説パズル」は初めて読んだが思っていたよりもトリックの難易度は低く肝はわかりやすかった。「中国蝸牛の謎」も犯人はこの人しかいないなというのがあったが他の三編はほぼトリックは解けず。特に最後の「縊心伝心」はさ...続きを読む
  • 怪盗グリフィン、絶体絶命
    ワクワクしながらあっという間に一気読み。子供向けに書かれた作品とはいえ、目まぐるしい展開に脱帽。
    頼子のためにとか一の悲劇とはまた違う法月綸太郎作品に出会えた。面白かった。ただ、名前がややこしい...(ノД`)
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版
    本の厚さはそんなにないものの非常に中身が濃い作品。正直こんなに詰め込む必要があるのかというぐらい情報量が多いが、それも作者のミステリに対する愛と拘り故だと思う。本作はしらみつぶしの時計のようなミステリ作品というよりも、ミステリに対するまた違ったアプローチの仕方を書いた作品でありそれを楽しめる人にはた...続きを読む
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版
    自分はSFの読み手ではないので、表題作シリーズのSF設定の説明は「?」となってしまった。
    知識がないのが悪いのかもだが、「ノックスの十戒」がどうして特異点になったのか、その理由が理解できないままだ。もちろん、ユーモアとして読むべき部分もあるだろうから、こんなことをいうこと自体が無粋なのかもしれないが...続きを読む
  • ベスト本格ミステリ2018
    様々なアンソロジーで読んだものもあったが、改めて面白い。虚構推理は次から次へと推論が出てきた上で結局は、というのが楽しい。
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版
    「ノックス・マシン」★★★★★
    「引き立て役倶楽部の陰謀」★★★
    「バベルの牢獄」★★★★★
    「論理蒸発 ノックス・マシン2」★★★
  • ノックス・マシン 3/4 電子オリジナル版
    ミス研の同人誌だったら伝説になりそう。つまりあまり一般受けはしないかも。
    『ノックス・マシン2』は中盤まではすごいテンションあがったのに、後半えらいご都合主義…
    『バベルの牢獄』は一読の価値あり。面白いです。
  • 新装版 頼子のために
    「新装版 頼子のために」
    果たして手記は正しいか。


    到叙とは、ミステリで最初に犯人が明かされ、主に犯人の視点で物語が展開されていくタイプのもの。通常の到叙では、最初に犯人や犯行が明かされながら、もう一方の視点(探偵や警察)も描かれ、ミステリか深掘りされていく。古畑任三郎の様に犯人を徐々に追い詰...続きを読む
  • 新装版 密閉教室
    全ての机と椅子が消えた密室の教室に残されたコピーの遺書と級友の骸。高三の推理マニアの順也が自殺か他殺か謎に挑む。本格は苦手意識があったけれど、謎に興味を引かれるのは勿論それが明かされていく課程も爽快で、古さも感じなかった。中盤や終盤の二転三転する展開や、警部に教師に生徒たちの然り気無い立ち方も良い。