法月綸太郎のレビュー一覧

  • 新装版 密閉教室

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    法月氏の作品が面白いと感じたのは、ポオの時代からディクソン・カー他数々の推理作家を経て語り尽くされたと思われる「密室」にデビュー作から敢えて挑んでいる事と、本格推理に強い拘りがあり他の作品に於いてもぶれが無い事でしょうか。
     それから、もう一つ言うなら、悪戯に読者への恐怖心を煽らない事ですね。因みに法月氏は、エラリー・クイーンの作品に傾倒しているようです。

     さて、この作品は小説のはじめぐらいで、だいたい犯人が分ったように思えるところなのですが、実は意外なところに落とし穴があるのです。
    たぶん、誰が読んでも分かりますよ・・・。逆に言えば、分かるように読者を誘導して謎を解かせる意図が垣間見える

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    2013年11月16日
  • しらみつぶしの時計

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    ネタバレ

    『使用中』
    担当である桐谷と打ち合わせに喫茶店にやってきた作家・新谷。新谷が語る新作のアイデア。新谷のコーヒーを間違えて飲んだ桐谷。コーヒーに盛られた下剤。喫茶店の店仲田真美子の殺意。使用中のカードのかかったトイレで殺害された新谷。同じくトイレに駆け込んだ桐谷。死体とトイレに閉じ込められた桐谷の運命。

    『ダブル・プレイ』
    妻の牧子と口論してバッティングセンターにやってきた木嶋省平。そこで持ちかけられた交換殺人。カメラマン・宮沢の叔父である山崎を殺害した省平。名古屋出張でアリバイを作る省平の落ちた罠。

    『素人芸』
    浪費癖のある妻・早苗が買った腹話術の人形。早苗と口論になり弾みで殺してしまった

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    2013年08月01日
  • 法月綸太郎の功績

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    王道中の王道ともいえる安楽椅子タイプの本格ミステリーです。【中国蝸牛の謎】はご都合主義的であまり感心できませんが、他の四編は良い出来です。特にロジック一本勝負の【都市伝説パズル】は傑作だと思います。

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    2014年04月27日
  • ふたたび赤い悪夢

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    4+ 

    名探偵の苦悩極まれり。

    著者が言うには、『頼子のために』『一の悲劇』『ふたたび赤い悪夢』の順(刊行順)で三部作を構成するとのことだが、物語の流れとしては本作は『雪密室』と『頼子のために』の続編にあたる。『一の悲劇』は本作よりも後の話、『雪密室』と『頼子のために』は直接の関わりはない。本作のみ読んでも、過去の事件との関わりが多少わかり難いだけで、そこそこ楽しめるとは思うが、遡って読む場合には、重要な点がネタバレになってしまうのでやはり刊行順に読むのが望ましい。

    ちなみに本書巻末の笠井潔の解説には前もってネタバレの注意喚起が記載されているが、クイーンの作品については予告なくネタバレし

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    2013年07月10日
  • 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題

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    12の星座にまつわる物語(のうちこの本では6つ)をモチーフにした謎解きミステリの短編集。
    それぞれの話がコンパクトにまとまってます。どれもちょっと言葉遊びに凝り過ぎだろう、という気がしなくもありませんが(笑)まぁ、本格ミステリ短編集なのでご愛敬。そして、この作者はホント、クイーン親子が好きなんだなぁと思いました。

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    2012年12月26日
  • 新装版 密閉教室

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    お膳立てばっちしの本格推理小説。

    最初は、語り口がちょっと芝居がかりすぎているように感じていたが、クラスメイトの一人が主人公に自殺未遂をした経緯を語る場面で「これは凄い!」と膝をただした。
    この心理描写、その切迫感、そして絶望感。ともすれば絵に描いた餅のような滑稽さに陥りかねない(中二的な意味で)その感情を、ここまで研ぎ澄まされた言葉で語る著者の筆力に感心した。

    それ以後は、物語世界にぐっと興味が湧いてとても面白く読めた。
    教室にあった48の机と椅子が消えた中で級友が死んでいたという奇妙な密室、という設定をじわじわと生徒たちの反応を交えて描いていく様子や、主人公と警部との軽妙な腹の探り合い

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    2012年08月29日
  • ふたたび赤い悪夢

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    西村頼子の事件以来、出口の見えないスランプに陥っていた
    作家の法月綸太郎のもとに、深夜かかってきた電話は、
    アイドル歌手畠中有里奈からの救いを求める電話だった。
    ラジオ局の一室で刺されたはずの有里奈は無事で、
    彼女を刺したはずの男が死体で発見されるという奇妙な状況。
    しかし、有里奈は、ただ不思議な体験をしたというだけで
    混乱し、恐怖に追い詰められたわけではなかった。
    彼女の精神を極限まで追い込んでいるものは、
    有里奈の双子の兄と、有里奈の父を惨殺し
    自殺を遂げたという実の母親の影だった。
    自分の中にも、やはり人殺しの血が流れていたのだ――。
    そう思いつめ、心を閉ざしてしま

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    2012年05月07日
  • 法月綸太郎の新冒険

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    「法月綸太郎の冒険」が好みにあっていたので、そこそこ期待をして読んでみる。「冒険」はかなり作品の軽重に差があってバラエティに富んだ短編集となっていたが、本作品はテイストが揃った本格ミステリの王道を行く様な作品集であると言える。それぞれに一筋縄では行かない捻りの展開が待っていて、途中から推理することを放棄しても(というか出来ない・笑)、結末でびっくりするという楽しみが味わえる。

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    2012年03月07日
  • 法月綸太郎の冒険

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    短編集。見事に粒揃い。動機の設定が抜群にうまい(それだけリアリティーがある)。トリック重視の他の新本格の作家とは一線を画している。

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    2011年09月23日
  • ふたたび赤い悪夢

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    綺麗にオチのつく良くできたミステリだった。引きが弱く感じたところがあり、ページをめくる手が止まらないという感じにはならなかったけど、解決編で次々と明らかになっていく真実はすごく練り込まれていて読みごたえがあり、また感動的な内容だった。

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    2010年10月31日
  • 法月綸太郎の新冒険

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    学生時代、辛くて辛くて仕方なかった時に読んだ本。
    面白くてもうしこし頑張ろうと思えた。
    長編よりもやはり短編が楽しい。

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    2010年09月20日
  • 犯罪ホロスコープI 六人の女王の問題

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    言葉遊びがふんだんに使われていて、ミステリの中でも私の好きなジャンル。星座に結び付けているのはこじつけっぽい気もするけどとても面白かった。残りの6つの星座編も早く読んでみたい。

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    2010年07月13日
  • 法月綸太郎の新冒険

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    探偵法月綸太郎の短編集。
    どの作品もテンポが良くて読みやすく、面白かった。
    息子の出てくる(作者同名の主人公)モノはどれも好き。

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    2010年04月07日
  • 法月綸太郎の冒険

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    なぜか素直に「名探偵」と呼べない…だけど愛着がある素人探偵法月綸太郎の第一短編集(全7編)。「死刑囚パズル」はあっと言わせるものがあるし、「切り裂き魔」は犯人に共感の意を込めてお気に入り。

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    2011年07月22日
  • 法月綸太郎の功績

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    推理がはずれる綸太郎がエラリー・クイーンのようで面白い。
    多分、キャラクター的には同じなんでしょう。
    都市伝説パズルが王道本格ミステリで好き。

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    2009年10月07日
  • 法月綸太郎の冒険

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    推理自体は微妙な気がしたけれど、気軽に読めるので良し。何度も読み返せそう。一年たてば内容を忘れられる自分が有難いような憎いような。

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    2009年10月04日
  • ふたたび赤い悪夢

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    凄かった。話もそうだけど名探偵としての法月綸太郎の悩みとか苦しみとかが盛りだくさん。推理部分も面白かったけどこういう部分もかなり面白かった。ここから法月綸太郎はどういう方向に進んでいくのだろうか。二の悲劇が楽しみ。あ、ちなみに解説でクイーンの「九尾の猫」と「十日間の不思議」のネタバレしてる。頼むよ笠井さん…。

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    2009年10月04日
  • 最後の一行 white

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    ラスト一行で世界が反転する短編、なんて読みたいに決まってる。
    執筆陣への期待もあって「どんな話かな」とワクワクしながら読んだ。
    想像していた『反転』とは少し違ったけれど、これはこれで良いな。
    驚くというよりもゾワっとさせるラストだった。タイトル見た感じ、場合によっては“black”版も出る可能性あるのか?
    もし出版されたら絶対読も。

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    2026年03月17日
  • 7人の名探偵

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    本格ミステリを確立した7人の作家によるアンソロジー。7人中3人は読んだことのない作家さんだったので、それぞれの特徴を知れて面白かった。この中では「毒饅頭怖い」が好みで古典な雰囲気や途中数学の問題で見たかのような推理が印象的でした。また綾辻さんの「仮題・ぬえの密室」は、他の作品と比べるとかなり特殊であり、我孫子さん、法月さん、小野不由美さんとの会話が、まるでエッセイを読んでいるかのようで興味深かったです。

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    2026年03月15日
  • 意外な犯人 犯人当て小説傑作選

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    アンソロジー最終巻
    延々と続いてほしいシリーズだった

    綾辻行人「意外な犯人」
    難易度低い

    辻真先「DMがいっぱい」
    まずまず

    井上夢人「殺人トーナメント」
    ややこしい論理パズルの転用
    オチは良かった

    乾くるみ「三つの質疑」
    面白い

    法月綸太郎「挑戦状盗難事件、または名探偵オルメスの冒険」
    まずまず

    白井智之「「少女」殺人事件 」
    既読 まずまず

    犬飼ねこそぎ「スフィンクスの謎かけ」
    まずまず

    森川智喜「犯人当てショートショート キーワードは黒猫」
    まずまず

    北山猛邦「竜殺しの勲章」
    強引

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    2026年03月10日