あらすじ
全編、これぞ本格推理! 名探偵・法月綸太郎が帰ってきた! 著者会心の傑作鉄道ミステリー「背信の交点(シザーズ・クロッシング)」、オカルトじたての怪事件「世界の神秘を解く男」、法月綸太郎本人が登場しない異色作「身投げ女のブルース」など、テーマと構成にこだわりぬいた中編を収録。本格推理の醍醐味が味わえる〈知恵と工夫のエンタテインメント〉!! (講談社文庫)
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Posted by ブクログ
収録作品の「背信の交点」、「身投げ女のブルース」がお気に入り。前者は法月綸太郎流トラベルミステリー、後者は法月綸太郎が出てこない本格ミステリー、という感じだった。
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「法月綸太郎の冒険」に続く短編集。どの話もめちゃくちゃ面白かった。これぐらいの長さだからこそどれも面白く読めたというのもあると思う。個人的に気に入ったのが「リターン・ザ・ギフト」。犯人も動機もさっぱりわからなかったけど特に動機に関しては最後の法月綸太郎の説明を読むまで「どんなオチをつけるんだろう」とわくわくしていたらそういうオチで凄く納得がいった。
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2018年12冊目。
傑作選で既に読んだ作品もあったけど、やはり面白かった。「背信の交点」「リターン・ザ・ギフト」はやはり秀逸。
「身投げ女のブルース」にはやられました。
そしてやっぱり法月父子のやりとりがたまらなく好き。
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今読むと、時代の移り変わりの早い事に驚かされるが、どの短編も名作揃いで、時を経ても色褪せない印象。自分のオススメは「現場から生中継」電話やTVを使ったトリックが面白かった。
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鉄道、オカルト、特殊アリバイもの、交換殺人という要素と謎解きで明らかにされる意外な犯人。やはり綸太郎は好きな探偵だなぁ。作者が会心作と語る「背信の交点(シザーズ・クロッシング)」「世界の神秘を解く男」「身投げ女のブルース」の事件後の余韻が好き
Posted by ブクログ
オーソドックスな本格ものが集まった短編集。どの作品も捻りが加えられており高レベルです。
私的ベストは【背信の交点】です。ロマンチックな雰囲気が一瞬にして覆えされるプロットが秀逸です。
【身投げ女のブルース】も好きな作品です。手掛かりが後出しでやや不満ですが、大きな騙しが利いており一番インパクトがありました。
Posted by ブクログ
お父さんと主人公の関係がとても良いのですね(* ´ェ` *)
どの短編も読み応えがあったのですけど、一番好きだったのはやっぱり飛び降りのお話なのですヽ(〃Д〃)ノ
最初の短編集もやっぱり再読したくなるのです……!1
Posted by ブクログ
「法月綸太郎の冒険」が好みにあっていたので、そこそこ期待をして読んでみる。「冒険」はかなり作品の軽重に差があってバラエティに富んだ短編集となっていたが、本作品はテイストが揃った本格ミステリの王道を行く様な作品集であると言える。それぞれに一筋縄では行かない捻りの展開が待っていて、途中から推理することを放棄しても(というか出来ない・笑)、結末でびっくりするという楽しみが味わえる。
Posted by ブクログ
法月綸太郎シリーズの短編。
長編も面白いけど短編もまた面白いんだよなぁ。
空き時間で読めるのもよい。
今回1番面白かったのは、「背信の交点」かな。
ラストでもう一捻りあったのがよい。
法月親子が仲良くて癒される。
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穂波と綸太郎の関係性が結構好きなので「イントロダクション」を読むと思わずにんまりしてしまう。
「身投げ女のブルース」も「現場から生中継」も、趣向を凝らした構成で楽しませてくれる。
これだけのトリックを生み出す頭脳も凄いけど、やっぱストーリー展開が秀逸だと思うんだよなあ。
ホント面白い。
Posted by ブクログ
身投げ女のブルースが一番いいかな。
ただ、どの作品も偶然に頼りすぎているような。そして理論がくどいというか、鼻に付く感じが全体的に…。
その辺りが、どうも法月さんの作品に乗り切れない理由か。
Posted by ブクログ
法月綸太郎シリーズ短編集。
「身投げ女のブルース」無理があるけど嫌いじゃないかな。
それにしても、出版社違いで
出てくるマドンナも違うというパラレルワールドぶりに
かなり違和感を感じる…
統合される日は来るのかな?
Posted by ブクログ
「冒険」よりもこっちの方が面白かった!
背信の交点は、ストーリーも良かったと思うし
身投げ女のブルースの視点も面白かった。
次作も読みたいなー。
Posted by ブクログ
せっかく虚構の世界を楽しんでいるところに、オウムや酒鬼薔薇事件など、現実にあった事件を思わせる文章があるのがイヤだ。作品世界が虚構であることを思い知らされてしまう。とくに時事性の強いものは、何年か経って読むとそこだけ浮いた感じになる。たとえ本筋とは関係なくとも、抜きがたい違和感がある。これだから日本の現代作家のミステリは読む気がしないのだ。が、これはタイトルに興味を惹かれて読んでみた。設定にも驚く。この人、ほんとにクイーンが好きなんだなあ…。これほどの敬意を前にほろりとせずにいられようか。(反語)
Posted by ブクログ
迷探偵法月綸太郎の短編集(全6話)。短編というより中編と言った方がいいボリューム。著者に珍しい鉄道もの「背信の交点」、法月警視が息子の推理で不可解な事件を解き明かす「身投げ女のブルース」などが印象的。
Posted by ブクログ
友達からいただいた本でする。少しエンジンがかかるまで時間がかかりました。短編なのですが、無理をしないで長編にしてもいいのに、と思いながら読んでいた。頭に来た?のは 「身投げ女のブルース」で一瞬「都筑的な」風味があり、心中(もしかして 意識している?!都筑風なアジェクティブを使っている!?)と不本意でござりましたがあとがきをみたらやっぱり彼を意識して書いていたやうでする。黄色の部屋はいかにして改造、、の時の彼とのインタヴュウを読みながら非常にはがゆかったのを再び思い出してしまいました。一ファンとしてのインタヴュウを望んでいたわけではなかったので、都筑を無上に愛するアタクシとしては許せるわけがありませぬ。以来法月さんは余り好きではない人としてカテゴライズされているのを再確認したわけでする。