法月綸太郎のレビュー一覧

  • 新装版 頼子のために

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    父親の倫理としてどうなのかというイヤミスな要素もありつつ、本格ミステリ作家だけどこの作品は誰でも読みやすい感じなのでお勧めしたい。

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    2025年06月11日
  • 推理の時間です

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    6人のミステリー作家による、フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットのアンソロジー。
    どの短編にも読者への挑戦状があり、問題編と解決編に分かれている。
    巻末には、それぞれの短編に対して他の作家による推理も掲載されている。

    普段ミステリーを読むと先が気になってどんどん読み進める感じがある。
    このアンソロジーは読者への挑戦状があって、普段よりも自分で考えながら注意深くゆっくり読み、ときには戻ったりしながら読んでいたように思う。
    自分で正解までしっかりたどり着けたものはなかったけれど、短編を読み終えるごとに全くの見当外れだったな、着眼点は悪くなかったな等思う楽しさがあった。
    作品に対して別の作家

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    2025年06月08日
  • 推理の時間です

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    アンソロジー作品。
    問題編と解答編に分かれていて、豪華な作家陣の作品を自分でも推理する事ができます。また、参加している作家さん同士でお互いの作品の推理した回答が掲載されており、思考を覗き見するようで面白かったです。

    普段、推理小説を読んでも推理しないのですが、この作品は問題編が比較的短く、自分でも挑戦してみようと思えました。いくつか挑戦してみましたが、少し真相に近付けたり、全く思い浮かばなかったり…と様々でした。推理に挑戦した結果、より丁寧に作品を読み込む事につながり、読後の満足感が上がったように思います。

    推理が苦手な人も、気軽に挑戦できるのでおすすめです。

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    2025年05月18日
  • 推理の時間です

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    法月綸太郎が集めた作家陣による読者への挑戦状。フーダニット・ホワイダニット・ハウダニットとあって、私に解けたのはホワイダニットの一編だけ……。悔しい‼︎ 他の作品をミステリ作家が推理するっていうのも収録されてて読み応え抜群。こうやって推理するのか〜。

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    2025年04月29日
  • 7人の名探偵

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    「十角館の殺人」刊行から三十周年を記念して出版されたアンソロジー。7人の作家さんが「名探偵」をテーマに本格ミステリを書き下ろした短編集の文庫本。

    ・水曜日と金曜日が嫌い ー大鏡家殺人事件ー 麻耶雄嵩
    →ミステリ作家の主人公が、探偵メルカトルに頼まれた用事の帰りに迷い、大鏡家の邸宅に助けを乞う。休ませてもろてると殺人事件が起きて…。建物の感じとか登場人物の名前とか、どことなく洋風ちっく。鳥を観察するヒュッテ?とか、サラマンダーが〜とか。でも探偵が出てきたらすぐ解決した、すごい…

    ・毒饅頭怖い 推理の一問題 山口雅也
    →落語のまんじゅうこわい、の話が最初に語られ、その後後日談的なスト

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    2025年02月26日
  • あなたも名探偵

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     6篇のミステリからなる「犯人当て小説アンソロジー」とある。購入してから気付いたのだが、6篇のうち2編は既に読んでいた。

     6人の推理作家からの読者への挑戦状とあるが、私は1編のみ犯人を当てることができた。名探偵には、ほど遠いと感じる。

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    2025年02月09日
  • あなたも名探偵

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    ずらりと並んだ作家の名前に釣られて買ったら知ってる作品ばっかりだった模様。
    知っているが故に「あなたも名探偵」というタイトルの通り読者側に問いかけてくる部分では冷めてしまったものの、読んだことない人に勧めるにはいい一冊だと思う。
    メインの話からはズレた部分の謎解きなのでそれぞれの探偵の違いや、作家ごとのクセなどを各シリーズの雰囲気と共にぜひ楽しんでいただきたい。

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    2025年02月04日
  • 法月綸太郎の冒険

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    法月綸太郎シリーズ初の短編集。
    長編とはまた違った趣きで楽しめた。
    全体的に高評価な本作ですが、個人的なマイベストは「切り裂き魔」。
    所謂あるあるネタをあそこまで上手くミステリとして調理するのは流石の一言。

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    2025年01月25日
  • あなたも名探偵

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    名探偵にはなれそうもないけど、読者への挑戦がはさまれた作品は大好き。
    推理に必要なものが全て提示されてからの真相の開示。
    うん、楽しい。
    東川篤哉と麻耶雄嵩や法月林太郎を1冊で読めるのはアンソロジーならではの贅沢さ。この、ある意味真逆ともいえる作品を立て続けに楽しませてもらった。
    麻耶さんの作品は、ミステリはミステリでも、推理小説でない方のミステリっぽくてぞくぞくしたし、法月作品は親子で軽口たたいてるようでいて、なかなかに重いし。
    市川憂人さんは、たぶん、初読み。雪の密室で、ちょっと切ないラストがよかった。米澤穂信さんのは、たぶん、小市民シリーズかな。名前だけは知ってても未読だのこのシリーズ、

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    2025年01月21日
  • 自薦 THE どんでん返し

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    そうそうたる著者たちのどんでん返し短編集。
    40-50ページの中で、ストーリーを展開しつつ、ミステリーとしてどんでん返しもあり、満足感がある一冊でした。

    綾辻行人さんの短編はホラーミステリー。
    世にも奇妙な物語で出てきそうなオチでした。

    貫井徳郎さんの短編は、解答編に移るまで、物語の「キー」に気づけませんでした。確かにヒントは散りばめられていました。

    東川篤哉さんの短編は、毎度お馴染み「烏賊川市シリーズ」。ミイラ取りがミイラになる展開はオチとして、最高でした。

    この三作品が特に好きでした。

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    2025年01月19日
  • あなたも名探偵

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    2025.01.19
    比較すると白井智之さん一番オーソドックスな犯人あてとして面白かった。次が同じ理由で法月さん。

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    2025年01月19日
  • 新装版 頼子のために

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    前3作と比べて格段にストーリー部分が面白くなっていると思った。
    トリックはあってないようなものですが、そのかわりに動機が焦点になってるのも今までと違うポイントかな。
    序盤で動機が明記されるものの、それが調査を辿ることによって本当の姿を表していく...というホワイダニット物ではありがちな展開ですが、先程言った通り、ストーリーが以前より格段に面白くなっているので、普通に楽しみながら読めました。(以前の作品は調査パートが少々退屈だったので...)

    結末の後味が悪いことで有名な作品なので、その事は知った上で読みましたが、思ったよりエグかった...
    でもエグいからこそ、強烈な印象が脳裏に刻み込まれたと

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    2024年11月24日
  • 生首に聞いてみろ

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    彫刻うんちくがじわじわ効いてくる

    しかし全てにおいてそこまでするー?という感じなんだけど、巻末インタビューで「ネタを生かすためにこちらを優先します」とお話されていて、あ、ハイと笑

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    2024年09月24日
  • キングを探せ

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    カラオケボックスに集まった4人の人間の目的は交換殺人の結団式だった。トランプで各々のターゲットと順番を定め、二度と会わない連絡しないと決めて別れた。やがて第一の殺人が起き、動機はあるがアリバイも強固な容疑者に警察は頭を抱えることとなる。

    冒頭で種明かしされているので、読者は神の視点を持っているつもりで読み進めるが、それがまやかしであったことに最後に気付かされる。なるほど、そこをうまく隠されていたか、と。法月警視、綸太郎親子が登場してきてからは、サクサクと話が進むのだが、それまでは一人目の「夢の島」視点の話が延々と続いていたためちょっとダレた。後の方で、わざわざそのように描写した理由(トリック

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    2024年09月02日
  • 推理の時間です

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    謎解き挑戦ミステリーアンソロジー。いわゆる「犯人当て」なのですが、当てるのは犯人だけとは限りません。フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットの三種類が各二作品ずつ。どれもこれも難問ぞろいでした……。
    とりあえず解答にたどり着けたのは法月綸太郎「被疑者死亡により」と田中啓文「ペリーの墓」。でもどちらも辛うじて核心部分は当てたと言えるものの、細部などは詰め切れませんでした。手掛かり部分等はわりと分かりやすいほうではあったと思いますが、決して簡単というわけではありません。
    謎が魅力的だったのは我孫子武丸「幼すぎる目撃者」。ホワイダニットって謎を作る方も解く方も一番大変なのではと思います。そんな中で

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    2024年08月31日
  • 生首に聞いてみろ

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    ネタバレ

    どこかになにかの取り替えトリックがあったんだろうということは推理はできた。生首に聞いてみろというタイトルからのなんとなくの想像だから、推理と呼ぶほどのことでもないんだけども。

    美術評論については、まぁよくわからないというか、言われたままそうなんだと理解する程度だけれど、ただその「価値」についてはなんとなくひねくれた見方をしてしまう。つまりそれを動機にするということへの不安さというか。自分に美的センスもそれを形や言葉にする力がないだけなんだけども、その価値を大事にすればするほど、冷静になってしまうというか。

    そして内容だけども、終わり際、後輩やその子分にネタバラシをするときに「誤解」という言

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    2024年08月08日
  • キングを探せ

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     四人の男がそれぞれ殺したい人間を殺すために四重交換殺人を計画し、それに法月警視と法月綸太郎が挑む頭脳戦で、エラリー・クイーンを彷彿とさせる緻密なロジックが完成度が高くて和製クイーン親子ともいうべき法月親子のキャラも魅力的だった。

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    2024年07月26日
  • キングを探せ

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    『生首』に続き、法月作品二作目。SNSでオススメしていただいた作品。出だしの共犯者(?)たちの談合シーンから、歌野晶午さんの某作品が思い浮かんだ…。珍しい倒叙気味のミステリィで、作品が構築される様はどこか美しささえ感じました!法月親子の関係が微笑ましい、よいアクセントになっていて良かった。星四つ半。

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    2024年06月09日
  • 新装版 頼子のために

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    ネタバレ

    ミステリーの展開として二点三点する、面白い小説でした。父親の愛がただ欲しい娘というのが深く刺さりました。
    最後のシーンはイヤミスよりの余韻を残すものでした。
    手記が嘘だということはなんとなく察したが、事件の真相がこんなものだったのかと驚きました。

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    2024年05月14日
  • 推理の時間です

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    フーダニット、ホワイダニット、ハウダニットをテーマに各2作品ずつ取り上げた短編ミステリー。解決するのは読者である私達。巻末には各作家が他作品をどの様に推理したかも書かれていて楽しい試み。私自身は推理は到底及ばず、さっさと袋とじの解決編へと読み進めた。楽しめた。

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    2024年05月13日