あらすじ
著名な彫刻家・川島伊作が病死した。彼が倒れる直前に完成させた、娘の江知佳をモデルにした石膏像の首が切り取られ、持ち去られてしまう。悪質ないたずらなのか、それとも江知佳への殺人予告か。三転四転する謎に迫る名探偵・法月綸太郎の推理は――!? 幾重にも絡んだ悲劇の幕が、いま開く!! 構想15年。著者渾身の長編本格ミステリ! 第5回本格ミステリ大賞受賞作!
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長かった!でもとてつもなくおもしろかった!
ある彫刻家が自分の娘をモデルした彫像を作った。彫刻家は末期癌で彫像を完成した直後倒れて亡くなる。
完成作品を見た者は誰もなく、葬儀後に確認すると彫像の首が切り取られてなくなっていた…
ここから怒涛の展開。彫刻家の娘、娘のストーカー、娘の実母とその再婚相手、美術評論家など入り乱れて色んな伏線がたくさん出てきて飽きない。最後に一気に回収され、まとめ方にうーんと唸るほど面白い☆
もっと世間に読まれて良い作品の1つだと個人的には思いました❗️
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久しぶりに本格推理ものを読んだ。以前から気になっていた法月綸太郎シリーズです。
この筆者の作品は僕好みでした。まず登場する探偵が、ホームズや相棒の右京さんみたいなぶっ飛んだ頭脳の持ち主ではなく、割と右往左往しちゃうタイプの探偵。
しかし最後の結論に至る論理の構成は完璧で緻密。
基本的に読者目線で話が進むので、探偵が立てた仮説が」次から次へと証言によって覆される様は眩暈がしそうです。そういう展開が好きな読者には最良の一冊となるでしょう。
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彫刻うんちくがじわじわ効いてくる
しかし全てにおいてそこまでするー?という感じなんだけど、巻末インタビューで「ネタを生かすためにこちらを優先します」とお話されていて、あ、ハイと笑
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どこかになにかの取り替えトリックがあったんだろうということは推理はできた。生首に聞いてみろというタイトルからのなんとなくの想像だから、推理と呼ぶほどのことでもないんだけども。
美術評論については、まぁよくわからないというか、言われたままそうなんだと理解する程度だけれど、ただその「価値」についてはなんとなくひねくれた見方をしてしまう。つまりそれを動機にするということへの不安さというか。自分に美的センスもそれを形や言葉にする力がないだけなんだけども、その価値を大事にすればするほど、冷静になってしまうというか。
そして内容だけども、終わり際、後輩やその子分にネタバラシをするときに「誤解」という言葉で、今回の全体像を説明しようとしてたけれどもそれには無理があるのではないか。それは美術的価値に重きを置くのと同じ感じする。物理的なトリックとしてはすごく面白かったんだけど、それがどう「認識されるか」という部分において、「誤解」に任せすぎじゃないだろうかと。むしろそれは「誤解」という言葉を使ったミスリードでないかと思う。
全体を通して面白かったんだけど、登場人物たちのある種の「狂気」が微妙に偏ってるあたりに氏の特徴があり、好みだろうか。
Posted by ブクログ
積読本第2冊終了!
タイトルと表紙のイラストからホラー寄りのミステリーを想像していたので「今ホラーの気分じゃないんだよね…」となんとなく距離をとっていた本。
蓋を開けているとしっかりミステリーだった。しかもかなり緻密。昔の事件に関しては「そんなにうまく警察の目を欺けないのでは」と思ったけど、でもやっぱりストーリー全体を通して石膏像の造り方とミステリーが融合している。
シーガルさんの石膏像の造り方からヒントを得てストーリーを組み立てたのだろうか?後書きに書いてあるのかな、気になる。
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散りばめられた伏線のなか登場人物はどれもみんな少しずつ怪しい。結局みんなそれぞれにキズ持ってました、真実は複雑ですね…という方向なのかと思ったら、意外にも明確な悪者がいて伏線もきっちり回収されていて私好み。
ただこのシリーズは(多くの人の感想にあるように)主人公が警視の息子という立場で当然のように捜査に参加する部分はリアリティはないように思う
(私はそこはあんまり重視してないが)
Posted by ブクログ
終盤まで事件の全容が見えて来ない展開で、面白かった。
美術ネタだった。
末期ガンの著名な彫刻家・川島伊作がアトリエで息を引き取る。遺作は、娘・江知佳をモデルにじかに石膏取りするインサイド・キャスティングの技法で制作した石膏像。元妻をモデルにしたかつての代表作《母子像》を引き継ぐ作品と目されたが、気がつけば彫刻の頭部が何者かに切断され、盗まれていた。
殺害予告だと受け取った彫刻家の弟川島敦志は、綸太郎に事件を未然に防ぐよう依頼する。
しかし綸太郎の奮闘?も虚しく、江知佳は殺害され、切断された江知佳の頭部が川島の個展会場となる名古屋市立美術館に郵送される。
各章の冒頭に引用された、石像の目の表現についての歴史的変遷と解釈は興味深く読んだ。
川島伊作の恋人レイカ、弟の敦志、川島の個展のキュレーター宇佐見、綸太郎の後輩のカメラマン田代、江知佳の元ストーカー堂本、情報屋飯田、江知佳の母親の再婚相手各務。
綸太郎が推論を巡らせるたびに誰かが代わるがわる怪しく見えてきて、気が抜けない。
頭部=ドライアイス代用説はさすがに無理があったけど、頭部はもともと無かったとする宇佐見の作品解釈は読ませたし、やっぱり存在していた石膏頭部の目は実は見開かれていた、という事実が明かされた時には衝撃が走った。
そこから事件は江知佳殺し以上の広がりを見せてゆく。
綸太郎相変わらず探偵気取って懲りないよなぁとか、警視といえど民間人の身内を現場や本部や捜査に同行させるのは駄目だろうとか、自殺者の身元確認ってこんなに杜撰なのかなとか、人間の入れ替わりって可能なのかなとか、浮気の復讐で計画殺人に加担するかなぁとか、細かい箇所はいろいろ気になったけど、総じて面白かった。
こんなショッキングな事件じゃあ個展は中止かなぁ…
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首切りものの中では一番良く出来ていたと思う。すごい。石像の首を切った理由がとても鳥肌たったし、そこを解くことですべてがすらすら解けていってほんとにすごかった。
Posted by ブクログ
ずっと読みたかった「このミス」1位だった法月綸太郎シリーズ
連続殺人とか、派手なトリックとか、そう言うのは無かったのですけど、納得の本格だったのです。
彫刻なんて、フツーの読者はサッパリだけど、分かるようにちゃんと大事な所を解説と言うか、法月探偵と共に「ふーん。なるほど」と言う位には掴めて良いのですよね
だから、「あっと驚く展開」が予想以上に鳥肌だったのです。
しーなの好きな法月親子の関係と言うか、お母さんの事とかもチラッと出て来て、今後の展開や何かの事件に関係してくるのでは……?とちょっとwkwkしてしまったのです。
闇は闇なのでしたが。
緻密な伏線……とゆーのが感想には必ず出てくるのでは?と思う位あれもこれも後々「ああー……!」と頷いたり、悔しかったり。
よくよく考えてみると、要らない設定とかもあるのですけど(例えば、1だけで良くない?2とか3とかそれ以降とか……要る?)躓いたり迷ったりする法月探偵は好感が持てるのです。
巻末のインタビューにもあったのですけど、完全無欠の名探偵はやっぱりカッコイイし、江神さんも鳴海雄一郎(?)も大好きだけど、やっぱり間違ったり後悔したりしながらの法月探偵も好きなのです
探偵が一人でワトソン役が居ない場合は、多重推理が成り立ちにくい分けだから、法月探偵みたいな読者と一緒に間違って行く探偵になるのでしょうか。
そう言う面から見ても、探偵と読者とストーリーがちゃんと一緒に進んで行くのですよね。
つまりそれって、読みやすい?のでしょうか。多分そういう事なのですよね。
読みやすい。理解しやすい。突然名探偵が思い付くトンデモ推理に着いていけない……とゆー事態に陥りにくいのですよね。
解決や結末は「鮮やかー!」と言うよりもシリアスな展開で余韻もしんみり。
他の法月探偵シリーズを読みたいな……読み返したいな……と思ったのです。
次にまた未読のものを見かけたら、迷わず買ってしまいそうなのでした。
Posted by ブクログ
法月綸太郎という名前を具体的に意識したのは、大塚英志×清涼院流水×箸井地図の漫画「探偵儀式」の中でN月R太郎なるキャラクターが登場していたからだ。漫画の中では自分が探偵として担当した事件をミステリー小説にしている作家ということだったが、この「生首に聞いてみろ」でも主人公は法月綸太郎で作家で探偵まがいのことをしている。ちなみにこの法月綸太郎の父親が警視で主人公が作家という設定は内田康夫の浅見光彦を彷彿とさせる(本家はエラリー・クイーンだ)が、描かれている印象は金田一耕助に似てなくもない。
このミスで一番になった「生首に聞いてみろ」だから、ということで読み始めたわけだが、比較的厚めの頁数にしては一気に読むことができた。しかしながら、物語におけるキーとなる殺人事件が実際に起こるまでに全体の半分ぐらいの頁数を割いているので、読みながらもしかして殺人事件など起こらないのではと思ったぐらいである。
しかし、殺人事件が起こり謎解きが始まると俄然展開は早くなっていく。後半の展開は非常におもしろかった。事件のトリックは複雑ではあるが、変なミスリードを起こさせることもなく伏線も比較的きちんと回収している。
前半もっと簡素にしてもよかった気もするが、逆にあれだけもったいつけたので殺人事件が非常にエキセントリックな印象になったというのも否めない。総じて読みごたえのある作品だっと思う。
Posted by ブクログ
法月氏はミステリー作家の中で新本格派と言われる人の一人です。彼の作品を読むのは初めてでした。あっと驚かせるタイプではなく、じっくりと読み進めて、錯綜する謎から真相に迫るという、まさに本格的ミステリー。
彼はエラリー・クイーンの大ファンらしく、クイーンの作品でそうあるように、法月綸太郎という作家本人が探偵として物語の中に出てきます。面白い設定ですね。
ここでの書評に書こうとしていたキーワードがまさに巻末インタビューで出ていました。やはり読者は同じことを考えるものかしら。本書を通じたキーワードは、「誤解」です。精巧に組み立てられた、全く隙のない構成、後半パチンパチンとパズルのピースがはめられていくところは、見事としかいいようがありませんね。たくさんの伏線があり、それらが複雑に絡み合っていて、いかにも不審な人物も何人も最初から出てきます。次々と仮説を立ててはそれを論理的に否定していく。真犯人も、本当にそれと書かれるまで分かりませんでした。
ミステリーを数多く読んできて、まだ本書を読んでいない人には是非読んでいただきたい本です。
Posted by ブクログ
すいません…ミステリ好きなんですけど法月さん読んだことなかったんです。
『ノックスマシン』を読んですっかり好きになってしまいました。ノックスの方が異作なんですね。本格ミステリで驚きました。有栖川有栖さんもですけど作者=探偵(もしくはワトソン)という流れはクイーンからきてるのですかね❔
著名な彫刻家の作品の石膏の首が切り取られた!いつ誰が何故❔
犯人は割とすぐわかりますがそのあと二転三転。いやらしいミスリードが無いので素直にミステリを楽しめました!
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様々な伏線がはられていて、徐々に回収されていく気持ちよさはあった。しかし、引っ張り過ぎのところも否めない印象。本格推理ものを書くとどうしても長くなってしまうのは仕方のないことかもしれない。
Posted by ブクログ
再読。最後の…がこれ見よがしで鼻につく。でも長い割には読みやすかった。最後のインタビューで、作者が意図したい事はわかったが、なんかもう少し他の書き方があったのでは?と思った。
Posted by ブクログ
彫刻家の娘をモデルに造られた石膏像の首が切断され、姿を消した。
著者と同名の探偵はその謎を追っていくが、陰惨な殺人が発生し、入り組んだ人間関係から過去の事件も浮かび上がってくる。
状況が二転三転するがトリックはそれほどでもなく、伏線の細かさを楽しむべき。
Posted by ブクログ
もう人それぞれの好みになっちゃうけど、この作風は自分のど真ん中ではないかなぁ。ロジカルで伏線の回収も見事だし、殺人事件が起こるまでの前半部分に散りばめてたものが見事に回収されている手腕は見事。だだ、あくまでも論理的に筋道立てた説明口調が多くなっちゃって、登場人物の内情が表に出てこない感じかするし、味気ない。個人的に魅力的だと感じるキャラがいないのもハマりきれない要因かな。ラストの無理に持っていく感もなんだか。。
でも、ミステリーとしては周到に練り上げられていて一級品なのは間違いない。テーマとして『誤解』が取り上げられてるというあとがきを読んで、自分では気づけなかったこの作品の修練度を思い知らされた。
Posted by ブクログ
「このミス」1位を受賞した本格ミステリ大賞受賞作。
でも、ちょっといまいち。長い..
いわゆる謎解き探偵小説。しかし、見せ場や盛り上がりシーンもなく、エンターテイメント性には欠ける物語。
主人公の探偵の人間性もいまいち好きになれません。また登場人物のキャラもいまいち。
ストーリとしては、
有名彫刻家が病死直前に完成させた、娘をモデルとした石膏像。
しかし、その石膏像の首が何者かに切断され、持ち去られる事件が発生。
持ちだした人物は誰か?
その目的は?
娘への殺人予告なのか?
さらに、その彫刻家を売り出そうとしていたキュレータの怪しい行動。
娘の身を案じた彫刻家の弟は主人公の法月に調査を依頼します。
法月はきれっきれの探偵というわけでもないですが、洞察力は素晴らしく、いかにもといった観察眼を要所要所に見せてくれます。しかし、人間性溢れるのか、あちこち抜けています。それがちょっとしっくりきません(笑)。
どうせなら、完璧な探偵役になってもらいたいのですが、あとがきを読むと意図的にそのような人物像にしたとの事。
そして、結局娘は殺されてしまいます。
娘を殺したのは誰なのか?
刑事事件となった本件ですが、主人公の父親が警視ということで、この事件の捜査を行う事に。
親子で事件の真相に迫りますが、父親や刑事は民間人に捜査内容をべらべらしゃべりすぎでは?
明らかになる事件の真相、犯人。
それまでの伏線が回収されて、そういうことか、となるわけですが、いかんせん途中が長くて、だれてしまい、やられた!とかいった感覚もなく、へーそうなのね、で終わってしまいます。登場人物の人間性が掘り下げられているわけでもなく、人間の業が語られるわけでもなく、淡々とネタを解説される感じ。
真相にはいろいろ凝ったネタが散りばめられていて、謎解き大好きなミステリーファンには良いのでしょうが、自分が求めるものとはちょっと違う。
そんな凝ったネタは面倒くさい(笑)
ということで、本格ミステリ好きな方にはお勧め。
Posted by ブクログ
ストレートなタイトルが、人によってこの本を手にし難いのでは?と印象があるが、中身はかなり念密に仕組まれたミステリー。例えれば現代版「金田一耕助」はたまた「エラリー・クイーン」的な印象すらある。
Posted by ブクログ
2018年7冊目。
法月綸太郎シリーズを続けて読んでいるんだけれど、個人的に法月警視と綸太郎の掛け合いが好きなので、前半法月警視との絡みがなくてちょっと残念。
なぜそうなるのか、誰が何のために・・と全然分からずに、途中途中で自分なりの推理も悉く覆され、最終的なオチにはこれまた嫌な気分に・・。
「頼子のために」とはまた違った嫌な気分・・。
あとは好みの問題だけど、カバーのイラストがちょっと好みでない・・。
Posted by ブクログ
決して派手さはないのだけれども、この人が書くこのシリーズが好き。(と言っても、まだ二冊しか読んでないけれど。)
ミステリはラストの締めに目が行きがちになってしまうけれど、やはり謎を解いていく過程が私は好きです。
貴志祐介との対談が最後に載っており、それも楽しく読ませて頂きました。
ゆるーくこの方の作品を今後も追ってってみよう。
Posted by ブクログ
2005年度のこのミスで1位を獲得した作品。
石膏像の首が切り取られ持ち去られる。
そこから結末に至るまでの展開は、とても論理的で、すべての伏線があとになって重要なピースとなっていく。
長い期間にわたって秘密を守り通すことは難しい。
不都合なことがあるから秘密にするのであって、どんなに時が経とうとも、やはり秘密を暴かれたくない人はいるものだ。
冒頭に登場した江知佳のキャラクターが気に入っていたので、彼女に襲い掛かった悲劇は衝撃だった。
前評判が高かったので期待しすぎていたのかもしれない。
前半に少しだけれどもたつき感があって、それが唯一残念だった。
Posted by ブクログ
美術館にアレが届くところ、石膏像の首の真相の変容、あちらの首切断の事情が面白かったなぁ。失敗はするもくよくよし過ぎない綸太郎は犯罪ホロスコープに近い読み味。インタホンに裏声で話しかけるところ可愛くない?
Posted by ブクログ
「玄人が好きそうな本格ミステリ」というべきか「非常に地味で堅実な作品」というべきか…。派手さは全くないが,緻密に伏線が張り巡らされた,よくできた作品。
石膏像の首が何者かに切断され,持ち去られる。モデルとなった女性の身に危険があるのか?法月綸太郎が捜査を進めると,モデルとなった女性の生首が宅配便で送付されてくる…というあらすじ。
ふた昔前くらいの本格ミステリでありそうな設定だが,怪奇的なムードなどは全くなく,彫刻についての雑学的分野を描きつつ,法月綸太郎と警察の捜査が丹念に描かれている。特に,法月綸太郎の考えや推理,勘違いなどが詳細に書かれている。この部分をフェアととらえるか,冗長ととらえるかで,この作品の評価は大きく変わりそう。
解説や書評でも書いてあるが,全体の話の流れで,無駄な部分はほとんど存在しない。全て,何らかの意図や伏線を意識して書かれている。
とはいえ,キャラクターの魅力はそれほどでもない。推理についても,探偵役が最後の最後で一気に真相を語るのではなく,真相を小出しにしていくので,驚愕のラストというものはなく,インパクトは弱い。
真犯人の各務順一とその妻の結子は,過去の犯罪はともかく,川島江知佳殺しは完全な行き当たりばったり。綿密な犯罪というより,偶然と勘違いで完全犯罪になりかけたという雰囲気
再読したら,「この伏線は見事」とか思って評価が上がる可能性はあるかもしれないが,現時点での評価はそこまで高くない。★3かな。
Posted by ブクログ
タイトルがえぐすぎてちょっととは思うが、きちっとしたサスペンスだ。謎解きまでの破綻は無いし、設定もきちんとしているのでサスペンス好きには是非読んでほしい。
Posted by ブクログ
このミスで1位を獲得し、本格ミステリ大賞受賞の作品らしい。
どうにも、このような本格ミステリーというのが苦手である。エンターテインメントの要素を含んだミステリーの方が好きだな。
Posted by ブクログ
ストーリーの組み立ても緻密で面白い。
言葉の使い方や文章力も上手い。
少しダラダラ感はあるが読み応えがあった。
でも動機に関しては納得がいかない。
結構、ミステリーって殺人に至る動機って、読者を納得させる事が重要な気がする。