あらすじ
名探偵が挑む、名探偵たちの謎。
法月綸太郎 VS ホームズ、そしてポアロ。
名作に隠された驚愕の「真実」が今、明かされる!
躍動するロジック! これぞ本格ミステリの純粋結晶。
待望のシリーズ最新作!!
☆☆☆
ホームズ探偵譚の異色作「白面の兵士」と「ライオンのたてがみ」。
この2作の裏に隠された、作者コナン・ドイルをめぐる意外なトラップを突き止める「白面のたてがみ」。
ポアロ最後の事件として名高い『カーテン』に仕組まれた、
作者アガサ・クリスティーの入念な企みとは?
物語の背後(バックステージ)が息を呑むほど鮮やかに解読される「カーテンコール」。
父・法月警視が持ち出す不可解な謎を、息子・綸太郎が純粋な論理を駆使して真相に迫る、
都筑道夫『退職刑事』シリーズの後継というべき2編「あべこべの遺書」「殺さぬ先の自首」。
スマートで知的で大胆不敵。本格ミステリの魅力に満ちた傑作作品集、待望の文庫化!
感情タグBEST3
Posted by ブクログ
法月綸太郎が名探偵たちの謎を追う2編と安楽椅子探偵風の2編が収録された中短編集。1作目、4作目の過去の名作に関する謎解きと解釈は興味深かった。2作目「あべこべの遺書」は以前に読んだこともあり再読だが、初読では分からなかった部分を理解することができた。
Posted by ブクログ
面白かった。
読むのは犯罪ホロスコープⅡ三人の女神以来。
久しぶりの法月倫太郎。
本格に限らずミステリを全く読まない時期が五六年あり
ミステリ界隈もすっかりさまがわりしている。
最近又ポツポツミステリを読みたい気分で、気楽なきもちで読んでいるのだが、ミステリに対するねつりが変わらなくて、懐かしくもあり嬉しかった。
新作期待してます。
Posted by ブクログ
この親子シリーズは面白いのだが今回はややマニアック寄りなので、古典ミステリに精通していないと十分には楽しめない
それらのネタバレもあるが、この本を手に取るような人には無用の心配か
個人的ベストは最後の作品かな
登場人物のモデルが透けて見えるような楽しさ
Posted by ブクログ
同郷のミステリ作家なので法月綸太郎シリーズは好きなのですが、この作品はギリシャ神話やアガサ・クリスティ、ポアロ、ホームズについての知識がないと理解が難しく楽しめない。
Posted by ブクログ
コナン・ドイルとアガサ・クリスティ。
往年の名作に隠された『真実』を法月綸太郎が推理するというのが斬新。
ホームズとポアロの作品を読んでいるとより楽しめる内容になっている。
父・法月警視が語る事件の詳細を基に、息子・綸太郎が純粋に論理を組み立て真相を解き明かす安楽椅子探偵もの2篇も面白かった。
Posted by ブクログ
ミステリを期待してたのだけど、後半はほぼクリスティ論に終始。(一部ホームズやクイーン。)
出だしのロザムンドとの掛け合いが楽しかったので、どんな事件が勃発するのかと思ってただけに拍子抜け。
こういう評論は苦手だし、、、
最初の2編は、まぁ、ミステリ的だったかなぁ。
たぶん、評論としては優れているのだと思う。
私が、ミステリばりばりを期待していて、評論が苦手だったのではまれなかったのが残念。
Posted by ブクログ
事件ものと、ミステリ講義ものが
どっちも入ってるのね。
特に『カーテンコール』は
ポアロものをネタバレありで扱ってます。
ほぼ全部(最後まで)読んでるから
大丈夫〜と思ったのですが。
あれ…昔すぎて細かいところを忘れてるよ。
ちゃんと読み直してから再読したら
もっと「おお!」と思うかもσ(^_^;)
事件もののほうは『あべこべの遺書』が
不可思議性が高くておもしろかったです。
Posted by ブクログ
長く待ってたシリーズ!短編3話、中編1話収録。うち2作は、ホームズとポアロの作品を法月綸太郎が考察するという物で、とても興味深くおもしろかったが…コレを法月綸太郎でやらなくても…と思った。私が読みたい法月綸太郎はコレじゃない!というのが個人的な感想。あとの2作は、法月警視が綸太郎に語った事件をその場で解決する安楽椅子探偵もので楽しめた。