中山七里のレビュー一覧
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ネタバレ死刑制度に対する種々の課題を生々しく表し続け、捕らえどころのない犯人をどう捕まえるかという話で80%読んだ時点まではすごく良かったが最後の2割が駆け足で消化不良
犯人の主張、方法については納得感があるものの、素性の分からない犯人をどう見つけるかの部分があっさり解決したこと、
渋沢判事の主張が感情論に偏っていて納得感が薄かったこと(更生や抑止などの理由からは遠いことや、房内でのうのうと生きて、なんならイジメを行うような懲役囚に対して主張してる仕打ちができていないため)
岬検事が立ち位置の割にあまり機能していなかったことなどが微妙 -
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ネタバレ中山七里といえば、私の中では東野圭吾と並んで凄いリーダビリティの作家です。それがたとえ個人的にはイマイチと感じる作品であったとしてもグイグイ読まされるのが常だったのに、なぜか本作は読むのに異様に時間を要してしまいました。
角川文庫の字の大きさが私に辛くなってきているのかしらと思うけれど、主人公のことがあまり好きになれなかったのがひとつの理由かと思います。
毎度最後の最後に驚かされるドンデン返しもなくて。というのか、えっ、彼女がそのまま仕置き人になるのねという展開は逆に新鮮か。道徳観を振りかざされるよりは良いかもしれませんけど。 -
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ネタバレ東日本大震災から7年経った仮設住宅のお話
役場の復興事業担当職員の遺体が仮設住宅の密室状態で発見、仮説撤去スケジュールをすすめる仕事がら住民とのトラブルか?
笘篠刑事の感じている「被災者で無事だった後ろめたさ」(共感は難しいが)いつまでも囚われ捜査の最中もぐるぐると痛々しい刑事だったが、ストーリーの中心テーマだった、笘篠と幼馴染の関係にヒビが事件を複雑に・・・読むべし
それにしても震災後の復旧に関わる行政のが「復興」と言い出すことで被災者ではなく利権に予算が吸われて、暮らしを取り戻すべき人には何も当たらない理不尽さに怒りを覚える作品だった -
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姫野村で生まれた中学2年生の天木裕也は、閉鎖的な村と人間関係、そして口を開けば家業のパセリ栽培を手伝わせてくる両親にうんざりしており、早く大人になって村を出たいと密かに思っていた。世の中がコロナで大変なころ、ただでさえ人の出入りに敏感な姫野村に、新しい住人・麻宮恭一が引っ越してくる。大人たちはみな、東京からくるようなやつはコロナに感染しているから決して近づくなと口を揃えるが、裕也は麻宮と一言二言話すうちに仲良くなり、人目を避けながら交友を続ける。麻宮は姫野村の郷土史を調べたがっているらしく、裕也は昔この姫野村で起こった、村人6人を惨殺し、鬼哭山に逃げ込んだ厳尾利兵衛の話、そして今も山から鬼が
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◆予選を突破できません
◆書籍化はデビューではありません
◆書評家の仕事がありません
◆文学賞が獲れません
◆この世に神様はいません
上記5篇の短編集。
毒島シリーズ第4弾にして、原点回帰というか、今回は第1作と同じく、完全な短編集。文学人界隈の事件になると、犬養がさっさと毒島を呼び出して高千穂に押し付ける、もしくは麻生班長から担当をふりわけられてやっぱり高千穂が毒島の相手をする…という流れ。きっと七里さんのうっぷんが溜まったんだろうなぁと思うほど、毒島が各所で毒づく毒づく(笑)。文学賞をとったり第1作を書いただけで天狗になっているような作家には、グサグサとナイフのように本作が突き刺さりそう -
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犬養隼人シリーズ第3弾
記憶障害を患った少女が街中で忽然と姿を消した。誘拐事件として捜査が始まった矢先、第二の誘拐が起きてしまう。
子宮頚がんワクチン接種の副反応によって奪われてしまった少女たちの未来を思うと、胸が痛む。悪いと分かっているならやめればいい。製薬会社・産科学会・厚労省といった大きな組織と利権が絡まると、悪いならやめるというシンプルなことが通らない現実を突きつけてくる。ワクチン接種の弊害について、知ることができた。
個人的に一番の印象に残ったのは、捜査員たちが70億円の現金を抱えて大阪の繁華街を駆け巡るシーンだった。調べると10億円の現金が約100kg、確か捜査員10数名での