辻村深月の作品一覧
「辻村深月」の「ファイア・ドーム」「ホラー傑作選」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
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「辻村深月」の「ファイア・ドーム」「ホラー傑作選」ほか、ユーザーレビューをお届けします!
千葉大学教育学部卒。2004年『冷たい校舎の時は止まる』でデビュー。『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』、『本日は大安なり』、『オーダーメイド殺人クラブ』など各賞候補作となる作品を次々と手がける。『ツナグ』で第32回吉川英治文学新人賞受賞。同作品は映画化もされ、好評を博した。『鍵のない夢を見る』で第147回直木賞を受賞している。
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Posted by ブクログ
大学生の時に初めて呼んで、初めて感動して泣いた本。
愛は利他的でないといけないのかという問題提起なのか。罪と罰の話もあるけど、自分は愛とはなんだいうほうに目がいった。
ふみちゃんが傷つけられて本当に悔しかったんだと思う。大事な人を傷つけられて、やり返すことをあなたのための復讐だと言われ、じゃあこの気持ちは自分のためなのかと思い詰める。
ふみちゃんを大事に思う気持ちは偽物なのかという苦悩から、人のために泣くことができないって本当かという問いかけが出てくることが主人公の気持ちが痛いほど伝わってきて、読み進めるのが辛かった。
愛とは純粋な自己犠牲ではないこと。
利己的か利他的かという二択ではなく、「他人の存在が自分の感情の一部になってしまうこと」
ゆえに自分が傷つく可能性を引き受けることでもある。
エゴもある。執着もある。自分勝手さもある。相手が必要だから苦しい。相手が傷つくと自分が苦しい。
そんな不純なもの全部込みで、
「それでも、その人が大切なのであれば、それ愛と呼んでもいいのではないか」いう優しい答えなのかな。
Posted by ブクログ
青春の短編集!3つの話から構成されている!
個人的に心に残った話は『サクラ咲く』!自分もマチと同じく本が好きで内気な性格なのは共通してるから感情移入しやすかったのかも。あんなふうに図書室の本を通して文通なんてしてみたかったな〜って。マチや紙音が少しずつ変化していくだけでなく、周りにいた琴穂や恒河もかなり変化しているのが読み取れた。彼らが文通を通して紙音を温かい気持ちにさせたように、紙音も同時に彼らを大きく変化させた張本人だと感じた。名前を書かない文通だからこそ本音を打ち明けられて楽になれるのってよく考えたなって。素敵だし憧れる!
『約束の場所、約束の時間』もSF要素があったけれど、誰かの存在や誰かの行動がきっかけとなって、自分の行動を見直したり変化させたりすることは誰にでもあると思う。
最後の『世界で一番美しい宝石』は、人の傲慢さと個人の価値観を描いていると思う。自分にとっての当たり前が他人にとってもそうだとは限らない。三根先輩がそれに早いうちに理解してくれると良いなと思う。3人で本を作ったのも素敵で心温まった!
どれも心温まる青春短編で大好きな一冊になった!