白水社の検索結果

  • 指揮者は何を考えているか:解釈、テクニック、舞台裏の闘い
    3.0
    指揮棒を持つのと手で指揮をするのとではどう違うのか、ピアニスト出身とヴァイオリニスト出身、作曲家出身の指揮者では、どこが違うのか。そもそも指揮者によって、あるいは同じ指揮者でさえ演奏が変わるのはなぜなのか……。 著者はアメリカの指揮者・教育者で、「有名な大指揮者の伝記や指揮法の教本でないものを」という依頼に応えて、本書を執筆したという。その結果誕生したのは、指揮というアート・職業のあらゆる角度からの検証であり、ごくわずかな人間しか知らない世界や心理を垣間見せてくれる、ユニークな作品である。 どの章も、著名な音楽家との自身の経験もしくは、晩年のアシスタントや作品の初演を務めたレナード・バーンスタインからじかに聞いた貴重なエピソードをふんだんに盛り込み、とっつきやすく、飽きさせない。一方で、ベートーヴェンの有名な曲を例に、ある場面を自分はどう解釈し、オーケストラにどう表現させるためにどういう指示を出すかを説明したり、クリティカル・エディションの「正しさ」と批評家や聴衆の「常識・慣習」との折り合いの問題を解説するなど、ディープな音楽ファンにも楽しめる内容になっている。
  • ニューエクスプレスプラス トルコ語
    3.0
    1巻2,200円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 アジアとヨーロッパにまたがるトルコは、古くから東西文明の十字路と呼ばれてきました。キリスト教とイスラム教の文化が入り混じるイスタンブル、エフェスの遺跡にトプカプ宮殿、カッパドキアの奇岩地帯にパムッカレの石灰棚……じつに見所だらけの人気観光地でもあります。 そんなトルコの言葉は、ローマ字表記で発音もわりと簡単、文の作り方は日本語に似ているとか。おしゃべり好きで人懐こいトルコの人たちに、ぜひトルコ語で話しかけてみてください。★音声アプリ無料ダウンロード
  • 丸山眞男と戦後日本の国体
    3.0
    1巻1,232円 (税込)
    敗戦70年を迎えるあたりから、戦後思潮を問い直す従来の動向を大きく乗り越える著作が世に問われるようになった。そこでは戦後史の「正体」や戦後日本の「核心」が焦点になっている。 ここで分析の俎上に載せられるのは「戦後日本の国体」(篠田英朗)である。暗黙の前提として受け容れられてきた日本国憲法と日米安保条約からなる戦後体制に根本的な疑義が突きつけられるようになったのである。 「一五年安保」における国論の混乱は、こうした疑義に拍車をかけている。 本書は、「戦後民主主義」の旗手とされる丸山眞男の思想と行動を辿ることで、この問題を捉え直そうとする試みである。 戦後の「政治の季節」に颯爽と登場して以降の丸山像は果たして実像を反映したものなのだろうか? 彼の人民主権理解はいかなる過程で獲得されたものなのか? 「六〇安保」以降の日本政治思想史講義はいかなる射程を有していたのか? 本書では、処女作「政治学に於ける国家の概念」以降の丸山の論文、座談、書簡、講義録を広範かつ詳細に検討しながら、これらの問題に明解な回答を与えていく。その先に戦後日本と未来の新たな形が浮かび上がる。渾身の書き下ろし。
  • オーケストラの音楽史:大作曲家が追い求めた理想の音楽
    3.0
    本書は、単純に「物としてのオーケストラ」の発展の歴史を追うものではない。ハイドンからスクリャービンやヒンデミットまで、オーケストラ音楽の発展に影響のあった大作曲家を例にとり、彼らがオーケストラに何を求め、どのように利用してきたのか、そのためにオーケストラの編成や楽器の使い方がどう変化しているかを見ていくものである。 作曲家は自身の理想の音楽を表現するために、音の強弱の対照や多彩な音色、弦楽器と管楽器の独自のバランスを求め、それはのちにドイツ・フランス・イタリアそれぞれのオーケストラの特徴につながっていく。本書ではオーケストラ音楽の変遷を、その原因や目的という観点から描くかたわら、たとえば啓蒙思想や合理主義がハイドンを通してオーケストラに与えた影響など、社会や時代背景との関係も随所で語られている。著者の言葉を借りれば、「オーケストラの歴史を大局的に眺めてみれば、社会における人間関係の変化や社会的関心の変化をめぐる物語が見えてくる」のである。 『西洋音楽史』がいまなお読み継がれている大評論家パウル・ベッカーが、アメリカ移住後の最晩年に著した幻の一冊、ついに邦訳!
  • 韓国語のしくみ《新版》
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 新書みたいにスラスラ読める! 文法用語や表に頼らない、大評判の画期的入門シリーズ。 「しくみ」がわかれば、外国語は楽しい。 《しくみ》シリーズの3大特徴 ★言葉の大切なしくみ(=文法)がわかる ★しくみを読者みずからが発見していく構成で通読できる ★言葉の楽しさ、面白さ、そして発想の多様さを実感できる 外国語を始める人も、その予定はない人も。 まずは寝ころんで、コレ読んで。 名前しか知らなかった"言葉"が、あなたのお気に入りになるかも。 *収録音源は無料でダウンロードできます。
  • 英語のしくみ《新版》
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 新書みたいにスラスラ読める! 文法用語や表に頼らない、大評判の画期的入門シリーズ。 「しくみ」がわかれば、外国語は楽しい。 《しくみ》シリーズの3大特徴 ★言葉の大切なしくみ(=文法)がわかる ★しくみを読者みずからが発見していく構成で通読できる ★言葉の楽しさ、面白さ、そして発想の多様さを実感できる 外国語を始める人も、その予定はない人も。 まずは寝ころんで、コレ読んで。 名前しか知らなかった"言葉"が、あなたのお気に入りになるかも。 *収録音源は無料でダウンロードできます。
  • チェコ語のしくみ《新版》
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 新書みたいにスラスラ読める! 文法用語や表に頼らない、大評判の画期的入門シリーズ。 「しくみ」がわかれば、外国語は楽しい。 《しくみ》シリーズの3大特徴 ★言葉の大切なしくみ(=文法)がわかる ★しくみを読者みずからが発見していく構成で通読できる ★言葉の楽しさ、面白さ、そして発想の多様さを実感できる 外国語を始める人も、その予定はない人も。 まずは寝ころんで、コレ読んで。 名前しか知らなかった"言葉"が、あなたのお気に入りになるかも。 *収録音源は無料でダウンロードできます。
  • 中級フランス語 つたえる文法
    3.0
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 「中級フランス語」は、一歩先のフランス語をめざす人のための三冊シリーズです。本書「つたえる文法」では、フランス社会におけることばづかいについて考えます。たとえば、同僚に「プリンターを使わせて」とフランス語でお願いする場合、あなたならどう言いますか? 聞き手がどのように受け取るかを想像し、その場にふさわしい表現を使いわけましょう。ことばづかいの陰に文法あり。動詞と構文を中心にフランス語のしくみを体系的にとらえながら、言いたいことを的確につたえるセンスをみがきます。
  • 星の文化史事典
    3.0
    星好きは大変である。観測は気象条件に大きく左右される。春先はまだ朝晩は寒いし、曇りや雨なら天体は厚い雲の彼方で何も見えない……。でも、天空の味わい方はそれだけではない。天文学がある。ここでは「てんぶんがく」と読んでみよう。世界各地の星に関わる伝承や物語のこと。たとえば、春の夜空に輝く「春の大三角」のひとつ、うしかい座にはどのような話が伝わっているのか。ギリシアで誕生した最も古い星座のひとつで、「鋤や牛を使って畑を耕す人」の意味をもつという。また、葡萄の収穫時期を知るのに用いられたという言い伝えも残されている。日本では、うしかい座の主星アルクトゥールスを、麦が実る頃に見えるので麦星、鯛がよくとれる時期に見えるので魚島星などとも呼ぶ。ひとつの星や星座にもさまざまな云われがあり、地域によって何が大切にされているかがわかる。いわゆる八十八星座はあくまでも西洋の想像力の産物。日本だけでなく、インドや中国、南北アメリカなど、天空への見方は一様ではない。星や星座のほか、月や太陽、流れ星や天の川に対して、私たち人類はどんな物語を紡いできたのか。ジャンルの垣根を越えた約1700項目収録。図版多数掲載。索引も充実。雨の日も心おきなく星の世界を満喫できる一冊。
  • モンマルトル風俗事典
    3.0
    1巻2,640円 (税込)
    19世紀、モンマルトルに花開いたカフェ、キャバレーの数々……そこに渦巻く人間模様を生き生きと再現。この一冊で、あの小説もあの絵画も、ひと味ちがった楽しみかたができる!

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  • 社会契約論
    3.0
    『社会契約論』の決定版、作田訳が待望のUブックス化。民主主義の聖典か、はたまた全体主義思想の先駆けか。民主主義を支えるのは、神に比される立法者、それとも「市民宗教」? 解説は川出良枝・東大教授。

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  • シチリア歴史紀行
    3.0
    地中海の中央にあるシチリアは、古くから多くの民族が支配し、様々な文化を育んできた。本書は古代から現代にいたる歴史上の興味深いエピソード、人物に光をあてた歴史読み物である。

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  • パチンコ(上)
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    極上のヒップホップ演劇! ボーナストラックも充実 リアルに過ごすただの毎日が、ギリシャ神話でシェイクスピア! パチンコ屋を家業とする在日コリアン三世、その人生をつむぐ極上のヒップホップ演劇。 同時収録作品に、妻に捧げるオートフィクション「ユキコ」。また、BONUS TRACKSとして『A―②活動の継続・再開のための公演』全歌詞も収録。    ◎ 「独自のドラマ作りを尊重したい」……岩松了 「知的であって俗っぽい。政治的であってふざけきってる。端倪すべからざるアティチュード」……岡田利規 「やり切れなくなってしまいそうな深刻さを、ラップの形式によって見事にかわしている」……ケラリーノ・サンドロヴィッチ 「他人をディスる「形」だけでなく、自分を笑い続ける「形」。まったくタイプの違う「つかこうへいの再来」」……野田秀樹 「強者と弱者の両義性が意識され、マイノリティとマジョリティがフェアに描かれている」……本谷有希子 「「これが戯曲なのか?」という壁を軽やかに飛び越え、今回の候補作のなかでは圧倒的」……矢内原美邦(選評より) [カラー口絵1ページ]
  • ケインズ:不確実性に挑んだ知の巨人
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    没後80年、不確実性の世界へ リーマンショック以降、ケインズ経済学の再評価の流れは変わらない。本書は、単なるケインズの伝記や『一般理論』の解説の次元を超えた古典と言えるものだ。 本書は、多年にわたりケインズや経済学のあり方を研究してきた碩学、ロバート・スキデルスキーが到達した結論をもとに一般向けに解説したものである。 具体的には、ケインズの時代の社会思潮、政治潮流、経済動向の解説から始まり、貨幣論、『一般理論』、官僚としての資質と国際通貨基金設立への貢献に及ぶ。 とりわけ、リーマンショックを意識した終章「二〇一〇年からの考察」では、「不確実性」の意味について新たな観点から語られるだけでなく、「流動性選好」を人類史的視角から語っているのが印象的だ。 古代以来の〈貴金属を保蔵する東洋〉と〈金不足の西洋〉という構図が、中国の台頭をはじめとした現代の「世界的不均衡」に影を投げ掛けているという指摘は興味深い。 本書によれば「不確実性」の概念は、大英帝国の没落、世界恐慌の発生、両世界大戦をはじめ暗い時代に見出された。ケインズ没後80年を迎える2026年、混迷する世界に読みたい一冊。 [目次] 序章 人として経済学者として 第一章 生涯 第二章 ケインズの実践の経済学 第三章 貨幣改革論者 第四章 『一般理論』 第五章 経済政策におけるケインズの指導力 第六章 ケインズの遺産 終章 二〇一〇年からの考察  訳者あとがき  註/文献
  • 傷ついた身体と都市:「大祖国戦争」の経験と記憶
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    1巻2,772円 (税込)
    黙する史料に声を与える 「大祖国戦争」と称される第二次大戦時の独ソ戦は、現代ロシアのナショナル・アイデンティティを構成するきわめて大きな要素だ。露宇戦争においても開戦時、プーチン大統領がゼレンスキー政権を「ネオナチ」と名指したのは、その「特別軍事作戦」の正当性を国民の「大祖国戦争」の神話に訴えかけるためであった。「大祖国戦争」の(大文字の)記憶=神話は、戦時からすでに形成されていったものではあるが、しかし、個々人の戦争の経験と記憶は一枚岩のイデオロギーに回収しつくされるものではなく、そもそもそのイデオロギーが形成される過程にもさまざまな政治的・文化的背景があったのは言うまでもない。 本書は、戦中に870日以上の「包囲」を経験したレニングラード(現サンクト・ペテルブルク)を主たる舞台とし、この街の労働者の身体、レニングラード防衛博物館、そして都市の祝典をとりあげながら、国家の公的な「歴史」からは取りこぼされてしまう人々の「大祖国戦争」に対する「応答」の痕跡を掬いとる試みである。過去に生きた人々の営為に対して歴史研究は何ができるのか─傷ついた都市と傷ついた住民と、その復興=回復の「歴史」。 [目次]  序論 「大祖国戦争」と都市=身体としてのレニングラード 第一部 傷ついた都市、語られない言葉  第一章 戦争による身体の痛みと傷―レニングラード包囲下と戦後の女性労働者   一 レニングラードにおける女性の状況   二 出産をめぐる状況と疾患   三 工場労働と女性の身体   小括  第二章 政治抑圧下での都市の傷と記念―レニングラード防衛博物館と「レニングラード事件」   一 レニングラード防衛博物館の開館――包囲解放後の文化事業   二 展示事業の組織――来館者に着目して   三 「レニングラード事件」と防衛博物館   四 レニングラード防衛博物館における記念の展開   小括  第三章 「親愛なる」首都における市民の動員―モスクワ創建八〇〇周年記念祭   一 記念祭の開催をめぐる決定   二 祝祭空間の形成   三 歴史に関する文化事業   小括 第二部 眼差しを受ける都市、労働する身体  第四章 遠くから都市をおもう―レニングラードの都市創建二五〇周年記念祭における来賓と祝電   一 記念祭の概要   二 招待状の返答   三 友好協会からの祝電   四 戦後の建設と発展   小括   補論 ウラジーミル・プーチンのレニングラード包囲に関する語り―家族史から見る政治指導者のマスキュリニティ  第五章 革命と工業化の理念におけるマスキュリニティ―レニングラードの都市創建二五〇周年記念祭と中ソ関係   一 一九五〇年代のソ連社会におけるマスキュリニティ   二 一九五〇年代の中ソ関係   三 北京市副市長馮基平による記念祭への出席   四 工場労働者   小括  結論 戦後のレニングラードにおける日常   あとがき   史料・参考文献/註
  • ニューエクスプレスプラス ウクライナ語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 魅力・誇り・7つの格あり ウクライナのことば ルーシ以来の豊かな歴史を背景に持ち、ヨーロッパの「パン籠」と言われた穀倉地帯ウクライナの国家語。東スラヴ語群に属するこの言語は、名詞と形容詞が7つの格によって変化し、動詞にも複雑な活用があります。スキットを通してウクライナ語特有の美しい響きを味わいながら、少しずつ文法に慣れていきましょう。本書は必ずしも近隣のスラヴ諸語の知識がなくても学べるように構成されているので、キリル文字の読み方からはじめて、会話や文法の確かな基礎を身につけることができます。 ★音声アプリ無料ダウンロード
  • 小説の技巧
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    小説愛好家・作家志望者のためのバイブル! 小説を考察する50の方法 小説愛好家・作家志望者なら必読の名著、待望の普及版。ユリシーズをはじめ、ジェイン・オースティン、シャーロット・ブロンテ、ヴァージニア・ウルフ、フィッツジェラルド、サリンジャー、ヴォネガット、オースター、ミュリエル・スパーク、ジャネット・ウィンターソン、カズオ・イシグロの作品まで、古今の傑作小説を素材に、使える技法を伝授。 「書き出し」から始まり、「視点」「意識の流れ」「内的独白」「異化」「時間の移動」「間テクスト性」「実験小説」「マジック・リアリズム」「信用できない語り手」「メタフィクション」……50のキーワードを、「コミック・ノベル」の第一人者であるデイヴィッド・ロッジが徹底解説! テキストを味読・考察し、小説がどのように書かれているかについても明快に言語化してくれる。英米文学科学生にとっても座右の書。 これ1冊で、ストーリーテリングの秘訣がわかる。 [目次]  序 1 書き出し(ジェイン・オースティン/フォード・マドックス・フォード) 2 作者の介入(ジョージ・エリオット/E・M・フォースター) 3 サスペンス(トマス・ハーディ) 4 ティーンエイジ・スカース(J・D・サリンジャー) 5 書簡体小説(マイケル・フレイン) 6 視点(ヘンリー・ジェイムズ) 7 ミステリー(ラドヤード・キプリング) 8 名前(デイヴィッド・ロッジ/ポール・オースター) 9 意識の流れ(ヴァージニア・ウルフ) 10 内的独白(ジェイムズ・ジョイス) 11 異化(シャーロット・ブロンテ) 12 場の感覚(マーティン・エイミス) 13 リスト(F・スコット・フィッツジェラルド) 14 人物紹介(クリストファー・イシャウッド) 15 驚き(ウィリアム・メイクピース・サッカレイ) 16 時間の移動(ミュリエル・スパーク) 17 テクストの中の読者(ロレンス・スターン) 18 天気(ジェイン・オースティン/チャールズ・ディケンズ) 19 反復(アーネスト・ヘミングウェイ) 20 凝った文章(ウラジーミル・ナボコフ) 21 間テクスト性(ジョゼフ・コンラッド) 22 実験小説(ヘンリー・グリーン) 23 コミック・ノベル(キングズリー・エイミス) 24 マジック・リアリズム(ミラン・クンデラ) 25 表層にとどまる(マルカム・ブラドベリ) 26 描写と語り(ヘンリー・フィールディング) 27 複数の声で語る(フェイ・ウェルドン) 28 過去の感覚(ジョン・ファウルズ) 29 未来を想像する(ジョージ・オーウェル) 30 象徴性(D・H・ロレンス) 31 寓話(サミュエル・バトラー) 32 エピファニー(ジョン・アップダイク) 33 偶然(ヘンリー・ジェイムズ) 34 信用できない語り手(カズオ・イシグロ) 35 異国性(グレアム・グリーン) 36 章分け、その他(トバイアス・スモレット/ロレンス・スターン/サー・ウォルター・スコット/ジョージ・エリオット/ジェイムズ・ジョイス) 37 電話(イーヴリン・ウォー) 38 シュルレアリスム(リオノーラ・キャリントン) 39 アイロニー(アーノルド・ベネット) 40 動機づけ(ジョージ・エリオット) 41 持続感(ドナルド・バーセルミ) 42 言外の意味(ウィリアム・クーパー) 43 題名(ジョージ・ギッシング) 44 思想(アントニー・バージェス) 45 ノンフィクション小説(トマス・カーライル) 46 メタフィクション(ジョン・バース) 47 怪奇(エドガー・アラン・ポー) 48 物語構造(レナード・マイケルズ) 49 アポリア(サミュエル・ベケット) 50 結末(ジェイン・オースティン/ウィリアム・ゴールディング)  訳者あとがき  Uブックス版に寄せて  翻訳書一覧
  • サーミランドの宮沢賢治
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    『銀河鉄道の夜』起筆100年記念出版! エスペラント語で書かれて梵字の捺されたパスポート(旅券)をこの二人は携えている。 地球人がいま銀河系人になる。 ――古川日出男 宮沢賢治の〈北〉とフィンランドの〈北〉が、旅なんて可能なのか、と思える時代にあって可能な限り誠実な旅の中でしなやかにつながり、みんなの〈北〉になっていく。 ――柴田元幸 『銀河鉄道の夜』起筆100年となる昨年2月、朗読劇『銀河鉄道の夜』の活動を東日本大震災後から続けてきた著者は、「北」へ憧れていた賢治の魂と言葉を、最北の地であるサーミランドに連れて行く旅を決行した。真冬には零下30度にもなる北極圏だ。本書は賢治の詩想を追い求めてきた二人が、北の果てで賢治と向き合った旅の記録である。 先住民のサーミの人々が住み、「サーミランド」と呼ぶ地は、「ラップランド」のことだが、サーミ人は「ラップランド」とは決して言わない。現地の目を通して初めて見えてくる差別意識は、賢治が抱いていた劣等感をも浮かび上がらせる。二人は、サンタクロースの町ロヴァニエミから北へ向かい、フィンランド最北の村に住むサーミの詩人イマさんの自宅を訪ねた。トナカイの肉をごちそうになりながら、生活や思想、文化を直接体験し、さらにサーミの聖地である湖の上で賢治の詩を朗読し、その声を土地に響かせた。近代文明に浸かって無意識的に生きている自らに批判的な眼差しを向け、自然観を大きく揺さぶられながら、生と死、〝ほんとうの幸い〟の意味を北の果てで問い続けた旅の終わりに最大の気づきと感動が読者を待ち受けている。 『銀河鉄道の夜』を次の100年に向けて走らせる渾身の書き下ろし!
  • ハートランド/養生
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    マルチバース時代のモキュメンタリー群像劇 よるべない心に光を灯す、マルチバース時代のモキュメンタリー群像劇(岸田賞受賞)。美大生の夢を養う労働が問われる「養生」を併録。
  • ドードーが落下する/綿子はもつれる
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    くるおしいほどリアルな青春失踪劇&受賞第一作 「セリフが決して言葉の意味通りではないというところに達している」……岩松了 「とんでもなく耳がよくてすごい。今の日本語を山盛り掬い取って舞台上にどさっとばらまいてそれをぴちぴち跳ねさせている」……岡田利規 「テキトウさが可笑しく、リアルさが痛い」……ケラリーノ・サンドロヴィッチ 「現代の「狂」ないし「妄」を描き切っている。そのことで作品に「力」が感じられた。そのくせ、書きっぷりは、肩の力が抜けている」……野田秀樹 「売れない芸人が少しずつ精神に異常をきたしていく描写が秀逸」……本谷有希子 「その構成力、物語の構築力は質が高く、エンターテイメントとしても読みごたえのある作品」……矢内原美邦(選評より)    * なんか、くるおしい。──心のバランスを崩した友人に寄りそう若者たちの「青春失踪劇」が、第67回岸田國士戯曲賞受賞作品。 怖いほどに、巧み。──もつれた夫婦関係のタイムラインをたぐりよせる「受賞第一作」を同時収録。
  • 廊下に植えた林檎の木
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    世界文学の極北〈残雪コレクション〉開幕! ぼくの家族はみな他人にはいえない秘密をもっていた。変わり者で、リュックを背負い、甲羅をつけた昆虫を思わせる父親。夜は姿を消し箱の中で眠るという母親は、皮膚に針を刺して水を絞りだす。喘息を治すためミミズを食べる妹は横暴で、ぼくを馬鹿にしきっている。二階の住人で妹の婚約者は医者にも探偵にもなり、天井に貼りつき床を這いまわる。廊下に住む檳榔(びんろう)売りの女は実は叔母で、かつて父と密通していたらしい。異形の家族の奇妙な日々と、鳴りわたるような孤独を超現実的手法で描き、作者が「難解ではあるが、とりわけ好きな作品」と語る表題中篇。夜、草地の外れに建つ家にたどりついた〝わたし〟が陥るカフカ的な不条理状況を綴った「帰り道」。ある日、母親がたらいの水に溶けてしまう「汚水の上の石鹼の泡」ほか全五篇。付録として「残雪との対談」、近藤直子「夜の涯の家――「帰り道」を読む」を併録。
  • ラストアイランド 北センチネル島:なぜ外界との接触を拒み続けるのか
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    「最果ての島」からの問い インド洋東部、インド領アンダマン諸島の孤島・北センチネル島。世田谷区ほどの広さのこの小島に暮らす人びとは長年、外界との接触を拒み続けてきた。しかし2018年、若いアメリカ人宣教師が上陸を試みて島民に殺害される事件が発生。国際的に報道されたことで、現代にも「未知」が存在することに世界は驚愕したのだった。 本書は、事件の20年前に偶然この島の存在を知った著者が、これまで可視化されることのなかった島民の実態に迫ろうと、長期にわたり取材・調査し続けてきた記録である。現地訪問の体験や、限定的とはいえ島民と接触した人類学者の証言、周辺諸島の事例を手がかりに、接近と拒絶の歴史を丹念にたどる。 「つながる」ことが是とされる現代社会において、彼らが「つながらない」ことを今日まで続けられたのはなぜなのか。そして、外部の人間は「文明」の名のもとに彼らをどうとらえてきたのか。北センチネル島とそこに暮らす人びとの姿から浮かび上がるのは、結局のところ、人間とはどのような存在なのかという根源的な問いである。 「最果ての島」から、文明と人間の在り方を見つめ直す傑作ノンフィクション。 [目次] 第I部 祝福されし島々 第II部 一回目の旅 一九九八年 第III部 二回目の旅 一八五七─一九〇〇年 第IV部 三回目の旅 二〇二〇年  情報源と補遺/謝辞/訳者あとがき/写真・図版クレジット
  • ニューエクスプレスプラス ラテン語[音声DL版]
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    1巻2,574円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 古代ローマの日常会話で学ぶラテン語 人類史上初の国際語であり、現代においても西洋の文化の礎となっているラテン語。フランス語・イタリア語・スペイン語などはここから派生し、英語にも多大な影響を与えています。少し難しそうな印象もある言語ですが、日常的な会話文からラテン語の文法を学べる本書は、最初の一歩を踏み出すのに最適です。市場で買い物をしたり、公衆浴場に誘ったり、凱旋式や闘技場のイベントに行ったり、古代ローマの情景が音声付で蘇ります。キケローやウェルギリウスなどのラテン名言集も収録。
  • 税 起源・歴史・現在:なぜ払うのか? 誰の負担が重いのか?
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    一番重い負担を背負うのは誰か? 私たちの身の回りには、さまざまな税があり、生活費の支出のかなりの部分が税金だ。しかし、税がいつからはじまり、どのような試行錯誤と歴史的経緯を踏まえて、今日に至っているのかは知られていない。 所得税はナポレオン戦争下のイギリス、消費税は一九五〇年代フランスで始まったなど、本書には豆知識が満載だ! また関税や酒税、たばこ税への依存は発展途上国の特徴であり、国が豊かになればその比重が落ちるという指摘も、トランプ関税が世の中を席捲している現状を踏まえると興味深い。もしかしたら時代は逆戻りしているのかもしれない。 こうした歴史の小ネタだけでなく、税の経済効果についても本書は踏み込む。本書によれば、昨今話題の食料品の消費減税は実は効果はないという。そして、税負担は最終的に誰にのしかかってくるのか。この重い問いに本書では経済分析に基づいて回答を与えている。 近代国家は物品税から直接税へ、直接税から間接税へと展開してきた。環境問題や貿易不均衡が大きな課題になるなか、税の未来には果たして何が待っているのか? 世界的権威が語り切った一冊! [目次] 第一章 なぜ税金があるのだろう? 第二章 税制の仕組み 第三章 税金を負担するのは誰か? 第四章 税制と経済 第五章 脱税と対抗策 第六章 税制の問題
  • ロシア共産主義の歴史と意味
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    ロシア正教の倫理と共産主義の精神 ロシアの共産主義はナショナルな特徴に根ざす現象であり、マルクス主義的な見地からのみでは決して説明しえない──ベルジャーエフは、ロシアにおけるボリシェヴィズムの必然性を、キエフ・ルーシから連綿と続くキリスト教精神と、インテリゲンツィアによって編まれる歴史・思想史のなかに探っていく。「ロシア本国において一九九〇年代から、ベルジャーエフも含めて、一九世紀末から二〇世紀初頭に登場したあまたのロシアの宗教哲学者たちが、西欧とは異なるロシア独自の精神的価値として、高く評価されるようになった。しかし、今日では、こうした見かたもまた一面的なものとして克服を迫られている。ベルジャーエフによる「ロシア的理念」にたいする批判的分析は、ベルジャーエフ自身も含めたロシア思想を新たな視点から再検討するうえでも重要な示唆を含んでいる」(本書解説[佐藤正則・九州大学教授]より)
  • ヴェトナム(上):壮大な悲劇 1945-1975
    続巻入荷
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    英国の歴史家によるヴェトナム戦史の決定版 本書は、第一次インドシナ戦争前夜からサイゴン陥落までの30年を振り返り、開戦から終戦に至る歴史的背景と政治的思惑を事実に即して描写し、戦争の本質に迫った大作である。一つひとつの作戦や戦闘、その結果としての災禍が時間軸に沿って詳細に描かれており、時代の空気が変化していくさまが臨場感をもって伝わってくる。 著者は25歳のときに初めて、BBCの特派員としてヴェトナム戦争取材に携わった。その後の人生に大きな影響を及ぼした戦争を俯瞰し、その細部を再現しようとしたのが本書である。当時、取材で訪れた土地を再訪し、三年間で米越仏の生存者100人以上にインタビューを行った。生々しい戦闘シーンに加え、兵士や市民の肉声を巧みに構成したことで、50年前のモノクロ写真でしかなかった出来事の断片が現場の人びとの内面とともに浮かび上がってくる。 英国人という第三者的な立ち位置が、冷徹な筆致、ひいては本書の客観性に利していることは間違いない。戦史ものの体裁をとりながらオーラルヒストリーとしての側面も併せ持つ、稀有な戦史ノンフィクションである。[口絵16頁] [目次]   地図一覧   本書で採用した記述スタイルに関する注記   用語解説   はじめに 第1章 美女と多くの野獣たち  1 帝国への執着  2 ヴェトミンの行進 第2章 「汚い戦争」  1 力任せの連中  2 結果を甘受するワシントン  3 農民たち 第3章 存在しなかった要塞  1 ザップを待ちながら  2 災いが迫る 第4章 血の足跡  1 放棄、もしくは爆撃?  2 「意志の勝利」  3 ジュネーブ 第5章 双子の専制国家  1 「テロ政権」  2 「われわれが手にした唯一の男」  3 好況期  4 さあ、武器をとれ 第6章 ちょっとケネディ流  1 「彼らは国を失おうとしている」  2 マクナマラ流君主制  3 レ・ズアン、賭け金を引き上げる 第7章 一九六三年──二人の大統領のための棺桶  1 アプバク──小さな戦闘、大きな記事  2 仏教徒の反乱  3 殺戮の時間 第8章 迷路  1 「全員に行きわたるだけの戦争」  2 決定を回避する 第9章 湾に入る  1 虚偽  2 タカ派の台頭 第10章 「いかに進めるべきか、途方に暮れている」  1 下り道  2 コミットメント 第11章 段階的拡大へ  1 「最低の連中」  2 新たな人間、新たな戦争 第12章 「雲をつかもうとして」  1 兵士と水上スキーヤー  2 非友軍の砲撃(アンフレンドリー・ファイヤー)  3 罠と足跡の塵 第13章 汚職とハッカ油  1 窃盗行為  2 統治  3 導師(グールー)たち 第14章 「ローリング・サンダー作戦」  1 石器時代、ミサイル時代  2 北へ向かって 第15章 苦労を引き受ける  1 最良の時、最悪の時  2 友軍   写真クレジット   注記と参照先
  • アフリカの国家建設:自分たちの国をつくる
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    1巻2,673円 (税込)
    脱植民地化の現段階 国家は、現代アフリカ研究の中心課題である。今日のアフリカが直面する問題検討すれば、必ず国家に突きあたる。従来、アフリカが抱える問題として、汚職、独裁といったネガティブな国家像が強調されてきた。 アフリカ国家の原型は、欧米列強の征服と植民地化によって、いわば「他者」によって創られた。「自分たちの国をつくる」ことは簡単ではない。いかに他者が決めた領域を統治するか、一筋縄ではいかない課題である。先進国で当然とされる統治が通用せず、紛争が勃発することもある。本書はこうした国家建設のプロセスに注目してアフリカの経験を考える。 本書では、「他者」によって基盤を創られた国家を領民自らが統治する過程としてアフリカの国家建設をとらえ、その性格や特徴を考える。アフリカ諸国の国家建設の経験は、先進国とは大きく異なるが、その様態はさまざまな気づきを与えてくれる。さらに、「他者」によって国家を創られたアフリカの経験は、世界的にみれば決して少数ではない。植民地状況を経験したグローバルサウスの国々は、多かれ少なかれ似た経験をしているからだ。 [目次]  はしがき  序章 アフリカの国家と国家建設(武内進一) 第I部 領域統治  第1章 領域統治の実態(阪本拓人・松原優華)  第2章 領域統治の制度的基盤(中尾世治)  第3章 首長制と国家建設の逆説(友松夕香)  第4章 牧畜民からみた国家建設(楠和樹) 第II部 社会契約  第5章 近代国家とイスラーム(阿毛香絵)  第6章 政党政治と抗議運動(網中昭世)  第7章 社会的保護政策から国家・社会関係(佐川徹) 第III部 国際関係  第8章 ソマリアの国家性の現在(遠藤貢)  第9章 外向の論理と国家統治(網中昭世)  第10章 アフリカにおける難民と国家(佐藤千鶴子)  終章 アフリカ国家建設の現段階(武内進一)  あとがき
  • ケアする心
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    本邦初訳、韓国発の衝撃の短篇小説集! 純度100%のケア文学 韓国社会と向き合った優れた作品に贈られるシン・ドンヨプ文学賞を受賞している女性作家による注目の短篇小説集。祖母の看病をする長男の嫁、育休中の母親、同い年の子をもつママ友、認知症の父を施設に預けている専業主婦の女性など、収録する10篇の主人公はすべて女性。ワンオペ育児や介護など、家族のケアに時間と労力を捧げる人々がケアされない日常の中で、不安、孤独、嫌悪感、愛着と憎しみにまみれながら静かに奮闘し、どんでん返しが待ち受ける――。 ケアする人が抱える不安や、繊細な感情の揺れを掬い上げ、ケアそのものを取り巻く社会の構造的な問題や矛盾も浮き彫りにする本作は日本の多くの読者に共感と衝撃を持って受け止められるだろう。 「ヨンジュの半分」:かつて同期だったヨンジュは息子を3歳で亡くしていた。「私」は育休中に子どもと出かけた公園で偶然ヨンジュと再会する。頻繁に会うようになったヨンジュの存在がワンオペ育児の唯一の息抜きになっていたが、ある日、ヨンジュが子どもの面倒を見てくれていた時に、死んだ子の名前で子どもを呼んでいる場面に出くわす……。 「ケアする心」:八か月の娘を抱えたミヨンは、職場復帰を前にベビーシッターを探すが、信頼できそうな人はなかなか見つからない。そんな時、同じ団地に夫婦で暮らす高齢女性、ナムヒが名乗りを上げ、自宅で子どもを預かりたいと言う。ミヨンは監視カメラを設置する条件で子どもの世話を頼むが、ある日、映らない場所の秘密を偶然目撃してしまう……。 [目次] 第一部 ナツメ   安 ギョンジャ   第二部 ヨンジュの半分   ケアセンター天国   ケアする心   私の隣人との距離   第三部 入所   特別災難地域   台風注意報   作家のことば   推薦のことば   訳者あとがき
  • ヘーゲル読解入門(上):『精神現象学』を読む
    続巻入荷
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    人間の歴史は、〈欲望〉の歴史である。 1933年――ドイツでヒトラーが首相として就任した年――パリの高等研究院でアレクサンドル・コジェーヴによるヘーゲル講義がはじまった。本講義にはジョルジュ・バタイユ、ジャック・ラカン、ロジェ・カイヨワ、アンドレ・ブルトン、メルロ=ポンティなど、フランス哲学・文学の中心となる人物たちが多く参加している。 「歴史が何であるかを知るためには、この歴史を実現する人間が何であるかを知らねばならぬ」――コジェーヴは『精神現象学』を精読しながら、プラトンからヘーゲルへといたる哲学と、キリストからナポレオンへといたる歴史とを重ね、動物から人間がいかに生まれ、自然から歴史がどのように発生したかを辿っていく。 フランス現代思想を知る上で避けて通ることのできない記念碑的講義録を、訳者によるあらたなあとがきを加えて、Uブックスで待望の復刊。 【目次】 出版者の覚書 第一章 序に代えて 第二章 『精神現象学』の最初の六章の要約     ──一九三七-一九三八年度、最初の三回の講義の全記録 第三章 『精神現象学』第七章の一般的導入部の解釈     ──一九三七-一九三八年度、第四回及び第五回講義の全記録 第四章 一九三七―一九三八年度講義要約     ──高等研究院・宗教学科の一九三八-一九三九年度年報からの抜粋録 第五章 哲学と知恵     ──一九三八―一九三九年度、最初の二回の講義の全記録 第六章 永遠・時間・概念についての覚書     ──一九三八-一九三九年度、第六回講義より第八回講義までの全記録 第七章 『精神現象学』第八章第三部(結論)の解釈     ──一九三八-一九三九年度、第一二回講義の全記録 訳注 『ヘーゲル読解入門』への後書き
  • 続ドイツ史1866-1918(上):民主主義を前にした権力国家
    続巻入荷
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    「十九世紀ドイツ史三部作」完結 前巻の『ドイツ史1866-1918 労働世界と市民精神 (上・下)』が、ドイツ帝国の社会・経済史と宗教を含む文化史とに充てられているのに対して、本書は政治史を扱い、政治に関わる様々な分野の「状態史」=「構造史」と「出来事史」=「事件史」を詳述する。 1871年の帝国建国から、その諸構造と諸勢力、ビスマルク時代までを扱う「上巻」では、普仏戦争、憲法、行政、財政と税制、法と司法、軍、国民国家、反ユダヤ主義などのテーマを分析し、考察する。 1890年以降の構造的諸問題から、ヴィルヘルム時代、第一次世界大戦までを扱う「下巻」では、国家と憲法体制、政党、対外政策、帝国主義、戦争の展開、革命、終戦などのテーマを分析し、考察する。 単に出来事を叙述するというだけではなくて、息の長い考察が随所で展開されている。独特な語りの文体で著わされた歴史書であるが、物語るような叙述というよりも分析と考察のほうに遙かに大きな比重が置かれている。ニッパーダイは、物語る歴史家であるよりも考える歴史家なのであり、そして自らの考えを十分な根拠に基づいて説こうとする歴史家なのである。
  • 〈帝国〉と身体:ジェンダー史からの問い
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    憧れと搾取の連続体 力による支配や専横、そして分断……。現代社会では、覇権主義や権威主義が頭をもたげ、消えていったはずの〈帝国〉がふたたび世界に影を広げている。 そうしたなかで、本書が注目するのは、帝国が「望ましい身体」を創出しようとしてきたその作用だ。帝国はトランスナショナルな移動を促し、多様な人間どうしが出会う接触の場を増殖させてきた。「他者」との対峙や葛藤のなかで、身体は創出され、序列化され、作り直され、また搾取されていったのだ。 とくに「望ましい身体」創出の強い契機となったのは、優生学、宗教、セクシュアリティといった要素である。これらを通じて帝国は人びとに「夢」や「憧れ」を提示し、しばしばジェンダー規範を揺るがした。だが、それらは同時に抑圧や搾取とも深く絡み合うものだった。 本書は歴史学、社会学、文学、国際関係論、法哲学、社会政策、スポーツ教育など、異なるディシプリンから健康や出産、スポーツやダンス、衣服や性愛など具体性を分析する。これにより、権力と欲望の交差のなかで重層的に身体が構築されていく生政治の過程を読み解き、近現代における公式・非公式の帝国をジェンダーの視点から再考する。 [目次]  はじめに 山口 みどり・周東 美材 第1章 帝国、混血、白人男性性 生駒久美  マーク・トウェインの作品を通じて  はじめに  一 ハワイ王国と若きトウェインの性的な視線  二 混血の通訳者ビル・ラグズデイル  三 インジャン・ジョーとラグズデイル  四 ハンク・モーガンの社会改革と男性性  おわりに 第2章 海を越える衣服の政治学 山口みどり  イギリス国教会女性宣教師の「帝国」建設  はじめに  一 女性たちの宣教活動  二 「文明化」と衣服のポリティクス  三 ミッションボックスがつなぐ世界  おわりに 第3章 健康的であることは美しいか 春日芳美  近代日本の美人観と女子体育振興方策の関係  はじめに  一 近代教育における体育  二 価値観にみる女子体育普及の阻害要因  三 「健康」と「美人」  おわりに 第4章 植民統治下台湾における学校女子体育 金湘斌  纏足、天然足から皇国民錬成まで  はじめに  一 纏足・解纏足下の女子体育(一八九五~一九一四年)  二 天然足世代下の女子体育(一九一五~一九三五年)  三 「皇国民錬成下の女子体育(一九一五~一九三五年)  おわりに 第5章 優生学と大正デモクラシー期の家族観 吉永圭  穂積重遠は「病める身体」をいかに論じたか  はじめに  一 穂積と結婚制限論  二 穂積と精神病離婚  三 大正デモクラシー期の家族  おわりに 第6章 歴史のなかのジャニーズ性加害問題 周東美材  「アメリカ」の夢と暴力  はじめに  一 夢の「アメリカ」  二 暴力のアメリカ  三 見えなくなる暴力、前景化する夢――性暴力の連続体  おわりに 第7章 フェミニストの夢、土地、そして植民地の権力 ルーシー・デラップ  はじめに  一 「私たちは他人の土地を欲しがったりしない」  二 深いつながりと両性具有  三 驚異の証人に  四 「女性ならではのもの」  おわりに 第8章 植民地後東ティモールの文化と女性 井上浩子  客体化される身体  はじめに  一 DVと「東ティモール文化」  二 堕胎と「東ティモール文化」  三 二〇〇九年刑法におけるDVと堕胎  おわりに
  • 方法叙説
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    「私は考えている、だから私は有る」 デカルトは久しく近代思想の父とよばれてきた。それは中世のコスモスが崩れるなか、徹底的な懐疑の果てに、考える自我の直観から主体性を確立し、近代文明に道を開いたからである。 近代のあけぼのに「いかなる人生の道に従い行くべきか」を思い迷いながら、「ひとりで、しかも暗闇のなかを歩いて行く」旅する人の遍歴と、その旅先の一夜の啓示と決断とを、〈私〉の精神の歴史としてここに語る。すなわち、〈方法〉とは「道に迷う、道に従う」ことである。 数多の学問を修めながら、やがてそれらの真理性を徹底して疑い、しかしそれらについて思考している自分は何かでなければならないと気づき、「私は考えている、だから私は有る」という有名な第一原理に到達するまでを語った近代哲学の名著の清新な翻訳。養老孟司解説。 [目次]  訳者まえがき 第一部 第二部 第三部 第四部 第五部 第六部  解説 脳の機能のきわめて明晰な表現 養老孟司  解題 三宅徳嘉
  • ニューエクスプレスプラス ポーランド語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! ショパンを生んだ東欧の国 ことばを知れば、出会いが広がる ポーランド語の世界へようこそ! つづり字の読み方と発音から始め、スキットと練習問題で〈会話+文法〉を同時に学びましょう。 ポーランド語はスラヴ語派のひとつで、話し手が、自分自身の性はもちろん、聞き手や第三者の性を常に意識しながら、動詞や名詞・形容詞の語尾を区別する言語です。難しく感じられるかもしれませんが、この特徴こそがポーランド語のおもしろさであり、学習の醍醐味です。文字と発音から始め、スキットと練習問題で〈会話+文法〉を同時に学んでいきましょう。パーティやカードに使える簡単な挨拶も用意しました。最後には少し長めの文も読んでみましょう。 【本書の構成】 ◆ポーランド語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 【ここがプラス!】 ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • 宛名のない手紙:チェルヌイシェフスキー哲学的論戦珠玉
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    「言葉をもって空気をふるわす」 専制体制下のロシアにおいて生涯をかけて、社会体制の変革と民衆=人民の解放に向けた言論活動を行なったチェルヌイシェフスキー。ここに集められた諸論攷の多くは一八六一年の農奴解放令に関連するものである。自由主義的な貴族や知識人からは「大改革」と称讃されたが、そこにはいくつか問題があった。農奴解放によって「農奴」は人格的自由を得たものの、同時に、分与された土地に対して膨大な額の支払い義務を負わされたことや、農村共同体の位置づけなどである。「土地つき解放」を求める彼の争点はここにあった。この「リベラルな」改革は真の意味での「農奴解放」とはいえず、圧倒的に不十分だったのだ。つまり、彼の闘争の矛先は、専制体制のみならず、不徹底なリベラリズムにも向けられている。 これらの論攷は、検閲を避けるべく意図的に晦渋な文章で紡がれることも相俟って、かなりわかりづらい。だが、彼の活動がナロードニキ運動やレーニンに影響を与えるように、われわれが今そこから汲み取るべきは、偽りの「解放」を摑まされることなく、真の解放を求め、言論活動によってそれを具現化せんとするそのあくなき魂である。
  • 中級フランス語 あらわす文法[新装版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 無味乾燥に見える文法の中には、実はコトバの働きを支える「しくみ」が潜んでいます。その「しくみ」を掘り起こし、意識することで、フランス語らしい表現ができるようになります。
  • ジャンヌ・ダルクの物語:象られた人生
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    600年にわたる変容の歴史を紡ぐ 15世紀、農民の娘であったジャンヌ・ダルクは、イングランドに占領されていたフランス領を奪還せよという「神の声」に導かれ、英仏百年戦争の転機となるオルレアン解放を果たす。そして、宗教裁判によって弱冠19歳で火刑に処され、後年には列聖された──。 魔女狩りのような異端審問や誹謗中傷をのりこえ、史上屈指のヒロインとして聖人になったジャンヌの生涯を、本書では、多様な側面から物語ってゆく。裁判記録、法廷での本人の証言、年代記、書翰など歴史的資料、文学をはじめ、絵画・映画など表象文化に描かれたジャンヌ・ダルク像も網羅し、その実像と象徴的意味に迫る。とりわけ、イエス・キリストの生涯と比較しながら進めてゆく語り口が、比類なき特長だ。 中世ミソジニー社会で戦った「異性装」の少女は、どのように語られてきたか? フェミニズムの視点とともに読み解き、600年にわたって変容されてきた「人生」を紡ぎあげてゆく、実力派作家による博覧強記のナラティヴ・バイオグラフィー。地図・年表・図版多数収録。 [目次] 第1章 初めに言(ことば)があった 第2章 天使たちの話しかたと言葉で 第3章 小さな、いえ、ほんのつまらぬこと 第4章 国王の宝 第5章 いったい、この方はどなたなのだろう。風や湖さえも従うではないか 第6章 おとめに降伏せよ 第7章 跳ねる牡鹿 第8章 黒い騎士 第9章 金色のマント 第10章 塔の監獄 第11章 燃えない心臓 第12章 永遠の命  地図:1429年のフランス/1429年のオルレアン/ジャンヌの道程  年表  謝辞  訳者あとがき  注記/資料
  • 人生と闘争:清水幾太郎の社会学
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    「社会学は人生から生まれ、人生へ帰っていく」 清水幾太郎ほど毀誉褒貶のある人物はいない。 東京帝国大学社会学研究室からの「破門」、マルクス主義を標榜しての社会学攻撃、進歩的文化人・安保同伴知識人として活躍、そして「転向」と核武装論…… しかしながら、清水は社会学者としての長いキャリアにわたって、必ずしも場当たり的に翻身を繰り返していたわけではない。その膨大な業績を改めて振り返る時、いくつかの重要な主題によって貫かれていることを見出すことができる。 とりわけ、本書が注目するのは、彼が自伝の執筆を通じて、「人生」を語る社会学者であったという点である。清水は自身の晩年期においてではなく、むしろそのキャリアの盛期を通じて、繰り返し自身の自伝を書き連ねてきた。 さらに興味深いのは、社会学的な著述においても、しばしば回想風の叙述スタイルを採用していることである。これは単に自分語りが好きだったわけではなく、清水にとって社会学とは、人それぞれの人生のなかの「闘争」を捉える試みであったことによる。「社会学は人生から生まれ、人生へ帰っていく」という言葉がなによりそのことを語っている。 清水へのまったく新しいアプローチ! [目次] 第I章 問題設定——清水幾太郎と社会学  〇 はじめに  一 問題の所在——社会学と「人生」  二 人生の中の闘争  三 先行研究・議論の概観  四 視角、対象と方法 第II章 ある社会学者の出発  一 社会学との邂逅  二 青年論へ——「社会学青年」とともに  三 小括 第III章 生きた闘争の把握  一 公私区分の再検討——往還とその動態  二 生存の要求とその諸形態——『流言蜚語』(一九三七・一二)  三 倫理学と闘争——「競闘」(一九四一・一二)  四 小括 第IV章 家族——生きるという闘いの場  一 清水の家族道徳論批判  二 清水の家族集団論  三 小括 第V章 「人生」を語り始める清水幾太郎  一 若き社会学者の自伝  二 人生を語る社会学 終章 意義と展望  あとがき  文献/写真出典/註
  • シシィの肖像:皇妃エリーザベトをめぐる神話と実像
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    シシィ神話を史料から解きほぐす エリーザベト──愛称シシィ。16歳でオーストリアの君主フランツ=ヨーゼフの妃となった彼女は、永遠の若さと美をまとったまま、やがてアナーキストの刃に倒れた悲劇の皇妃として語り継がれてきた。堅苦しいウィーン宮廷の儀礼に順応することを拒み、ハンガリーの精神に強い共感を寄せた一方で、日に何度も体重計に乗っては一喜一憂する強い自己愛の持ち主。無謀なほどに激しい乗馬に励み、風雨のなかを何時間も歩きつづけるような過酷な運動に身を投じ、休む間もなく次の旅に出かけるような「過活動」的性質。こうした神話が幾重にも折り重なるシシィ像の前で、著者のふたりは史料の限界や矛盾を受け止めながら、史実から明らかなかぎりでエリーザベトの姿を誠実に描きなおすとともに、彼女のもうひとつの顔をも照らし出す。皇妃は率直に政治的見解を述べ、ハプスブルク家の過ちや弱点を容赦なく抉り出す詩を書き残していたのだ。そうした事実は、見る人が見たいものを見いだすスクリーンのような存在と化した「シシィ」を現実のほうへと引き戻し、鋭さと痛みを抱え、言葉で世界に抵抗しようとした生身の人間として立ち現われさせる。 [目次] 序 ポッセンホーフェンでの楽しい子供時代?  両親  子供時代と青春 皇帝フランツ= ヨーゼフとの婚約と結婚  一八四八年革命の影の中での出会い  イシュルでの婚約  ウィーンでの結婚式 ウィーン宮廷での初期の結婚生活  最初の一緒の旅行  子供の誕生  イタリアとハンガリーへの旅 自由と自己決定への長い道のり  マデイラ  コルフ、ヴェネツィア、リゾート地  皇妃としての使命  皇太子ルードルフの教育をめぐる権力闘争 ハンガリーと皇妃の政治的側面  ハンガリーとのアウスグライヒ  ブダペシュトでの戴冠式  ハンガリーへの愛と政治的禁欲 美しさとその裏側  美崇拝  強迫的な痩身願望  身体トレーニング 自分探しの旅へ  エリーザベトと子供たち、バイエルンの親族たち  皇妃としておこなう公務の重荷  乗馬  ギリシアの世界  安息の地──アキレイオンとヘルメスヴィラ  落ち着きのない放浪生活 アナーキストがもたらした死  暗殺  ルイジ・ルケーニ  葬儀と遺産 性格と生活を映し出す、後世のための詩  文学的野心  皇帝との関係  ハプスブルク家の親族たち  政治的態度  ルートヴィヒ二世  愛の生活 ヨーロッパの記憶の場としてのシシィ  記念碑と命名  エリーザベトの文学像──神話の生成  エリーザベトに関する「学術上の」取り組み  映画  ミュージカル的な解釈  博物館  エリーザベトが伝説であり、ノスタルジーの中心人物であるのはなぜか? 日本語版へのあとがき 訳者解題 参考文献一覧
  • ニューエクスプレスプラス サンスクリット語[音声DL版]
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    1巻3,366円 (税込)
    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 南アジアの古典語の画期的な入門書 現代に生き続ける古典語の姿に触れてみよう 日本では古来「梵語」と呼ばれ、仏教経典の原語として知られるサンスクリット語。紀元前に成立したパーニニ文法学の規範を遵守しつつ、現代においても日常でも用いられている古典語という面も持ちます。読み・書き、聞き、話す語学としても、もちろん古典文献研究を志す方もまずはこの1冊から。インドのサンスクリット学者によって現地で収録された音源は貴重。 【本書の構成】 ◆サンスクリット語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 【ここがプラス!】 ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス ジョージア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 文字も発音も文法も独特なジョージアの言葉 コーカサス山脈のふもと、黒海に臨むジョージア。古くからヨーロッパとアジアの十字路として栄え、最近は料理やワインも知られるようになってきました。そこで話されるジョージア語は、可愛いけれど見慣れない文字で発音も独特、文法は動詞が複雑に変化したり能格という格があったりします。最初はちょっと大変そうに思えますが、一歩一歩勉強を進めるうち、ジョージア語独特のしくみが感じられることでしょう。(※本書は『ニューエクスプレスプラス グルジア語』の改題です) 【本書の構成】 ◆ジョージア語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス バスク語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 他のどんな言語とも親縁関係にない言語 スペイン北部とフランス南部にまたがるバスク地方で80万人以上が話すバスク語は、他のどんな言語とも似ていない系統不明の言語。能格という珍しい格があったり、助動詞の活用に目的語も関わったり、慣れるまでに少し時間がかかるかもしれません。しかしながら文字はだいたいローマ字読みで母音は5つ、文法も実は例外が少なく、勉強が進むとどんどん楽になっていきますよ。方言の豊富な言語ですが、本書では共通バスク語を学びます。音声はダウンロードでお聴きいただけます。★音声アプリ無料ダウンロード
  • ニューエクスプレスプラス ペルシア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 東西交易の要衝地で育まれてきたことば 古くから豊かな詩の文化を育んできたペルシア語は、現在イラン、アフガニスタン、タジキスタンを中心に広く話されています。7世紀半ばからのイスラーム帝国支配によりアラビア文字が採用され、借用語も多く見られますが、アラビア語とはまったく異なる系統の言語です。右から左に書くのに慣れるまでは時間がかかりますが、文法はわりにシンプル。語順は意外にも日本語に似ています。文字の書き方から、旅行や生活の際に不可欠な会話表現まで、この1冊でじっくり学んでみましょう。★音声アプリ無料ダウンロード
  • 異邦人
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    イタリア最高峰の文学賞、ストレーガ賞最終候補 ブルックリン、イタリアの小村、ロンドンと、土地に根を張ることなく生きてきた「異邦人」の若い女性の物語。音声による意思疎通から疎外され、「よそもの」として生きる聾者の母に捧げられた物語でもある。 「家族」:語り手の若い女性の両親(ともに聾者)のローマでの出会い、アメリカへの移住、子ども(語り手およびその兄)の誕生、離婚とイタリアへの帰国について語られる。 「旅」:ブルックリンのイタリア系コミュニティの思い出。やがて両親の離婚にともない、幼少期にアメリカからイタリアのバジリカータに移住した語り手の体験。皮肉を利かせたコミカルな筆致で描かれる。 「健康」:「耳が聞こえないけれど音楽が好きな母」の思い出。手話による意思疎通を嫌った母、テレビでいっしょに音楽祭の番組を見ていたときの字幕、母が「比喩」や「皮肉」といった修辞技法をなかなか理解しなかったことなどが綴られる。 「あなたの星座は」:語り手は母親に「もし聾でなかったら、どんな人生を送っていたと思うか」と問いかける。母は「つまらない、意味のない人生だったでしょうね」と答える……。 「移民文学」とは一線を画す、型破りなオートフィクション。
  • 赤軍記者グロースマン:独ソ戦取材ノート1941-45
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    戦下の人間へのまなざし 「20世紀ロシア文学の最高峰」と評され、戦後の畢生の大作『人生と運命』で知られる作家ヴァシーリイ・グロースマン。ウクライナのユダヤ人家庭に生まれ、小説がゴーリキイに賞賛されていたが、独ソ戦に際し赤軍機関紙特派員として従軍、常に最前線で、誰よりも長期にわたり取材を続けた。本書は、スターリングラート攻防戦から、クールスク会戦、トレブリーンカ絶滅収容所、ベルリン攻略戦まで、グロースマンの取材ノートを編集し、独ソ戦を再現した「ナマの記録」だ。 グロースマンは従軍当初、肥満体だったが、軍事百般を学び、「兵士」らしく変貌する。多くの特派員は司令部周辺にとどまるが、彼は兵士と行動を共にし、「前線につきまとうにおい」にまみれ、兵士の信頼と尊敬を得ていく。兵士や市民の声に耳を傾け、政治的な決まり文句も使わなかった。本人曰く、「人間が好きで、生活を探求するのが好き」なのだ。 本書でもっとも胸を打つのは、記者として世界で初めてトレブリーンカ絶滅収容所を取材した記録だ。まさに地獄を目のあたりにする描写で、ニュルンベルク裁判で資料としても採用された。〈戦争の非情な真実〉が記された超一級資料。解説=池田嘉郎。
  • スタート!ドイツ語B1
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 全世界共通の新スタンダード。中級レベル 身近なテーマや自分の興味について簡潔な表現で伝えたい。話す・書く・聞く・読む・文法力を鍛える。中級へ。音声無料ダウンロード。[2色刷] 新たな言語学習のスタンダード準拠。中級編 ヨーロッパ言語共通参照枠準拠。B1ではA2に比べ、仕事や学校などを含めた日常生活の、広い範囲のドイツ語を理解でき、ドイツ語で発信できるようになります。技能別では以下の通り。 ・読む:ブログや記事から重要な部分をしっかり把握できる。 ・書く:手紙やメールなどで自分の意見を根拠づけて書ける。 ・聞く:アナウンスやディスカッションの重要な点を聞き取れる。 ・話す:日常的な話題でまとまった意見を述べ、質疑応答ができる。
  • オスマン帝国の崩壊:中東における第一次世界大戦
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    中東近現代史の必読書 欧州側の史料のみならずトルコ語、アラビア語の文献を渉猟し、斯界の権威が中東混迷の遠因となった大戦と戦後処理の過程を描いた大作。 【目次】 用語の適用について はじめに 第1章 革命と三つの戦争 一九〇八-一九一三 第2章 「大戦」前の平和 第3章 世界規模の動員令 第4章 一斉射撃始まる バスラ アデン エジプト 東地中海   第5章 ジハード開始 オスマン帝国領コーカサスとシナイ半島での戦い 第6章 ダーダネルス海峡襲撃 第7章 アルメニア人の虐殺 第8章 ガリポリ半島でのオスマン帝国の勝利 第9章 メソポタミア侵攻 第10章 クートの攻囲 第11章 アラブの反乱 第12章 負け戦 バグダード シナイ半島 エルサレムの陥落 第13章 次々と結ばれた休戦協定 終章 オスマン帝国の終焉 謝辞 訳者あとがき 解説 オスマン帝国はなぜ崩壊したのか(今井宏平) 写真クレジット 参考文献 原注
  • 移民/難民の法哲学:ナショナリズムに向き合う
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    1巻2,277円 (税込)
    同じ社会のメンバーとは誰か? ここにきて移民/難民に関する議論が本格化しつつある。今夏の参院選では移民規制が大きな争点となった。 ところが、日本での従来の議論はグローバル化や経済的要請にもとづくもので、どうしても皮相なものになりがちだ。 政治的・社会的な背景が考慮されないままに話が進んでしまっているのである。これでは、「ポピュリズムの仕掛人」によって足元をすくわれる危険もある。 こうした懸念を払拭すべく、移民論の哲学的・社会科学的な基礎を構築するのが本書である。 他方、本書ではリベラル・ナショナリズムという観点から移民論に迫るのが特長だ。同じ社会のメンバーとは誰のことなのか? ネーションに基づく集団的自律はどこまで擁護できるものか? 社会的包摂の望ましいあり方とはいかなる形か? 徹底的に掘り下げている。 また、国民国家、移動と帰属、ナショナル・アイデンティティなど、社会科学上のキー・タームを用いながら、移民論の交通整理をしている点がこれまでの類書にはない本書の大きな強みになっている。 経済効果と外国人嫌悪で引き裂かれた移民論について、法哲学者がメスを入れることで開かれる議論の地平!
  • ジャック・デリダ講義録 時を与えるⅡ
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    存在論的に語りかける、デリダからの「時の贈り物」 「贈与とは、思考と存在との、思考と存在の真理との関係を語ることを可能にするものである以上、それはもはや派生的な意味などではない。贈与はもはや存在者の特定の形式ではなく、ある存在者から別の存在者へ手渡すことでも、二つの主体のあいだにある対象でもない。すなわち贈与は存在者にかかわる経済にはもはや属さない。しかしそればかりではない。贈与は、それなくしてはもはや存在を思考することができなくなるようなものである。」(本書「第9章」より) ジャック・デリダが「贈与論」を脱構築したセミネール、その核心部が、ついに明らかに! 第一部から30年の時を経て、待望の刊行(デリダが生前公刊した第一部は邦訳未刊)。 モースやレヴィ=ストロースやラカンを踏まえつつ、「贈与そのもの」についてじっくりと考えるために、ハイデガーを紐解く! 社会学や文化人類学における交換様式ではなく、哲学における「存在と時間」の問題として追究してゆく、脱構築的贈与論。デリダ没後に公刊された第二部というべき本書には、1978~79年に行なわれた九つの連続講義を収録。 [目次]  序言  編者による覚書 第7回 第8回 第9回 第10回 第11回 第12回 第13回 第14回 第15回  訳者あとがき  註記/ジャック・デリダ講義一覧
  • ビルマ・ハイウェイ:中国とインドをつなぐ十字路
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    20221年クーデター前のビルマ 2011年の「民政移管」以降、それに伴う制裁解除とともに、ビルマ(ミャンマー)の地政学的位置づけが急速に変わろうとしていた──。本書は、ビルマを「アジアの勝手口」と見立てて、国境を接する東西の大国、中国とインドとの関係を中心にビルマ史を概観し、同国を取り巻く国際情勢を冷静に分析した入門書である。中印両国がビルマを含めた周辺国に与えた影響について、近代以前にまでさかのぼって丁寧に跡づけているのが特長だ。 著者は元国連事務総長ウー・タン(ウ・タント)の孫にあたる気鋭のビルマ史家。ビルマ北部の辺境といわれる少数民族居住地域を自ら歩き、ここで見聞し思索したことを要所要所にまとめている。こうした紀行の要素と情勢分析とが相まって、道路や天然ガスパイプラインなどのインフラ整備計画のほか、観光客の受け入れ計画などが各地で進められ、東アジアと南アジアを結ぶ新たな「十字路」としてのビルマの姿が浮き彫りとなる。二大文明に挟まれているというその位置こそが、ビルマにとって最大の「資産」であるという観点から、「アジア最後のフロンティア」の実像に迫る。 第26回アジア・太平洋賞特別賞受賞作。解説=中西嘉宏(京都大学准教授) [目次]  プロローグ 第1部 裏口から入るアジア  夢みるイラワディ  パウポー  ビルマ・ロード  日暮れの王  新しいフロンティア 第2部 未開の南西部  マラッカ・ディレンマ  雲の南  ガンダーラ  シャングリラ  インド洋への道 第3部 インド世界のはずれ  東へのまなざし  忘れられた分離  国内の「国境」  新たな交差点  エピローグ  謝辞  訳者あとがき  解説(中西嘉宏)  原注解説:中西嘉宏(京都大学東南アジア地域研究研究所准教授)
  • 存在と苦悩
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    日本独自編集版のアンソロジー 「ショーペンハウアーがけっして世捨人のような孤独な哲人ではなく同時代の社会の動きにも大きな関心を抱いていること……通俗的な事柄にも独自の見解を示していることに感心した。彼は真面目一方の学者ではなく、広く人生の諸相を観察し、かつそれを批判した人であった」(訳者あとがき)   主著『意志と表象としての世界』『倫理学の二つの根本問題』を中心とする著作から、ワーグナーに大きな影響を与えた有名な「音楽の形而上学」をはじめ、認識論・人生論・道徳論・芸術論等を抽出編集した、日本独自のアンソロジー。   苦悩としての生を説いた哲学者の、生の苦悩とそこからの救済をめぐる珠玉の警句がちりばめられた考察を精選。嫉妬、不安、野心、尽きせぬ欲望に満ちた世界を、われわれはいかにすれば逃れることができるのか。ショーペンハウアー入門にふさわしい一冊。梅田孝太解説
  • 疾走中国:変わりゆく都市と農村
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    まだ自由に取材できた時代の貴重な記録 中国全土に高速道路網が整備されるのに伴って、それまで隔絶していた都市と農村が急速に近づいていった――。本書は、本格的なモータリゼーションが始まったばかりの中国各地をレンタカーで巡り、ときに長期滞在して、都市と農村に押し寄せる変化の大波を、市井の人びとの視点から描いたドキュメントである。 チベット高原に近い辺境の地で目にした「消えゆく村々」の歴史と現実、北京郊外の農村で生活をともにした魏一家の民宿ビジネスと泥沼の党書記選挙、浙江省麗水市の起業家が手がけた下着製造工場の盛衰など、昨日とはまったく違う今日を必死に生きようとする人びとの姿を、ユーモアを交えながら多角的・多層的に描く。目の前の問題をいわば即興で切り抜け、小さな交通違反を重ねる彼らのやり方は、日々めまぐるしく変化し、混沌とした社会を生き抜くための生活技術そのものだと著者は言う。 中国滞在十年、米国随一のチャイナウォッチャーが人びととともに暮らし、彼らの深層心理にまで入り込むことでなしえた「力技」の傑作ノンフィクション。解説=阿古智子(東京大学大学院教授)
  • 日本の反戦非戦の系譜:アジア・ビジョンをどう描くか
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    戦争の時代に戦後の原点へ 「反戦」や「非戦」、「アジアの連帯」が語られなくなって久しい。 戦後民主主義の記憶も遠くなり、中国・韓国はじめアジア諸国が台頭するなかで、ナショナリズム感情を煽る言説やパワーポリティクス論が巷に氾濫している。 本書は「反戦」や「非戦」、「アジアの連帯」といういまや打ち捨てられようとしている問題群に、現代の世界情勢を踏まえて再接近しようとする試みである。 まず、ウクライナ戦争やガザ戦争を受けて、真の「現実主義」がなにかが問われる。 本書によると、それは、たとえば、井伏鱒二『黒い雨』における「戦争はいやだ。勝敗はどちらでもいい。早く済みさえすればいい。いわゆる正義の戦争よりも不正義の平和の方がいい」という言葉に端的に現れているという。 そして「正義の戦争」の欺瞞、軍隊の理不尽という戦後日本の原点が何度も確認される。続いて、いまでは忘れ去られた近代日本における反戦非戦の系譜に光が当てられる。 反戦・非戦の視点を恢復してみると、アジアはまったく異なってみえてくる。アジアの人々はだれも戦争や強権を望んでいるわけではないのだ。戦争の時代に広く読まれてほしい一冊。 [目次]  はじめに 第I章 真の現実主義とは  1 戦争と軍隊の理不尽  2 もし武力侵攻されたら 第II章 日本の反戦非戦の系譜  1 日清戦争に反対した勝海舟  2 足尾鉱毒問題に生涯をかけた田中正造  3 幸徳秋水の平民主義・社会主義・平和主義  4 内村鑑三の非戦論  5 石橋湛山の「小日本主義」  6 戦後の平和運動の担い手たち  7 アフガニスタンで井戸ほりをした中村哲 第III章 台湾海峡の緊張をどう解きほぐすか  1 中台の攻防の歴史  2 台湾の戒厳令の時代  3 台湾アイデンティティの形成  4 台湾の選択  5 台湾と中国の交流  6 共通する文化の土壌 第IV章 香港の民主化運動はどこへいく  1 香港の民主化デモと中国の介入  2 植民地としての香港の歴史  3 植民地主義をどうみるか  4 香港の自立のディレンマ  5 香港の相対的地位の低下  6 香港のこれから 第V章 中国とどう向きあうか  1 中国とアメリカの応酬  2 中国のアキレス腱  3 中国への対応 第VI章 アジア・ビジョンをどう描くか  1 反戦非戦と文化力  2 戦前と戦後のナショナリストのちがい  3 アメリカと中国の反戦非戦  4 魅力ある国とは  おわりに
  • 革命:その本質と歴史的展開
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    「正義」追求のゆくえ 歴史上、さまざまな大規模政治変動を引き起こしてきた「革命」──。それは、何によって引き起こされ、どのようなプロセスを経て、そして何をもたらすのだろうか。 古代ギリシャやローマの都市国家から始まり、西欧のルネサンスや宗教改革、フランスの啓蒙主義、アメリカのような自由主義的立憲革命、明治期日本の立憲革命、さらに、その対極にある二〇世紀の共産主義革命など、革命はさまざまな歴史的展開をみせてきた。 さらに近年になると、革命が、ニカラグアやイランで独裁者を倒し、ソ連や東欧では共産主義の崩壊をもたらし、またフィリピンやウクライナ(「カラー革命」)、中東を揺るがしたアラブ蜂起(アラブの春)では、非暴力革命の新しい波が生まれた。 少数派を取り込んだ安定的で公正な体制が増えれば、革命の必要性はなくなっていくと考えられる。だが、そうした状況からはほど遠い現在、革命についての考察は重要であり続ける。本書は、革命家たち、彼らの戦略、成功と失敗、そして革命が世界の出来事と人びとの想像力をいかに支配し続けているのかを、学術理論と豊富な事例をもとに解き明かす格好の入門書。 【目次】  謝辞 第1章 革命とは何か 第2章 何が革命を引き起こすのか 第3章 革命のプロセス、指導者、成果 第4章 古代世界の革命 第5章 ルネサンスと宗教改革の革命 第6章 立憲革命──アメリカ、フランス、ヨーロッパ(一八三〇年・一八四八年)、明治期の日本 第7章 共産主義革命──ロシア、中国、キューバ 第8章 独裁者に対する革命──メキシコ、ニカラグア、イラン 第9章 カラー革命──フィリピン、東ヨーロッパ・ソ連、ウクライナ 第10章 二〇一一年のアラブ革命──チュニジア、エジプト、リビア、シリア、イエメン 第11章 近年の革命と将来の革命  訳者あとがき  参照文献/読書案内/図版一覧
  • ぶち壊し屋(上):トランプがいたホワイトハウス2017-2021
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    終わりのない「カオス」の始まり 2021年1月6日の連邦議会議事堂襲撃事件は、単なる異常な出来事ではなく、ドナルド・トランプが4年間にわたって繰り広げた、ワシントンに対するルールなき戦いの必然的なクライマックスだった──。本書は、歴代大統領を取材し続けてきたホワイトハウス主任記者が、300に及ぶ独占インタビューのほかプライベートな日記やメモ、メールなどの一次資料に基づいて、混乱に満ちた始まりから暴力的な結末に至るまでのトランプ政権のすべてを網羅し、その内情を詳細に描き出した決定版である。 噓、忖度、虚勢、欺瞞、脅迫、裏切り……ホワイトハウスの裏側からの独占的なスクープや、これまで伝えられてこなかった数々のエピソードを通して、緊張感に満ちながら、時にどこか滑稽な大統領執務室のシーンに読者を引き込んでゆく。 トランプは嘘を武器に敵を攻撃し、共和党を個人崇拝の集団に変え、選挙で敗北した後も権力にしがみつこうとした。アメリカの民主主義の未来が深刻な危機に瀕していることを明らかにした衝撃作。三牧聖子氏(同志社大学大学院准教授)推薦! [目次]  序章 トランプ政権のトレードマーク 第I部アメリカ 死屍累々たる惨状  第1章 ワン、ツー、ツイート  第2章 素人集団  第3章 決してマードックを待たせるな!  第4章 味方と敵と  第5章 ロイの亡霊  第6章 私の将軍たち  第7章 場当たり体制 第II部 おまえはクビだ  第8章 紛争は大好きだ  第9章 熱追尾ミサイル  第10章 ロシア、ロシア、ロシア  第11章 八五パーセントの男  第12章 今すぐ閉鎖しろ  第13章 大人たちは立ち去った 第III部 つかまるもんか  第14章 ナポレオン・モード全開  第15章 ハノイの分裂  第16章 キングコングは必ず勝つ  第17章 ジョン・ボルトンの戦争  原注
  • 戦後文化外交の歴史:特殊法人国際交流基金一九七二-二〇〇三
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    1巻2,277円 (税込)
    戦後目指された交流のかたち 岸信介や福田赳夫、梅棹忠夫、そして国際文化振興会や国際文化会館など様々な思惑の中で国際交流基金はいかに生まれ、変容したか。 [目次]  序章 見過ごされた戦後史――特殊法人国際交流基金とその時代(小川忠+坂戸勝) I 戦後のダイナミズム  第一章 国際文化関係史のなかの国際交流基金——特殊法人時代の再検討(川村陶子)  第二章 特殊法人国際交流基金と運営審議会——草創期委員の期待と現実(坂戸勝)  第三章 ボトムアップ型文化交流政策の形成(小川忠) II 新たなアプローチの模索  第四章 中東と日本のスポーツ交流——国際交流基金による「中近東スポーツ交流促進特別事業」を中心に(秋元美紀)  第五章 「日本―ASEAN多国籍文化ミッション(MCM)」は何を遺したか(岡眞理子)  第六章 国際交流基金の展示事業とアジアの美術交流(岸清香) III 人はいかにつながるか  第七章 戦後日本の人物交流事業における国際交流基金の特徴と課題(牧田東一)  第八章 日本文化ゲートウェイとしての海外事務所——バンコク日本文化センターを事例にして(吉岡憲彦)  終章 特殊法人国際交流基金における「交流」の変遷(嶋根智章)  あとがき
  • ニューエクスプレスプラス セルビア語・クロアチア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 文明の十字路バルカンでさまざまな文化の影響の下に発達してきた兄弟言語とも言える南スラブの2つの言葉に、この1冊でチャレンジ! ★音声アプリ無料ダウンロード
  • ファシストたちの肖像:社会的〈力〉と近代の危機
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    比較ファシズム論の金字塔 戦間期ヨーロッパにおいてファシズムの牙城となったイタリア、ドイツ、オーストリア、ハンガリー、ルーマニア、スペイン。これらの諸国がたどった運命は何に由来するのか。 著者は、歴史家が忌避しがちなファシズムに関する一般理論の構築を歴史社会学の立場から試み、四つの基本的な社会的力の交錯物としてファシズムを理解しようとしている。 分析の焦点となるのは、政治体制としての「ファシズム」ではなく、運動もしくは人としてのファシスト、そして彼らの価値観に置かれ、しかもそれらが異常心理や未開への回帰ではなく、近代そのものの一側面を尖鋭に表現していると強調する。 注目すべきは、ファシズムの中間階級テーゼ、ないし下層中間階級テーゼとの対決である。本書が見出したファシズムの中核的支持基盤は、若い男性と国境を脅かされた地域の住民、そして公務員層だった。 近年、権威主義や極右ポピュリズムの台頭といった新たな問題が浮上してきた。歴史的パースペクティブの下に大胆な図式を提示している本書の意義は大きい。 【目次】 日本語版への序文 序 第一章 ファシズム運動の社会学 第二章 戦間期の権威主義とファシズムの台頭を説明する 第三章 イタリア――元祖ファシスト 第四章 ナチズム 第五章 ナチズムに共鳴した人々 第六章 オーストロ=ファシズム、オーストリアのナチ党 第七章 ハンガリーの権威主義諸派 第八章 ルーマニアの権威主義諸派 第九章 スペインの権威主義諸派 第十章 結論――ファシストの生死を問う 監訳者あとがき 解説(平田武) 付表 註 文献
  • 1619年プロジェクト(上):アメリカの黒人差別の歴史
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    ピュリツァー賞受賞作品収録、画期的な選集 一七七六年のアメリカ建国史を黒人奴隷制と差別の視点から捉え直し、最初のアフリカ系黒人奴隷が到着した「一六一九年がアメリカの真の始まり」と位置づけ、学者・詩人・作家・ジャーナリストによる、多様なテーマ(人種、政治から音楽、正義まで)の十八本の論文・詩・短篇を編んだ歴史書。トランプ大統領が「有毒なプロパガンダ」と非難し、ハリス前副大統領が「アメリカ史に絶対に必要な清算行為」と称賛し、大反響と歴史修正主義を巡る大論争が起きた話題作。「プロジェクト」の目標にアメリカの学校に黒人奴隷制を学ぶ教育を定着させることにある。カリフォルニアなどの州は「プロジェクト」を教育カリキュラムに取り込もうとしている。しかし共和党保守派議員はカリキュラムに組み込ませないようにするための法制化を急いでいるという。本書は日本において、アメリカ建国史と黒人奴隷の真実、黒人差別と抵抗の知られざる歴史、トランプによる分断政策の問題点を知りたい読者必読の書だ。編著者は『NY・タイムズ・マガジン』常勤ライター、ハワード大学教授。人種的不正義の報道、学校での人種隔離の存続の研究に取り組んでいる。 【目次】 序文 もう一つの起源 ニコール・ハナ=ジョーンズ著 一六一九年 ホワイト・ライオン号 クローディア・ランキンの詩 第1章 民主主義  ニコール・ハナ=ジョーンズ著 一六六二年 方位学の娘たち ニッキー・フィニーの詩 一八八二年 私を愛すること ヴァイヴィー・フランシスの詩 第2章 人種 ドロシー・ロバーツ著 一七三一年 魔法をかけられて オノレ・ファノン・ジェファーズの詩 一七四〇年 エディ・ケンドリックスの「我が人種は持ち堪える」と一七四〇年の黒人法に倣ったガザル風の文章 テランス・ヘイズの詩 第3章 砂糖 カリル・ジブラン・ムハマッド著 一七七〇年 最初に蜂起した人 ユセフ・コムニャカーの詩 一七七三年 証拠[親愛なるフィリスへ] イヴ・L・ユーイングの詩 第4章 恐怖 レスリー・アレクサンダー、ミシェル・アレクサンダー著 一七七五年 自由は私自身のためだけのものではない ロバート・ジョーンズ・ジュニアの小説 一七九一年 その他の人人々 レジナルド・ドウェイン・ベッツの詩 第5章 追い出し タイヤ・マイルズ著 一八〇〇年 水面を波立たせる バリー・ジェンキンズの小説 一八〇八年 南へ売り飛ばされる ジェズミン・ウォードの小説 第6章 資本主義 マシュー・デズモンド著 一八一六年 フォート・モーズ タイヒンバ・ジェスの詩 一八二二年 彼の処刑前 ティム・シーブルズの詩 第7章 政治 ジャメル・ブーイ著 一八三〇年 人間としての私たち コーネリアス・イーディの詩 一八五〇年 ハリエット・ヘイデンへの手紙 リン・ノッテージの独白 第8章 市民権 マーサ・S・ジョーンズ著 一八六三年 キャンプ ダリル・ピンクニーの小説 一八六六年 絶対的大虐殺 ZZ・パッカーの小説 原注
  • 脱成長と食と幸福
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    気候変動の時代の社会をケアする 〈脱成長の企ては、「つらい人生のなかに良き生をもたらす」というジュディス・バトラーの問題関心と共鳴する。しかし、経済学を専門とする私は、ジュディス・バトラーとは異なり、個人の倫理から出発して社会変革に至るのではなく、むしろその逆で、不可欠な文化的断絶から個人の生活へのさまざまな含意へと至る道を構想している。〉(本書より) 「脱成長」の第一人者として高名な、フランスの経済学者・哲学者セルジュ・ラトゥーシュによる著作。幸福と美食という二つの具体的なトピックから、脱成長の意味や文化を語る。 地球の健康も考えて、脱成長しながら豊かに食べてゆく方法「節度ある豊かさ」で生きのびる技法が、幸福と美食とを切り口にして解説されてゆく。気候変動の時代、スローフード運動の哲学とともに、有機的な社会へのケアの道のりを教えてくれる、人新世の「幸福論」。 ジュディス・バトラーの問題関心に共鳴しつつ、お金のかかる医療制度や不可逆的ダメージからの脱却、そしてなにより、自尊心をもって分かち合うことの大切さの気づきを得ることができる。 [目次] 序章 第1部 脱成長、そして幸福の逆説──簡素に生きる歓び 第1章 「良き生」の変容──天国での至福から富の所有へ 第2章 富の指標の批判からブエン・ビビールの再発見へ 第2部 美食、ジャンクフード、脱成長 第3章 脱成長は食生活をどのように変えるか? 第4章 脱成長とスローフード 第5章 脱成長と肥満 第6章 余り物に対処する技術──廃棄物問題を考える 結論に代えて──カタツムリの二つの教訓への回帰 エピローグ──パンデミック以後 謝辞 解説 訳者あとがき 註記
  • 核兵器禁止条約:「人道イニシアティブ」という歩み
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    核戦争を止める「国際法」がわかる、現代史の一級資料 ノーベル平和賞受賞「ICAN」国際運営委員兼会長、川崎哲さん推薦 「核兵器を作ったのも人間、なくすのも人間です。」 国連において122の国と地域の賛成で採択された核兵器禁止条約。実現不可能とも言われた条約成立(2017年7月)に貢献したとして、国際NGOのICAN(核兵器廃絶国際キャンペーン)が同年のノーベル平和賞を受賞したことも歴史的快挙だ。 核兵器禁止条約はどのように実現したのか、なぜ重要なのか? 本書は、人間の安全保障をかかげる「人道イニシアティブ」が誕生するまでの経緯と核兵器禁止条約(TPNW)が発効するまでの歴史の全容を解明する。オーストリアの現役外交官の著者が、内部の戦略文書や関係者の証言をもとに、数々の戦術的・政治的決定を振り返り、成果を徹底検証。 核戦争を止める「国際法」がわかる、現代史の一級資料。軍備管理や外交など国際関係を学ぶ者に待望の書。唯一の戦争被爆国が果たす役割とは何か、日本人が考える契機になる一冊。巻末付録・注記付き。
  • ニューエクスプレスプラス 台湾語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 台湾の人々の7割以上が母語として用いる台湾語。庶民生活のさまざまな場面で用いられるこの言葉を発音から丁寧に解説していきます。
  • 新・学問のすすめ 研究者失格!:自伝 馬鹿は死んでも直らない
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    ポスト戦後の精神史 数は減ったとはいえ、学者になりたい人は一定数いるはずだ。本書はそうした人たちに向けて、学者のなり方、職業としての学問を説く試みである。 磯前さんは静岡大学の歴史学科を卒業して、生まれ故郷の茨城で高校教師になったものの、学者になることをあきらめきれず、勉強し直して、東大院の宗教学専攻に入ったという変わり種だ。 高校教師として働きながら(そして、結婚して子どもを抱えながら)の大学院受験は一筋縄ではいかず、語学学習のやり方からはじまり、東大や京大の大学院をさまざま受けた(落ちた)ことまで赤裸々に語られている。 磯前さんの進学先とその時代が、この本を単なるハウツーや体験記を超えたものにする。 磯前さんは東大院で島薗進さんに師事した。このことが人生を大きく変えていく。そして当時、東大宗教学は、スピリチュアルやニューアカに乗じて、スターを輩出しつつあった。 こうしたブームは、オウム真理教事件によって無残に瓦解した。磯前さんは事件以降、宗教学批判を展開し、酒井直樹さんらと意気投合してポストコロニアル研究に向かう。本書はこうした一大転換の貴重な記録にもなっている。 【目次】 はじめに 学者って何者? 第一章 書物が友だちだった――私の生い立ち 少年探偵団と活字の匂い/ドリトル先生物語/キリストの死 古代の息吹 第二章 学問への目覚め――シラケ世代の悩み いつでも音楽があった/放任主義とシラケ世代 マルクス主義歴史学と感情/ロンドンと異星人 第三章 修行時代――自立という課題 高校教師失格/大学院受験/大学院合格/東大助手になる 第四章 大学教員という仕事――意気揚々の時代 オウム真理教事件/資料の公開/国際学会/ロンドンの闇 第五章 国際日本研究――ひとつの回心 ハーバード滞在/国際日本研究文化センター 東日本大震災/ザ・タイガース 終章 世界が自分の家だから あとがき――存在の語りのあわいに
  • ニューエクスプレスプラス カンボジア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! アンコールワットが待っている カンボジア語はクメール語とも呼ばれ、カンボジア王国の国語です。南インドの文字に起源を持つ固有の文字を用い、子音文字の上下左右に母音記号をつけますが、1つの単語の中で子音が連続すると2つ目の子音が「脚」という別の形に変わるのが特徴です。文法は基本の3つの語順を押さえれば、それほど難しくありません。文の主題を文頭に置いたり、言わなくてもわかることは省いたりなど、日本語に似ている点もあります。アンコールワットへ行く前にカンボジア語を学んでみませんか? 【本書の構成】 ◆カンボジア語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス フランス語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! ヨーロッパやアフリカでも広く使われる、思想や芸術、文化を育む国際語 フランス語の世界へようこそ! ファッション、美食、映画、芸術……フランス語にはどんなイメージがあるでしょうか。一見難しそうな発音や文法も、実はとても規則的。フランス語は英語に大きな影響を与えているので、英語からの類推もおおいに役立ちます。フランス本国はもちろん、ベルギーやスイス、カナダのケベック州、アフリカやカリブ海の多くの国や地域など世界中で話されているフランス語を学べば、コミュニケーションの可能性が無限に広がります。音声はダウンロードでお聴きいただけます。 【本書の構成】 ◆フランス語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ヴィクトリア朝:ある時代の虚像と実像
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    歴史・人間・帝国 政治・経済・社会の制度から、科学・文学・芸術の文化までの遺産が、世界で称賛されつづけているイギリスの一九世紀。だが、このヴィクトリア朝には、つねに神話化されたイメージがつきまとう。 ヴィクトリア朝の人びととは、いったい誰のことを指すのだろうか。この時代を生きた彼ら/彼女らは近代都市社会の多くの課題に初めて直面する一方で、その世界的な行動が帝国という悪しき世界を形づくることにもなった。 それにしても、なぜヴィクトリア朝は、今なお日本を含む諸国の文化で重要な位置を占めつづけているのだろうか。「ヴィクトリアニズム」と呼ばれる特定の世界観/価値観は正当化できるのか。この時代のイギリスの実像はどのようなものだったのか。そして、その文化は世界にいかなる結果をもたらしたのだろうか。 本書は、このような問いをめぐって歴史学者が冷静な視点から論じる、ヴィクトリア朝研究の小さな名著である。今後、イギリスという国の歴史的な内情や、その栄光と秘密を知りたい読者、さらに世界の近代史への理解を深めたい読者にとっての必読書になるだろう。
  • ビザンツ文人伝:言葉で戦った男たちの矜持と憂愁
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    1巻7,128円 (税込)
    尋常ならざる知性の持ち主たちの奮闘記 演説と文章のプロフェッショナルたちの波瀾の生涯 世俗の支配層が武人とほぼ同義の西欧中世と違い、ビザンツ帝国では文官・文人が存在感を示した。彼らは、美辞麗句ばかりで中味が空っぽとか、言っていることと腹のなかがまるで違う二枚舌だとか、同時代の西欧人から現代の研究者に至るまで、ことあるごとに非難を浴びせられ、「ビザンツ的」と言えば、権謀術数や虚飾や空虚な議論の代名詞のようなイメージが出来上がってしまっている。だが、それはプロの修辞家として、依頼された仕事を誠実に果たした結果であり、個人としての著作や生き方には、また別の顔があった。 本書は、八世紀のコンスタンティノープル総主教ゲルマノス一世から帝国滅亡の十五世紀のプレトンまで十四人を取り上げ、マケドニア朝期の反骨の聖職者アレタス、たび重なる政変を泳ぎ切りつつ膨大な著作をあらわしたプセルロスら、毀誉褒貶入り乱れた異才たちの人生を活写する。そして、固定観念から少し離れて、偏見なしに実際のビザンツ知識人の姿に触れ、言葉の力を武器に戦い抜いた生身の彼らの、暮らしと思想をできるだけ彼らが生きた時代のなかで浮き彫りにすることをめざしている。 【目次】 地図    1 コンスタンティノープル/2 十一世紀半ばのビザンツ帝国   はじめに   1 先駆的な総主教たち  一 ゲルマノス一世――イコノクラスムに抗した聖人総主教  二 ヨハネス七世グラマティコス――総主教は妖術使い  三 フォティオス―― 「マケドニア朝ルネサンス」の開幕 2 マケドニア朝ルネサンス期の首都の文人  一 カイサレイア府主教アレタス――愛書家教会人の武闘派人生  二 「逸名の教授」――市井の文人の不穏な日常 3 「ビザンツの平和」の光と影  一 ヨハネス・ゲオメトレス―― 「再征服」時代の桂冠詩人  二 クリストフォロス・ミュティレナイオス――都会の片隅から見える風景 4 ミカエル・プセルロス――「哲学者の統領」の華麗なる宮廷遊泳術 5 行けば容易に戻れぬテサロニケ  一 テオドロス・スミュルナイオス――冥界のグルメ弁護人  二 テサロニケ府主教エウスタティオス――片意地な学者主教は愛されない 6 ニケタス・コニアテス――帝国衰亡の目撃証人 7 ニケフォロス・ブレミュデス――ニカイア帝国の知恵袋 8 テオドロス・メトキテス――哲人宰相の宿す闇 9 ゲオルギオス・ゲミストス・プレトン――千年帝国最後の奇才 別表 ゲミストス・プレトン『法律総論』目次 地図    3 十二世紀半ばのコムネノス朝期ビザンツ帝国/4 テサロニケ市街/5 第三回十字軍、フリードリヒ一世の行軍ルート/6 十三世紀のニカイア帝国周辺部/7 十四世紀半ばのパライオロゴス朝期ビザンツ帝国と周辺 あとがき 図版一覧 文献目録 註
  • 沈黙の山嶺:第一次世界大戦とマロリーのエヴェレスト 上
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    マロリー没後100年を記念して復刊 英国の登山家ジョージ・マロリーは、1924年6月8日、アンドリュー・アーヴィンとともにエヴェレストの山頂をめざし最終キャンプを出発したが、頂上付近で目撃されたのを最後に消息を絶った。果たしてマロリーは登頂したのか――。 19世紀の植民地主義が終焉を迎え、大戦へと突き進んで甚大な被害を出した英国。その威信回復の象徴となったのがエヴェレスト初登頂の夢だった。1921~24年の間に3回にわたって行われた遠征では、参加した26名の隊員のうち戦争経験者は20名にのぼる。 本書は、血みどろの塹壕戦をからくも生き抜き、世界最高峰の頂をめざして命を懸けたマロリーら元兵士たちの生きざまを通して「時代」に息を吹き込んだ歴史ノンフィクションである。気鋭の人類学者である著者は、未発表の手紙や日記のほか各地に遍在する膨大な資料を渉猟し、執筆に10年をかけて彼らの死生観にまで迫る。兵士として隊員として、常に死と隣り合わせだった若者たちの「生」を描いた傑作! サミュエル・ジョンソン賞受賞。 解説=小関隆(京都大学人文科学研究所教授) [目次]  主要登場人物  はじめに 第一章 グレート・ゲーブル 第二章 想像上のエヴェレスト 第三章 攻撃計画 第四章 ヒンクスの目 第五章 マロリー登場 第六章 エヴェレストの入り口 第七章 目の見えない鳥 第八章 東側からのアプローチ
  • 運び屋として生きる:モロッコ・スペイン領セウタの国家管理下の「密輸」
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    1巻2,772円 (税込)
    合法でも違法でもない「密輸」の実態 モロッコ北部には、セウタととメリリャという二つのスペイン領(飛び地)がある。このうちセウタの国境地帯では、1990年代から2020年ごろまで、周辺に住むモロッコ人による「密輸」が行われていた。 密輸というと違法薬物の取引や密漁、はたまた国境をまたいだ人身売買といったおどろおどろしいイメージを抱きがちだが、本書のテーマである「密輸」は、モロッコへの商業輸入に対して通常課される関税を逃れているものの、スペイン・モロッコ当局から容認・管理されている越境貿易の一種である。この「密輸」はセウタからモロッコに食料品や衣料品を運ぶものであり、最盛期にはおよそ40万人がかかわっていたとされる。 本書では、「密輸」を生んだ諸問題に目を配りながら、女性主体の運び屋をはじめとする従事者(パトロン、卸商など)の暮らしを中心に「密輸」がどのような営みであったのかを、実地調査とインタビューをもとに詳細に描いていく。インフォーマル経済、国境、ジェンダーに関するこれまでの研究とも接続し、「密輸」という現象を生み出した社会的構造について明らかにした力作。立命館大学教授・小川さやか氏推薦! [目次]  はじめに 序章 「密輸」を研究する 第一章 二人の王様にとっての爆弾  アフリカ大陸のヨーロッパ  歴史的背景  例外状態にあるセウタ  移民の経由地  「モロッコはテロリスト輸出国」  鍵を握る西サハラ問題  「外交カード」と飛び地領 第二章 容認された「密輸」  「密輸」の始まり  組織化された「密輸」  運び屋とは誰か  なぜ容認されているのか  「密輸」の弊害 第三章 管理するスペイン  「密輸」の問題化  「密輸」専用通路の設置  スペインによる規制強化  「重ね着密輸」の本格化 第四章 「密輸」に依存する町  セウタ  フニデクの「密輸」品スーク  カサブランカの闇スーク  メリリャとナドール 第五章 根絶をめざすモロッコ  根絶に向けての舵取り  窒息するセウタ  運び屋の生存戦略  コロナ以降の国境 終章 運び屋として生きること  あとがき  注/参考文献/調査対象者一覧
  • ニューエクスプレスプラス ハンガリー語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 「生まれは東なれど育ちは西」のユニークなことば ハンガリーとその周辺で使用されるハンガリー語。表記にはラテン文字を使用しますが、周辺のヨーロッパ諸言語とは系統が異なるため、それらの言語と語彙や文法もあまり似ていません。一方で、名前は姓・名の順で表し、「てにをは」に相当する文法があるなど、日本語との共通点もあります。音楽、高級磁器、料理、「ドナウの真珠」と形容される首都ブダペスト……。誇り高きマジャル文化、そして魅力あふれるハンガリー語の世界にふれてみませんか。歌って学べるオリジナルソング付! 【本書の構成】 ◆ハンガリー語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • 図書館 愛書家の楽園[新装版]
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    アレクサンドリア図書館、ネモ船長の図書室、ヒトラーの蔵書、ボルヘスの書棚……古今東西、現実と架空の〈書物の宇宙〉をめぐる旅。
  • 李良枝セレクション
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    二つの「母国」の間から未来に託した文学 ――没後30年記念出版! “日本で生まれ育った韓国人”として、母語である日本語と、母国語の韓国語、その狭間で揺れ惑う人物を描くことで、言語とアイデンティティの問題を追究し、37歳の若さで急逝した李良枝。創作を通して、二項対立の思考を超越し、現実をあるがままの姿で受け入れる勇気と力を得るまでに変化した李の気づきが、社会の分断が広がる今、大きな意味を持つ。 李良枝は自らの内に芽生える差別意識にも厳しい目を向け、あらゆる属性、あらゆる立場に立っている人に当てはまる実存の問題、人間の尊厳を文学で問い続けた。その言葉は、未来に開かれている。韓国、ドイツ、台湾でも翻訳刊行され、没後30年の今年、アメリカで英訳の刊行も決まった。世界からも注目が続く。 本書は、李良枝の文学に多大な影響を受けた作家・温又柔が選んだ小説4篇とエッセイ3篇を、李良枝の思考の流れがわかるように構成し、温又柔の詳細な解説と年譜を付した決定版。李良枝文学の今日的意義を、未来の読者に向けて伝える貴重な一冊。 「何らかの『基準』や『規範』から外れた者にとって、ますます苛酷になりつつある現代の日本で、この世界のこわばりを解きほぐす勇気を促す力が李良枝の文学にはある」(温又柔) [目次] Ⅰ 小説  由煕  刻  石の聲  除籍謄本 Ⅱ エッセイ  言葉の杖を求めて  木蓮によせて  私にとっての母国と日本  解説 切実な世界性を帯びた李良枝の文学  温又柔  李良枝 年譜  初出一覧
  • ニューエクスプレスプラス 古典ヘブライ語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 会話+文法、入門書の決定版! 旧約聖書のことばに入門 人類の遺産である旧約聖書に用いられた古典ヘブライ語を、文字から学びます。なんと例文はすべて旧約聖書から引用しているので、原典を味わう第一歩が踏み出せます。文字、発音から始めて聖書の中のやさしい短文をもとに文法を解説、練習問題を重ねて、最後は短い読みものとして聖書本文の「アブラハムのもてなし」に挑戦。よく知られた聖書の文句を集めた聖書文言集、あいさつのシャロームや誓いの表現なども収録しました。音声はダウンロードでお聴きいただけます。 【本書の構成】 ◆古典ヘブライ語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • 制裁:国家による外交戦略の謎
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    誰が、何を、なぜ、そして、どのように科すのか? 国際関係においては、他国に対する対抗処置としてしばしば「○○国への制裁」という言葉を耳にする。武力行使が国際法上禁止されている現在、制裁は相手に負荷をかけることによって譲歩を引き出し、国家の目的を達成するための外交手段として用いられてきた。 制裁措置のなかでももっとも頻繁に用いられてきたのが経済制裁であり、国家にとっては国益の保持・増大のため、国際機構にとっては国際秩序の回復・維持のための主要な手段になっている。 近年では、自由や人権、民主主義といった普遍的な価値を蔑ろにする国家や企業、個人を対象にした制裁もおこなわれるようになってきた。 なぜこうも頻繁に制裁は用いられるのか? 制裁とは、誰が、どんな目的を達成するために、どのような措置を使って、いかなる戦略のもとに科すのか、そして、そもそも効果はあるのか?―― 本書はこれらの謎に理論と実践の両方からアプローチすることによって、外交政策としての制裁とりわけ経済制裁の評価を試みる。 制裁の理論的整理から過去の事例の概観、アメリカはじめ各国の詳細にわたるまで、はじめての制裁ガイドブック! [目次]  謝辞  序章 国際関係理論と外交戦略の謎 第I部 学術的な議論と課題  第1章経済制裁──「何を」「誰が」「なぜ」「どのように」   制裁にはどのような種類があるのか?   主要アクターは誰なのか?   なぜ政策目標の追求のために制裁を科すのか?   制裁はどのように目的を達成するのか?  第2章 制裁は効くのか?──成功を測る   ケースの数え方││何が制裁を構成するのか?   成功を測るのにもっとも適した指標は何か?   制裁は倫理的か?  第3章 制裁の成否を説明する   重要なのは経済的インパクトか?   威嚇や武力行使をともなう制裁のほうがより効果的なのか?   制裁と誘因を組み合わせた互恵戦略は制裁単独よりも有効か?   政権のタイプはどうか? 非民主主義国と比較した場合の民主主義国は?   多国間制裁は単独制裁より有効か?   スマート制裁、とくに金融制裁はどの程度有効か?   追求する目的によって成功の度合いは異なるのか? 第II部 主なケース、理論、政策  第4章 歴史的視点──過去の制裁ケースからの教訓   アテネ─スパルタ、メガラ布令(紀元前四三二)   ナポレオンによる大陸支配体制(一八〇六~一八一四年)   国際連盟による制裁、イタリアのエチオピア侵攻(一九三五年)   スエズ危機、アメリカの対イギリス制裁(一九五六年)   イギリスと国連による対ローデシア制裁(一九六五~一九七九年)   OPECによるアメリカとグローバル市場への制裁(一九七三年)   南アフリカへの反アパルトヘイト制裁(一九六二~一九九四年)   結論──いくつかのクロス─ケース・パターン  第5章 アメリカ──外交戦略と国内政治   なぜアメリカはほかのどの国よりも頻繁に制裁をおこなうのか?   アメリカがとくに用いる制裁の種類は何か?   誰がアメリカの標的か?   アメリカが制裁を用いる主な目的は何か?   アメリカによる制裁は他国より成功しているのか?   国内政治と政策上の重要なパターンとは?   連邦制と州・地方政府の役割は制裁にどう影響するのか?   アメリカが制裁を科した最近の主なケースは?   要約──アメリカの制裁から導き出される結論と課題とは?  第6章 中国による制裁の行使   なぜ中国は制裁を科すのか?   中国が用いる制裁の種類、とくに「キュー制裁」とは何か?   主なケースは?   要約──中国の制裁はどれほど成功してきたのか?  第7章 ソ連/ロシア──エネルギー・パイプラインとその他の制裁   ソ連/ロシアは制裁でどれほど成功してきたのか?   ソ連の対ユーゴスラビア制裁(一九四八~一九五五年)   ロシアと独立国家共同体(一九〇〇年代)   ロシア─ウクライナ危機の際のアメリカ、EUとその他の西側諸国への対抗制裁(二〇一四年、二〇二二年)   西ヨーロッパへのソ連/ロシアのエネルギー・パイプラインの主な問題点とは?   要約──ソ連/ロシアは制裁発動国としてどのように対処してきたのか?  第8章 国際連合と欧州連合──多国間制裁および地域制裁   国連制裁および多国間制裁   国連制裁の主なケースとは?   欧州連合による制裁   要約──多国間制裁の政策上の主なポイントは何か?  終章 制裁理論と制裁政策  訳者あとがき  附録 二〇二二年のロシア─ウクライナ戦争への制裁/注記
  • ピンポン
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    “僕”は毎日、中学校でいじめられている。  あだ名は「釘」。いじめっ子の「チス」が僕の頭を殴る様子が、まるで釘を打つように見えるからだ。スプーン曲げができる「モアイ」もいっしょにいじめられている。モアイと僕は原っぱの卓球台で卓球をするようになり、僕らの気持ちは軽くなる。ある日突然、空から巨大なピンポン球が下降してきて……。  いじめられている中学二年の男子が、人類の運命を決めるときが来た。釘とモアイは、人間と世界について思考することをやめない。『カステラ』(第一回翻訳大賞受賞)で熱い支持を獲得した韓国の鬼才が猛打する長篇、待望のUブックス化! 作家自筆の挿絵も収録。   「なんかぶっ飛んだ面白いもんないかなぁ、という方にオススメします。ぎゃっ!! です。」――光浦靖子さん
  • 蒼老たる浮雲
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    遥かな風の夜の悪夢にも似た不思議な小説 隣り合せの家に住む二組の夫婦の奇妙な物語 隣り合せの家に住む二組の夫婦の奇妙な生活。異様なイメージと出来事が奔流のように押し寄せる、現代中国文学の最前衛、残雪の衝撃作。 棟続きの家に住む二組の夫婦。戸口の梶の花のにおいに心乱された更善無(コンシャンウー)は、隣家の女、虚汝華(シュイルーホア)に怪しげな挙動を覗き見られて動揺する。虚汝華の夫の老况(ラオコアン)は生活能力のない男で、しじゅう空豆を食べている。女房の好物は酢漬けきゅうり。家の中では虫が次から次へと沸いて出て、虚汝華は殺虫剤をまくのに余念がない。ある夜、梶の花の残り香の中で、更善無と隣家の女は同じ夢を見た……。髪の毛が生える木、血のように赤い太陽、夥しい蛾や蚊、鼠。死んだ雀。腐った花の匂い。異様なイメージと夢の中のように支離滅裂な出来事の連鎖が衝撃を呼ぶ中篇『蒼老たる浮雲』に、初期短篇「山の上の小屋」「天窓」「わたしの、あの世界でのこと」を収録。アヴァンギャルドな文体によって既存の文学の枠組を打ち破り、現代中国の社会と精神の構図を深い闇の底から浮かび上がらせた残雪(ツァンシュエ)作品集。 [目次] 蒼老たる浮雲 山の上の小屋 天窓 わたしの、あの世界でのこと―友へ― 訳者あとがき [原題]蒼老的浮雲
  • フランスの悪魔:強制収容所抑留記
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    破滅は、冷たく、ゆるやかに進行する 著者は二十世紀のドイツを代表する反ナチズムのユダヤ人作家の一人。一九三三年、ナチスによって国籍を剝奪され、亡命したフランスでヴィシー政権によって収容所に抑留された。本書は、四〇年五月に南仏レ・ミル収容所に拘留されてからニーム近郊で解放されるまでの過酷な体験の一部始終を綴った記録である。 フランスがドイツに宣戦布告した一九三九年九月以降、フランス国内のドイツ人、ユダヤ人、無国籍者は「敵性外国人」とされ、フォイヒトヴァンガーも煉瓦工場跡に収容され労働を課された。早朝に起床すると、仮設便所の前には長蛇の列。やがて羞恥心は麻痺し、排泄も野放図になる。「われわれは排泄物の中で生きている」という言葉に象徴される劣悪な待遇や凄惨な体験を時系列的に報告するドキュメントの体裁をとりながら、捕虜仲間とともにすべてを受け入れ、甘受せざるをえないほどに切迫した事態を描き出す。 著者が見出す「フランスの悪魔」とは直接的な暴力でなく、他者の苦悩への冷淡さや官僚的無気力に潜む悪意であり、ヴィシー政権は、この悪魔性ゆえにナチスと結託したと断じる。人間性の脆さを鋭利に描き、戦争と時代の暗部に迫る第一級の史料。 【目次】 フランスの悪魔―ある体験記  レ・ミルの煉瓦  第一夜  バイヨンヌの船舶  第二夜  ニームのテント  第三夜  マルセイユの庭園 日記 一九四〇年  レ・ミル 一九四〇年  幽霊列車  ニーム収容所  マルセイユ 手紙 逃避行 マルタ・フォイヒトヴァンガー 補遺 訳者あとがき 原注
  • ニューエクスプレスプラス エジプトアラビア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 書き言葉として、また公的な会話で使用されるアラビア語が「アル・フスハー」である一方、エジプトにおける家庭や会社、役所の窓口などの日常の場面では「アル・アーンミーヤ」と呼ばれる話し言葉が使用されます。両者には発音や文法にいくつか違いがあり、語彙も3 割ほど異なります。アラビア文字が初めてでも、全編に付されたカナ発音表記を頼りに声に出して読んでみて、美しい響きに親しみましょう。現地の人々との交流に欠かせない「会話+文法」を学んで、いざエジプトの街へ! 【本書の構成】 ◆エジプトアラビア語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス ラオス語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 憩いの国のやわらかな言葉 日本の本州ほどの面積に大河メコンを抱くラオス。古い寺院の点在する首都ビエンチャン、世界遺産の古都ルアンパバーンなど、観光で訪れる人も多くなりました。ゆったり時間が流れる憩いの国で話されるラオス語は、やわらかな丸みを帯びたラオス文字で書かれ、声調を持つ言葉です。この本では文字と発音から始め、会話文にもとづいて文法を学んでいきます。最後は短めの読みものにも挑戦。ビアラオを飲みながらラオス語で語り合いませんか。音声はダウンロードでお聴きいただけます。 【本書の構成】 ◆ラオス語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス ビルマ語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! ミャンマーの言葉をしっかり学ぼう アジアの深奥、ミャンマーで使われているビルマ語。本書ではまず発音を学んでから文字に入るので、あの丸くて魅力的な文字を把握しやすい作りになっています。会話や解説で口語文法の重要事項をしっかり押さえ、知っておきたい語彙は「単語力アップ」で補完。巻末に簡単なスピーチやメッセージ、短い読みものなども収録しました。付録では代表的な助動詞や文語体にも触れており、この一冊をきちんと仕上げればかなりのレベルまで行けます。音声はダウンロードでお聴きいただけます。 【本書の構成】 ◆ビルマ語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • 分離独立と国家創設:係争国家と失敗国家の生態
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    さまざまな国のかたち グローバル化の進展とともに、人びとは国境を容易に越えられるようになり、「国家の衰退」が一時さかんに論じられた。しかし、国家は国際関係論や国際法の中心的アクターであり続けており、現在でも国際社会から国家として独立の承認を求める領域がある。 どのような要素や条件が国家たらしめるのか? なぜある領域は分離独立後すぐに国際社会から承認を得られるのに、領域によっては長期間にわたって分離独立を追求しても叶わないのか? 中東では長らくパレスチナ問題があり、またトルコ、イラク、イラン、シリアなどにまたがって存在するクルド人たちは国家を持つことを約束されながら裏切られた悲劇の民としてよく論じられる。 あるいは、同じ中東に出現したイスラム国(IS)は、「国」と謳いながらも、現在国際社会に共有されている国家体系とは異なるかたちを実現しようとするなど、分離独立と国家創設にまつわる話題は尽きない。 ソマリランドからイスラム国、はては満洲まで、あるいは未承認国家から事実上の国家、そして係争国家まで、さまざまな〈国のかたち〉を網羅した決定版国家論! 国連加盟国リストつき! [目次] 序章 「すべての国家は平等か?」 第一章 国際政治における国家性と分離独立  国家とは何か?  主権とは何か?  「確定した領域」とは何か?  国家となるには領域に最小限の人口が必要か?  国家性の文脈において「政府」とはどういう意味か?  他の国家と関係を取り結ぶ能力とはどういう意味か?  国家はいくつあるか?  国家と国の違いは何か?  分離とは何か?  国々が分離に反対する傾向があるのはなぜか?  他の国々が分離に反対するのはなぜか?  一方的独立宣言とは何か?  一方的分離行為に対して親国家はどう反応できるか?  世界にはいくつ分離派運動があるのか?  領域や集団が分離を求めるのはなぜか?  国家は分離を抑える目的で軍事力を使えるか?  「救済的分離」とは何か?  領土回復主義とは何か?  独立を失った領域は、独立を再主張する権利を有するか?  分離の当然の権利というものがあるべきか?  分離を認める国はあるのか?  国家は領域を切り離すことができるか?  承認とは何か?  承認はどのくらい重要なのか?  非承認とは何か?  集団的非承認とは何か?  事実上の国家とは何か?  失敗国家とは何か?  ミクロ国家とミクロ・ネーションの違いは何か? 第二章 旧ルール——分離独立と国家創設、一七七六─一九四五年  近代的国家が出現したのはいつか?  承認はどのように発展したのか?  アメリカ合衆国の独立は国家創設をいかにかたちづくったか?  ラテンアメリカはどのように独立を獲得したのか?  ラテンアメリカ諸国の独立はなぜそれほど重要だったのか?  アメリカの南北内戦は分離独立への態度をどう決定づけたか?  十九世紀後半において国家創設はどう進展したのか?  国家性のためのモンテヴィデオ基準はどう発展したのか?  国家の領土保全の原則はいかに出現したのか? 第三章 現代的ルール——自決と脱植民地化、一九四五─一九九〇年  脱植民地化はどのように始まったのか?  脱植民地化の過程はなぜそれほど重要だったのか?  新たに独立した国家の国境はどのように決められたのか?  自決と領土保全の原則はどのように折り合いがつけられたのか?  一方的分離がこれほど受け入れられなくなったのはいつか?  一九四五年以来、一方的分離の成功事例はあったのか?  一方的な分離行為に対して国連はどう反応したのか?  ローデシアの一方的独立宣言はなぜそれほど珍しかったのか?  すべての植民地が独立したのか? 第四章 ルール変更?——現代の分離独立、一九九〇年以降  冷戦の終結は分離独立や国家性をどのように変化させたか?  ソビエト連邦はどのように解体したのか?  なぜいくつかのソビエト領域は独立を獲得しなかったのか?  ユーゴスラビアはどのように解体したのか?  なぜチェコスロバキアは平和的に分かれたのか?  ドイツやイエメンをつくった合併はどのように起こったのか?  ソマリランドはなぜ承認されないのか?  エリトリアや南スーダンはどのように独立したのか?  一九九〇年以降、軍事力によって抑え込まれた分離運動はあったか?  その他のどの分離事例が力で抑え込まれ得るか?  独立はしないが平和裏に解決された分離問題はあるか?  モンテネグロは国連に加盟したのにコソボは加盟していないのはなぜか?  国際刑事裁判所はコソボの一方的独立宣言について何といったのか?  アブハジアと南オセチアはより広い承認を受けるだろうか?  クリミアがロシアに併合される前に独立を宣言したのはなぜか?  カナダとイギリスは分離独立の民主的モデルをつくったか?  カタルーニャやクルディスタンが独立を勝ち取れなかったのはなぜか?  台湾は分離独立の事例か?  パレスチナはなぜ国連加盟国でないのか?  イスラム国は純粋な意味で国家だったか?  脱植民地化からさらに多くの国が現れるか?  次に国連加盟国となると思われるのはどの国か? 第五章 独立と国家性たらしめる機構  新しい国家はどうつくられるのか?  分離は解体や脱植民地化とどう異なるのか?  自由連合とは何か?  新しい国家をつくるためには住民投票が実施される必要があるのか?  独立を問う住民投票はどのように準備されるのか?  継続あるいは後続国家とは何か?  新国家の国境はどう画定されるか?  国家の資産や債務はどう分けられるか?  誰が新国家の市民となるのか?  新国家にはどのような機構が必要か?  国家は機構を共有できるのか?  国家には自国の通貨が必要か?  国家には自国の軍隊が必要か?  どのような国家の象徴が必要とされるか?  独立するまでにどれくらいの時間がかかるか?  国は独立後に名称を変えられるか?  国家は国歌や国旗を変えられるか? 第六章 国際社会に参加する  承認はどのように起こるのか?  国家は別の国家を承認するよう強制され得るか?  集団的承認とは何か?  承認は諸条件の影響を受けるか?  国家は「脱承認」され得るか?  国々はどのように外交関係を樹立するか?  国は大使館や在外派遣団を有する必要があるか?  なぜ国連の一員であることが重要なのか?  国はどのように国連に参加するのか?  国連の一員となることはいつか個別の承認と置き換えられ得るか?  完全な国連加盟の地位に代わる選択肢は何か?  国家はその他にどの国際機構に参加できるか?  国際社会に参加するために他にどのような段階が必要とされるか?  国々は分離した地域が承認されることをどのように防げるか?  「台湾化」とは何か?  国家はお互いに承認しなくてもやり取りできるのか? 第七章 現代的課題と将来的方向性  国家は存在することをやめられるのか?  気候変動は国家消滅をもたらし得るか?  ここでわたしたちは国家の二つのタイプ——事実上の国家と「本当の」国家——について 考えられるか?  一方的分離への反対について再考するときが来たか?  わたしたちが「国家」のない世界を目の当たりにする未来があるか?  国家性はまだ重要か?  訳者解説  略語一覧/註/付録A:一九四五年以降の国連加盟国数の増加/付録B:国連総会決議第一五一四(XV)号、一九六〇年/お薦め文献
  • 演劇ワークショップのレッスン:よりよい表現とコミュニケーションのために
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 シリーズ10万部突破! 『発声と身体のレッスン』『演技と演出のレッスン』に続く、待望の最新刊! 学校・ビジネス・親子でも使える、234のレッスンを収録! “鴻上メソッド”のすべてがこの一冊に! 近年、演劇界以外でも急速に「演劇ワークショップ」が求められ、広がってきました。「演劇ワークショップ」とは、演技はもちろんのこと、表現力やコミュニケーション力など “よりよく生きるために必要な技術” を上達させる、さまざまな演劇的方法のことです。教育界やビジネス界だけでなく、広く一般に関心が高まり、コロナ後はそれがいっそう顕著になっています。 例えば、子供達は集団で遊ぶことが減ってきています。集団で遊ぶことで、ぶつかり、調整し、試行錯誤し、譲り、踏み込み、失敗し、協力し、迷うという、コミュニケーションと表現のための貴重な経験をするのです。集団での遊びより、個人の遊びが増えた現代は、子供達にとって人間関係が希薄になった時代だといえるでしょう。しかし、「演劇ワークショップ」を体験することで、かつて原っぱなどで集団で遊びながら学んでいたのと同様の効果が得られ、エンパシー(相手の立場に立って考える能力)を養うこともできるのです。また、学校の授業にも「演劇ワークショップ」の方法を取り入れることで、生徒たちがより主体的に、楽しく学ぶことができます。本書では、小・中・高校が想定され、それぞれにアドバイスがなされています。 ビジネスシーンでも、コミュニケーションの問題がリモートワークによってさらに深刻化しています。近年は、「アイスブレイク」「ファシリテーション」「コーチング」という言葉が日本でも広がり、定着してきました。これらは「演劇ワークショップ」とも密接な関係があります。本書で紹介する「アイスブレイク」は、“親しくなる雰囲気づくり”だけでなく、「声と体を使った表現力アップ」「コミュニケーション能力の向上」「プレゼンテーションなどの表現力アップ」も含んでいます。また、本書では、「リーダー」と「ファシリテーター」の違いと役割、注意点についても詳しく説明しているので、わかりやすく、ビジネスシーンで実践すると効果的です。 「演劇ワークショップ」は、ゲーム形式で行われることが重要なポイントです。無条件で楽しさが生まれます。楽しいからこそ、何度失敗しても、またやろうという気持ちが生まれるのです。ゲームをうまく進めたり、勝つためには、同時に観察力も求められます。表現のために最も必要な集中力と観察力を、ゲームをすることで身につけることができるのです。そして、ゲームが楽しいと、感情と体が解放されます。そこで初めて、深く集中することができるのです。体をほぐすことで、初めて感情がほぐれ、想像力もほぐれます。感情と体がほぐれ、同時に場もほぐれれば、発表しやすくなります。頭に浮かんだ小さなイメージやアイデアも、ためらうことなく表現できるようになります。 一人でやっていては気づかないことが、集団でやることで見えてきます。ほかの人の表現を見たり、他の人から反応をもらったりすることで、自分がやっていることが初めて明確にわかるのです。 本書では、円形で行なうものや二人一組で行なうもの、集団で行なうものなど、様々な形の234のワークショップの方法が、多数のイラストとあわせて詳しく提示されています。また、各ワークショップの難易度を★であらわし、人数や用途にあわせて選べるように、目次も工夫しました。 演劇の稽古のみならず、親子で、友達のパーティーやクラス会で、職場などで、ゲームのように遊びながら楽しくレッスンしましょう!
  • ホロコーストを知るための101の質問
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    最新の知見や解釈を盛り込んだ恰好の入門書 「ホロコースト」とは、ナチ政権とその同盟国や協力者によるヨーロッパのユダヤ人およそ六〇〇万人に対する組織的迫害と大量殺戮を指し、その半数以上が絶滅収容所で命を落とした。それは人類に対する犯罪であり、今日に至るまで極めて深刻な問いを投げかけ、戦後ドイツでは、その記憶を風化させないための政治教育が重要な地位を占めている。本書はそのような教育のために、現在のホロコースト研究の成果を踏まえ、反ユダヤ主義の前史とイデオロギーから、ユダヤ人の迫害・排除の諸段階、絶滅政策と大量殺戮の実態、加害者と組織の役割、抵抗運動と支援、他の集団犯罪、戦後の裁判と記憶の問題までを網羅し、101の質問に回答する形式で概説している。簡潔ながら要所を押さえた内容で、ホロコーストの全体像を的確に学ぶことができ、日本でも高校生から一般読者まで幅広い読者を対象とする教養書。 著者はフリッツ・バウアー研究所の研究員。ナチズムとホロコーストの歴史、ナチスのポーランド占領政策、反ユダヤ主義などを研究分野とする歴史学者。訳者は『検証 ナチスは「良いこと」もしたのか』の共著者。 [目次] 序文 前史とイデオロギー 1 ホロコーストとは何を意味するのか? 2 反ユダヤ主義はナチスの発明か? 3 ナチスは誰をユダヤ人と見なしたのか? 4 人種衛生学とは何か? 5 ホロコーストは「ユダヤ人問題」に対する答えだったのか? 6 ユダヤ人の世界陰謀は入念に記録されたのか? 7 ヒトラーの『わが闘争』はホロコーストの運行計画だったのか? 8 ウィントフックからアウシュヴィッツへは一本道だったのか? 迫害と排除 9 「アーリア人条項」は何を規制したのか? 10 一九三三年四月一日にユダヤ人商店がボイコットされたのはなぜか? 11 非ユダヤ系ドイツ人女性が反ユダヤ法によって職を失ったのはなぜか? 12 「人種恥辱」とは何を意味していたのか? 13 ポグロムの夜とは何だったのか? 14 なぜすべてのユダヤ人がドイツを脱出しなかったのか? 15 「半ユダヤ人」とは誰か? 16 ヒトラーは一九三九年一月三〇日にホロコーストを予告したのか? 17 「アーリア化」とは何だったのか? 18 すべてのユダヤ人は黄色い星を付けなければならなかったのか? 19 マダガスカルはホロコーストとどんな関係があるのか? 20 ユダヤ人住宅に住んでいたのは誰か? 21 セントルイスはどの程度ユダヤ人にとって希望の光だったのか? 22 パスポートに「J」のスタンプが付いたのはなぜか? 23 ドイツのユダヤ人はすべてザラかイスラエルという名前でないといけなかったのか? 24 ゲットーとは何だったのか? 25 ゲットーで多くのユダヤ人がチフスにかかったのはなぜか? 26 ナチスのプロパガンダは「永遠のユダヤ人」という言葉で何を言おうとしたのか? 絶滅 27 本当に六〇〇万人のユダヤ人が殺されたのか? 28 ツィクロンBとは何だったのか? 29 ガストラックはどのように機能したのか? 30 親衛隊はユダヤ人を殺し、国防軍は前線で戦ったのか? 31 「作戦」とは何だったのか? 32 なぜ加害者たちはユダヤ人の殺害を「特別措置」と呼んだのか? 33 ナチスは「ユダヤ人問題の最終解決」という言葉で何を言おうとしたのか? 34 ゾンダーコマンドとは何だったのか? 35 カナダはアウシュヴィッツとどんな関係があるのか? 36 手の動き一つで生死が決まることはどの程度あったのか? 37 荷積場とは何だったのか? 38 「ラインハルト作戦」とは何だったのか? またその名前の由来は何か? 39 絶滅収容所とは何だったのか? 40 なぜ絶滅収容所は占領下のポーランドに設立されたのか? 41 「労働による絶滅」とは何を意味していたのか? 42 鉄道はユダヤ人に自分たちの強制移送の切符を売ったのか? 43 ドイツ人は本当にホロコーストのことを何も知らなかったのか? 44 なぜアウシュヴィッツは爆撃されなかったのか? 45 ゾンダーコマンド1005とは何だったのか? 46 殺人を望まない者は自分も殺されたのか? 47 ホロコーストは工業的な大量殺戮だったのか? 48 ナチスはユダヤ人の財産を奪うために彼らを殺害したのか? 49 「銃弾によるホロコースト」とは何だったのか? 50 ヤヌシュ・コルチャックは進んで死に向かったのか? 51 「交換ユダヤ人」は誰と交換されることになっていたのか? 52 「総統はユダヤ人に街を与えた」のか? 53 強制収容所の収容者たちはどういう意味で「ムーゼルマン」という言葉を使っていたのか? 54 なぜ終戦間際のドイツで多くの「シマウマ」が「ウサギ狩り」の犠牲になったのか? 関係者 55 机上の犯罪者は何をしたのか? 56 加害者たちはなぜホロコーストを「良き時代」として回想したのか? 57 加害者はどれくらいいたのか? 58 ヒトラーがいなければホロコーストはなかったのか? 59 加害者たちは「普通の男たち」だったのか? それとも「普通のドイツ人」だったのか? 60 ホロコーストは男性のプロジェクトだったのか? 61 プリーモ・レーヴィは一九八七年にホロコーストの「遅れた犠牲者」になったのか? 62 ドイツのユダヤ人がみなユリウス・シュトライヒャーを知っていたのはなぜか? 63 トラヴニキとは何だったのか? 64 なぜローマ教皇はホロコーストについて沈黙を守ったのか? 65 IGファルベンとは何だったのか? 組織と事件 66 ホロコーストを組織した本部は存在したのか? 67 親衛隊は「国民のアリバイ」にすぎなかったのか? それとも大量殺戮の精鋭部隊だったのか? 68 ユダヤ人評議会とは何だったのか? 69 ユダヤ人警察は存在したのか? 70 アインザッツグルッペンの任務とは何だったのか? 71 ユダヤ人の殺害は会議で決定されたのか? 抵抗と支援 72 ワルシャワ・ゲットーの蜂起とは何だったのか? 73 「シンドラーのリスト」とは何のリストだったのか? 74 トゥヴィア・ビエルスキはどのように命令を拒否して何百人もの命を救ったのか? 75 ユダヤ人は「羊のように屠殺場に」向かったのか? 76 なぜハイカ・グロスマンの髪の色はユダヤ人の抵抗運動にとって重要だったのか? 77 リンゲルブルム・アーカイブとは何だったのか? 78 ベルリンの中心部で潜水艦が航行していたのはなぜか? 79 盲目の人が出来事をはっきりと見ることのできる少数者の一人だったのはなぜか? 80 「諸国民の中の正義の人」とは何だったのか? 81 抗議の声を上げた女性たちは夫たちの強制移送を回避することができたのか? 他の集団犯罪 82 「T4作戦」という偽装された略称の裏には何が隠れていたのか? 83 患者の殺害はユダヤ人の殺害のリハーサルだったのか? 84 フォン・ガーレン枢機卿は安楽死殺人を止めたのか? 85 シンティとロマはユダヤ人のように扱われたのか? 86 国防軍は戦死したソ連の兵士の四人に一人を捕虜収容所で殺害したのか? 87 まずユダヤ人、次にスラブ人を殺害するつもりだったのか? 余波と記憶 88 どれくらいの人々が生き残ったのか? 89 ユダヤ人が解放後も収容所に住んでいたのはなぜか? 90 終戦後もユダヤ人が殺されたのはなぜか? 91 多くのナチ犯罪者が一九四五年以降にバチカンに行こうとしたのはなぜか? 92 ルートヴィヒスブルクが多くの加害者に嫌われ恐れられたのはなぜか? 93 なぜアドルフ・アイヒマンはエルサレムで裁判にかけられたのか? 94 アウシュヴィッツ裁判とは何だったのか? 95 ホロコーストの被害はどのように「補償」されるべきとされたのか? 96 ホロコーストは大きな嘘なのか? 97 ホロコーストは再び起こりうるのか? 98 追悼の場とは何か? 99 一月二七日が追悼の日とされているのはなぜか? 100 「ホロコースト記念碑」とは何か? 101 アンネ・フランクの日記はなぜこれほど有名なのか?  訳者あとがき/参考・引用文献(抜粋)
  • 雄鶏の家:ウクライナのある家族の回想録
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    祖国と家族の絆を描く珠玉のメモワール 「私」は、ロシア人の父とウクライナ人の母のもと、ソ連時代のキエフ(現キーウ)で生まれ育った。15歳のとき母とともにアメリカに移住、現在はベルギーのブリュッセルに暮らす。 2014年、ロシアによるクリミア侵攻は「私」と家族を恐怖に陥れた。当初、複雑な思いで見ていたマイダン革命に次第に共感を抱くようになった「私」は、祖国の現在の姿をこの目で見たいと願うようになる。 それと前後して、母から届いた荷物のなかに偶然、曾祖父セルヒイの書いた手記を発見し、「兄ニコジム、自由なウクライナのために戦い、1930年代に失踪」という書き込みを目にする。母や叔母に尋ねても曖昧な答えに終始し、「私」はもどかしさを感じる。大伯父が失踪した理由を知りたくなった「私」は、駆り立てられるようにウクライナへと向かい、ポルタヴァ州の小さな村で暮らす祖母ヴァレンチーナとの生活を始める。 ウクライナの伝統刺繍を施した布地、ルシュニクを収集するロシア出身の女性と出会い、交流を深める章では、度重なる戦争を経てもなお失われないものがあることを思い出させてくれる。世界17か国で翻訳刊行された国際的な話題作。 [目次]  家系図  本書で言及される地名 プロローグ 第一部 ウクライナの岸へ 第二部 桜の園 第三部 刺繡糸 第四部 雄鶏の小屋 第五部 洞窟と神秘 エピローグ  謝辞  訳者あとがき
  • 「喜劇」の誕生:評伝・曾我廼家五郎
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    第51回大佛次郎賞受賞! 文化的正当性をめぐる「泣き笑い」の日本近代史 〈教養を高める文化活動としての「観劇」ではなく、日常生活の憂さを忘れる娯楽としての「芝居見物」を好んだ人の多かった時代、五郎劇は歌舞伎とならんで格別の楽しみを与えてくれる存在だった。だが名実ともに「喜劇王」だった五郎の芝居を今覚えている人はほとんどいない。〉(「序章 肖像画の五郎─演劇近代化の諸問題」より) 松竹新喜劇の「伝統」を創った元祖・日本の喜劇王! 曾我廼家五郎(1877-1948)の初の本格評伝。 歌舞伎や俄をもとに、日本に「喜劇」という語を定着させ、明治・大正のモダニズム文化を駆け抜け、エノケンやロッパが登場してくる昭和初期まで唯一の日本の喜劇王として君臨した曾我廼家五郎は、なぜ忘れられてしまったか? 戦争の時代を経て喉頭ガンで亡くなるまでの人生と作品を、国立劇場所蔵品をはじめ浩瀚な資料とともに、当時の政治や社会の動きと関連づけながら跡づけてゆく。 最初は革新者、後年は伝統の体現者として歴史に名を残そうと格闘するさまが明らかに! 文化的正当性をめぐる、「泣き笑い」の日本近代史。図版多数収録。喜劇関連年表つき。 [目次]  凡例 序章 肖像画の五郎──演劇近代化の諸問題 第一章 「喜劇」の誕生──一八七七~一九〇四年 第二章 「喜劇」の普及──一九〇五~一九一四年 第三章 「喜劇」の改造──一九一五~一九二九年 第四章 「喜劇」の変質──一九三〇~一九四五年 第五章 「喜劇」の終焉──一九四五~一九五五年  あとがき  附録曾我廼家五郎関連喜劇年表
  • 子どもがほしい!
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    「子どもがほしいけど、夫はほしくない」 十月革命と内戦を経た一九二〇年代半ばのモスクワ。ネップ期で活況を呈す都市には⼈びとが⼤量に流⼊しており、主⼈公のミルダらはソ連式の共同住宅で暮らしている。女性共産党員であるミルダは、女性の社会進出を阻害する「子どもの問題」を解消すべく、住宅に付属する新しいタイプの託児所の創設に奮闘する。そうしたさなか、風貌はときに男性に間違えられ、色恋にはまったく関心がないミルダも、あることをきっかけに「子どもがほしい」という欲望をもっている自分に気づく。ミルダは優⽣学的思想に基づき、良質な精⼦を提供できるだろうとの見立てのもと、優秀なプロレタリアートのヤコフを自らの計画に誘うのだが……。メイエルホリドがリシツキーの舞台装置で演出を企て、盟友ブレヒトもまたドイツで上演を望んだ、共産主義社会にあるべき「家族」像を議論する演劇史上の問題作!
  • 革命と内戦のロシア 1917-21(上)
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    小泉悠氏推薦! 円熟の大家による精彩な戦史 二月革命から、十月革命、反革命派の抵抗と軍事衝突、赤軍と白軍の内戦、欧米や日本の軍事介入、虐殺と報復の連鎖、大規模なポグロムまで、物語性と学術性を兼ね備えた決定版! 戦争は国家間の怨念、民族間の憎悪、階級間の闘争などの要素が複雑に絡み合って生ずる事象だ。ロシアでは極端な主張をする勢力が優勢となり、そのレトリックと暴力は悪循環となって亢進した。(その過程が、最終的にはヒトラーによる政権奪取と第二次世界大戦の勃発に至る。)ロシアの内戦は、中央集権主義と地方主義の対立、権威主義と自由主義の抗争などが関係し、「凝縮された世界戦争」とも言うべき戦闘だった。 この凄まじい歴史は重要な教訓を数多く残している。第一に、外国の戦争に介入することの危険性だ。介入に至るまでの雑多な動機が判断の間違いを生み、非生産的な結果を招来した。外国政府が白軍の側に立って介入したことは共産党の支配を弱めるどころか強化する役割を果たした。あらゆる人々の運命を不可逆的に変えてしまった。そして、全過程を通じて、男性の支配する政治から最悪の被害をこうむったのは女性と子供たちだった。 【目次】  序言 第1部 一九一二~一九一七年  第1章 自殺する欧州──一九一二~一九一六年  第2章 二月革命──一九一七年一月~三月  第3章 墜落した双頭の鷲──一九一七年二月~三月  第4章 独裁から混沌へ──一九一七年三月~四月  第5章 妊娠した寡婦──一九一七年三月~五月  第6章 ケレンスキー攻勢と七月情勢──一九一七年六月~七月  第7章 コルニーロフ──一九一七年七月~九月  第8章 十月クーデター──一九一七年九月~一一月  第9章 少年十字軍士官候補生の反撃──一九一七年一〇月~一一月  第10章 嬰児殺しとしての民主主義圧殺──一九一七年一一月~十二月 第2部 一九一八年  第11章 旧体制との訣別──一九一八年一月~二月  第12章 ブレスト・リトフスク講和──一九一七年十二月~一九一八年三月  第13章 極寒を衝いて進軍する義勇軍──一九一八年一月~三月  第14章 ドイツ軍の進撃──一九一八年三月~四月  第15章 国境付近の攻防戦──一九一八年春と夏  第16章 チェコ軍団と社会革命党(エスエル)左派の反乱──一九一八年五月~六月  第17章 赤色テロル──一九一八年夏  第18章 ヴォルガ川流域の戦闘と赤軍の進撃──一九一八年夏  第19章 ヴォルガ川流域からシベリアへの戦線移動──一九一八年秋  原注/略号/用語集
  • ニューエクスプレスプラス イタリア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! ローマ、ミラノ、フィレンツェ…歴史遺産、美術、ファッション、料理と私たちを魅了してやまないイタリアの街角で話してみませんか。[2色刷]
  • 戦争と拓殖の時代:北海道歴史観光
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    1巻2,574円 (税込)
    北海道の近代を支えたものは? 封印された「開拓」と「軍」──そのかすかな声に耳を澄ませながら、北海道の歴史を歩く。古地図多数。
  • ニューエクスプレスプラス エスペラント語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 会話+文法、入門書の決定版! 世界の人とつながれる国際共通語 1887年にザメンホフ博士が、異なる文化や言語を橋渡しする「希望の言語」として発表した計画言語、エスペラント。名詞は皆-o、形容詞はすべて-aという語尾で表され、動詞の現在形活用語尾は必ず-asとなるなど、その文法規則には例外なし! だから誰にとっても学びやすい。エスペラントのコミュニティは世界中に存在し、翻訳書や著作も多数あり、他の民族言語に比肩する独自の言語文化をもっています。平和への願いが込められた国際語の「会話+文法」をこの1冊で学ぶことができます。 【本書の構成】 ◆エスペラント語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • 名前が語るお菓子の歴史[新装版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 おいしいお菓子は名前まで味わい深い 街のパティスリーを訪ねてみれば、ガラスケースの向こうには、見目麗しく、しかも、あなたの舌をとりこにするたくさんのお菓子たちが待ち構えています。ミル=フイユ、エクレール、ルリジューズ、クイニャマン……まるで詩のような雰囲気をまとって連なるケーキやペストリーの名前を目にしたり、口にしたりしながら、その意味や成り立ちを知りたいと思ったことはないでしょうか。本書は伝統と革新が織りなすフランス菓子に、「名前の由来」からアプローチしています。 著者のふたりはお菓子職人や歴史家の著作を探り、地方をまわって伝統のお菓子を調べ、世代から世代へと伝えられてきたエピソードやレシピを集めて、長い歳月にわたり人々がお菓子に対して抱いてきた夢や憧れを明らかにしてゆきます。300種以上のお菓子の由来、17種のお菓子のレシピ、またカレームやルノートルら有名なお菓子職人たちの活躍までを網羅していますから、これを読めば、お菓子を味わう楽しみも倍増するというもの! 「ババ」をめぐる伝説から『ボヴァリー夫人』の「ピエス・モンテ」まで、お菓子にまつわる逸話が満載の、どこから読んでも楽しい一冊です。 [目次]  序論 第一章 お菓子の命名法 第二章 お菓子のジャングルで名を成す法 第三章 偉大なる古典 第四章 聖なるものとお菓子 第五章 愛とお菓子 第六章 お菓子の動物園 第七章 甘味のワルツ 第八章 成功の輝き 第九章 他者への視線 第十章 間違いは人間のなせる業  結論  製菓用語/菓子名一覧/参考文献
  • ニューエクスプレスプラス 中国語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 これ1冊で発音から会話・文法まで! 世界の5人に1人が話すと言われ、中国本土や香港・台湾はもちろん、東南アジアの華人社会や世界中のチャイナタウンでも使われる中国語。日本国内でも目にしたり耳にしたりする機会の多い、実用的な言語です。本書の特長は、発音から初歩の会話と文法までが約150ページにコンパクトにまとまっていること。巻末に単語リストもあるので、辞書なしでOK。1冊で中国語の基本を効率よく勉強できます。一通り学んだあと復習に使うのもオススメ。地味ですが、着実に力がつきますよ! 【本書の構成】 ◆中国語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス ウルドゥー語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 多言語社会・南アジアで人と人を繋ぐことば パキスタンの国語でありインドの主要言語の一つであるウルドゥー語。ヒンディー語とは兄弟言語とも言われ文法はほぼ同じで、日常会話レベルに限れば相互理解が可能です。一方、アラビア文字で表記され、イスラームを背景とする語彙が多いのがヒンディー語との大きな違いです。インド・パキスタンという多言語がひしめく南アジア社会の中で、「共通語」の役割を果たす重要言語と位置付けられます。本書ではアラビア文字に加えてローマ字・カナ表記を併用し、学習に配慮しています。 【本書の構成】 ◆ウルドゥー語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • アナキズム:新たな社会関係を創り出す
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    破壊の根強い神話に抗して 本書は、アナキズムを知らない読者に向けた裾野の広いアナキズムの入門書・解説書であると同時に、アナキストに向けてアナキズムを内外へと開いていくことを呼びかけている。 グローバル史の視座に立てば、アナキズムは決してマイナーなものでもなければ、歴史の遺物でもない。暴力的なものでもなければ、空理空論でもない。それは世界のいたるところに見て取れる、日常的で集団的な実践なのである。 本書における記述の比重は、過去のアナキズムの思想や運動より、現代につうじる多様な実践に置かれており、その点において、アナキズムの否定的・批判的側面にもまして、ウォードが強調するその肯定的・創造的側面がクローズアップされている。 本書では、アナキズムとルール作りの関係が論じられている。本書が思い起こさせるのは、革命を起こすことではなく、革命を続けていくこと、革命を日常的な実践へと落とし込み、ルーティーンとして継続していくこと、そのなかで実験と即興を繰り返し、絶えざる調整を行うことの重要性なのである。複数の起源から、そのグローバル化を経た、今日の姿までアナキズム入門の決定版。
  • 思い出されることを思い出されるままに:映画監督ラナ・ゴゴベリゼ自伝
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    「女性と時代」を描いてきた映画作家の詩と真実 90歳を超えてなお新作を発表し、ジョージアでもっとも重要な映画監督のひとりであり続けているラナ・ゴゴベリゼ──その彼女が自らの来し方を「思い出されるままに」綴った文学的メモワール。7歳のころ、ジョージア共産党の幹部だった父親が粛清され、母親は流刑に処せられたラナは、ひじょうに不安定な世界で幼少期を過ごした。独裁へと至った共産主義に父が深く関わっていたこと、母を失ったこと、これらはいまもなお彼女に影のようについて離れず、とりわけ後者は、映画作品の中で彼女が幾度となく立ち返るテーマとなっている。 文学を愛した少女はいかにして母と同じ映画の道へと至り、そして、父と同じく人びとの未来を想い、国家の混乱期に政治家となることを選んだのか──波乱に満ちた日々のなかで、彼女はそれでもつねに気高く、己の精神に忠実であろうとし、また、その生にはいつも詩が寄り添ってきた。ヨーロッパとソ連/ロシアの狭間で翻弄されるジョージアの20世紀が、映画作家の個人史を通して、まさに「言葉に示されたこの世の像」(パステルナーク)として立ち現われる。母ヌツァが流刑先での経験を綴った短篇小説を併録。 [目次]   ラナ・ゴゴベリゼの家系図   ジョージアとその周辺  日本語版への序文 〈私は夜、追憶の微かな足音に 耳を澄ます道のよう……〉 バルノヴィ通り二十六番、ボヴィザージュ夫人とエリュアールの詩「自由」 子供の目から見たソ連の奇妙な暮らし § 母の短篇「幸福の列車」 伯父ラジデン──子供時代の崇拝と愛 § 母の短篇「三色スミレ」 なぜか「バブ」(おじいちゃん)と呼ばれていた祖母エヴドキア § 母の短篇「二度の変貌」より(一) 運命に結びつけられた二つの家族 § 母の短篇「二度の変貌」より(二) 恐怖政治への応答としての「ジョージア人の陽気さ」 第二次世界大戦、エドガー・アラン・ポー、『ギオルギ・サアカゼ』、パアタの首 戦時下のピオネール宮殿──ソ連の暮らしにおける一つの逆説 私を監視していた秘密警察員 詩作という伝染病 § 母の短篇「ペチョラ川のワルツ」 初恋 終戦、私の「恩赦」と特殊売店の白パン § 母の短篇「アズヴァ・ヴォムからコチマスまでの徒行」 母 父 私の大学、山の発見 ウォルト・ホイットマン、あるいはシャルヴァ・ヌツビゼはソ連の検閲をいかに欺いたか ラド モスクワ、全ソ映画大学、ゲラシモフらとの出会い(ブーロフ、ミコヤン、セルゴ・ロミナゼ) 地下出版物──明かした夜、アンナ・アフマートワ パステルナーク スターリンの死 私のモスクワの友人たち、母の三人の「囚人仲間」 シャルマン セルゴ・ツラゼ──パリから来たジョージア人 映画人生、検閲、禁止……、そして私の初期の作品 六〇―七〇年代──ジョージア芸術の発展期、映画祭、ジョージア訪問を許されなかったフランシス・フォード・コッポラ パリ、一九六九年、覚書 再び映画人生、中央委員会第一書記との面会も イタリア、一九七四年、覚書(フェリーニ、アントニオーニ、ザヴァッティーニと) タゴールの故郷で、サタジット・レイとの面会 セルゲイ・パラジャーノフ、ムタツミンダ地区の彼の驚くべき家を我々はいかに失ったか 『インタビュアー』、サンレモ映画祭、ラドの死 ジョージアは言語を守った 新しく得た友人たち テンギズ・アブラゼの『懺悔』 『昼は夜より長い』、一九八一年、覚書 映画祭――ベルリン、カンヌ、東京、リオ・デ・ジャネイロ 『ペチョラ川のワルツ』──過去との決別 一九八九年四月九日 〈死の道も薔薇色の道にほかならない……〉 独立の夜明け、メラブ・ママルダシヴィリ、またもや敵探し 一九九四年、覚書 欧州評議会、すなわちヨーロッパでのジョージアの大いなる挑戦 結び   訳者あとがき
  • 清朝滅亡:戦争・動乱・革命の中国近代史一八九四―一九一二
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    1巻3,564円 (税込)
    清末史を記述する新たな地平 巨大帝国・清に未曾有の衝撃を与えた1894年の日清戦争から1912年の王朝滅亡までの激動の時代を、近年続々と世に出てきた最新の史料と基本文献に基づいて再現する壮大なドラマ。教科書的な通史でもなく、革命を賛美するプロパガンダでもなく、史実に目をつぶった文芸作品でもない、これまでにない清末史である。 中国における古代と近代の結節点である清末には、現代を含む歴史的中国のあらゆる要素が凝縮されていると言っても過言ではない。対象となる19年間には、戦争、宮廷闘争、動乱、革命が相次ぎ、群雄、群衆がうごめきあって、数千年続いた王朝の時代を押し流していく。 西太后、袁世凱ら主要人物のほか、皇族、官僚、宦官、維新派、軍人、義和団の民衆、孫文ら革命家など、本書に登場する周辺の人物も実に個性豊か。この時代にきわめて重要な役割を演じた日本をはじめ、列強の動き、社会、経済事象などを含め、サイドストーリーもふんだんに盛り込まれている。 『紫禁城の黄昏』以来の清末定型の情緒的イメージを排し、さまざまな力が己の生存をかけてぶつかり合う激しい時代を生き生きと描き切った傑作。 [目次]   はじめに 第一章 北洋艦隊、全滅  戦争と祝典  黄海海戦  垂簾聴政  威海衛の弔砲 第二章 改革か、亡国か  下関の李鴻章  康有為と袁世凱  弱肉強食  「母と子」 第三章 戊戌の政変  帝師解任  孤独な変革者  法華寺の夜  皇帝、幽閉さる 第四章 義和団の乱  扶清滅洋  迫る拳民  殺戮と御前会議  奇妙な戦争 第五章 西への逃避行  珍妃殺害  「狩り」の旅  新政と条約  帰還 第六章 東に学べ  慈禧観音  近代化の模範  同盟会成立  権力闘争 第七章 慈禧太后、死す  蛹(さなぎ)  ヒ素と飴と玉  虎口を脱す  皇族内閣 第八章 辛亥革命  鉄道国有化  武昌蜂起  復活  孫文、帰国 終章 最後の詔(みことのり)  中華民国  皇帝が消えた日   あとがき/注/参考・引用文献/主要登場人物/清朝系図/関連略年表
  • ニューエクスプレスプラス ノルウェー語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 歌うようにメロディアスな北欧のことば ノーベル平和賞の授与、充実した福祉、ジェンダー平等社会……小さな国ながらも世界で大きな存在感を放つノルウェー。そんなユニークな国のことばも、メロディアスな抑揚をもち、負けず劣らず魅力的なのです。3つある名詞の性も個人によって使い分けが異なり、またどの方言・変種も平等な立場にあるなど、ノルウェー語は話者の「選択の自由」が大きい言語と言われています。そんな平等が重んじられるノルウェー語の〈会話+文法〉を、スキットと練習問題で同時に学んでいきましょう。 【本書の構成】 ◆ノルウェー語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • ニューエクスプレスプラス インドネシア語[音声DL版]
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 会話+文法、入門書の決定版! 東南アジア最大の面積と人口を擁するインドネシア。約13,500にもおよぶ島々に暮らす、多様な民族の公用語がインドネシア語です。ほぼローマ字読みで発音でき、日本人にも学びやすい言語といえます。ウルトラマンティガに含まれるtiga(数字の3)や旅行雑誌の名称にもなっているjalan(道)など、なじみのある単語も。sama-sama(一緒に)のような重複語が多いのも特徴です。スマトラ、ジャワ、バリ、カリマンタン……魅力あふれる島々に、まずは言葉から触れてみませんか? 【本書の構成】 ◆インドネシア語ってどんなことば?:最初にことばの特徴や話されている地域などをご紹介します。 ◆文字と発音:文字の読みかたや発音のコツをやさしく解説。 ◆本文:全20課で、見開き2ページに会話・和訳・単語、次の2ページに文法説明があります。 ◆練習問題:2課ごとに2ページ、解答は同じ見開きですぐに確認できます。 ◆単語力アップ・表現力アップ:テーマ別の単語と表現のコーナーで会話もバッチリ。 ◆単語リスト:出てきた単語が載っているので、辞書なしでも始められます。 ◎ここがプラス!◎ ◆簡単なスピーチ・メッセージの表現:人前で話すときに便利な表現や、カードに書けるメッセージを取り上げます。 ◆文法チェック:学んだ文法を短い作文問題で総復習。 ◆読んでみよう:少し長めの文章を読んでみます。「日本について」はシリーズ共通。 ◆音声ダウンロード:音声はダウンロードしてお聴きいただけます。
  • 翼のはえた指:評伝安川加壽子
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    少女時代をパリ音楽院に学び、大戦前夜に帰国、19歳で衝撃的デビューを果たした安川加壽子。常に日本のピアノ界をリードし続けた天才女性ピアニストの一生を描く。吉田秀和解説。
  • 海まで100年
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 零れるほどの詩情で笑いも誘う静かな演劇 午前5時、目覚めた私たちが向かうのは、海への道。零れるほどの詩情で涙と笑いを誘う、静かな演劇。『モスクワの海』を併録。【第69回岸田國士戯曲賞受賞作】
  • 新訳ベケット戯曲全集4 エレウテリア
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    ※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 【この電子書籍は固定レイアウトで作成されており、タブレットなど大きい画面の端末で読むことに適しています。】 ベケットが封印していた幻のデビュー戯曲 自由でありたい若き芸術家のもとに、家族や恋人、観客までもが詰めかけて……喧々囂々の、恐るべき「茶番劇」。ベケット戯曲の原点。

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