革命と内戦のロシア 1917-21(上)

革命と内戦のロシア 1917-21(上)

3,861円 (税込)

19pt

-
0件

小泉悠氏推薦! 円熟の大家による精彩な戦史

二月革命から、十月革命、反革命派の抵抗と軍事衝突、赤軍と白軍の内戦、欧米や日本の軍事介入、虐殺と報復の連鎖、大規模なポグロムまで、物語性と学術性を兼ね備えた決定版!
戦争は国家間の怨念、民族間の憎悪、階級間の闘争などの要素が複雑に絡み合って生ずる事象だ。ロシアでは極端な主張をする勢力が優勢となり、そのレトリックと暴力は悪循環となって亢進した。(その過程が、最終的にはヒトラーによる政権奪取と第二次世界大戦の勃発に至る。)ロシアの内戦は、中央集権主義と地方主義の対立、権威主義と自由主義の抗争などが関係し、「凝縮された世界戦争」とも言うべき戦闘だった。
この凄まじい歴史は重要な教訓を数多く残している。第一に、外国の戦争に介入することの危険性だ。介入に至るまでの雑多な動機が判断の間違いを生み、非生産的な結果を招来した。外国政府が白軍の側に立って介入したことは共産党の支配を弱めるどころか強化する役割を果たした。あらゆる人々の運命を不可逆的に変えてしまった。そして、全過程を通じて、男性の支配する政治から最悪の被害をこうむったのは女性と子供たちだった。

【目次】
序言
第1部 一九一二~一九一七年
第1章 自殺する欧州──一九一二~一九一六年
第2章 二月革命──一九一七年一月~三月
第3章 墜落した双頭の鷲──一九一七年二月~三月
第4章 独裁から混沌へ──一九一七年三月~四月
第5章 妊娠した寡婦──一九一七年三月~五月
第6章 ケレンスキー攻勢と七月情勢──一九一七年六月~七月
第7章 コルニーロフ──一九一七年七月~九月
第8章 十月クーデター──一九一七年九月~一一月
第9章 少年十字軍士官候補生の反撃──一九一七年一〇月~一一月
第10章 嬰児殺しとしての民主主義圧殺──一九一七年一一月~十二月
第2部 一九一八年
第11章 旧体制との訣別──一九一八年一月~二月
第12章 ブレスト・リトフスク講和──一九一七年十二月~一九一八年三月
第13章 極寒を衝いて進軍する義勇軍──一九一八年一月~三月
第14章 ドイツ軍の進撃──一九一八年三月~四月
第15章 国境付近の攻防戦──一九一八年春と夏
第16章 チェコ軍団と社会革命党(エスエル)左派の反乱──一九一八年五月~六月
第17章 赤色テロル──一九一八年夏
第18章 ヴォルガ川流域の戦闘と赤軍の進撃──一九一八年夏
第19章 ヴォルガ川流域からシベリアへの戦線移動──一九一八年秋
原注/略号/用語集

...続きを読む

詳しい情報を見る

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

革命と内戦のロシア 1917-21 のシリーズ作品

1~2巻配信中 1巻へ 最新刊へ
1~2件目 / 2件
  • 革命と内戦のロシア 1917-21(上)
    3,861円 (税込)
    小泉悠氏推薦! 円熟の大家による精彩な戦史 二月革命から、十月革命、反革命派の抵抗と軍事衝突、赤軍と白軍の内戦、欧米や日本の軍事介入、虐殺と報復の連鎖、大規模なポグロムまで、物語性と学術性を兼ね備えた決定版! 戦争は国家間の怨念、民族間の憎悪、階級間の闘争などの要素が複雑に絡み合って生ずる事象だ。ロシアでは極端な主張をする勢力が優勢となり、そのレトリックと暴力は悪循環となって亢進した。(その過程が、最終的にはヒトラーによる政権奪取と第二次世界大戦の勃発に至る。)ロシアの内戦は、中央集権主義と地方主義の対立、権威主義と自由主義の抗争などが関係し、「凝縮された世界戦争」とも言うべき戦闘だった。 この凄まじい歴史は重要な教訓を数多く残している。第一に、外国の戦争に介入することの危険性だ。介入に至るまでの雑多な動機が判断の間違いを生み、非生産的な結果を招来した。外国政府が白軍の側に立って介入したことは共産党の支配を弱めるどころか強化する役割を果たした。あらゆる人々の運命を不可逆的に変えてしまった。そして、全過程を通じて、男性の支配する政治から最悪の被害をこうむったのは女性と子供たちだった。 【目次】  序言 第1部 一九一二~一九一七年  第1章 自殺する欧州──一九一二~一九一六年  第2章 二月革命──一九一七年一月~三月  第3章 墜落した双頭の鷲──一九一七年二月~三月  第4章 独裁から混沌へ──一九一七年三月~四月  第5章 妊娠した寡婦──一九一七年三月~五月  第6章 ケレンスキー攻勢と七月情勢──一九一七年六月~七月  第7章 コルニーロフ──一九一七年七月~九月  第8章 十月クーデター──一九一七年九月~一一月  第9章 少年十字軍士官候補生の反撃──一九一七年一〇月~一一月  第10章 嬰児殺しとしての民主主義圧殺──一九一七年一一月~十二月 第2部 一九一八年  第11章 旧体制との訣別──一九一八年一月~二月  第12章 ブレスト・リトフスク講和──一九一七年十二月~一九一八年三月  第13章 極寒を衝いて進軍する義勇軍──一九一八年一月~三月  第14章 ドイツ軍の進撃──一九一八年三月~四月  第15章 国境付近の攻防戦──一九一八年春と夏  第16章 チェコ軍団と社会革命党(エスエル)左派の反乱──一九一八年五月~六月  第17章 赤色テロル──一九一八年夏  第18章 ヴォルガ川流域の戦闘と赤軍の進撃──一九一八年夏  第19章 ヴォルガ川流域からシベリアへの戦線移動──一九一八年秋  原注/略号/用語集
  • 革命と内戦のロシア 1917-21(下)
    3,861円 (税込)
    小泉悠氏推薦! 円熟の大家による精彩な戦史 二月革命から、十月革命、反革命派の抵抗と軍事衝突、赤軍と白軍の内戦、欧米や日本の軍事介入、虐殺と報復の連鎖、大規模なポグロムまで、物語性と学術性を兼ね備えた決定版! 戦争は国家間の怨念、民族間の憎悪、階級間の闘争などの要素が複雑に絡み合って生ずる事象だ。ロシアでは極端な主張をする勢力が優勢となり、そのレトリックと暴力は悪循環となって亢進した。(その過程が、最終的にはヒトラーによる政権奪取と第二次世界大戦の勃発に至る。)ロシアの内戦は、中央集権主義と地方主義の対立、権威主義と自由主義の抗争などが関係し、「凝縮された世界戦争」とも言うべき戦闘だった。 この凄まじい歴史は重要な教訓を数多く残している。第一に、外国の戦争に介入することの危険性だ。介入に至るまでの雑多な動機が判断の間違いを生み、非生産的な結果を招来した。外国政府が白軍の側に立って介入したことは共産党の支配を弱めるどころか強化する役割を果たした。あらゆる人々の運命を不可逆的に変えてしまった。そして、全過程を通じて、男性の支配する政治から最悪の被害をこうむったのは女性と子供たちだった。 【目次】 第2部 一九一八年  第20章 同盟国軍の撤退──一九一八年秋~冬  第21章 バルト海地域と北部ロシア──一九一八年秋~冬 第3部 一九一九年  第22章 致命的妥協──一九一九年一月~三月  第23章 シベリア──一九一九年一月~五月  第24章 ドン地方とウクライナ──一九一九年四月~六月  第25章 ムルマンスクとアルハンゲリスク──一九一九年春と夏  第26章 シベリア──一九一九年六月~九月  第27章 バルト海沿岸の夏──一九一九年五月~八月  第28章 モスクワを目指しての進撃──一九一九年七月~一〇月  第29章 バルト海沿岸地域の予想外の展開──一九一九年秋  第30章 シベリア戦線の後退──一九一九年九月~一二月  第31章 転換点──一九一九年九月~一一月  第32章 南部戦線の後退──一九一九年一一月~一二月 第4部 一九二〇年  第33章 シベリア、氷上の攻防──一九一九年一二月~一九二〇年二月  第34章 オデッサ陥落──一九二〇年一月  第35章 白軍騎兵部隊の最後の喊声──一九二〇年一月~三月  第36章 ウランゲリ提督が白軍の指揮権を掌握し、ポーランド軍がキエフを占領する──一九二〇年春と夏  第37章 西にポーランド軍、南にウランゲリ軍──一九二〇年六月~九月  第38章 ヴィスワ川の奇跡──一九二〇年八月~九月  第39章 地獄のリヴィエラ──一九二〇年九月~一二月  第40章 希望の消滅──一九二〇年~一九二一年  結語──悪魔の弟子  謝辞/訳者あとがき  原注/参考文献/略号/用語集/図版一覧/地図一覧

※期間限定無料版、予約作品はカートに入りません

革命と内戦のロシア 1917-21(上) のユーザーレビュー

\ レビュー投稿でポイントプレゼント / ※購入済みの作品が対象となります
レビューを書く

レビューがありません。

革命と内戦のロシア 1917-21(上) の詳細情報

閲覧環境

  • 【閲覧できる環境】
  • ・ブックライブ for Windows PC(アプリ)
  • ・ブックライブ for iOS(アプリ)
  • ・ブックライブ for Android(アプリ)
  • ・ブックライブ PLUS for Android(アプリ)
  • ・ブラウザビューア

※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。

この本をチェックした人は、こんな本もチェックしています

無料で読める 学術・語学

学術・語学 ランキング

作者のこれもおすすめ

同じジャンルの本を探す