国内ホラー作品一覧
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-こっちへおいで…。 怪談の新たな夜明けに鳥が啼く! ぞくりを楽しむ大人の心霊怪奇譚! 今年も「超」怖い話とともに1年が幕を開ける。 おめでたい新年に本書を手に取られる読者の皆様はかなりの怪談ジャンキーとお見受けするが、その期待を裏切らぬ厳選の27話をお届けする。 常連の方はいつもよりやや少ない話数と感じられるかと思うが、その通り。 短いページ数では収まらぬ濃くも深い因縁譚がかなり集まってしまった。 酉といえば、夜明けを告げる鶏。長らく続いてきた「超」怖い話シリーズだが、この1冊まさしく新たな怪談の夜明けとなるに違いない。 いま、かつてない恐怖の扉が開く――。※本コンテンツは単行本「「超」怖い話 酉」に収録の『連鎖』と同一です。
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-父の自殺から始まる或る一家の数奇な運命。 因果の呪縛がジワジワと我々をも締め付ける戦慄の41話! 1991年より脈々と受け継がれてきた恐怖の系譜、「超」怖い話。 夏は十干シリーズ、冬は干支シリーズと年2回今年も選りすぐりの恐怖と不思議を皆様にお届けする。 さて、今回の冬は「子」。 人生の節目節目に突如現れる白鼠。その意味とは…「ねずこ」、 父の自殺から始まる或る一家の数奇な運命…「海と道と床と首」、 母が大事にしていた仏膳椀。家族の危機の度に身代わりとなって割れていくかに思えたが…「椀」、 提灯を持った祖母に手を引かれ歩いた記憶。だが、それは本当に祖母だったのか…「提灯」他、 取材に基づく驚愕戦慄の書き下ろし! 著者について 1972年九州生まれ。2007年より冬の「超」怖い話に参加。主な著作に『「超」怖い話 死人』『「超」怖い話 ひとり』など。 山形県出身、O型。2010年より冬の「超」怖い話に参加。 主な著作に『「超」怖い話 隠鬼』『「超」怖い話 鬼門』など。 1979年栃木県生まれ。2014年より冬の「超」怖い話に参加。 2017年より夏も兼任。主な著書に『「超」怖い話 鬼胎』など。 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。 人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。 また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。 主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』、『「極」怖い話』シリーズ(以上、竹書房文庫刊)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。 1967年静岡県生まれ。O型。獅子座。 人気実話怪談シリーズ『「超」怖い話』四代目編著者として、冬版を担当。 また新人発掘を目的とした実話怪談コンテスト「超-1」を企画主宰、そこから生まれた新レーベル『恐怖箱』シリーズの箱詰め職人(編者)としても活躍中。 主な著作に『「忌」怖い話』、『「超」怖い話』、『「極」怖い話』シリーズ(以上、竹書房文庫刊)、『怪異伝説ダレカラキイタ』シリーズ(あかね書房)など。
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-恐怖の穴に頭から呑みこまれていく……誰も助けてくれない闇地獄。奈落の実話怪談! ガチ怖の鬼、直取材にこだわる久田樹生が血の滲む指で拾い集めた最新実話怪談集。マンションの集合ポストに入れられる謎の球体。入れられた家は…「けん玉の球」、父親と二人の息子、不思議なくらい顔が似ている一族には恐るべき因縁があった…「同じ」、隣家のベランダから聞こえるでんでん太鼓のような音。音は発砲スチロールの箱から聞こえるようなのだが…「トロ箱」ほか、ぞくりと寒気の走る恐怖実話28編を収録。生きるもひとり、死ぬもひとり。この恐怖は誰も代わってはくれない……。
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-煮え滾る恐怖からザッと血が引く刹那の快。 体験者の実在するガチで怖い怪談集! 「超」強力メンバー参戦、新生・夏の「超」怖い話!! 松村進吉、深澤夜、原田空。怪に導かれ縁を結んだ三人がついに集結。各々の魂をふるわす怪談を追い求め、体験者と向き合い、真摯に全てを記録した渾身の書き下ろしを持ち寄った。生者死者問わず、人の魂と人生に深く切り込んでこそ見える恐怖がズラリと並ぶ。将来を過去形で語る少女の秘密…「ゆいちゃんの夢」、鬱の女性の部屋に現れた謎の数字…「鬱を数える子供」、山奥に眠る工場に纏わる根深き怪…「廃工場・三部作」ほか、鮮やかな衝撃が脳をぶち抜き、恐怖が毒のごとく全身を駆け巡る珠玉の全31篇!
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3.0不思議なこと、空恐ろしいこと、あるんです…。 超戦慄、大反響! お寺の実話怪談、お坊さんの語る怖い話! 由緒正しきお寺のご住職から聞き集めた正真正銘の実話怪談、『「超」怖い話 怪仏』。 圧倒的な恐怖とリアリティでもって読者を震撼させたこの寺怪談の続編がついに届けられた。 仏も滅亡するような最悪の日=「仏滅」と冠した本書には、前作を凌ぐ摩訶不思議な話、身の毛もよだつ心霊譚がびっしりと収められている。 怨み、妬み、執着……生者死者問わず人間が引き起こす怪事件のおぞましさはまさに阿鼻叫喚もの。 もちろん中には不思議な良い話もある。 それらすべてをひっくるめて人間の業と言えるのかもしれない。 今回は「拝む」をテーマに占い師の方からも奇怪な話を伺った。 厳しい修行を積まれた僧侶の方、そして数々の悩みに立ち会ってきた占者だからこそ見えたもの……拝む人が目撃した戦慄の実話怪談をとっくりと味わっていただきたい。
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-不思議なこと、空恐ろしいこと、あるんです…。 超戦慄、大反響! お寺の実話怪談、お坊さんの語る怖い話! 由緒正しきお寺のご住職から聞き集めた正真正銘の実話怪談、『「超」怖い話 怪仏』。 圧倒的な恐怖とリアリティでもって読者を震撼させたこの寺怪談の続編がついに届けられた。 仏も滅亡するような最悪の日=「仏滅」と冠した本書には、前作を凌ぐ摩訶不思議な話、身の毛もよだつ心霊譚がびっしりと収められている。 怨み、妬み、執着……生者死者問わず人間が引き起こす怪事件のおぞましさはまさに阿鼻叫喚もの。 もちろん中には不思議な良い話もある。 それらすべてをひっくるめて人間の業と言えるのかもしれない。 今回は「拝む」をテーマに占い師の方からも奇怪な話を伺った。 厳しい修行を積まれた僧侶の方、そして数々の悩みに立ち会ってきた占者だからこそ見えたもの……拝む人が目撃した戦慄の実話怪談をとっくりと味わっていただきたい。※本コンテンツは単行本「「超」怖い話 仏滅」に収録の『頼み』『執着』『断末魔』と同一です。
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-「ガチ怖」と言えば久田樹生と言われて久しいが、そもそも「ガチ怖」とは一体何をさすのか。本気で震えあがる怖い話、長くて読み応えのあるどっしりとした怪談、それらを意味するのは勿論だが、その根底には「話そのものがガチである」というのが大前提としてあるのではあるまいか。つまり、「本当に起きた話で、リアルである」ということだ。それゆえに「ガチで怖い」のだ。無論、実話怪談と名のるものが「本当にあった話」であることは当然のお約束であるわけだが、久田樹生の場合は又聞きや電話やメールで話を聞いたという曖昧さが一切ない。すべて、足を運び、本人から直接目を見て話を聞くというスタイルから成り立っている。それこそが本物の凄みであるのは、本書を一読されればご理解いただけることと思う。まさに魂を削って事実を伝えている。その血生臭い香りをぜひご堪能あれ。
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-池が子を喰らう。 すると、鐘が鳴るんだ。 どこからか…(「騒音」より) 口に含んでから押し寄せる 圧倒的な心許なさ。 ジワリ効く、怪の水! 体験者の肉声を直に聞き記した骨太実話怪談集。 乗ろうとしたエレベーターに自分そっくりの誰かが乗っている…「忘れ物」 山の神と言われた曾祖父が地上げ屋に飲ませた黒い水…「第三の水」 子供が何人も死んでいる神社の裏の溜め池。村に響く鐘の音は…「騒音」 家族が連続死した一家。残された娘がどんど焼きで焼いていたのは…「姉ちゃんだけはまとも」 認知症の症状が出始めた祖母の部屋から聞こえる異音。覗くと祖母は仏壇に向かって…「吸う」 紙と鋏で客の横顔を瞬時に切り抜いてみせる切り絵職人。彼には秘密のコレクションが…「リバイバル」 山道でへたり込む革靴の男。彼が必死に追うのは一体の西洋人形…「腹話術」 自殺した生徒の顔で作った十五パズル。顔を元に戻さないと恐ろしいことが…「パズル」 ほか。松村と深澤、異なる二色の恐怖が混じり合う戦慄の化学反応!
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5.0怪は非情にして慈悲深く、時に我々の横を掠め、時に真中を貫いていく。 人から怖ろしいこと奇異なことをひたすらに聞き、書き綴った実話怪談。 あなたが覗き見る「異界」は確かに誰かの「現実」である。 ――「甲」より10年。極みの最終巻! ●房総の“名所”で撮った4人組の写真。全員記憶にない飛行機のポーズをとっていて…「断崖」 ●上棟式で餅を撒く当主の背後に現れた黒い影。ソレが撒く謎の紙縒りは…「建前」 ●亡き祖母の家。片付けたはずの折り紙細工がどこからともなく現れ、増えていく…「懐かしい家」 ●山奥にあると噂の不法投棄のゴミ山を見に行った女子大生二人。そこで見たのは…「ゴミの霊」 ●田舎の廃屋のリノベを始めたところ原因不明の体調不良に。そこに奇妙な隣人が現れて…「重要事項説明」 ●ヘッドホンを外してはいけないルールの仕事部屋。曰くつきのデータ入力作業とは…「闇バイト」 ●落研で怪談噺をやり始めてからおかしくなった兄。家の中に漂う異臭はどこから…「怪談噺」 ●山で怪我をしたタヌキを助けた夫婦に訪れた奇跡…「たぬきのはなし」 ほか生粋の恐怖から恐怖だけではない何かまで、怪に関わった人間そのものを綴る全23話収録! 怪異の体験者の声を聞く。それが起こった現場を検証する。 当事者の心に寄り添い、しかしあくまで冷静に怪異を見つめ、あったることを記す。 2014年の「甲」より10年毎年1冊、とれたての怪異をお届けしてきた十干シリーズも本書で完結となる。 シリーズとはいえ1冊ごとに独立した実話怪談集であるから、どこから読んでも構わない。 本書を偶然手にとった方はぜひ遡って読んでいただけたら幸いである。
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4.01991年に産声をあげてから17年、版元と編集者を変えながらもしぶとく平成の世を生き続けてきた伝説の怪談シリーズ、「超」怖い話。本書で延べ22巻、積み重ねてきたとんでもない話は1000話を越え、累計100万部の大台に到達した。実話怪談という特殊なジャンルにおいて、これほどまでに多くの読者を得ることができたのはまさに奇跡としか言いようがない。その奇跡に何らかの魔力が作用しているとすれば、それは、収められた話がすべて実話だからではあるまいか。ここには本物が詰まっている。実在する霊が、魂が、恐怖が、成仏することなく蠢いている。そう、「超」怖い話は文字通り生きている、いや…生かされているのかもしれない。本に潜むナニモノかが、消えることを許さずここまできた。奴らの狙う獲物は勿論―読者の貴君であることはもはや言うまでもないであろう。
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-それに遭えばもう逃れられない! 単純、だが、だからこそ恐ろしい……! 異界は特別な場所にあるのではない。日常と日常のつなぎ目のようなところでひっそりと待ちかまえているのだ。だからこんなにも怖いのである。不思議としかいいようのない出来事、日常の小さな綻びのような恐怖の中で、誰かに見つめられている気配、何かがまとわりつく感触。そこには「何か」がいる。人知れず現代をさまよう「何か」。……あらためて言うまでもないが、本書に収録されたのはすべて実話である。 ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
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4.0怖いのになぜかワクワクする……。怖いもの見たさとはよく言ったもので、人間は“怪しい”ものにめっぽう弱い。見世物小屋しかり、怪談しかり。妙に惹かれてしまうから不思議である。ここに集う話はそんな“怪しさ”のオンパレード、すべては純然たる実話怪談であり、それ以上でもそれ以下でもない。いい加減な作り話ではないのは勿論のこと、高尚な文芸作品とも違う。体験者、取材者の興奮がそのまま伝わってくるような荒々しさ、スタイリッシュに洗練昇華された文学とも異なるこの作品たちは、どこか成仏しきれぬ魂魄に通ずるものがあるように思う。未知との遭遇、いまだかつて聞いたことがない話への「へぇー!」という驚き。そして、やっぱり最後は腹の底から震え上がる。そんな、すばらしき「怪談」たちをどうぞお楽しみあれ!!
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4.0最恐の実話オンリー怪談コンテスト【超-1】。神や幽霊、妖怪が存在するか否かについて議論するのがばかばかしくなるほど、今年も奇異な話が山の如く集まった。その数、実に407話。そのうち一読して鳥肌を立てずにはおられない戦慄憚61話を、前作「黄昏の章」に収録した。だが、これは序章だったと言っても過言ではない。なぜならそれらはある意味正当な闇の種族、夜にこそ恐怖の本領を発揮するタイプの怪談であったからだ。しかし、怪談の種類はそれだけではない。朝日が射した頃、ふと思い出したように恐怖が襲ってきたり、忘れようにも忘れさせてくれない厄介なモノたちもいる。本書にはそんなひねくれた話、いびつなアウトローたちをたっぷりと収録した。ある意味、【超-1】らしさとは彼らにあるのかもしれない。一筋縄ではいかない恐怖と格闘していただければ幸いである。
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4.0「僕僕先生」シリーズで人気の著者が妖しさ全開で贈る、現代版アラビアン・ナイト。 誰もを魅惑する声を持つが、それ以外は特にとりえもない平凡なOLの千夜(ちよ)は帰宅途中に「魔王」を名乗る男にさらわれる。「面白い話をすれば殺さないでやる」という要求に応えて、姉の一夜(ひとよ)がかつて作った「おとぎ話」を語る千夜に、魔王は悪意に満ちた「真相」を次々と暴いてみせる。私が語っているのはただのお話? それとも封印された記憶なの? 千夜の物語が進むほどに増える死者、失踪していた父の帰還、一夜が隠し持っていたあやしいノート……。声ひとつを武器に魔王と対決する千夜は、歪んでゆく現実を止められるのか!? 千夜が語り終え、魔王が正体を現す時、世界が反転する衝撃が訪れる! 美しさと恐怖にいろどられた夜の物語。
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5.0複数の書き手に自身の怪談を託してきた一人の女性がいる。 実話怪談の影の主役=体験者 伝説のネタ元と呼ばれた故R氏の形見怪談全35話収録! 実話怪談は話の提供者なくしては存在し得ない。いわば影の主役と言えよう。 その中でも伝説と言われた女性がいる。2015年に急逝したRさんその人である。 彼女の提供する話はどれも信憑性が高く、何よりハズレがない。つまり怖い。 自ら1冊書けるほどのネタを持ちながらも頑なに筆をとらず、信頼する複数の書き手に自身の体験を委ね、託してきた彼女の怪談を没後5年を機に1冊に纏めた。 生前発表の11作、没後発表の17作に加え、これまで未発表だった形見ネタの書き下ろし7話を追加した全35話。 怪と共に生きた一人の女性を極上の恐怖とともに知っていただければ幸いである。
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4.3蔵に封印されていた呪いの般若面 禁を解いてしまった男は…(「紙般若・後日談」より) エグみ×恐ろしみの最凶フュージョン。 厭の上塗り、禁断の書き下ろしも収録! 〈絶望系怪談作家〉の異名をとる厭系怪談の妙手、つくね乱蔵初のベスト版。 新聞から特定の文字が浮き上がり未来が示唆される…「オリンピックの年に」、 蔵に封印されていた般若の面。一族の人間を殺してきた呪いの面だというのだが…「紙般若」、 死んだ義母の指から盗んだサファイアの指輪。嵌めた途端に指が折れ…「指折り数えて」、 故郷の洞窟にある呪いの泉。木で作った人形に呪いたい相手の名を書いて浮かべるのだが…「沈む人形」他、 「紙般若」の後日談を含む書き下ろし3篇も収録。 至極の闇全33篇、手の汗を拭いつつご堪能あれ。
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-裸体にうっすらと浮かぶ花びらのあざ、そして寂しげな“少年”の亡霊の関係は…? 氷室鮎子を執拗につけ狙う暴力団の目的は? そして急場に現れる寂しげな“少年”の亡霊の正体は? 緊迫の逃亡劇、その終着駅は秋の夕日に照らし出された赤煉瓦の西洋館だった。庭一面に咲き乱れるコスモス、蔦のからむ断崖、霧の中に浮かぶ錆びた鉄扉…。この薄気味悪い建物から「ママ、ママ」と母親を呼ぶ少年の声が聞こえてくる…。モダン・ホラーの長編傑作。 ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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3.8古代エジプト神、東京に降臨! エジプト考古学史上最大の謎―― ツタンカーメンの死の真相が解き明かされる!? 聖東大学古代エジプト調査室の嘱託研究員・小栗陽は、ツタンカーメンに関連する発掘調査の誘いを受けエジプトへ向かった。先輩の日下美羽と共に桐生蘭子准教授の指揮のもと調査を開始した矢先、遺跡から大量の首なしミイラが発掘され、さらにミイラの内臓を収める容器「カノポス」が見つかった。謎を秘めたカノポスをめぐり、小栗と美羽に危機が迫る! 聖東大学古代エジプト研究室で起こった惨劇から二年――前作『黒いピラミッド』(第25回日本ホラー小説大賞大賞受賞)を超える衝撃が走り抜ける! 古代文明の謎に迫る、ホラー・アドベンチャー!
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3.4何度も同じような夢を見る。それはさまざまな女をいたぶり殺すことでエクスタシーを覚えるという夢だ。その夢はまるで自分が手を下したかのような錯覚に陥るほど、リアルなのだ。ある日、自分が見た夢と同じ殺人事件が起こっていると知る。犯人逮捕のニュースには、自分と同じ顔をした違う名前の男が映っていた―ー。運命の残酷さに翻弄される悲劇を描いた「悪魔の帽子」ほか、植物に取りつかれた男を描いた「花うつけ」、主人公が犬嫌いになった理由があかされる衝撃のラスト「犬嫌い」、著者の出身地である松山が舞台の正統派ゴーストストーリーの「城山界隈奇譚」などの他、文庫化にあたり雑誌掲載原稿を2篇、文庫版書下ろしも収録した充実の十二篇。登場人物たちの心の昏闇や地獄は、自分の中にもあると気付いたとき、すでに著者の術中にはまっている。一度読み始めたら、止められない語り口、一気読み必須の正統派怪談。
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-かけつぎ職人の澪子には、結婚十年になる夫の真志がいる。多忙な刑事である真志とはすれ違いの生活が続いていた。募る孤独に耐えかねて二年前に離婚を切り出したが、埋め合わせの約束さえも果たされない惨憺たる状況が続いている。ある日、かけつぎの師匠でもある叔母の店に、初恋の相手で幼馴染の泰生が現れる。時を同じくして、澪子の住む町では倦怠期の夫婦が相次いで亡くなるという事件が起きる……。事件に異常な執着を見せる真志、過剰に干渉してくる泰生。一方で澪子の周りでは、奇怪な出来事が頻発するようになり――。第8回カクヨムWeb小説コンテスト〈特別賞〉受賞作、極上極怖の「家族」ホラー。
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3.0大好評シリーズが帰ってきた! 惜しまれつつ終了した「ビーケーワン怪談大賞」の魂を受け継ぎながら、新設された「てのひら怪談大賞」。その第一回募集に寄せられた409篇から選考委員が選りすぐった73篇を収録。800字というミニマムなスタイルに凝縮された、不思議で怖くて切なく懐かしい怪異の数々。巻末対談では綿矢りさと東雅夫が徹底解説!
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-撃沈された護衛艦が玄界灘で再び浮上した! 呪われた艦体を震わせて… 東シナ海などで次々と目撃される幽霊船。それは、異形の艦体を震わせて北上しているという。かつて自衛隊演習の標的となって撃沈された護衛艦“あきつき-44”が再び浮上したのか!? 共時通信記者の田外竜介は、幽霊軍艦の取材を進めるうち、自衛隊内部の恐るべき『SSB計画』と、陸上自衛隊“民族遺産監理室”の存在を知るが…。 本格オカルト・ホラーの傑作が、ノベルス刊行時の表紙・挿し絵(天野喜孝)を纏い、電子で復刊! ●朝松 健(あさまつ・けん) 1956年札幌生まれ。東洋大学卒。出版社勤務を経て、1986年『魔教の幻影』でデビュー。ホラー、伝奇など、幅広い執筆活動を続けている。2006年『東山殿御庭』が第58回推理作家協会賞短編部門の候補となる。近年は室町時代に材をとった幻想怪奇小説〈室町ゴシック〉、一休宗純を主人公とした〈一休シリーズ〉、妖怪と人間との心温まる交流をユーモアたっぷりに描いた〈ちゃらぽこ〉ほかの妖怪時代コメディなどを発表している。
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-ゼミの旅行で訪れた「ペンション・トワ・エ・モア」 スキー旅行だとはしゃぐ友人と、いつもどおり控えめな先輩。 オーナー夫婦は誠実そうで、高校生の娘さんが馴れ馴れしいことを覗けば、ボクはこの旅に満足して帰ることができた……はずだった。 深夜、ボクは不自然な物音に目を覚ます。それはまるで吹雪の中、雪を掘り続けるかのような……。--(掘る音) 誰もいないペンションでボクらは料理をすることにした。キッチンの中で見た出来事は、幻か現実か。ボクたちは吹雪の中に閉じ込められた。--(キッチンの怪異) 雪のちらつく山道で、ボクらは「何か」に追われていく。繰り返し繰り返し抜いていくアレはて……。--(抜いていく車) 教授から聞かされたことの顛末。ボクと先輩は互いを求め、全てを忘れようとしたが……。--(憑いてきたモノ) BL×ホラーのシリーズ3作目。 今回はペンションに焦点を当てたロングストーリー。 結ばれる二人。背徳の感情と浸透する恐怖。 --先輩がボクを受け入れてくれたように、ボクもこの恐怖を受け入れよう。だってボクはもう……。
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-先輩と時を過ごすようになって半年。母が末期がんであることを知らされる。 心配し、ボクの面倒を見てくれる先輩。そんな先輩とボクの前に怪異は次々と現れる。 母を見舞う病院で、ボクら奇怪なものを目にする。それは、病室から頭を出し入れする奇妙な男--(出入りする男) 母の着替えを取りに戻った我が家には、あるものが繁殖していた--(シデムシ) 一人暮らしを始めるボク。安さに引かれて墓地の前の古いアパートを借りるも、その晩から奇妙な出来事が--(墓地の前の家) 試験に終われ、深夜の自販機にコーヒーを買いに行っただけのボク。だが、ボクが迷い込んだのは……--(真夜中の自販機) BL×ホラーの怪談耳袋の2作目『明』。 進む恐怖。決まる覚悟。 --ボクは先輩の目を見つめて言いました。 「キスとはこういうものです」--
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-「先輩に出会ってから、不可解な現象が起こるように……」 大学に入って暇なサークルで出会った『先輩』彼と共に遊びに行くたびに、「ボク」は今だかつてない心霊現象に見舞われる。 地元で有名な幽霊トンネル。幼い頃にそこを通ったことがあるという先輩と共に訪れたボクは、矢継ぎ早に恐怖に襲われて――(あるはずのないトンネル) 先輩の親戚の別荘へ泊まりに行ったボクは、そこでありえないモノを見てしまう――(猫の家) 夏祭り。先輩と暗がりで休んでいたボクは、奇妙なお面を被った人達に囲まれて――(夏祭りのお面) 先輩の付き添いで広大な霊園に入ったボク。行けども行けども目的の場所へはつかず、やがて日が暮れ――(迷い参り) オムニバス形式で進んでいく「先輩とボク」の百物語。 ゆっくりと進んでいく「ボクと先輩」の恋事情。 BL×ホラーの怪談耳袋の1作目『幽』。 ――ボクは思いました。「一番怖いのは、それでも先輩の側に居たいと思ってしまうボクの気持ちです」――
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-遺品である一枚の写真に封じられた、亡き父の造り出した世界とは…? 異色の傑作ホラー・ファンタジー 冒険作家である父・汐見翔を飛行機事故で失って1年。汐見健司は高校のクラブで映画づくりに励み、母・映子も芸能界にカムバックして、汐見家は平静を取り戻していた。だが、小学生の妹・典子は父の死を認めようとしなかった。母とのいさかいがあった日、健司は典子が父の部屋で昏睡しているのを発見した。そして、健司だけが、写真の父の隣に典子の姿を見ることができた。父を慕うあまり、典子は死んだ父の世界に入りこんでしまったのだ。妹の命を助けるため、健司は亡き父の世界へと旅立った。冒険作家・汐見翔の世界……そこは、翔の造りだした様々な異形の戦士が、死の使者“青い竜”と戦う、“薄暮の世界(デイム・ワールド)”だった! ●田中文雄(たなか・ふみお) 1941年東京生まれ。早稲田大学卒業後、東宝入社。70年代を中心にプロデューサーとして映画製作に携わる。1974年に『夏の旅人』で早川書房SF三大コンテスト佳作入選。1975年に『さすらい』で幻影城新人賞佳作入選。1986年東宝を退社して作家専業となり、ミステリー、ホラー、SFバイオレンスなどに健筆をふるう。草薙圭一郎名義では時代小説、架空戦記も発表している。
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-十四年前の夏。千葉県の湖で赤いマフラーの女性死体が発見された。犯人は被害者の元恋人。妊娠を巡って口論となり首を締めたという。死体が発見される半年前から、湖畔で恨めしそうに佇む赤いマフラー姿の女性をドライバーたちが何度も目撃していたらしい。その情報を最近になって入手したオカルト雑誌が取材に動いた。被害者の実家住所をカーナビに入力して出発したところ、到着した場所は墓地だった。そこには殺された女の墓があったのだ。そして不可解な交通事故が続発する。死亡したのは被害者の墓にナビゲートされた者ばかりだった…※巻末ページのリンク先にはジャンプ出来ませんのでご了承下さい。
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-電脳世紀末の猟奇犯罪を描く、問答無用の鬼畜ホラー! インターネット上に流れるスナッフ・ビデオ。この映像は真実か否か? 最も非道で陰惨な犯罪は、我々の想像力の向こう側の、誰も知らないところで密かに行われているのかもしれない…。 電脳世紀末の猟奇犯罪をリアルに描く。「電子版あとがき」を追加収録して、ついに復刊! ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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5.0読み手を一刀両断する恐怖 恐怖を紡ぎだす新たな書き手29名が参加。怪談作家8名と、応募作全729作から厳選した鋭利すぎる短編実話怪談、147篇! あっという間にすぐ読めて怖い! 超短怪談の人気タイトル「瞬殺怪談」がニューフェイズで登場。怪談作家たちによる書き下ろしに、公募により厳選された29人42作品を加えた147話を収録。 ・亡くした愛猫のつけていた鈴の音、それは…「ねこだまし」(黒 木あるじ) ・瑕疵物件だという友人の部屋で呑んでいると…「やっぱりね」(つくね乱蔵) ・祖母の家の冷蔵庫に詰まっていたものの記憶「蟹群」(我妻俊樹) ・同棲していた彼女が言うには…「号泣の告白」(黒史郎) ――ほか、田辺青蛙、丸山政也、鈴木捧、鷲羽大介が参加。 新たな才能と恐怖の発見をお届けする!
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-与兵衛沼、水窪ダム、大滝神社、十和田湖。 東北6県の、水辺にまつわる怪異がひしめき合う! 【あらすじ】 ●沼(宮城県仙台市) 与兵衛沼で鮒釣りを楽しんでいた男性は、突然右足首を何者かに掴まれて、沼に引きずり込まれた! その時はかろうじて一命を取り留めたが、その場にいた誰も引きずり込んだ者を目撃していないという……。 ●湖(青森県十和田市・秋田県鹿角郡) 彼氏にふられた女性が傷心旅行で十和田湖を訪れた。気分転換にボートに乗って遊覧していたら、何やら背後から水音が……。振り向いたその瞬間彼女が垣間見たのは、湖面に浮かぶ男性の顔だった! ●沸(福島県会津若松市) 大学生の少女は夏休みのある日、冷やしていた麦茶をぐびぐび飲んでいたら、突然麦茶が沸騰! すぐに火傷した手を冷やそうと水道の蛇口を捻ると、何とそこからも熱湯が流れ出してきた! 著者について ●寺井広樹(てらい・ひろき) 怪談蒐集家。文筆業のかたわら、地方創生事業に進出し、企画プロデュースした「お化け屋敷電車」「まずい棒」が話題に。TOブックス「怖い話」シリーズのほか、『日野日出志 トラウマ! 怪奇漫画集』(イカロス出版) 『ようかい でるでるばあ!!』(彩図社)、『南米妖怪図鑑』(ロクリン社)など著書多数。映画『電車を止めるな!』では原作・脚本を務める。 ●正木信太郎(まさき・しんたろう) 怪談師、怪談作家。怪談会を主催し、人前で怪異を語っている。また、取材し蒐集した幽霊話、妖怪譚、奇妙な体験や不思議な見聞をまとめ、書籍として発表している。著書に『岩手の怖い話』(TOブックス)『異職怪談』(彩図社)『宿にまつわる怪異譚』(イカロス出版)、映像作品にDVD『怪奇蒐集者 正木信太郎』(楽創舎)がある。
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-津波の漂着物を再利用したレストランに霊が出る。 町役場に届いた通報の恐るべき顛末は…(「雨降りの女」より) 青森・岩手・宮城・秋田・山形・福島 東北6県で聞き集めた実話怪奇録!!! 青森で新聞記者として働く傍ら、精力的に怪異を蒐集する高田公太とその弟子筋、高野真。 東北を拠点とする二人が地元の人々から怪を聞き集めた実話怪談集。 ●宮城県…町役場に相次ぐ通報。津波の漂着物を再利用したレストランに霊が「雨降りの女」 ●青森県…戦後、行商人から買った布団から声がする。破くと中から骨が「青森乃暖」 ●青森県…自衛隊八戸駐屯地の旧監視所。そこで仮眠する隊員を襲う怪事「狂駆」 ●山形県…友人宅は毎晩電気が消え何者かの気配が忍び寄る。原因は物置の中に「来る」 ●福島県…子供部屋から出てくる男の霊、部屋の北には隣町のT沼が「深夜の来客」 ●岩手県…車を追いかけてくる不気味な小人に遭うと「遠野の小さいおじさんの話」 ●秋田県「湯治場にて」…温泉街の散策路に出る腕と腰だけが透けている女の正体は… …他、全64話!
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-遂に目撃されたあの噂! あなた方もやがて遭遇する怪異! 都市伝説は事実だった…闇の実話集! こんな噂をあなたは知っているだろうか―その村では奇妙な村内放送が行われる時がある「防災放送」、線路に入った人間が消失する!?「電車事件簿」、攫われた赤ん坊の使い方「動かない赤ん坊」、火事でも焼け残る不吉な絵とは「本当に怖い絵」、一日に二回遭遇すると襲われる!「ハンマーさん」、人間の足ばかりが漂着する海辺の謎「セイリッシュ事件」など50篇を収録。口承や噂話、いわゆる都市伝説、世界には奇妙奇天烈な逸話が溢れている。好奇心に任せてその暗部を覗き見たものはやがて――。 著者について 【監修者】 黒木あるじ(くろき あるじ) 『怪談実話 震』で単著デビュー。「無惨百物語」シリーズ、『怪談売買録 拝み猫』『怪談実話傑作選 弔』『怪談実話 終』など。共著には「FKB饗宴」「怪談五色」「ふたり怪談」「瞬殺怪談」等のシリーズがある。小田イ輔やムラシタショウイチなど新たな書き手の発掘にも精力的。 【著者】 鈴木呂亜(すずき ろあ) 自称「奇妙な噂の愛好者」。某都市でサラリーマンとして働くかたわら、国内外の都市伝説や奇妙な事件を集め、自らもひそかに取材に勤しんでいる。今回、黒木あるじ氏の推薦により書き手に抜擢、本書がデビュー作となる。ちなみに鈴木呂亜という名前は、日本で一番ありきたりな苗字の「鈴木」と都市伝説を意味する「ロア」を組み合わせたペンネームで、本名や生年月日、年齢などプロフィールは一切が非公表になっている。
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3.0一回五万の裏バイト ライバル店をつぶす盛り塩の呪法 コインランドリーに潜む魔物 リサイクル家電の罠 ……あなたの何気ない行動から、地獄は始まる…。街と人の心の闇が生む12の恐怖譚!! 深夜のオフィスで残業中、複合プリンタの動作音が子供の声に聞こえてくる現象。その訳は…「おかあさん」、ゴミステーションに〈ご自由にお持ち下さい〉と置かれていたコードレス掃除機。使ってみると奇妙な現象が…「タンデム掃除機」、街で〈あなたのために祈らせて下さい〉と声をかけてくる若い女、新興宗教の恐るべき手口とは…「御裾分け」、刑務官の友人に誘われた1回5万円の闇仕事。その驚愕の仕事内容…「裏バイト」、ライバル店を潰すためのとっておきの秘策、呪いの盛り塩の正体とは…「盛り塩」ほか、街と人にはびこる闇をうつした12の恐怖譚。この悪夢は明日のあなたかもしれない……。 ●収録作 「おかあさん」 さわな 「タンデム掃除機」 阿賀野たかし 「ボール」 砂野秋紗樹 「御裾分け」緒方あきら 「復讐気配のお知らせ……」 低迷アクション 「かけてはいけない電話番号」 緒方あきら 「裏バイト」 モチツキステンレス 「グリーンカーディガンおばさん」 クナリ 「うしろ」 緒方あきら 「ツク」 井川林檎 「盛り塩」 霧野一 「タンサさん」 御堂真司
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-タクシーの運転手がこんな話をしていた。彼はカラオケバーで会った女から聞いたという。ブティックの試着室で次々と消える少女たち、ガイジンたちの間で有名な古びたコインロッカー、そして、男を去勢する謎のウィルス……。人々から発せられた噂は、耳から入り、やがてウィルスのようにあなたを浸触していく。そこには、あなたの聞いた噂もあるかもしれない。都市に棲息するホラー・ストーリー六十余編。 ●村上政彦(むらかみ・まさひこ) 作家。1987年『純愛』で福武書店(現・ベネッセ)主催の「海燕」新人文学賞を受賞。以後『ドライヴしない?』『ナイスボール』『青空』『量子のベルカント』『分界線』で5回の芥川賞候補に。また『ナイスボール』は相米慎二監督により『あ、春』として映画化、ベルリン国際映画祭国際批評家連盟賞を受賞。アジアの物語作家を自任している。近著に『台湾聖母』(コールサック社)。日本文藝家協会常務理事。日本ペンクラブ会員。文化庁国語分科会委員。「脱原発社会をめざす文学者の会」事務局長。
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-息をこらえてみたが、いったん吸い込み、味わってしまった臭気は抜けない。その臭気が、鼻粘膜と口腔粘膜を介して頭蓋骨にまで侵入し、脳味噌が蕩けそうだ。目眩がして、自分が上を向いているのか下を向いているのか、果たして前に進もうとしているのか……平衡感覚が麻痺している。(「ゾンビ・デーモン」より) グロテスクで残虐極まりないシーンが次々と繰り広げられる衝撃のスプラッタ・ホラー短編集。電子オリジナル作品。「電子版あとがき」を収録。 *ゾンビ・デーモン *光る海 *特別廃棄物 *黄昏のゾンビ *アドレス不明 *バーチャル・カメラ ●友成純一(ともなり・じゅんいち) 1954年福岡生まれ。1976年、早稲田大学在学中に「透明人間の定理リラダンについて」が幻影城新人評論部門に入選。映画評などでも活躍したのち、1985年「肉の儀式」で小説家デビュー。官能的でバイオレントな作風が注目を浴びる。以後、スプラッター小説のパイオニアとしてだけでなく、SF、ホラー、怪獣小説などでも鬼才ぶりを発揮し、多くの著作を発表。またロンドン関連の著書も多い。現在はバリ島在住。
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4.0どこにでも異界はひっそりと口を開け、いつでも世界はどこかしら汚濁にまみれている。桜の古木の傍らに小さな庵を営んで、十六夜清玄は訪れるものを静かに待っている。笹琵琶を掻き鳴らし、経文を唱え、世界の律呂をととのえようと…。三宝荒神の力を頼み、姿無き神霊・精霊と交感する清玄が“見た”ものは。怪奇幻想連作小説。 ●加門七海(かもん・ななみ) 東京都生まれ。オカルト・風水・民俗学などに造詣が深く、怪談、エッセイ、フィールドワーク作品などを著す。最新刊は『お咒い日和 その解説と実際』(KADOKAWA)。小説に『目嚢』『祝山』『鳥辺野にて』など、エッセイ『猫怪々』『霊能動物館』『墨東地霊散歩』など多数。
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-【思川・観晃橋】橋脚に浮かぶ姫君の霊(小山市) 【烏帽子掛峠】木立に揺れる首吊り紐(那珂川町) 【十二御前】多発する事故と××様(矢板市) 【徳次郎の六本杉】伐ると祟る伝説の杉(宇都宮市) 【中禅寺湖】湖上に現れる金の帆船(日光市) ……ほか、県内を徹底調査。栃木県の当地怪談集! 栃木県ゆかりの怪談作家が地元の怪と不思議を徹底調査! 土地の怪奇伝承から現代の恐怖体験まで幅広く聞き集めたご当地怪談集。 思川に架かる橋の橋脚に浮き出た姫君の形をした染みの正体は…「思川にまつわる話」(小山市) 峠道の左右の林から聞こえる笑い声と、揺れる無数の首吊り紐…「烏帽子掛峠」(那珂川町) 雷が落ちた場所をしめ縄で囲って祀る風習。その中に猫の亡骸を置くと…「雷様が降りた場所」(大田原市) 戦国時代の悲劇の史跡、十二御前。その近辺で起きる事故との因果は…「田園にて」(矢板市) 岩舟山近くの調水池で起きた怪。神隠しのごとく消えた子供が水の上に立ち現れて…「沼」(栃木市) 伐ると死ぬと言われる祟りの杉。その真相は…「日光街道・徳次郎の六本杉」(宇都宮市) 小峯神社の近く、例幣使街道沿いの杉並木を飛ぶ子天狗…「鹿沼の思い出」(鹿沼市) 中禅寺湖に浮かぶ金の帆掛け船の幻。母には見えず娘にだけ見えて…「湖上の帆船」(日光市) 他、35話収録!
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-いろは坂・中禅寺湖・華厳の滝・ケンちゃんハウス・憾満ヶ淵・足尾銅山・都賀病院。 栃木に巣食う恐怖があなたを襲う! 【収録内容】 ●驚き顔(日光市) 一人旅中の男が足尾銅山を訪れ、夢中になって鉱毒事件について調べていると、驚いた表情の幽霊が車の窓越しに突然現れた! その日から毎晩幽霊は男の夢に現れるようになったのだ……。 ●血まみれのウェディングドレス(栃木市) 自室で寝ていた少年の枕元に現れたのは、純白のウェディングドレスが鮮血の赤に染められた花嫁だった! そして少年は花嫁に首を絞められ……。 ●もともと人かも分からないやつ(日光市) 廃墟マニアサイトの管理人が、掲示板の常連たちとウェスタン村跡地でオフ会をした。するとその日管理人の耳に奇声が聞こえ、彼は廃墟にいた何かに取り憑かれてしまった。
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-アナタが知らない世界から届いた、震えが止まらない実話集 何かの気配が部屋中に満ちていた。上天気が続く明るい部屋。しかし……。(振り返ってはいけない)(後ろを見てはいけない)彼女の意識が、そう訴えていた。けれども、彼女は振り返っていた。そうせずにはいられなかった。……そこに、「何か」が、いた。人知れず現代をさまよう「何か」とは……? 平凡な日常が、そうして頭のなかの心棒というべきものが、徐々に、しかし確実にコワレてゆく。そう。アナタも。アナタも。アナタもアナタもアナタもアナタも……!! ●さたなきあ 雑誌『幻想文学』他にて作家・レビュアーとして活動し、アマゾンのレビュウコーナーにも出没。作品集『怪異譚輯・墓地物語』やアンソロジー『幻獣小説集・夢見る妖虫たち』を手がけ、『あなたの隣の怪談集』『魑魅の館』(KKベストセラーズ)など怪談本を多数発表。呪いや祟りなど従来の怪談に必須だった要素をあえて避けた、いわば「純粋怪談」を全国各地で収集する一方、都市に潜み棲む虚無性と人に潜み棲む暗部を怪異譚として表現する手法を模索する。
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5.0「呪われた者が、黙らされる」 苛めの主犯格が授業中、突然歌い出す。 恍惚とする教師。 その後、恐怖の事態が… ――「怒りの日」より 魂が吐き出す怨念はあの世から霊を呼ぶ。 ぞわりと粟立つ情念の怪奇実話! 体験者の内奥に肉薄し、繊細に聞き取りを重ねて綴った著者渾身の実話怪談。 ●クリスマスの朝、友達が欲しいと願う少女の前に現れた自分だけに見える友達。 だが、その姿はヤクザのような風貌で…「叫び」 ●急な腹痛に駆け込んだ駅高架下の古い和式便所。 ガタガタという振動がやけにするのだが…「工事」 ●実家の父から届いた従兄の訃報。精神を病んだ母から逃れるように家を出て十年、 久しぶりの帰郷で彼を待っていた恐ろしすぎる真実とは…「うつつ」 ●幼い頃に父を亡くし、母一人子一人で育った少女は中学で壮絶な苛めを受ける。 怒りに震える母は亡き夫の写真に念を込め…「怒りの日」 他、収録。
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-あの子は大きすぎ 小さい子は物足りない 八つ裂きに〈手ごろ〉なのは… ある日とり憑かれた残虐衝動。 岡山の風習〈ホトホト〉、旧家の座敷牢 繋がる恐怖の因縁とは? 「ハリコサンとテディベア」より 著者渾身の単著デビュー作、鎮魂の恐怖実話! 実話怪談に魅せられ、「板橋怪談会」ほか精力的に怪談の生語り会を主催してきた著者が書き下ろす渾身の初単著。 ・妊娠した妻に付き纏う不気味な男の子。不幸にも出産に至らなかったが、夫にはその心当たりが…「食べるべからず」 ・聴覚過敏で物事に集中できない少女。自らを発達障碍と疑うがその原因は鬼と母に…「チェンジ・ザ・ワールド」 ・ゴミ捨て場から持ち帰ったぼろぼろのテディベア。繕ったそばから生まれる残虐な衝動の因縁とは…「ハリコサンとテディベア」 ・戦後間もない明石で孤児を救った幻の歌…「赤卒」 …他、亡き仲間と全ての霊に捧げる畏怖と鎮魂の怪奇譚!
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4.8「私らは憑かれてます。山神様と龍神様に」 人の霊は弔い、成仏させればいい。 ならば神は――? 弔えない恐怖。 神に纏わる実話怪談 「超」怖い話四代目編著者が長年追いかけてきた神に纏わる実話怪談。 幼い頃に山神と出会い憑かれた少女は、長じて京都の龍神の元へ導かれる。 龍神は彼女の前世に繋がるある人物を探しており、そのために彼女を呼び寄せたのだが…「おいちとおえんの物語」 鬼の洗濯板と呼ばれる名勝近くの祠にお詣りした夜、宿の鏡の中で恐ろしい現象が…「修学旅行」 四国八十八箇所巡りの六十五番札所付近の山道で起きる怪異…「札所ドライブ」 新居探しで訪れた二つの物件。片方には腕を引く男の霊が、もう片方には土地神様がいたのだが…「内見の旅」 他、弔うことも祓うこともできない戦慄奇談!
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-※この商品はタブレットなど大きいディスプレイを備えた端末で読むことに適しています。また、文字だけを拡大することや、文字列のハイライト、検索、辞書の参照、引用などの機能が使用できません。 ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 怖い話で、楽しみながら、朗読の力が身につく! 人に伝える力が身につく! 3分で読める怖い話をたっぷり50話以上収録。朗読のテクニックがわかる! ★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★ 人を怖がらせる話ができるようになると、それだけではなく、自分の考えを人にわかりやすく説明したり、書かれている本や文章の内容を、人に伝える力を身につけることもできるようになるでしょう。これからの時代、こうした力が、今まで以上に必要になってくると言われています。――「はじめに」より 友だちに怪談の朗読を披露しているのに、誰にも怖がってもらえず落ち込む結菜ちゃん。 そこに怪談朗読の天才と呼ばれたカイダン先生が現れて、朗読のコツをアドバイスしてくれることに!? 間の取り方、声の強弱、読む速さなど、朗読で怖がらせるコツを一目でわかるように掲載。ことばの「表情」のつけ方など朗読の基本も収録しています。 〈目次〉 第一章 自分の体験のように話してみよう 「忘れ物」「トントン」「もう一人の母」など23話 第二章 うわさの怖い話を教えてあげよう 「金の輪の少年」「顔が見える」「のっぺらぼう」など20話 第三章 長めの怪談で友だちを夢中にさせよう 「幽霊の絵」「呪いの石」「UFO」など11話 コラム 伝わる「声」の作り方・ことばの「表情」のつけ方・怖さ倍増ポイント
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4.2「とらすの会」の人は皆優しくて、居心地が良かったんです。中でもマレ様なんて嘘みたいに綺麗で、悩みを聞いてぎゅって抱きしめてくれました。でも“会議”では、誰かが「許せない人」への恨みをマレ様に訴えて、周りの人たちも口々に煽って……翌日、その「許せない人」は死体で見つかるんです。それが怖くて行かなくなったら、裏切者って責められて……。時間がないです、私、殺されます──。錯乱状態に陥った少女は、オカルト雑誌のライター・美羽の眼前で突然、爆発するように血肉を散らして死んだ。スクープを狙った美羽は「とらすの会」を訪ねるが、マレ様に出会ったことで、想像を絶する奈落へと突き落とされる──。『ほねがらみ』『異端の祝祭』がSNSで話題を攫ったホラー界の新星が描く、美しい異常。