爪と目

爪と目

473円 (税込)

2pt

あるとき、母が死んだ。そして父は、あなたに再婚を申し出た。あなたはコンタクトレンズで目に傷をつくり訪れた眼科で父と出会ったのだ。わたしはあなたの目をこじあけて――三歳児の「わたし」が、父、喪った母、父の再婚相手をとりまく不穏な関係を語る。母はなぜ死に、継母はどういった運命を辿るのか……。独自の視点へのアプローチで、読み手を戦慄させるホラー。芥川賞受賞作。

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爪と目 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    再読。まず、この著者の文体が好き。そして、視点や意識の移動のさせ方にも同期しやすいので、自分にとってリーダビリティナンバーワンの著者。初読の時にも感じたように、表題作の最後のフレーズが、句読点の打ち方も含め、最高に良い。

    0
    2019年03月05日

    Posted by ブクログ


    先ず"あなた"と"わたし"は誰と誰なのか理解するのに時間がかかりました。笑
    読み終えた今もいまいち理解しきれていない感があるけど、最後のホラー展開は"わたし"から"あなた"への仕返しというか制裁と解釈しました。
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    0
    2018年06月02日

    Posted by ブクログ

    めちゃくちゃ怖い、とTwitterで見て読んだ一冊。確かにめちゃくちゃ怖かった。おかしなことが起きているのにずっと静かで、二人称のせいで気が狂いそうだった。

    0
    2022年08月18日

    Posted by ブクログ

    怖かった
    初めて読んだ時目の描写に強い恐怖をおぼえて、発狂しそうになりながら読んだのを覚えている
    何度か読み返そうと試みたがどんなホラー映画やホラー小説よりも怖く感じでなかなか開けていない笑

    0
    2022年07月23日

    Posted by ブクログ

    少し長めの表題作と短編が2つ.「爪と目」は、父、母、わたし とあなたと母親が出てきて、父とあなたが眼科で出会い、母が死んで最終的に父、あなた、わたしが一緒に暮らすことになる話だが、あなたの生活に対する思いが独特で違和感というより、唖然とする感じだった.わたしが爪を噛む件で題名の片方が認識でき、わたし

    0
    2021年11月19日

    Posted by ブクログ

    芥川賞を受賞した表題作、3歳の女の子がこんなに理路整然とした語り手になれるわけないやんけ、と思いながら読んでいたのですが、ラスト近くにちゃんとからくりが書いてありました。すごく目立たないところに。この点もそうなのですが、ミスリードを誘うような書き方もされていたりして、これまで読んだ藤野さんの作品と比

    0
    2019年12月18日

    Posted by ブクログ

    文字でしか味わえないスリリングな体験。
    肝心なことは何も教えてくれないのに、過不足なくすべて書かれている感じ。

    0
    2019年04月06日

    Posted by ブクログ

    久しぶりに、何のためでもなく、「ただ活字を読む」という欲のためだけに読み終えました。時間に追われているときに読む、良質な短篇はこの上ない至福ですが。ああ怖かった。
    帯の「史上最も怖い」という言葉は的を得ているからこそ、究極のネタバレというべきか、予感を促しすぎる意味で読者からすれば勿体無いような気も

    0
    2016年05月27日

    Posted by ブクログ

    日常感のある出来事と二人称のお陰で読んでいるうちに、あなたが私自身であるような、わたしが私自身であるような、境界線が曖昧になって行く不安定さと緩い不気味さに包まれました

    0
    2024年10月06日

    Posted by ブクログ

    過去の芥川受賞作品、ってだけでは読む対象にしないから、プラスどこかの書評で扱われていたものと思われる。積読状態にはあったんだけど、今回、夏のホラー特集の一環として手に取ったもの。芥川賞なのにホラー⁉ってのもちょっと興味深かったし。読み方によるのかもしれないけど、ホラーは”風味”っていうくらいで、読み

    0
    2024年09月20日

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