いやしい鳥

いやしい鳥

759円 (税込)

3pt

だんだんと鳥に変身していく男をめぐる惨劇、幼い頃に母親を恐竜に喰われたトラウマ、あまりにもバイオレントな胡蝶蘭……グロテスクで残酷で、やさしい愛と奇想に満ちた、芥川賞作家のデビュー作!

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いやしい鳥 のユーザーレビュー

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感情タグBEST3

    Posted by ブクログ

    表題作は大学の非常勤講師である高木成一のパートと、高木の隣家に住む主婦の内田百合のパートが時系列をずらして交互に描かれる構成ですが、とにかく高木のパートがめちゃくちゃ面白かったです。飲み会で泥酔したことがきっかけで高木の家に来ることになった「トリウチ」が、高木が飼育していたオカメインコを食べてしまっ

    0
    2019年07月29日

    Posted by ブクログ

    オカメインコ?鳥人間?誰がピッピを殺したの?塀を歩く猫は本当に猫?恐竜?カメレオン?コモドオオトカゲ?食べられたのは誰?胡蝶蘭と分けっこするのは男?
    動物も植物も人間も入り乱れた奇天烈な世界に酔いしれる。これはヤバい!!面白かった。

    0
    2024年03月01日

    Posted by ブクログ

    このデビュー作は、ガーリーは抑えられ。
    寓話でもない象徴でもない、とうとつなグロテスクが冴える。

    「いやしい鳥」
    何がどうなるかと思いきや、バトル!!

    「溶けない」
    集中もっともぼんやり。

    「胡蝶蘭」
    猫の首というイメージでぐいっと惹きつけられ。

    0
    2022年08月11日

    Posted by ブクログ

    面白かったです。久々に藤野可織さんを読みました。遂にご本を買ってしまった。
    好きです。奇妙で不気味でおかしくて。。
    表題作はピッピ多分ああなるんだろうな…の予想が当たったので気分悪くなりましたが、そのあとの展開が強烈でした。タイトルの意味…いやしい鳥は堀内なのですね。死闘。元妻はちょっと嬉しそうだっ

    0
    2019年12月04日

    Posted by ブクログ

    曖昧で過激なファンタジーという感じで読みながら自分がおかしくなっていく感覚でした。
    高木ターンの文章と、胡蝶蘭に「これは、だめ」と諭す場面、すき。

    0
    2022年04月01日

    Posted by ブクログ

     日常が奇妙にねじれる感じ。
     特別な言葉を使ってはいないのに、表現として奇妙と感じるから、読めば読むほどに違和感。そこが面白い。
     一段落の長さに文学を感じる。国語で習う段落は、この意味合いだったと思い出す。

    0
    2021年04月05日

    Posted by ブクログ

    で?なんやったん?っていうのがいちばん怖い。私が聞いたことも想像したこともないホラーばっかりで、まったく展開の予想もできなくておもしろいです。

    0
    2021年02月10日

    Posted by ブクログ

    不気味でなんかおかしくて「世にも奇妙な物語」的な作風。
    若干我々の常識とはずれてるというか、え?なんでそこ簡単に受け入れられるの?っていうのがこわくて不思議な感じ。けど、それがひょっとしたら世界の本質なのかもしれないな。
    「それらはこの世にその小説を発生させることを目的に書かれた小説であり、一つ発生

    0
    2020年02月01日

    Posted by ブクログ

    深層心理に隠された凶暴な「何か」が具現化することで
    人々は、それといかに向き合っていくかを問われていくことになる
    などと言ってみることもできる
    怪奇小説集です

    「いやしい鳥」
    つめたい人と言われたくない心のなかに付け入って
    他人の家に上がり込み、居座ろうとする学生野郎に
    飼ってるオカメインコを殺さ

    0
    2020年01月30日

    Posted by ブクログ

    短編3つ、読み口がどれも似ている(似たようなテイストの話を集めたのかもしれないが)
    本書タイトルの短編は、割と早めに鳥の身に起きる悲劇が予言されていたため、胸をむかつかせながら読み進めることになった、この嫌な気持ちを味わうための本なのかもしれない。

    0
    2019年03月13日

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