無料マンガ・ラノベなど、豊富なラインナップで100万冊以上配信中!
Posted by ブクログ 2021年05月05日
2006年に『爪と目』で芥川賞を受賞した著者の、その受賞後第一作として刊行された短編集。2013年度の第4回Twitter文学賞の結果発表放送を観ていた時に、絲山秋子さん、古川日出男さんとともに第8位に選ばれている選評を聞いたのがきっかけで、興味を抱いて手に取った一冊です。
全体的に不穏でシュー...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年11月30日
これまで読んだ藤野さんの作品集の中では一番良かったです。
まず一作目にあたる表題作で引き込まれました。「ホルマリン漬けの猿」と「いじめ」と「おはなし」をこんな風に結びつけるとは。結末もひねりも効いていて、他では味わうことのできない読後感を堪能できます。
続く「ピエタとトランジ」は、ミステリのお決まり...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年08月11日
「いやーな感じ」で「いい」なー。
藤野さんの小説はどれも「わたし」の扱いが巧みで、語り口がそのままぞっとするお話に直結する。
おはなしして子ちゃん
ピエタとトランジ
アイデンティティ
今日の心霊
美人は気合い
エイプリル・フール
逃げろ!
ホームパーティーはこれから
ハイパーリアリズム点描画派の挑...続きを読む
Posted by ブクログ 2021年10月16日
作風がすごく好き!
・ピエタとトランジ
言わずもがな。2人は行く先々をめちゃくちゃにしてほしい。世界を全滅させてしまうのかな?完全版が楽しみ。
・アイデンティティ
題材のセンスよ…どうやったらこの題材が思いつくんだろう。すごい。
・今日の心霊
長編で読みたい。「我々」のことをもっと詳しく知りた...続きを読む
Posted by ブクログ 2019年03月16日
理科室にあった猿のホルマリン漬けに永遠と話し続けたこと。いじめっ子といじめられっ子。
トランジのそばにいると周りが次々と不幸にあうこと。
猿の頭と鮭の体で作られた人魚のアイデンティティ。
撮った写真が必ず心霊写真になる人。
壊れた宇宙船が胚細胞に念じていること。
一日一回嘘をつかなければ死んで...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月16日
最初の3つは文句なしに良かった
「おはなしして子ちゃん」
自立のため、教養を欲しがるそいつの姿は
親の承認欲求で腰砕けにされた子供たちの自我そのもの
「ピエタとトランジ」
名探偵の周辺では必ず事件がおきるという現象を用いて
学校を破壊してしまう女の子の話
「アイデンティティ」
出来損ないのミイ...続きを読む
Posted by ブクログ 2017年07月09日
ストーリがぶっ飛び過ぎてて、理解が追い付かないものもいくつかあったが、ブラックユーモアに富んでて面白かった。気に入ったのが「今日の心霊」かな。
あらすじ(背表紙より)
理科準備室に並べられたホルマリン漬けの瓶。ただの無駄な存在に見えた標本のひとつが、けれども「私」には意外と使えた。クラスの噂や自慢話...続きを読む
※アプリの閲覧環境は最新バージョンのものです。