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Posted by ブクログ 2024年01月11日
藤野可織が描く女性たちが大好きです。他作家と比べるのはよくないかなと思いつつ……山田詠美や西加奈子的な女性たちほど強い訳ではなく、でも小川糸的にふわふわしてる風でもなく、江國香織や村田沙耶香の女性ほどぶっとんでる感もなく。親近感が湧く、友だちになりたいなーという塩梅の登場人物たちが好きなのです。
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Posted by ブクログ 2023年05月07日
青木きららという女性が各編に必ず登場する短編集だが、青木きららは同一人物ではない。現代日本に似たパラレルワールドのような世界を舞台としているが、夢の世界を彷徨っているみたいな読み心地。
「わかった」とは言えないが、響いた。寓意や暗喩のようなものを、掴めそうで掴めない、掴めたと思った瞬間にふぁっと...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年05月01日
物語の設定やら登場人物の背景やら
なかなか理解できなくて、
ものすごく不安になりながら読み始める。
ちょっとこつが分かってくると
今度はそこに潜んでいたテーマに圧倒されてしまう。
私が生きてる場所って、もしかしたら
ものすごく不自由な世界なのではなかろうかと
別の不安がムクムクと心に沸き起こって来る...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年04月11日
青木きららという女性がキーパーソンとなる短編集。
どの話にも青木きららが登場するが、同一人物ではなく、話自体にも繋がりはない。しかし、どの物語も、同じような空気をまとっているような気がした。
静謐だが、どことなく不安。
きっと不安に感じるのは、読者である自分たちが普段気づかないようにしている不条理や...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年03月10日
はじめて読む作家。
現代作家をもっと読んでみようキャンペーンの一環で手に取る。
読み始めてすぐには不条理小説なのかな、と戸惑う。
二話目、三話目に読み進めてやっと外格が掴めてきた。
青木きららという名前の周辺にある、主に女性の上に起こるさまざまな現象と現代の世界との摩擦。
『花束』、『幸せな女たち...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年02月01日
短編集。
ちょっと不思議且つ怖いような世界観で、どの短編にも「青木きらら」という名の人物が出てくる。名前が同じなだけで各短編のきらら達は何の関係もないが、まず、ちょっとインパクトのある名前だなと思う。
苗字が「青木」だからこそしっくりくるというのに共感。「大久保きらら」だと何だか語感が悪い気もする(...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年12月20日
さまざまな「青木きらら」たちの物語を集めた短篇集。シュールでユーモラス、そして少しほっこりするかもしれない読み心地の一冊です。
お気に入りは「スカート・デンタータ」。ある日痴漢に対して文字通りに牙をむいたスカートと、そのおかげで強くなってゆく女性たち。その状況に憤慨し苦悩する痴漢の主人公。もちろん痴...続きを読む
Posted by ブクログ 2023年07月23日
共通しない「青木きらら」が共通する短編集。
スカート・デンタータが好き!こんな夢みたいに苦しい話に憧れずに済む日が来ますように。こんなに苦しい話を夢見ないといけない現実がなくなりますように。視点人物の歪みと諦めと自覚に、勝ったとは決して言えない青木きららに悲しくなった。次々読みたくなって、少しずつ...続きを読む
Posted by ブクログ 2022年11月29日
9篇を収録した短篇集。驚くのは、全篇に“青木きらら”が登場することだ。最初と最後の作品は繋がっているので、別人格の青木きららが8人登場する。主人公のときもあれば、脇役(しかも憎まれ役!)のときもあり飽きさせない。そして描かれている内容もなかなかシュールだ。
藤野さんの著作は『来世の記憶』しか読んでお...続きを読む
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