あらすじ
北町奉行の烏谷椋十郎が、塩梅屋の客たちを招いて花見をしようと言い出した。主の季蔵の想い人である瑠璃も連れて来るという。木の芽味噌風味の豆腐田楽、焼き筍、桜おこわ……季蔵は花見弁当の試作に大わらわ。一方、市中では二件の人殺しが起きていた。季蔵はその骸を調べることに――。江戸の平和と人々の幸せな生活を守るため、季蔵が活躍する大人気書き下ろしシリーズ、いよいよ第三十弾。
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えっ!?
お花見の宴で、見初められた瑠璃が、元老中の周防守の後添えになる!?そんな馬鹿な!結局は、烏谷の時間稼ぎの方便だったけれど、をい!季蔵!その方が、幸せかもしれないとかって、潔く諦めないでもらいたい。