あらすじ
長い梅雨が明け、江戸に夏がやって来た。日本橋は木原店にある一膳飯屋塩梅屋では、今が盛りの茗荷風味の叩き胡瓜などが供されていた。そんな折、胡瓜を手にした妙な彫り物が入った死体が発見された。塩梅屋の主、季蔵も創作の手伝いをすることに……。鰹のきじ焼き、鮎尽くし料理、瑠璃との思い出の真桑瓜で作った水菓子……など美味しい夏の料理に腕をふるいつつ、奇妙な事件を追いかける季蔵の活躍を描く、大ベストセラーシリーズ、熱望の第二十四弾。
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たかが鮎、されど鮎
深く大きな闇が、まだ、潜んでいる。鮎騒動は、まだまだ尾を引くのか?
しかし、伊沢蔵之進、不思議な男だ。つかみどころが無く何を考えているか解らない。季蔵の敵では、無さそうだけれど….….