【感想・ネタバレ】雛の鮨 料理人季蔵捕物控のレビュー

あらすじ

日本橋にある料理屋「塩梅屋」の使用人・季蔵が、手に持つ刀を包丁に替えてから五年が過ぎた。料理人としての腕も上がってきたそんなある日、主人の長次郎が大川端に浮かんだ。奉行所は自殺ですまそうとするが、それに納得しない季蔵と長次郎の娘・おき玖は、下手人を上げる決意をするが……(「雛の鮨」)。主人の秘密が明らかにされる表題作他、江戸の四季を舞台に季蔵がさまざまな事件に立ち向かう全四篇。粋でいなせな捕物帖シリーズ、遂に登場!

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Posted by ブクログ

ネタバレ

イケメンがやたら登場する小説。眼福眼福。ヒーローがふつうに男前っていいよね。安心して読めるわ。
これは・・・「時代小説」に分類されていいのかしら。笑
最後まで
「烏谷を信用して、ええの!?」
と、そういう方向でのどんでん返しにソワソワしたけど、信用してよかったみたい。たぶん。

池波正太郎氏でもそうやけど、いい人はイケメン、悪い殿様は性根まで腐ってる、って、わかりやすい設定が好きだ・・・。
あとそこに料理ネタを放り込んできてくれたらいうことなし・・・。

この「長次郎柿」って、干し柿とはまた違うよねえ・・・。
美濃柿か・・・。たぶん、わからん・・・(笑)。
ここらでは四角くて立派な富有柿を高値で見るけど・・・、んん? あれっ、美濃柿って、富有柿の一種?

でも、作中で語られた「美濃柿」は、やや長細い楕円で先が尖ってるみたいな印象やったけど、違うのかな??


あとはまあ、お雛様のお鮨がおいしそう・・・。
一話から四話までで季節がひとめぐりしてたねえ。


瑠璃ちゃんのこととか、すごいオチになってるし、この先季蔵は離れで裏稼業を営むのかなとか・・・。
(まあ、営むやろうな)

とりあえず早急に続きを読もう。
しかしこれはドラマ化されてないのねえ、意外。


■■■■


■猪牙舟 ちょきぶね

猪の牙のように、舳先が細長く尖った屋根なしの小さい舟。江戸市中の河川で使われたが、浅草山谷にあった吉原遊郭に通う遊客がよく使ったため山谷舟とも呼ばれた。

(2016.10.08)

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2016年12月10日

Posted by ブクログ

ネタバレ

シリーズ1作目。
みをつくしのような料理の話かと思ったら、料理人と裏稼業の二面を持つ捕物の話だった。
話の展開が早いので驚いたが、飽きずに読めて面白い。

0
2012年10月14日

Posted by ブクログ

ネタバレ

料理屋「塩梅屋」の主人、長次郎が何者かに殺された。奉行所は自殺として処理しようとするのだが、納得できない料理人の季蔵は下手人をつきとめようとするのだが ―― 。

元は武士で許嫁もいた季蔵。主家の息子の策略にはまり、家を出、許嫁も奪われました。

季蔵を〈隠れ者〉の仕事に引き込むためとはいえ、奉行所をはじめ、下手人をあげようという雰囲気が無いのが気になります。

0
2025年08月11日

ネタバレ 購入済み

話が重い

面白くない訳では無いけれど、話が重いし、料理より、事件の方に、比重が片寄っているのが、ちょっと、物足りないけれど、これから、どうなって行くんだろう。とても、気になる。

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2022年05月03日

Posted by ブクログ

ネタバレ

書き出しで納豆の描写がライトながらも美味しそうに感じたので購入。

一話ずつのエピソードになっているのですが、終盤が無理くり解決させる感じでちょっと残念でした。

シリーズ通してこんな感じなのかな?
終盤までの内容はよかったのに・・・

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2012年11月18日

Posted by ブクログ

ネタバレ

料理屋「塩梅屋」で働く元侍の季蔵。
ある日主人の長次郎が不審な死を遂げるが、奉行所は自殺と断定しなんの調べも行わない。業を煮やした長次郎の娘、おき玖と共に事件の深い闇に迫る。

美味しそうな題名の江戸時代町人物!そして捕物ときたら面白くないわけがない。
だけど、何もかもがあっけない。犯人がすぐに「そうかよくわかったな、実は動機はこれこれ手口はこうこうこうで…」とぺらぺら自白するし、季蔵の何にそんなに固執してたのかすらわからない。
楽しみにしてた料理の描写も、なぜだかあんまり食欲がわかなくて残念。

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2012年03月21日

Posted by ブクログ

ネタバレ

「時代物で、料理の描写が多そうな本」が読みたくて手に取ってみた。
でも、捕物帖だけあって、主人公は料理人ではあるけれど、料理に関する描写は若干少なく感じた。
煎り酒、納豆、熟柿、ちらし寿司。料理は確かに出てくるのだけれど、物語に彩りを添えている、というくらい。特に表題作では。

話自体はまぁまぁ面白く読めたけれど、捕物にたどり着くまでがすごくあっさりしてる。
あの薄い文庫本に4編も入っていて、なおかつ1編ずつ完結しているとなれば当たり前なのだろうけど。
季蔵の過去も、ものすごくあっさりと語られていて(2巻か3巻ぐらいで明かされるのかと思ってた)拍子抜けしたし、瑠璃が壊れてしまう場面も個人的には腑に落ちない。
みおつくし料理帖のほうが、語り口も好きだった。
比べるのもどうかとは思うけれど。
「料理色強めの時代物」を読みたいのに「捕物帖」を選んだ自分も悪いし。
そこも加味して★は3つ。

2作目を読むかは、あと何度か読み返してみて決めようと思う。

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2012年01月31日

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