すべての高評価レビュー
-
Posted by ブクログ
タイトルに惹かれて買ってみたら、まさかの平成初期作品。
30年以上前の今とは異なる日常風景もありながら、女性たちの恨みや憎しみは、今でもあるよねと納得できてしまう変わり映えのなさ。
いつの時代も女性3人集まれば、何かしらトラブルが起きてしまうものだなとしみじみ感じた。
元アイドルの阿季子は、こういう女性いるよねって嫌悪されがちな典型的なタイプ。
自分が良ければなんでも思ったことを口から出しちゃえる軽く毒を吐ける人間である。
毒が蓄積されていった3人の殺意はない憎悪が凄まじかった。
まさに、毒をもって毒を制す。
殺意はないけど、痛い目に見てほしい。
でも、本人が痛い目だと思ってないと意味ないよ -
購入済み
読み応えあり!
緊迫したシーンに入るチャラけた描写が絶妙でほっとさせられます。もう作者さんの描く男性が色毛ありまくりの男前すぎる!身体の線が最高です。じっくり噛みしめて読む作品です。
ルームメイトの2巻も楽しみに待ってます! -
ネタバレ 購入済み
構成が巧く再読し甲斐ある作品
初見で読んでからこっちなんとなく気が重くて読み返してなかったのですが、唐突に1年と3ヶ月ぶりに読み直してみました。
おそらく、初見では「終わり良ければ全て善し」と納得したような気がします。
過程がちょっと、当事者でないと本当の意味で理解はできないがつらさには共感してしまうというしんどさをはらんでいた印象が残っていたので。
ただ、再読してみると、主人公の繊細な機微と、それに触れた主要人物の描写が本当に秀逸だと再評価することになりました。(語彙に乏しく偉そうな言い方になってしまいましたが)
相手役の子が良くも悪くも達観しており、それが主人公にとっても読者にとってもひとつの救いになっていて、かとい