すべての高評価レビュー
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Posted by ブクログ
ネタバレNO.6で語られる【芸術】の定義が私はすごく好きだ。たとえば再会 以前の無印のNO.6で描写された、一食分のパンと引き換えにしてでも観たいというイヴの舞台のことだとか。ネズミというキャラクターのもっている奥深さや魅力が伝わるし、すごく芝居というもの、そのものを観たいという気持ちにさせられる。今回は「絵」が得意な意外なキャラクターについて語られる。意外だけど、彼女らしい特技だな、と微笑ましくなった。人をよく見て、関わっている彼女だからこそだろうなぁ。
あと芸術というところで言うと、再会シリーズは本の装丁も好きだ。毎回箔押しの色が違って、箔がややギザギザしていて不穏で、toi8さんのイラストも含めすごく気に入っている。次は何色かな?
そして、ついに、ついにネズミから紫苑へ、プロポーズ!?...かと思うような真剣な言葉が出てきて、目頭が熱くなった。そのあとの紫苑の「じぁあ引っ越してくるね」「いっしょに暮らすってことでしょ??(具体的にはどういうことだ、具体案を示せ)」と言わんばかりの豪速球の返答。側から見ると「愛してる」「じゃあここに教会を建てて挙式するってことだよね、明日」みたいな流れで面白かった。紫苑、性急すぎる。いや、二人の関係性は恋愛や友情と言い切れるものではないのだけど。
この本のはじまりが、ネズミのつくるスープのにおいで目をさます紫苑からなのだけど、ここがすごく好きだった。紫苑にとってネズミは、すべてを壊す嵐であり、野菜の切れ端でつくったあったかいスープでもあるんだなぁ。 -
Posted by ブクログ
ピーベリー、初めて聞きました。低評価レビューを書いた人の予想は外れませんでしたが、何か仕掛けがあるはずと思っていたらやはり真相は予想外でした。低評価レビューを書いた理由がちゃんとあり、「そうしなければならなかったのだ」と思わせてくれるところが好きです。
そういえば、前の短編集にあったあの話がこんな形で続いてくるとは!次また出てきたときは幸せになっていてほしいですね。
アオヤマと美星さんのプライベートの関係もちゃんと進んでる様子が見られて良かったです。ふたりでバックヤードで話していたときの美星さんの様子が!プライベートではちゃんと店長と店員から離れられてるんだなと、友人目線で安心しちゃいました。 -
Posted by ブクログ
ネタバレおそらく、私にとって生涯忘れられない一冊になるであろうという予感がします。怖いです!
何にもとらわれず誰にも干渉されず、自由に自分の意志を貫いて生きてきた人にはまったく刺さらないかも。
でも世間体とか常識とか、人並みとか…そういった人の評価、他人の目を少なからず意識して生きてきた人、そういう環境で成長してきた人にはきっと刺さりまくる一冊です。
私は終始、心の奥底をキュッとつねられているような感覚で、ずっと苦しくゾワゾワしながら読んでいました。人生終盤にさしかかり過ちに気づいたとして、さて、どうする?そこから人は変われるのか?ラストも凄い、アガサクリスティーは凄い。
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Posted by ブクログ
ネタバレたとえどれだけ痛くても、
わたしを好きなら全部ひっくるめて好きでいて。
ということだなぁ。
あまりよくないかもしれないけど、
ここまで心の底から共感できる恋愛小説は、ない。
これは映画を観てから読んだのがよかったかもしれない。
改めて、映画のキャストがぴったりだったことに気づく。
三人を思い浮かべながら読んだ。
恋愛経験が無いことを友達から彼氏に暴露されるのも嫌だし、
本当に好きな人との時間を反芻する自分の時間が好きだし。
でもこの愛のかたちは違うってことに気づいたのがヨシカのすごいところだと思う。
イチと男女の関係になれないってことに気づいたのがすごい。
わたしは気づかず楽しむタイプ…
この物語を、気づかずに相手にぶつかって終わらせたエンドにすると、
すんなり私の物語になる。
これを読めばわかります、とこの本を渡したいくらい。
映画にしかないエピソードも、それはそれですごく好きだなぁと思った。
アンモナイトをネットで買うところとか、
近所の人と友達であるような想像をしているところとか。
永遠の疑問である、原作を読んでから映画を観るか、
映画を観てから原作を読むか。
今回は映画を観てから原作読むのが正解かもしれない。
「勝手にふるえてろ」。
なんと口に出して言いたくなるタイトルなんだろうか -
Posted by ブクログ
ネタバレすごく良かった…。
有栖川有栖先生の描く人物が好き。
あと先生の目を通して見える景色が好き。
エンタメとしてのミステリというより、有栖川有栖のエッセイをフィクション仕立てで読ませてもらったような気分。
改めて、有栖川有栖という作家はミステリというものや、小説を書くということに対してとても真摯に向き合っているのだなぁとしみじみ感じた。
事件が起こって、颯爽と探偵が登場して、スカッと解決して!というミステリではなく、どちらかといえば人物の心象にフォーカスをしていて、テンポとしてはとてもスローな作品であるけれど、それでも脇道にそれすぎて迷子になったり、スローすぎて飽きさせるようなこともなく、
最初から最後まで一貫して一つの大きな謎に読者を捕らえ続ける手腕はさすがとしか言いようがない。
お、こいつが探偵役か?ちがうんか〜い!とか、主役がそのまま真相にたどり着く流れ???にしては諦めつつあるな…とか、終盤こ、ここにきてやっと真打(探偵)登場?!いや解決せんのかーい!!!とか、ミステリ慣れをした読者をうまく振り回しつつ、もうこれは解決とかそういう結末じゃないのかもしれないな…と思っていたら最後の最後で急に解決編が始まって仰天したりと、本当に面白い読書体験で、
読み終えた時に、良いものを読ませていただいて本当にありがとうございました。とお礼を伝えたくなるような作品だった。
これからも先生が書くミステリをたくさん読みたい。
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