雨宮処凛のレビュー一覧

  • この社会の歪みと希望

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    コロナ禍では弱者が大きな被害を受けています。

    非正規労働者や、本来しっかりとした教育を受け
    るべき学生たちがその最たるものです。

    しかしコロナは単なるきっかけであって、以前
    より社会の弱者との格差は問題とされていまし
    た。

    それでも関係のない人にとっては、その問題は
    「見えない」のです。

    その見えない問題に鋭くメスを入れる対談が本
    書です。

    特に「相模原事件」に関する下りは、新聞報道
    とは違った切り口で論じられています。

    雨宮処凛氏は裁判も傍聴していたので、彼女自
    身の持論も交えた真実には引き込まれます。

    「相模原事件」も、弱者が犠牲になっているの
    です。

    社会的弱者に目を向け

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    2022年08月23日
  • バンギャル ア ゴーゴー(1)

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    9/10.
    傑作。素晴らしい勢いで進む。長いのに無駄な字ゼロ。やはり人間は何かを追っかけしないとダメなんだな。

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    2022年07月27日
  • 「女子」という呪い

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    衝撃的。
    女子というだけでこんなにも肩身の狭い
    思いをする瞬間が転がっているのかと。

    社会学的な本のため、
    時には結構ディープな話題もでてきた。
    けれども、とても興味深く思えたし
    強く生きていこうと
    むしろ勇気を貰えた。

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    2022年05月30日
  • 「女子」という呪い

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    雨宮さんと私とではアウトプットの仕方は違うけれど、親に反論もしない真面目ないい子ちゃんが女の子として育てられて感じてきた閉塞感とか違和感にはすごく共感した。
    著者とはほぼ同世代だけど、自分と同世代でもずいぶん古くさいこというんだなーと気になるところはいくつかあった(メンヘラで自殺未遂した人が結婚して幸せな専業主婦になっているのを「成功例」みたいな言い方をしていたり)。でもこれも、ちょっと前のコラムを掲載しているみたいだから、今書いたら他の表現をされているかもしれない。
    なので、巻末の文庫のための対談は一番納得で、痛快で、面白かった。

    同世代の友人から「女の人は結婚すればすむけどさー」という言

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    2022年02月18日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

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    靖国神社に参拝したらリストカットがやんだ。

    という言葉が印象的でした。

    右翼活動や靖国参拝で自己肯定ができたのだと思います。

    自己肯定感は自分で培うものですが、初期の頃は他人からの肯定が必要です。

    それなのに世間も親も否定ばかり…

    自己否定感がなければ行動を起こしやすいのだけど。

    元日本一のニートphaさんは自己責任は50%と言っています。

    残り50%は誰の責任かを知れば自分を責めて生きづらくなることもないのではないでしょうか。

    残り50%を責めること=右翼活動やアメリカ批判でもアリだと思いました。

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    2022年02月15日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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     内田樹さんんが呼びかけて「中高生向き」に書いてもらった,オムニバス本。わたしが知っていた人は6~7人だが,それぞれの呼びかけが面白かった。
     本書のメッセージは,30代~70代の年代別に分かれていて,70代なんて,中高生が大人になった頃はほとんど現役ではないわけで,だからこそ,なにを呼びかけているのかが,気になる。
     新型コロナによって暴き出された現代社会の矛盾は,コロナ禍が過ぎ去ったとしても,なんらかの修正を迫られるはずだ。会社に行かなくても仕事ができる…と分かったからには,満員電車に乗って会社へ行くこと自体が,すでに「必要なこと」ではなくなってしまった。密を避けることは,過疎地域では当た

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    2022年01月10日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    高校3年生の私でも分かりやすい文章が多かった。新型コロナによって振り回される私たちの未来を前向きに考えていこうと思った。まずは正しい知識を得ること。そしてタテ、ヨコ、算数(本書より)の多角的視点から問題をみつめる。これから大学に進学する上で役立ちそうな知恵を得ることができた。

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    2021年02月19日
  • ポストコロナ期を生きるきみたちへ

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    色んな立場における識者の手による、今の時代ならではのアンソロジー。内田樹編ってところで、それなりのバイアスがかかっていることは間違いないけど、氏の慧眼に心酔している身としては、その選択には疑念の余地なし。通読した後も、その気持ちに変わりはなかった。いくら博覧強記でも、単著では、その言論にそれなりの限界があるものだと思うけど、その点本作は、根っこの部分でのブレをほとんど感じさせることなく、だけどそれぞれに違った見地からの論旨が展開されていて、感じ入ることしきりだった。

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    2020年12月14日
  • 非正規・単身・アラフォー女性~「失われた世代」の絶望と希望~

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    暗い話しばかりではなく、先に明るい光が見える希望があったり、楽しい本でした。巻末対談の栗田さんの活動にも関心をもちました。

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    2020年10月01日
  • 世代の痛み 団塊ジュニアから団塊への質問状

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    対談相手の雨宮は、ほぼ私と同世代で、ロスジェネと言われる人々をよく分析していると思う。そして団塊の世代のひとりとして上野千鶴子の分析は、おそらく親世代は知りたくもないし、今となっては聞く耳持ちたくないものであろう。就職氷河期世代を雇用する人事担当者は読むべき一冊。

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    2020年01月25日
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち

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    “日本の場合、求職活動しないと失業者としてカウントされない。失業者数のカウントの世界基準だったらもっと高くなるという話です。(略)まあ、そういうふうに失業者がたくさんいるとわかると政治的にまずいので、できるかぎり低く数字を出そうとするのは当然です”(251ページ) と書いてあったけど、世界基準でカウントしたらどのくらいなのか気になる。
    日本って新卒一括採用とかもあるのに就職氷河期もあったし引きこもりも多いしネットカフェ難民とかも問題になってたし、大丈夫じゃないのに求職活動していない滑落者が多いような(増えた?)感じがするよね。

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    2019年09月15日
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち

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    市場原理やいきすぎた利益追求は弱者を追い詰める。自己責任論で断罪している人を見ると悲しくなる。構造的な問題だ。そういうことをわかっていないのに、自分の力で今の自分があると考える人を見るとアホだなと思う。

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    2019年08月19日
  • 僕にもできた! 国会議員

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    山本太郎さん最高だ。
    処凛さんの
    「 世界を変えるのは、いつの時代も『空気を読まないバカ』である! 」
    というコメントがとても好きだ。
    この国は変えられる。

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    2019年06月28日
  • 僕にもできた! 国会議員

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    僕にもできた国会議員 
    山本太郎 雨宮処凛 筑摩書房

    〜泣けるほどに面白い〜
    ショックハゲができたり
    ストレス肥満になったりしてたあの頃を
    絵に描いたように飲み込めると同時に
    涙があふれてしょうがない

    しかも
    10分前には死にたいと思うような中
    尽きることのない利他と言う目的を持ち
    一人でも行政の一端を動かせる現実に触れ
    乗り越えてきた今の太郎さんを目の前にして
    感動の涙に喜びが湧き上がる

    それを支えながらも背中を押し続けてきた
    鬼のようなスタッフの存在にも頭が下がる
    この意識の連帯が固まったり
    タルンだりしないことを祈る思いで
    私も遠くから臨機応変に繋がりながら
    勇気をもらって

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    2019年06月17日
  • 非正規・単身・アラフォー女性~「失われた世代」の絶望と希望~

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    非正規・単身・アラフォー女性 「失われた世代」の絶望と希望。間宮処凛先生の著書。生まれてくる時代は選べないし、生まれてくる性別も選べない。不運な時代に生まれて不遇をかこってきた女性を支援するのは国や政治家の使命なのだから、見ないふりをして問題を放置するなんて無責任そのものではないでしょうか。正規社員でも非正規社員でも、結婚していても独身でも、男性でも女性でも、誰もが平等に幸せに暮らせる社会でないと。

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    2018年07月29日
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

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    私はあまり読書をしない。本屋にはよく行くし、小説コーナーでは2時間くらいふらふら彷徨うことはよくある。だけど本を買いすらしないこともある。「私は映画でも演劇でも本でも音楽でも、"自分の気持ちと重なるか否か"でしか見れない(本著p106)」から、そんな作品を、そんな著者を見つけ出すことがなかなかできないからだ。しかし雨宮氏のこの言葉に同調できるのと、自分も中学あたりからサブカルに偏っているので知っている文化人や作品の名前が出て来て、ほくそ笑んでしまった、ああそんな作品と出会えた、と久しぶりに思えた。中途半端にサブカルに傾倒し始めて、全然同級生と馴染めなくて人殺しみたいな目をし

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    2017年03月26日
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち

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    今から9年前に発行され、後に文庫化(ちくま文庫)されたが、今の雇用情勢は当時より悪化している。本書では「労基署は何もやってくれない」と訴えているが、今や労基署の窓口で失業者に対応する職員も、そのほとんどが「非正規社員」である。安倍政権は発足以来、国会で「自民党政権になって以来、雇用情勢は回復している」と強調するが、雇用が増えているのは「非正規社員」であり「正社員」は減少傾向が止まらない。工場の多くが非正規社員になったことで、日本企業の技術力は完全に失われた。
    とある投資家が「日刊ゲンダイ」に執筆しているコラムで
    「スーパーの『ダイエー』が凋落したのは、人件費を削ったからだ。パート社員が売り場の

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    2016年05月14日
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち

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    ネタバレ

    本書で度々指摘されているように、フリーターやワーキング・プア等の若年労働力を巡る問題を複雑にしているのは、彼らのプライドに関わるデリケートな部分である。本書のタイトルのように「生きさせろ!」とストレートに叫ぶことを彼らの多くは忌避するし、むしろそう叫ぶものを侮蔑することで自らの優位性を確認する。「社会のせいにしたくない」という台詞は、この世代が大人になる過程で刷り込まれた「中流的」プライドが吐かせるギリギリのつぶやきなのだろう。
    そのような彼ら心のタガをさらに固めるものとして、自己責任論や「犠牲の累進性」(典型例として曽野綾子「貧困の光景」を挙げよう)を強調する言説が存在する。「第三世界の貧困

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    2013年12月22日
  • ともだち刑

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    いじめの様子がリアルに描き出されていると思います。教育者を目指すものとして、読んでおいて良かったと感じました。

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    2013年12月01日
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

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    特定のイデオロギーに傾倒すると何処かでなにか間違ってしまうような気がしてたが、雨宮処凛が同じことを言ってくれて、このまま行動してもいいのだと、勇気と元気が湧いた。

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    2013年06月21日