雨宮処凛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
言葉にしたかったことが言葉になっていて、思いを表現する、人に説明する武器ができた気がする。(なんで私が武器を手に入れなきゃならないんだ。と、『さよなら、男社会』を読んだ直後なら思うかな。笑)
出版から数年経ち、ほんの少しは日本社会も前進しているけれど、私の目の前でも、まだまだ人の痛みに無関心な人たちが跋扈している。
私は、いつのまにか自分が加害者になることが怖いから、面倒だけど、なんかあいつヒステリーでうるさいと言われるのが嫌だけど、勇気を出して言わなければと思う。
だけど、バッサリ「日本の文化がそうなんだから仕方ない。他人にそれをやるなと押し付けるな」と言われて、言葉を失う日々。
その“日本文化”の中で生きづらい人たちを、ただ、少しでも傷つかないようにしたいだけなのに。
と、先日の上司からの言葉を思い出して、ほぼ毎日憂鬱な気分になっている私だが、諦めたいけど、諦めたら、私が加害者になる。と思うと、私も傷つきながら、伝えるしかないのか。と、改めて思わされる。つらい。やりたくない。抗わずにいきたい。でも、加害者になりたくない。
『「自分は人権意識のかけらもない大馬鹿野郎です」と言ってるに等しい』p76 という言葉を、そのまま言ってやりたい。
私が、誰も性別を気にしなくて良い場にしたいと思う理由は、自分は自分でありたいということなんだ、と、改めて気づいた。
そして、私が「女」でいたくないのは、『うかつに女なんかやってられない』『この国で無防備に女でいることは難しい』p177からだ。
そして、女性だけでなくその他の社会問題にも心痛めるのは、その問題も、私の問題だからだ。
性的マイノリティとされる人たちの問題は、人権の問題で、人権の問題は私の問題で、私はその当事者だ、と、私は思っている。
だから、狭義の“当事者”じゃなくても、言わせてほしい。その日本の文化、私は良しと思わない。
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だけどそれって結局「男に都合のいい女」になるだけのことだ。そうしていろんなことに麻痺していくと、最悪、自分が加害者側になってしまうかもしれない。
では、どうすれば良いのか。上野さんは、女子たちにこう呼びかけるのである。〈手前勝手な男の欲望の対象になったことに舞い上がるな。男が与える承認に依存して生きるな。男の鈍感さに笑顔で応えるな。じぶんの感情にフタをするな。そして……じぶんをこれ以上おとしめるな〉
P75
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欲望のためならなんだってやらかしてしまう大人しかいない世界。そんな世の中で、うかつに女なんかやってらんないよな。
P77
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なんだか自分の性は、いつも誰かに買い叩かれたり値踏みされたりしているようで、自分のものなのに、それを主体的に考えることさえ許されない。その違和感を言葉にもできなくて、ずっと宙ぶらりんな感じ。それがこの国の多くの女性にとっての「自分の性」ではないだろうか。p187
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北原「でも、当事者って誰?」ってすごく思ったんですよね。
雨宮 当事者というなら、女性全員が当事者ですよね。
北原 そうなんです。社会全体において女性全体が差別されていると言う事実が「入試差別」と言う、ある1つの形で現れたと言うだけなんですから。でも、メディアにおいてはやっぱり「医学部を受験して落ちた女性」だけが当事者で、その人たちだけが語る資格があると言う認識なんだなと思いました。
P230
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フェミニズムって、すごく堅苦しくて怖いものだとか、高学歴の「頭の良い人」しか語れないものだとか思われがちだけど、決してそうじゃない。「なんでお兄ちゃんはこういうことしてもいいのに私はダメなの?」とか「なんで先生は男子にはこうなのに、女子にはこうなの?」とか、そういうモヤモヤした気持ちに気づくこと。そして、自分が腑に落ちないと思うことをちゃんと言葉にできれば、それがもうフェミニズムなんだと思うんです。
P254
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雨宮さん曰く、フェミニズムとは
「自分を大切にしていいということだよ」。
はい。私は、フェミニストです。と胸を張って言おう。と思わせてくれる本でした。
#女子という呪い #雨宮処凛 #amamiyakarin #読書記録 #feminist
そしてラストの対談、北原みのりさん。
10代の時に読みまくったな。私をフェミニズムの世界により深くいざなった人。 -
Posted by ブクログ
色々な人が登場してきて面白かったですね…アリさんマークの人はこの後、ドキュメンタリー映画化されていて、僕はその作品も観ましたねぇ…ああ、あの映画のことが書かれている!と胸が熱くなりましたねぇ…(!) 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
最後の、30代非正規の座談会はなんだかネガティブなオーラに包まれていて読んでいて嫌な心地でしたね…男の方はアホで良いんですけれども(!)、女性がね…まあ、現実をちゃんと見ているのは女性ってことでしょうかね…でもまあ、もうちょっと何とかならんのかなぁ…? と思います…。
この本が出版されたのは2017年とのことでもう四年経っていますから、この女性ももう40歳…何をしていることやら…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
というわけで、世の中コロナ一色となり、この本に登場してきた貧困層の人にとってはますます辛い世の中になっていますが(!)、元気だけが取り柄! という感じでこのコロナ禍を乗り切っていけたらいいですね♪
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー -
Posted by ブクログ
ネタバレ世の中のことにとても疎いので読んでよかった。
印象に残ったワード「全体主義」「差別」「ファシズム」「水道法改正」「種苗法改定」「カジノ」「歴史修正主義」
コロナ禍だからこそ伝えたい「自由」と「権利」と「多様性」
p19「自由や多様性を守る」ということは、(コロナ禍で)マスクをしない人も、バーベキューをする人も、同じ社会で暮らす仲間として尊重するということ…せめて糾弾したり排除したりしないということ…自分たちの安全のためにどうしても行動を変えてもらう必要があるならば、その人の人権や生活が損なわれないよう、民主的な手続きを守りながら、理性的にお願いするということ
p17〜18 社会を民主的に保ちたいのであれば、…個人の自由や権利に制約を課すことには、極めて抑制的でなければならない。同時に、私たちは制約を課したり課されたりすることに、常に抵抗感と違和感を保たなければならないのであって、絶対に慣れてしまってはいけない。…多くの権利者にとって、市民の人権を容易に制限できる状況は、とても都合がよいものだから
p21 民主社会の強みの一つは、多様な背景を持つ多様な人々が存在するがゆえに、大きな社会問題が生じた際にも多方面から無数の解決法が自由に試みられることにある。そうした解決法には、優れたものも、ダメなものもあるだろうが、ダメなものは次第に淘汰され、優れたものが採用されていく。それがイノベーションの基本的な力学だ。
映画作家 想田和弘
集団行動が生み出す独特の高揚感は、集団を統率する権威と結びついたとき、ファシズムへと変貌する
p267 権威に従属することによって人は行動に伴う責任から解放され、社会的な制約から「自由」に行動できるようになる…こうした治外法権的な状況がいったん成立すると、これを維持・強化しようとする動きが服従者の側から自発的に出てくる。それは人びとが自分の行動の責任を指導者にゆだね、その命令を遂行することにのみ責任を感じはじめるという、状況的義務への拘束が生じるためである。
甲南大学教授 田野大輔
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Posted by ブクログ
2020年の8月くらいに書かれた内田樹さん編のアンソロジー。
コロナをへてポストコロナに対しての中高生・大学生
に向けて30代・40代・50代・60代・70代の著作者が
指針というかメッセージ集です。
前書きの内田樹さんの『各代の著作者からの想定読者にたいするいうべき言葉は『ごめんなさい』』という部分は非常に
心に残る内容です。
20人の人からの言葉のなかで、一番よかったなあと思うのが、今回は平川さんでした。
昨年の8月と現在(2021年1月)とはまたフェーズが
変わってきているコロナの状態ですが。
やはりいろいろな矛盾が表出してきているなあと
思います。
たしかに、自分の息子も含めて、若い人たちには
今後この世界の変えられるものを、正しく変えていき
少しでも多くの人たちが生きやすい世の中にして
いってもらいたいと思います。 -
Posted by ブクログ
同年代の同性として、人ごととは思えなかった。
決められた見えないレールみたいのがあって、そのレールから外れるとなかなか軌道修正するのは難しい。
特に、就職氷河期に社会に出たのはある意味、運が悪かったとしか言いようがない。
どんなに不況でも選ばれる人は選ばれると言うのは簡単だが、選ばれるために、もっと言うと普通の生活をするために、日夜頑張っている人はいる。
そんな社会の中で、彼女たちは、努力しているし、社会に貢献している。
それが報われないのは、なんとも言えない気持ちになる。
この本の中で、1人、ITスキルを身につけて今は、スペシャリストになった方がいた。
並々ならぬ努力の結果得たポジションだとも思う。
やっぱり、身を助けるのは自分のスキルなのかなとも思った。 -
Posted by ブクログ
山本太郎氏の参議院議員生活をルポタージュ風に振り返る内容。経済学者や憲法学者との対談や山本太郎氏への質問コーナーなども盛り込んでいる。
山本太郎氏の政治家としての行動や政策には個人的に肯ぜられない点も少なくなく、イロモノ的なイメージも先行してしまっているが、本人の信念のもと、誠実に政治家としての職務を全うしているということは本書を読んでよくわかった。行動や政策の是非は置いておいて、山本太郎氏の思いは本物であるように思う。
特に「第1章 山本太郎にもできた!―意外な「成果」の数々」は、一国会議員が実際に政策を動かす様子が垣間見えて、非常に興味深かった。 -
Posted by ブクログ
面白かった。山本太郎がどういう人間かというより、単純に政治について知らなかったことを学べた。
現代貨幣理論についても、憲法についても新しい見方を得ることができた。特に木村草太との対談は面白い。
法律が成立するときの付帯決議の重要さについては目からウロコが落ちる思いだ。
読んでよかった。
女性活躍推進法の付帯決議にDV・ストーカー問題を盛り込む p29
2015年8月成立「女性の職業生活における活躍の推進に関する法律」の付帯決議に2行が加えられた。「配偶者からの暴力およびストーカー行為等により、女性の職業生活における活躍が阻害されることがないよう、被害の防止及び被害者に対する相談・支援体制の充実を図ること」
これによって被害者の生活が変わった。被害者のその先という道筋ができた。
これによってお女性活躍推進法とDV防止法が繋がった。役所にちゃんとケアを受けさせろって言える根拠になる。付帯決議が明記されたことによって、役所に社会的責任が生じる。企業にも。
付帯決議をフル活用しているDV被害者支援の人たち。
国会議員の正しい使い方の実例。
経済政策について
物価も上がるけど賃金も上がることが大事。
最低賃金を上げていくスケジュールを作る。毎年何%上がっていくと決めてしまう。企業にとってはコストになるからコストが上がると価格も上げる。
日本は先進国の中ではもっとも小さな政府。
物価安定目標が達成されていない状況では消費税は上げるべきではない。物価安定目標を越えたインフレが起こった場合は、その歯止めのために増税が必要になるがそれは消費税である必要はない。
食の安全保障 p135
WTOのルールで、自国産業に対して補助金を大量に入れたりすれば、他国の同産業は貿易で対等に戦えない、だからそうならないようにしましょうというルール。
農家の儲けのうち国のお金がどれくらい入っているか。日本は47%、アメリカは147%。圧倒的に支援しているから自給率が高い。
生産者になれば将来の不安はない、という施策を打つしかない。
憲法について p154
木村草太
憲法とは「過去の国家権力が繰り返してきた失敗のリスト」
生活保護は国民全体から見れば恩恵を受ける人が少数の政策ですから、「なんであいつらだけ」という感情になる。もっと受益者を多くするような政策の中で救貧をやっていかないと難しいのでは。教育無償化が実現すれば受益者が国民全体に近い形になる。福祉の受益者を増やしながら救貧もするという政策をとらないと「権利があります」だけでは実現できないかもしれない。
強い武器を買うと自尊心を満足させられるので、多少不合理でも喜ばれてしまう。
株価を高くする政策というのは自尊心をくすぐる。福祉や生活保護の分野では人々の縮小していく自尊心を満足させられない。
(治安立法など)勢いで通してしまうことに喜んじゃう支持者もいるので。反発する左翼を押しつぶしていく快感。乱暴だからこそ好まれているという部分もある。山本太郎の首を獲ったー!みたいな。 -
Posted by ブクログ
"雨宮処凜さんの本を初めて読んだ。ワーキング・プアといわれている現状を取材しまとめたのが本書。派遣、請負で働く若者達の現実を知ることができる。ここにかかれていることが全てではないにしても、読んでいて本当にこれが現実に起きていることなのかと愕然とする。
地道に働くことで生活ができる社会にしていかないと、この国は崩壊していくという危機感とともに、何かせずにはいられなくなる。
最低の賃金で働き、雇用調整があれば真っ先に解雇される。住む場所も追い出され、ネットカフェ難民になっていく仕組みがよくわかる。
こうした若者を支援する人たちも登場している。応援したくなるところもあるが、そうでない団体も登場する。社会に訴えかけるには、多くの人に共感を得ていくべきだと思っている。ただ、「俺たちは生活できない!」と叫んで、暴動や犯罪をけしかけているような人たちには賛同できない。
こうした若者達は半ばあきらめの心境で日々何とか暮らしているのが現状なのだろう。こうした若者達の声に政治家こそ声を傾けるべきだ。若者達も、政治に関心をもち投票していくことが世の中の仕組みを変えていく1歩ということを再認識してほしいと思った。
今日の新聞にトヨタ自動車の決算発表が記事になっていた。世界中に自動車を販売して20兆円の売り上げがある中、本業での利益 営業利益が4610億円の赤字。20兆円の売り上げに貢献した労働者にしっかり給料として支払われるような仕組みとして機能しなかったということになる。もちろん、実際は1年単位で給料を払いきったりしないので、給料がもらえないことはないけど、短期的に単純にみたらそういうことになる。
働くことで、人間らしい生活をおくることができるそんな社会を作っていかないといけない。そんなことを思ってしまった。こうした社会を作っていくには、年寄りではなく若者にも参加してもらわないといけない。社会全体を俯瞰して考えるのは難しいことだし、若いころは自分のことで精いっぱいだったりするから関心を持ってもらうのも難しいことなのでしょうがね。ただ、読書をしている人たちの中に必ずリーダーとなる若者がでてくると確信している。一緒に世界を変えていこう!という若者がきっといる。"