雨宮処凛のレビュー一覧

  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

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    蜜ひとが、全人類の中で唯一
    本当の意味で尊敬している人物
    雨宮処凛様の自伝

    蜜ひとの女神様による
    蜜ひとの聖書

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    2013年06月08日
  • ともだち刑

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    深く傷ついた体験を赤裸々に語り私の中のトラウマがえぐりだされていく。傷口がつつきまくられて痛みがぶり返していく。友達に刑を付けたことの感性が私にはすごくわかる。友達刑は非情で残酷な世界だ。

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    2012年07月22日
  • 排除の空気に唾を吐け

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    現代の日本の労働問題について、鋭い視点で書かれている本。決して、マスコミや新聞では、詳しく報道されない事が色々と書いてあって、勉強になりました。

    努力もしないで、何でもかんでも国のせいにするな。という人がいるけれど、この本を読んでからは、何でもかんでも国のせいじゃないか!と思いました。国の制度が中途半端なおかげで、貧困や自殺者を日々、生み出している、というのは本当に本末転倒な話であり、国会議員や福祉、労働に携わっている官僚に猛省を促したいと思いました。

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    2012年05月19日
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

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    今労働問題など運動を繰り広げ、「プレカリアートのマリア」と呼ばれる雨宮処凛の自叙伝です。イジメ。リスカ。バンギャ。民族運動…。よくこんなにいろんなことを経験したもんだなと、最初はあっけにとられました。

    現在、貧困・労働問題などで、活発な執筆および労働運動を展開し、『プレカリアートのマリア』と呼ばれる雨宮処凛の自叙伝です。一読して唖然としました。壮絶な人生です。いろいろな意味で無茶苦茶です。イジメ。リストカット。自殺未遂。バンギャ。民族運動。そして転向して、プレカリアート問題と、本当に驚かされました。この前、某無料動画サイトで彼女が当時組んでいた右翼パンクバンドの『維新赤誠塾』のライブおよびド

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    2011年08月11日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

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    フリーター、派遣からみた社会が書かれている
    ナショナリズムにより貧困を隠蔽している。そしてアイデンティティを殺すことにより、反乱を抑える
    社会で「生きる権利」を奪い取っている
    国が搾取しているのに、原因を国民に押し付ける
    一部の人間だけが豊かな国
    問題の側面がよく分かる本

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    2011年04月03日
  • プレカリアートの憂鬱

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    この本に書いてあることは、就職先の決まらないまま大学を卒業しようとしている自分にとって、近い将来自分の身にふりかかる出来事であるかもしれないと思う。
    あとがきを読んで泣いてしまった。

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    2011年01月31日
  • ともだち刑

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    あたり前だが後味が悪かった。

    あの世代のリアルな、「処刑」
    きっと誰にでも覚えはあるはず。
    あんなにも閉鎖的な空間、そのなかで持て余される攻撃性。そしてそれは閉塞的な状況という絶望をスケープゴートに与える。

    教師を目指している方にはぜひ読んでもらいたい。「火の通りきっていないジャガイモを食べてしまった時の匂い」がする中学校には、必ずともだち刑がある。

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    2010年04月28日
  • プレカリアートの憂鬱

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    バブル世代として、今就職できない若者のことを知りたいと思って読みました。
    派遣のランチのストレスとかも、わかる~
    普通に働くのが難しい時代。

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    2010年01月11日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

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    中国に行く前に空港で買った本。
    現代の日本を取り巻く生きづらさについて原因を探った本。解決策が十分提示されているとは言えないと思うが、とてもよく現状を捕らえていると思う。

    持論では、人間の欲求はマズローの欲求段階説に従っており、これらが満たされないことに人は不満や生きづらさを感じるものだと思う。

    現代の日本に生きづらさが蔓延しているのは、もっとも基本となる生存欲求が満たされない人(働きたくても働けない人)ばかりでなく、働いている人の中でも所属の欲求や承認欲求が満たされないことに原因がある。

    本の中で「犠牲の累進性」という言葉が出てくる。世の中にはもっと苦しんでいる人がおり、、下を見ること

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    2010年01月05日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

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    面白かった。
    対談形式なのも読みやすかったし。

    「高いコミュニケーション能力を求められる世の中で、KYを意識し過ぎている」ことが、精神的な面での「生きづらさ」に繋がっているという内容はすごく納得できた。

    それと、社会問題化している派遣や貧困問題についてもとても勉強になった。

    アイデンティティをナショナリズムに求める過程がちょっと厳しいが、読むに値する一冊。

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    2009年10月30日
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち

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    2007年3月発行。
    若者がおかれた現状の悲惨さを具体的なインタビューで構成。
    不安定な層が4割というのは個人の責任ではなく、社会問題というのは全くその通り。
    派遣といえども、明日から来なくていいとだけ言って首を切れる物ではないこと。
    労働法などを知らなすぎて不正をされる場合もあるので、そういう知識ももっと広めるべきですね。
    一人では立ち向かえない場合、一人でも入れる労働組合や、相談に乗って貰える組織があることなど書かれています。知って下さい。
    この不況で相談の人手も足りないのではと心配だが…

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    2009年10月07日
  • 排除の空気に唾を吐け

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    数々の社会問題、事件を考察しその背景にあるものを探る。
    働くこと、自殺すること。格差社会に生きるということについて考えさせられる。
    政治家や企業家たちへの批判も面白い。

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    2010年01月16日
  • 排除の空気に唾を吐け

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    初めて彼女の本を読んだ。無差別殺人やネグレクトのニュースを見て、世間一般の考えかたしかしていなかったが、その事件の背景となるものが、この社会に蔓延している「排除」であるということはとても考えさせられた。いまや、生まれながらにして「勝ち組」と「負け組」ができあがっているような。家庭状況により最初から道が閉ざされている場合も多いのでは。まさに子は親を選べないというか・・・少しでも周りが問題意識をもって、この社会を変えていこうとしないと、結局今の政治には何も期待できないし、状況が好転するとも思えない。正社員ではない私もあまり人ごとではないのかも。

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    2009年10月07日
  • 排除の空気に唾を吐け

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    日本の社会は「教育課程からの排除」「企業福祉からの排除」「家族福祉からの排除」「公的福祉からの排除」そして「自分自身からの排除」があるとの主張。

    秋葉原での無差別殺人や、寝る場所を確保したいだけで渋谷で傷害事件を起こした老女の話、製造業派遣で即刻解雇・退寮を迫られ「派遣村」に押し寄せた人々などの赤裸々なルポ。

    自己責任という言葉で片付けられてはならない。あたら消費を誘う市場原理主義の中で、貧困からの脱却は困難を伴う。

    学歴がない、住居がない、助けてくれる家族もない、正社員ではない、肉体が病んでも生活保護が受けられない、そんな自分がいけないんだと、自信をなくし自暴自棄になる・・。

    行政福

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    2009年10月07日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

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    私はオバサンで、正社員一筋で働いてきました。派遣の実態を正確には知りません。所詮他人事なんです。昔から、下層の労働者は搾取されるもので、じゃあ何故生活を安定させるために努力をしないのかと、思ってきました。この本を読んで、どうしようもない現在の仕組みが少し判った気がします。昔とは大きく違うのですね。特にショックだったのは、最近の人はネットで繋がっているから、そこで何らかの「承認」を得られていると思ってました。「バーチャルな承認」だけでは駄目なのですね。現実の人間関係の中での承認がやはり必要なのですね。私は年寄りなので、バーチャルな世界は二の次だから、ネットだけでは孤立していると思うのだと思ってい

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    2011年07月17日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

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    「行きづらさ」について書かれている。
    この本では、精神的な「生きづらさ」と社会的・経済的な「行きづらさ」が渾然一体であるとして語られている。
    そうやって押し付けられるダブルの「行きづらさ」。
    どうにかしたいものです。



    興味深い箇所。

    P9 L4〜L5
    (萱野稔人)「おそらく精神的な「行きづらさ」と社会的・経済的な「生きづらさ」って、どこかで重なってるんですよね。」

    P10
    空気を読んで自殺する

    P13
    空気を読むことの重圧

    P14 L5後半〜P15 L5
    (萱野稔人)「生きていくうえで、空気を読む必要がものすごくあるわけです。人間関係のなかで要求されることのレベルがとても高い。

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    2009年10月04日
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

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    初めて彼女を知った時、とても衝撃を受けたのを覚えている
    リストカットに追っかけ自殺未遂にバンド結成
    はたまた北朝鮮やらでもデモやら映画やら。
    読んでいて「ああ、私だけじゃないのね」ってとっても安心した。
    多分、世間で言う普通の人間には全くもって理解しがたい内容だろうが
    ショッキングな文章に私はとてつもない安らぎを感じたのは事実。
    生きにくいこの世の中に一人ぼっちなんかじゃないんだと
    世界のどこかで私と同じ思いをしているダメ人間が沢山なんだと万歳気分で明るくなれる
    これは同じ仲間以外に、私は普通ですと言い切る幸せな人達にも読んで欲しい。
    たぶん鼻で笑われるだろうが(笑

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    2009年10月04日
  • ともだち刑

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     雨宮処凛の本を初めて読んだ。
     著者の実体験を基にした女子中学生のいじめ現場が書かれている。
     「これは、今の日本を包み込む空気そのもの」と解説で斎藤孝氏が言っているように、ただの女子中学生の話じゃなくて、自分にもリンクさせて読んでしまった。
     
     組織内で誰か一人がそういった対象になるのは、構造上よくあることだよなと思う一方で、いじめられないように根回しして、話を合わせて、機嫌取りに力を注ぐんじゃなくて、自分自身の向上心に力を注いだらいいんじゃないかな。とニーチェの本を読んだ後に思ってしまった。

     組織って面倒臭いな。。

    ■初めて言葉がロックされるその感触に、私は笑いながら

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    2009年10月04日
  • ともだち刑

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    何の変哲もない中学生の私の元に、ある日転校生のあなたが現れる。同じバレー部に所属し、友達になれたことを嬉しく思うほどあなたに憧れる私だったが、練習でミスを連発したのをきっかけにいじめへと発展していく―。
    話は予備校生の現在と中学生の頃の回想とを交え進んでいくのですが、とにかく描写がリアルすぎる。誰にでもわかる平淡な表現なのに、その場の空気をものすごい的確に表現するその文章能力。いじめられる側の心の動きのリアルさ。何年たっても消えない憎しみの向かう先。薄い本ですが、十分な内容を備えています。

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    2009年10月04日
  • 生きさせろ! 難民化する若者たち

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    最低限の生存権すら切り崩されていく現代ニッポン。
    社会的な連帯から切り離され、バラバラにされた若者を「生きさせろ!」の言葉でつないだ、若い者の自由と生存を求める運動の原点になった著作。
    真正面から生存する自由を主張する「生きさせろ!」という言葉は、何よりも強く、わかりやすい。

    大言壮語でもなく、大上段からの説教でもない、かつて生きづらさを抱えてリストカット、フリーター生活、右翼活動家として生きてきた彼女だからこそ、若者に寄り添い、新しい希望を描く言葉を生みだせたのだと思う。

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    2009年10月04日