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Posted by ブクログ
自己責任の名のもとに私たちを使い捨てる社会に、企業に、反撃を開始する!この国の生きづらさの根源を「働くこと」から解き明かす宣戦布告の書。 フリーター、パート、派遣、請負・・・・不安定化する若者たちの労働現場。そのナマの姿を、自身も長年フリーターとしてサバイブしてきた著者が取材した渾身のルポルタージュ。この国の生きづらさの根源を「働くこと」から解き明かす宣戦布告の書!! 闘いのテーマは、ただたんに「生存」である。生きさせろ、ということである。生きていけるだけの金をよこせ。メシを食わせろ。人を馬鹿にした働かせ方をするな。俺は人間だ。スローガンはたったこれだけだ。生存権を二一世紀になってから求めなくてはいけないなんてあまりにも絶望的だが、だからこそ、この闘いは可能性に満ちている。「生きさせろ!」という言葉ほどに強い言葉を、私はほかに知らないからだ。
(「はじめに」より) 自らのフリーター時代の経験やフリーターの実態についてのインタビューやNPO法人もやいの湯浅誠さんのインタビューや偽装請負、ホワイトカラーディセンプションの問題や不安定化した原因についての考察、プレカリアート運動など、低賃金で使い捨て利益を上げながら、人々を追い詰める企業や言説、政治に対して反撃するための情報が満載の読む武器としての優れたルポルタージュです。
Posted by ブクログ
今から9年前に発行され、後に文庫化(ちくま文庫)されたが、今の雇用情勢は当時より悪化している。本書では「労基署は何もやってくれない」と訴えているが、今や労基署の窓口で失業者に対応する職員も、そのほとんどが「非正規社員」である。安倍政権は発足以来、国会で「自民党政権になって以来、雇用情勢は回復している」と強調するが、雇用が増えているのは「非正規社員」であり「正社員」は減少傾向が止まらない。工場の多くが非正規社員になったことで、日本企業の技術力は完全に失われた。
とある投資家が「日刊ゲンダイ」に執筆しているコラムで
「スーパーの『ダイエー』が凋落したのは、人件費を削ったからだ。パート社員が売り場の主力を占めていたのに、彼ら彼女らの勤務時間を削ったために、彼らは一斉に退職した。結果として売り場が荒れ、それが業績低迷につながった」
と書いていたが、その通りだと思う。正当な仕事に見合う真っ当な評価を下す経営者が増加しない限り、日本経済の復活はありえないと思うのは、私だけではあるまい。
Posted by ブクログ
"雨宮処凜さんの本を初めて読んだ。ワーキング・プアといわれている現状を取材しまとめたのが本書。派遣、請負で働く若者達の現実を知ることができる。ここにかかれていることが全てではないにしても、読んでいて本当にこれが現実に起きていることなのかと愕然とする。
地道に働くことで生活ができる社会にしていかないと、この国は崩壊していくという危機感とともに、何かせずにはいられなくなる。
最低の賃金で働き、雇用調整があれば真っ先に解雇される。住む場所も追い出され、ネットカフェ難民になっていく仕組みがよくわかる。
こうした若者を支援する人たちも登場している。応援したくなるところもあるが、そうでない団体も登場する。社会に訴えかけるには、多くの人に共感を得ていくべきだと思っている。ただ、「俺たちは生活できない!」と叫んで、暴動や犯罪をけしかけているような人たちには賛同できない。
こうした若者達は半ばあきらめの心境で日々何とか暮らしているのが現状なのだろう。こうした若者達の声に政治家こそ声を傾けるべきだ。若者達も、政治に関心をもち投票していくことが世の中の仕組みを変えていく1歩ということを再認識してほしいと思った。
今日の新聞にトヨタ自動車の決算発表が記事になっていた。世界中に自動車を販売して20兆円の売り上げがある中、本業での利益 営業利益が4610億円の赤字。20兆円の売り上げに貢献した労働者にしっかり給料として支払われるような仕組みとして機能しなかったということになる。もちろん、実際は1年単位で給料を払いきったりしないので、給料がもらえないことはないけど、短期的に単純にみたらそういうことになる。
働くことで、人間らしい生活をおくることができるそんな社会を作っていかないといけない。そんなことを思ってしまった。こうした社会を作っていくには、年寄りではなく若者にも参加してもらわないといけない。社会全体を俯瞰して考えるのは難しいことだし、若いころは自分のことで精いっぱいだったりするから関心を持ってもらうのも難しいことなのでしょうがね。ただ、読書をしている人たちの中に必ずリーダーとなる若者がでてくると確信している。一緒に世界を変えていこう!という若者がきっといる。"
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