雨宮処凛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
世界は汚くてどうしようもなくて。あの頃頼るものもなく、ひたすらにすがりついていた、不確かな蜘蛛の糸は、けれどなくてはならないもので、存在を否定することなんてできやしない。いつからか、まるで呪縛から解かれたかのように、ふっ、と自由を感じるようになったのはどうしてだろう。それはきっと、世間では幸せなこと。正しいこと。まともなこと。間違いのないこと。必要のなくなったもの。忘れかけていたもの。それでも、必要とされているもの。なくてはならないもの。また必要となるかもしれないもの。絶対はないから。答えはないから。真理は詭弁だから。千の言葉よりも真実を雄弁に物語るのは自分自信。虚構と現実の間はこんなにも曖昧
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Posted by ブクログ
本の概要
「働けなくなったら」「お金がなくなったら」「親の介護が必要になったら」……。「これから先」を考えると押し寄せる不安。頼る人がいなければ、最悪、死ぬしかないのか?そして自らの死後、大切なペットは?スマホやサブスクの解約は?この先が不安で仕方ないアラフィフが各界の専門家に取材。社会保障を使いこなすコツや各種困りごとの相談先など、人生の荒波の中で「死なない」ための無敵のサバイバル術を一冊に。
読み終えて、知らなかった情報が満載でとても役に立つ本だと思いました。
そして、調べればたくさんの制度があるんだな…
お金、仕事、親の介護、健康、トラブル、死について書かれています。
◉難病 -
Posted by ブクログ
ネタバレ生きている上で誰もが漠然と感じる不安事への具体的な支援策や制度がてんこもりの1冊。
社会保障制度っていざという時に役立つ制度はたくさんある。けど知らないと損をする、というのは今の日本の世知辛さを痛感。学校とかでも教えてくれないもんなぁ…。
老後2000万問題ってあるけど、実際には2000万なくてもどうにかなることを知り、ちょっと安心。
親の介護もいずれ自分がやらなきゃ!けど、ど素人だしできるだろうか…と不安だったけど、本書にも紹介されてた上野千鶴子さんの「子どもの1番の仕事は、親の介護の司令塔になること」、つまり自らが介護をするのではなく、介護保険制度を使い、どのような介護サービスを組み -
Posted by ブクログ
いわた書店で相方が買った本
2列になっていたので、
「この本、人気なんですか?前から気になっていたんです」
と聞いたら、
「いや、たくさんあるから並べてるだけ!」
「でも、おすすめの本だし読んでおくといい本だよ!」
って言われて、即買いしてました笑
確かに知っておくとこれからが安心な情報が満載
新書って難しくて読むのに何故か時間がかかる
イメージですが、サクサク読めました
病気になったり、仕事がなくなったり
家族が亡くなったり、、、一人になってからも
困らないように
日本にも助けてくれる機関がちゃんとあることを
知っているだけで、安心して生活できることを
教えてくれます!
一般社団法 -
Posted by ブクログ
ネタバレ自分の性別をこれほどまで「呪い」と感じることはありませんでした。振り返ってみればやはりおかしいことが沢山あると再実感。
・父親より先にご飯は食べていけない
・茶碗にご飯を盛るのは父が1番最初、母は1番最後
「カミさんじゃないか」という理由だけで毎日父を起こしあれは嫌だこれは嫌だと喚く父にぼやきながら朝ごはんを食べさせている母。
確かに小さい頃から男尊女卑というものに触れていたように思います。小さい私にできる精一杯は一番最初に母の茶碗へご飯を盛ることくらいでしたが、あれも私なりの反抗だったのでしょう。
男性には男性にしか分からない苦労があるのは理解しつつも、やはり隣の芝生は青く見えるもので羨まし -
Posted by ブクログ
公的支援から、いろいろ困った時に相談出来る場所、制度を幅広く紹介。
お金がないから、困ってるからと、死ぬことはない。
日本の社会保障は、相当充実してる。酷いのが、役所の窓口に相談に行っても「水際戦略」で相談だけで追い返されたり、ある窓口で支援もらっても、他の窓口でどんな支援があるか、その窓口の担当者が知らない。あるいは、紹介しない。その方の状況を確認して、総合的に提案する仕組みがないらしいのだ。
だから日本人は死ぬし、制度にただ乗りしようとする一部の外国人がバカみたいに得をする世界にもなっているという一面はありそう。
もっとも、そういう保障制度は、著者が最初に嘆く、令和の五公五民に支え -
Posted by ブクログ
とても衝撃な事件で社会的にも重大な影響を与えたこともあり、いつか関連書を読んでみたいと思っていた。読むにあたって猟奇的な事件でもあり、あとの読後感とかが心配で気持ちが引くところもあったが、やはり加害者の犯罪に至った心理状況に興味があったこともあり、読みだすとその興味に向かって一気に読んだ。
犯罪者の育った環境や学校や職場での交友関係にも大いに興味があったのだが、ここのところはもう少し記述が欲しかった。が、これは裁判傍聴記というタイトルでもあり、欲張りすぎか?
とてもすっきりと無駄を省き、読みやすい。裁判を傍聴してなくてもその様子がありありと垣間見ることができる。優れたドキュメントだと思っ -
Posted by ブクログ
ネタバレ2025/01/22予約 42
P104疾病手当の申請。診断書は5,000円ほど取られるが証明欄の記入だけなら数百円の負担で済む。
そうだったのか、今まで記入でも診断書と同じ料金だと言われそのまま支払ってきたのに…
生活保護の申請も、持家と車は持てないとよく聞くが、それも違った。車がないと生活できない地域もあるから当然ではあるけど。
数多くの社会福祉制度を「メニューを見せてくれないレストラン(湯浅誠氏)」とはその通りだと思った。行政は縦割のため専門以外は門外漢だとのこと、それでは困るけど実際複雑すぎる。
タイトルが衝撃的、でも読むべき本だったと思う。
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Posted by ブクログ
ネタバレ参考になった箇所:
・無料低額診療
・難病医療費助成制度
・社会福祉協議会による、生活福祉資金の緊急小口資金
・遺族年金
・解雇予告手当
・親の介護相談は、地域包括支援センターへ
・老人ホームの中には生活保護対応施設もある
・遠くにいる一人暮らしの親が使える制度、社会福祉協議会の日常生活自立支援事業
・任意後見、本人に十分な判断力があるうちに、判断力が低下した場合に備えて、後見人になる人を選んで契約しておく
・成年後見制度、すでに判断能力が低下している人に後見人をつける制度
・生前に親が入っているサブスク契約一覧を作っておいてもらう
・警察を動かすのは、相談ではなく告訴
・保証人、厚生省は絶対 -
Posted by ブクログ
20年の国政調査によると、この国で一番多いのは「単身世帯」で38.1%。単身世帯は一貫して増加傾向にあり、1985年は20.8%、5世帯に1世帯だったものの、今や2.5世帯に1世帯。
また、65歳以上の高齢独居世帯は20年に672万世帯。2000年の303万世帯から倍増している。
そんな中で増えているのが、身内がいても弔う人がいない死者。日本では年間約150万人が亡くなるが、弔う人がいない人の数は近年だけで約10万6千人。うち無縁遺骨は6万柱にのぼると言う。
そしてこの国の貧困率は15.4%だが、突出して貧困率が高いのは単身高齢女性。一人暮らしの65歳以上の女性の実に46.1%が貧困ライン以下 -
Posted by ブクログ
この本があれば、もし身体を壊したり仕事を辞めたりして困ったことがあっても、なんとか生きていけそうと思って心強かった。がん保険くらいは一個入っておこうかと検討したけど、自分的にはあまりメリットがない(貯金した方が良い)と思ったので契約までには至らなかった。ちょうどずっと気になってたボランティアにも参加して、頼れるNPO法人があることも知った。それを知っているかいないかで、生き死にが左右されるように思う。あとは国のセーフティネット(生活保護や健康保険、高額医療制度など)がこれからも維持してくれることを願うのみ。生活保護に反対している人たちって、自分がずっと健康で生活に困ることはないという自信がある