雨宮処凛のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
この本は「週刊ブックレビュー」で2009年1月に紹介されました。
映画監督の佐藤忠男さんが取りあげました。
著者の雨宮処凛さんはNHKの「私の1冊 日本の100冊」や「派遣切り」の問題を扱ったテレビ討論番組にも出演しています。
佐藤忠男さんは敗戦後の貧困を経験していますが、当時の貧困は「努力すれば乗り越えることが出来た」と言います。
貧しくても誇りに思うことが出来たといいます。
いまは、競争社会で負けたものが、正社員になれずにフリーターになるという見方があります。
「自己責任にしてはいけない」と著者は言います。
中江有里さんも「次のチャンスが訪れない閉塞感は恐ろしい」と言っていました。
「フリーター」という言葉が肯定的にとらえられていた時代もありました。
仕事のために好きなことを犠牲にする必要がなく、夢を追える、そうしたポジティブな意味が消えたのは2003年頃でしょうか。
フリーターは、風邪を引くとそのまま失業することになります。
正社員は風邪を引いてもクビにならないと聞いてびっくりしたと雨宮さんは言います。
フリーターに住宅ローンを組ませてくれる銀行はないとも言います。
いまのコミュニケーション重視型の競争社会の中では、共同体は避難所の役割を果たしていると言います。
親子という共同体では、優れているから認められるわけでなく「無条件に認めてくれる居場所」になります。
「おまえのおかげだ」「おまえじゃないとダメだ」と言われることは生きる支えになります。
正社員は休日のない長時間勤務に喘ぎ、非正規社員は低賃金と不安定な雇用にさらされているという閉塞感、何とかならないのでしょうか。 -
Posted by ブクログ
文章に引っかかったのかなんだかよくわからないが少し読みづらかったのだけれど、読み終わった。具体例が豊富に出てくるのでよくわかる。大企業がどんな体制を強いているのかとか、クリーンなイメージの裏でなにをしているのかなど、わかりやすくてよかった。特に、クリーンルーム(無菌室みたいな部屋)での作業を派遣社員がやるという話に衝撃を受けた。危険な仕事は、専門の知識を持つものがやるべきだし、事前の安全確認を万全に行わなければならないのが倫理・道徳である。普通の人が普通に考えること(だと私が思ってるだけなのか?)と企業倫理や経済効率優先の結果生み出される理論との大幅なズレが問題である。
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Posted by ブクログ
『絶望に効くクスリ』でその存在を知って以来,気になっていた雨宮処凛。デビュー作の自伝にもにも興味があるが,とりあえず今の自分のテーマであるワーキングプアを扱ったこの本から。花沢健吾のカバーイラストもテーマにマッチした雰囲気で良い。いざ文章を読んでみると,結構まとも。すこしホッとしました。どうしても色物的なイメージがあったので。「生きづらさ」,「不安定」,「自己責任」という視点から,今の日本の若者が置かれた現状を総覧する。山田昌弘などの学者と比べて(比べるのが間違いだろうが),バランスは悪いけど,格差問題に対するスタンスとしては一方の極だろうと思う。ワーキングプアの若者が,貧困を自分のせいだと考えがちであるとの指摘は,なるほどと思った。自分にもその傾向はあるからね。やっぱり「自分は社会の犠牲者だ!」って言いにくい空気がありますよね。自己否定を自己成長に繋げることができなければ,待っているのは自殺でしかない。自分が今までその手段をとらなかったのは,まだ逃げ道があったから。もし今の状況が続くとすれば,どうなるかは分からない。著者が期待を寄せるプレカリアート運動が,社会を変える流れを作り出すとは,正直思えないけれど,黙って自分を責め続けるよりはましなのかもしれない。それも現実逃避なのかもしれないけれど。本文の最後に著者は問う。「社会から必要とされたから増えたのに,なってみると説教される立場なんて,フリーター以外に存在するだろうか?」本人は反語のつもりだろうが,僕ならイエスと答える。それはまさに,新司法試験の下の司法修習生だ,と。
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ネタバレ連載の原稿料、本の印税、講演料イベントメディア出演料。
「貧困問題に詳しい作家」という地位を獲得。
「社会問題について語れる若い女性」枠に収まった。が、年を取って若い人がでてきて仕事が減った。
その時に、メンタルを保てるか、が大事。
返信を早めにするだけで、「一緒に仕事をしやすい人」になれる。
ネタ切れしないために、常にネタを仕入れる。24時間365日すべてに「原稿を書くために自分を動かす」。日常生活にネタが潜んでいる。現場に足を運ぶ、調べる、など。
いやなことも、ネタになる=いやなことは天からの恵み。
寝る前に明日の原稿を発注しておく=起きた時には完成している=すぐに書き出す。
アイデアはすぐにメモをする。
執筆は筋トレと同じ=毎日続けるからこそ、レベルが上がる。一日休むと力は下がる。
いつ辞めてもいい体制にする。
小説を書くのは大変。生みの苦しみ、がある。ノンフィクションなら、書くものはきまっている。
身体が資本=食べ物にも気を付けて、当たらないように。
夢の印税生活は今は昔。
経歴は盛っていい。 -
Posted by ブクログ
お恥ずかしいが、私は右翼も左翼もよく知らない。政治にそこまで興味がなく、自分の身の回りのことだけで精一杯である。
そんな私も(さすがに勉強しないといけないよな、大人として)と思って手に取ったのがこちらの本。
中高生あたりをターゲットに書いた本が元になっているようで、右翼と左翼の歴史、実際に活動している人の話が記載されている。入門にはピッタリだったと思う。
作者は元右翼活動家で、今は中立〜左翼寄り、かな?そのあたり分からないが、右翼も左翼も経験があり、だからこそ良さも悪さも現代の傾向もわかるのだろう。
評価については星3とした。この本が基準となるため。 -
Posted by ブクログ
『不測の事態はいつだって起こり得る』
私だけかもしれないが、あまりにも知らないこの国の制度がたくさんあり、実例を挙げて紹介されていた。今回いろいろな制度が「ある」ことが確認できて、知ることができて、良かったと思う。もちろん自分のためにも、自分以外の大切な人のためにも。やはり「情報」は大事。人を救う。人を助けられる。個人的には、社会福祉士さんのお仕事に興味を持った。助けてもらう側から見たら神みたいな人に見えるんだろうなぁ。それも知識、情報あってこそ。自分の終活に向けてのヒントもたくさんあった。「頼る勇気と頼られる準備」いい言葉だと思った。
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Posted by ブクログ
ネタバレ生涯ずっと、どのステージでも、どの選択肢を取っても「女子」であるが故に「女子」としてどうなのか判断され続けるというのは説明されてみるとなるほどそうかもしれないと思った。(結婚してもしなくても、仕事を辞めても続けても等)
でもそれってさすがにしょうがなくないかなって思うのは、自分が恵まれてるからなのだろうか。。女子だから得したこともあるし、男性社会を悪く言う表現が多かったけど、逆に男性は結婚してもしなくても競争や仕事から一生逃れられず戦い続けることが基本で、それは立派だなと私は思ったりもしてるんだよなぁ。
後半はフェミニズムの話が多かったから学びになったから良かった!でも前半は筆者の友人たちのエピソードにて、悪口まではいかないけれど引っかかる表現(インフルになった友人に迷惑かけられた話や風俗産業に吸い込まれていった友人の優子ちゃんの話など)がけっこうあって、なんか嫌だった…。