雨宮処凛のレビュー一覧

  • 右翼と左翼はどうちがう?

    Posted by ブクログ

    古本屋で見かけて買ったのだが、中学生向けの内容だった。
    右翼や左翼の活動家の話やプロフィールが中学生の役に立つとは思えんが。

    0
    2017年10月23日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    ロスジェネ世代、新卒時に思うような就職が出来なかった不本意非正規、正規に這い上がるのは困難。もう若者じゃないので支援対象でもなく、子どもも持てずに終わり、加齢とともに稼げなくなっている。自己責任じゃなく社会の問題。

    変わっている世の中に対して、遅れている意識と制度。先のしくみで利益を得た人たちがいなくなれば、変わるんだろうけど。

    0
    2017年07月16日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    普通に会社に入って。。ということが普通でない人々もいる、という現実を見た気がしました。
    私たち中年にとっては、働くっていうことは実はかなり重要とも認識しました。
    解決への道は見えず。

    0
    2017年06月23日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    近年悪化してきている、現役世代の貧困率。救われるべきは「下流中年」ではないか? 他人ごとではない中年のリアルな危機を明らかにする。雨宮処凛と萱野稔人の対談、ルポ・下流中年12人のリアルも収録。

    見につまされる・・・。
    それよりも甥っ子たちだ。

    0
    2016年08月30日
  • 右翼と左翼はどうちがう?

    Posted by ブクログ

    冷戦が終わり、イズムの時代は終焉を迎えた。
    しかし、今のように価値観が多様化し、相対化すると、自分なりの価値観を確立する必要がある。
    なぜなら、価値観の空白には耐えられないからだ。
    しかし、首尾一貫した価値観を自前で取り揃えるのは容易ではない。
    イズムを求める人は、はっきりした解を求める人だ。その分、国を憂う気持ちも強い。
    社会に対して疑問を持ち、理想を掲げる最もピュアな人たちが右翼や左翼なのだ。
    21世紀は生命の尊厳をベースにした哲学体系=生命主義が求められている。

    0
    2016年08月18日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    高齢者の貧困率は統計的に改善を見る一方で、深刻化しているのが40代中年層と子ども。
    高齢者の改善は、終身雇用で年金を満額でもらえる層の増加。でも、バブル崩壊後リストラの煽りを受けた方々も多いでしょうし、一概にそう言えるのかはよく分からない。
    下流中年の背景には、就職氷河期に遭遇し、雇用の調整弁として使われてきた世代であるということ。派遣労働から抜け出せず、給与も年金も低いまま推移。
    決して個々人の能力の問題でなく、社会が作り出した作られた下流。この世代が高齢化する中で、社会の助けを必要としてくる。
    このツケにどう向き合っていくのか?重たい課題。

    0
    2016年08月14日
  • 下流中年 一億総貧困化の行方

    Posted by ブクログ

    下流老人よりも、下流中年の問題の方が深刻。

    1度、非正規に落ちたら、戻ることのできない悲劇。上司からの罵倒や、職安からのダメだしなどの悲観的な話。コミュニケーション能力の大切さ。

    差別や格差はいけないと言うけど、この先も解決されない問題と認識すべきではないのか。
    非正規は正社員にならないといけないのか。もう10年以上も言われてる話だけど、なれないし、ならなくて良いのでは。
    あまりにも、年配のひとたちの右肩上がりの時代の当然に付き合って、傷付かなくて良いのではないか。

    誰かが何とかしてくれる。実際のところ、誰も何もしてくれない。結局のところ、自分しか信用できないと言うこと。

    0
    2016年05月14日
  • 排除の空気に唾を吐け

    Posted by ブクログ

    花見の席で正社員が派遣社員に言った「終わってるな」に現れている。
    財政の問題があるから軽々しく言えないが所持金も無い人間を追い返す役所の人間の顔が鬼に思い浮かばれる仕様。

    0
    2016年03月21日
  • 生き地獄天国 ――雨宮処凛自伝

    Posted by ブクログ

    右翼時代までの雨宮さんの「自伝」。多くの彼女の著作で語られる彼女の半生の詳細が語られています。正直、「痛々しい」。でも現代が多くの彼女のような存在を踏みにじることで「繁栄」してきたわけだし、その中で「この道しかない」という言説が少なくとも多くの人々の支持を受けて彼らに権力を渡してきたことも事実だと思う。彼女が壮絶な歴史をネタに向こう側に行かなかったことは救いだと思う。

    0
    2016年01月29日
  • 右翼と左翼はどうちがう?

    Posted by ブクログ

    14歳に向けた本だと読んでいる最中に気づいた。そのせいなのか、右翼・左翼の呼び名だけしか知らず、両者の区別も全く分かっていなかった大学一年生の私にはとてもわかりやすかった。

    どちらかの立場をただ説明するだけでなく両者を比べて違いを提示してくれたり、活動家とその人のストーリーを紹介しているところが良い。

    批判的な解説スタイルではなくて、両者の考えをポジティブに捉えていくスタイルなのが良かったと思う。

    0
    2015年10月20日
  • 右翼と左翼はどうちがう?

    Posted by ブクログ

    右翼、左翼の両方の活動を実際に行ってきた著者の体験談と、現在の活動家へのインタビューにより構成された本。
    最近のヘイトスピーチにも触れられている。

    0
    2015年01月18日
  • 右翼と左翼はどうちがう?

    Posted by ブクログ

    両者の思想や理念を比較して社会問題を語ろう、という本ではない。過去の事実や事件をコンパクトに紹介し、現在の行動家たちのインタビューから読者の関心を掻き立てる。理不尽な現実や悲惨な出来事に直面して停滞しがちな我々の思考を活性化させる啓蒙書でもある。2007年の単行本出版から7年後の文庫化に際して付された最終章が社会の急速な変化を如実に現している。

    0
    2014年07月05日
  • ともだち刑

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    憧れの人と仲良くなれたかと思いきや、ある日を境に、クラブ内で苛められる立場に追い込まれた主人公。
    読んでいて、「似たようなこと、あったなあ」と、忘れかけていた嫌なことを思い出した。

    私はどちらかと言えば苛められる側だったけれど、ここまで酷い目にあったことはない。クラブ活動もしていなかったし。でも、もしスポーツ系のクラブに入っていたら、同じような立場になったかも知れない。

    主人公が逃げ出すに逃げ出せずに卑屈になっていく感じや、苛めたくはないなあと思いつつ、権力のある子に引きずられてしまう周囲の感じがわかるだけに読んでいて辛かった。

    0
    2014年09月04日
  • 右翼と左翼はどうちがう?

    Posted by ブクログ

     右翼は天皇崇拝、戦争も悪いが、それでも良いことがあった。軍国主義で資本主義はまあベストではないが、ベター。
     左翼は自由を主張。資本主義を否定し共産主義を目指す。戦争反対、軍国主義はあり得ない。
     どっちによりすぎても良くないわけだけど、実際に右と左にはいっていた人の体験はやはりどこかリアリズムを感じる。
     常に冷静に立場を考えて、いざ事が起きても対応できるようにしないといけない。何かに所属していると、考えることをやめてしまう。その所属している組織が、方向性を与えてくれるからだ。しかし、それで一気に戦争に突入した日本は、自分で考える力を教育や社会で防がなくては行けないと思う。

    0
    2014年06月22日
  • ともだち刑

    Posted by ブクログ

    成人式を迎える私は、中学時代バレー部で一緒だった「あなた」のことを忘れることができない。いじめ。
    今、世間をにぎわすような壮絶なものではない。しかし、中学生という子供が、逃げることもしらず、わずかな友情を信じ、やっと生き抜いた今日の続きがまた明日続くことの苦しみ。
    傷つけられた心を持ったまま生きて来た私の傷口をふさぐことは難しい。

    0
    2013年06月09日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

    Posted by ブクログ

    対談という形式上、問題提起とその共有が本書の中心だろう。

    その問題提起において、萱野氏は抽象的・一般的な傾向を、雨宮氏は具体的な体験についてお話になる傾向があった。

    特に雨宮氏が提起し、萱野氏が補足する個々の事件(もしくは“それ未満”の体験談)の生々しさは壮絶である。

    ただし、対談の記録である以上仕方ないのかもしれないが、もう少し注記を充実させて欲しかった。
    せめて、新聞記事などになった事件などについては、詳細が知りたい。

    0
    2013年06月09日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

    Posted by ブクログ

    萱野稔人と雨宮処凛の対談本。
    何回かの対談をまとめているので,重複するやり取りが多く見られる。
    編集して,重複する部分を省いてもよかったと思う。

    右傾化とか左傾化とか,リストカットとかODとか,いじめとか,
    空気を読むとか,まぁ,色んな事象があるけど,
    コアなところにあるのは, 自己承認欲求なのでしょう。

    皆が繋がれば空気を読むのにシンドくなるし,
    孤独になれば誰にも承認されずにシンドくなる。
    どちらに振れても,生きにくいことに変わりはない。

    ならば,もう,いっそのこと,
    承認を求めるのをやめてしまえばいいのでは?
    と暴論的なことを思ったりもする。

    まぁ,そんなことができるほど人はタフ

    0
    2013年04月30日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

    Posted by ブクログ

    「生きづらさ」に対する共感によって社会的弱者の状況を読みあさり、下には下がいることに安堵して自尊心を満たす。
     山の高さではなく谷の深さに目を向けて、今いる場所に納得する。それは極めて利己的な納得であり、心地よい居場所を求めてしまう本能的なものでもある。
     その場所まで登ってきたのではなく、ただ降り立ったのがその場所であっただけで、私と彼らは何が違ったのかと自問して、それは自己決定とか自己責任の範疇には収まらない至って先天的なものなんだと思い至り、それが先天的なものゆえに、何かの弾みで転げ落ちることを恐れ登ることを躊躇する。
     つまるところ、登るという行為を知っているかどうかの違いにすぎない。

    0
    2013年04月05日
  • バンギャル ア ゴーゴー(1)

    Posted by ブクログ

    ふと立ち寄った本屋で見つけたので読み始めました.

    少し前のリアルなバンギャ事情ですね.
    自分はそこまでしたことなかったけど,地方ギャの思うこととか,将来の不安と葛藤とか,どんなジャンルの子でも悩みは同じなのかと思う作品でした.

    0
    2013年01月21日
  • 「生きづらさ」について~貧困、アイデンティティ、ナショナリズム~

    Posted by ブクログ

    データ的な部分がないからエスノグラフィーということになるのかな。「生きづらさ」の正体、過度に「空気を読む」コミュニケーション能力が求められる、絶えず競争に晒される、労働やコミュニティの流動化、などによる生きづらさ。それによるナショナリズムへの傾倒。「自分を責めたら死ぬ」
    レビュー登録日 : 2011年01月08日

    0
    2012年11月21日