雨宮処凛のレビュー一覧
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ネタバレ憧れの人と仲良くなれたかと思いきや、ある日を境に、クラブ内で苛められる立場に追い込まれた主人公。
読んでいて、「似たようなこと、あったなあ」と、忘れかけていた嫌なことを思い出した。
私はどちらかと言えば苛められる側だったけれど、ここまで酷い目にあったことはない。クラブ活動もしていなかったし。でも、もしスポーツ系のクラブに入っていたら、同じような立場になったかも知れない。
主人公が逃げ出すに逃げ出せずに卑屈になっていく感じや、苛めたくはないなあと思いつつ、権力のある子に引きずられてしまう周囲の感じがわかるだけに読んでいて辛かった。 -
Posted by ブクログ
右翼は天皇崇拝、戦争も悪いが、それでも良いことがあった。軍国主義で資本主義はまあベストではないが、ベター。
左翼は自由を主張。資本主義を否定し共産主義を目指す。戦争反対、軍国主義はあり得ない。
どっちによりすぎても良くないわけだけど、実際に右と左にはいっていた人の体験はやはりどこかリアリズムを感じる。
常に冷静に立場を考えて、いざ事が起きても対応できるようにしないといけない。何かに所属していると、考えることをやめてしまう。その所属している組織が、方向性を与えてくれるからだ。しかし、それで一気に戦争に突入した日本は、自分で考える力を教育や社会で防がなくては行けないと思う。 -
Posted by ブクログ
萱野稔人と雨宮処凛の対談本。
何回かの対談をまとめているので,重複するやり取りが多く見られる。
編集して,重複する部分を省いてもよかったと思う。
右傾化とか左傾化とか,リストカットとかODとか,いじめとか,
空気を読むとか,まぁ,色んな事象があるけど,
コアなところにあるのは, 自己承認欲求なのでしょう。
皆が繋がれば空気を読むのにシンドくなるし,
孤独になれば誰にも承認されずにシンドくなる。
どちらに振れても,生きにくいことに変わりはない。
ならば,もう,いっそのこと,
承認を求めるのをやめてしまえばいいのでは?
と暴論的なことを思ったりもする。
まぁ,そんなことができるほど人はタフ -
Posted by ブクログ
「生きづらさ」に対する共感によって社会的弱者の状況を読みあさり、下には下がいることに安堵して自尊心を満たす。
山の高さではなく谷の深さに目を向けて、今いる場所に納得する。それは極めて利己的な納得であり、心地よい居場所を求めてしまう本能的なものでもある。
その場所まで登ってきたのではなく、ただ降り立ったのがその場所であっただけで、私と彼らは何が違ったのかと自問して、それは自己決定とか自己責任の範疇には収まらない至って先天的なものなんだと思い至り、それが先天的なものゆえに、何かの弾みで転げ落ちることを恐れ登ることを躊躇する。
つまるところ、登るという行為を知っているかどうかの違いにすぎない。 -
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Posted by ブクログ
「なんでお前がそんな本読んでるん?」って言われそうな一冊(笑)雨宮処凛っていう作家さんにちょっと興味があったんで、アンチ恋愛小説やけど、読んでみました。
これを読み終わった時、正直、主人公は何かに依存していかなければ生きていけない、弱い人間なんやと思った。それは、男(達也君)やったり、リスカやったり、宗教やったり・・・
でも逆に、主人公ほど自分と向き合ってる人もなかなかおらんのちゃうかなーとも思った。自分を肯定したり否定したりを繰り返していく、そんな人間の姿を描いた作品やったのかなー、と思います。
終わり方が、主人公には明るい未来が見えるけど、達也君には見えないってことを暗示、ってか -
Posted by ブクログ
著者の実体験をはんぶん交えて書かれてるんだろうな、だって、メインのバンギャルちゃんたちが辿る思いや進路や友情や親との衝突やら、恐ろしいくらいに元バンギャの私と同じだったもの。
居場所がなくて、何かつまらなくて、夢中になりたくて、そんな想いを火花が散るほどにライブで弾けさせる。音楽性だの、世界観だの、最初は語りながらいやに影響されてそれを理解する自分はつまんない他人とはちがうと
優越感を感じる。
そのくせ起点が見えた途端、女が生まれて服装も考え方も対面的に考える。だけど、そんな恥ずかしいまでの願望むき出しの自分を間近でみて、同じ立場にいた人だからこそ、そこで出来た友達ってより強固なものになっ -
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プレカリアートとは「不安定さを強いられる人々」の総称だそうです。
フリーター、派遣、契約社員、ニート、引きこもりの人々とかだけではなく、零細自営業、農業、漁業など生活や雇用の不安定な中に生きている人々のことだそうです。だれもが最低限生きていけるような(憲法にうたわれてますけど)ボトムアップを目指す運動をしているのだという。
いかに貧困を強いられ、不安を強いられているのかということがルポされていて、それはそれで興味深い(身にもつまされる)のだけれど、泣きたいために悲恋話を読むように、傷をなめたいために読んでいるような気がする。
最終章、森達也さんとの対談が載っているのですが、森さん世代の私として