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Posted by ブクログ
今まで雨宮処凛の本はノンフィクションしか読んだことがなかったけど、小説でも面白いものを書いていることが分かった。
普段平板化している感情に深く響くものがある。笑ってしまう場面も多い。
読者を笑わすセンスは<1>が一番ひかり、<3>は笑う所は少なく、悲劇的な事態が多い。
異性の登場人物と主人公がセックスする場合が田口ランディの作品並みに多い。そういえば田口ランディの作品は同性の友達が物語の主要人物として登場する事が少ないように思った。この雨宮処凛の作品は同性の友達が主要人物として頻繁に登場する。
受験勉強は意味のない暗記テストで高得点を取る為の忍耐勝負であり、大学受験勉強の価値を認めず大学生を馬鹿にしている記述がいくつかあった。
夢を追いかけてヴィジュアル系のバンドマンとして活動する男を強く肯定し、その男たちとセックスする事で自分をパンピーとは違う特別な存在だと錯覚するという記述もいくつかあるが、バンドマンとして夢破れた者などの現実もわずかに書かれている。
キャバクラ嬢になる事は許しても風俗嬢になって体を売ったりする事は否定する記述もある。
大学を出てなくてV系ファンでキャバクラ嬢も経験した雨宮処凛本人の価値観でもあるのだろうか。
Posted by ブクログ
著者の実体験をはんぶん交えて書かれてるんだろうな、だって、メインのバンギャルちゃんたちが辿る思いや進路や友情や親との衝突やら、恐ろしいくらいに元バンギャの私と同じだったもの。
居場所がなくて、何かつまらなくて、夢中になりたくて、そんな想いを火花が散るほどにライブで弾けさせる。音楽性だの、世界観だの、最初は語りながらいやに影響されてそれを理解する自分はつまんない他人とはちがうと
優越感を感じる。
そのくせ起点が見えた途端、女が生まれて服装も考え方も対面的に考える。だけど、そんな恥ずかしいまでの願望むき出しの自分を間近でみて、同じ立場にいた人だからこそ、そこで出来た友達ってより強固なものになったんだ。
読んでいて恥ずかしくて懐かしくてなんだか清々しい。
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