あらすじ
性的虐待の果て、父親の子どもを産んだ女性。長年の介護生活の果て、両親とともに死のうと川に車で突っ込み、娘だけが生き残った「利根川一家心中事件」。介護離職から路上へ、そして支援者となった男性――。ごく一部の富裕層を除き、多くの人々にとってすでに他人事ではない「貧困/自己責任大国」日本の現実とその構造を、さまざまな「当事者」たちへの取材を通して、平易な言葉であぶり出す。疲弊する個人と社会に、今、どんな処方箋がありうるのか。<貧困問題>を10年以上にわたりさまざまな角度から追ってきた著者による、いままさに、切実な1冊。超格差・超高齢化社会の中で、今後、必然的に<弱者>となる多くの私たちは、どう生き抜くことができるのか? 奨学金、ブラック企業、性産業、そして原発事故や外国人労働者問題など、現代のこの国に潜む、あらゆる「貧困」に斬り込んだ渾身の一冊。
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Posted by ブクログ
色々な人が登場してきて面白かったですね…アリさんマークの人はこの後、ドキュメンタリー映画化されていて、僕はその作品も観ましたねぇ…ああ、あの映画のことが書かれている!と胸が熱くなりましたねぇ…(!) 社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
最後の、30代非正規の座談会はなんだかネガティブなオーラに包まれていて読んでいて嫌な心地でしたね…男の方はアホで良いんですけれども(!)、女性がね…まあ、現実をちゃんと見ているのは女性ってことでしょうかね…でもまあ、もうちょっと何とかならんのかなぁ…? と思います…。
この本が出版されたのは2017年とのことでもう四年経っていますから、この女性ももう40歳…何をしていることやら…社畜死ね!!
ヽ(・ω・)/ズコー
というわけで、世の中コロナ一色となり、この本に登場してきた貧困層の人にとってはますます辛い世の中になっていますが(!)、元気だけが取り柄! という感じでこのコロナ禍を乗り切っていけたらいいですね♪
さようなら…。
ヽ(・ω・)/ズコー
Posted by ブクログ
章ごとに異なる貧困問題を取り上げたノンフィクション。出だしから靴下を履ける幸せという重い話。
現代の団塊ジュニア世代なら起こりうる介護貧困が切実であるがホームレスから支援する側になるという話は感動的。
Posted by ブクログ
この本を読むまでは『一億総貧困時代』というタイトルにピンとこなかった。決して裕福ではないけど私は自分は貧しいと思う生活をしているとは思ったことがないからだと思う。人間は産まれた時はみんな平等という人もいるだろうが 子供は親を選べないしある程度大きくなるまでの環境は子供にはどうすることも出来ないと思います。その後の努力をしないで不満ばかり言うのはどうかと思うけれど この本を読み終えてやはり平等とはいえないかな?と感じました。だったらもう自分自身で納得出来る生き方をした方が満足出来るのではないでしょうか...