太田忠司のレビュー一覧
-
Posted by ブクログ
とある場所にひっそりと佇む“五つの鍵の博物館”。
収蔵されているのは、曰くありげな鍵が描かれた5枚の絵。
見るものを選ぶその不思議な絵が語りはじめる―。
幻のルイ十六世の鍵を求めて訪れた館で出会う意外な鍵(『十七世の鍵』)。
「眠り男が、やってくる。そのときまで保管されたし」。
不思議な手紙と同封されていた銀色に光る小さな鍵(『眠りの鍵』)。
ほか全五編の鍵をめぐる物語。美麗イラストと珠玉の短編のコラボレーション。
(「BOOK」データベースより)
五つの鍵をベースに、扉の存在などから、ゾクっとくるような怪異譚集。
しかし、ホラー色はそれほど強くはない、と感じた。
全体的に心理的な恐怖が多い -
Posted by ブクログ
短いもので30ページ弱、長いものでも50ページちょっとの連作短編集なので、読みやすい。書き下ろしの第10話目を除く全ての物語は、事件の捜査に行き詰った景子が夫の新太郎に相談、その新太郎が名推理をする、という同じような流れです。
描き方に工夫があるので、どれも似たり寄ったりという印象はそれほど強く受けませんが、続けて読むと途中で飽きて来るかも知れません。一気に読むよりは空いた時間にちょこちょこと読むのがオススメです。
しかし、キャラが良いです。主人公の京堂夫婦の遣り取りが楽しくて好き。料理に洗濯、掃除と家事一般をこなしてくれて、しかも美男で優しくて8歳年下。さらには仕事(事件)へのヒントまで -
Posted by ブクログ
理系大学生の主人公・涼太が、ある美しい和菓子をきっかけに和菓子職人を目指し、製菓専門学校へ進学して和菓子作りの世界にのめり込んでいく物語です。科学的な視点から和菓子を捉えつつも、その魅力に心を奪われ、まっすぐ成長していく若者たちの姿を描いた、心温まる作品です。
‥‥
まっすぐな青春!って感じの話。
主人公は、ちょっとコミュニケーションに難がありそうだけど、こういう人っているよなぁとしみじみ感じた。
ちょっと内容的に、浅いというか、あまり入り込めなかったなぁ。和菓子は美味しそうだったけど。
‥‥私のトピックス
ピアノレッスンを受けることを決めた。
まずは体験レッスン!
有料5000円かぁー -
Posted by ブクログ
ネタバレ突然人が消えるなど、町で奇妙な出来事が多発する。
そんな中、石神探偵事務所に宝飾店輝美堂の店長から相談が。町にやってくる須黒魔術団が過去に訪れた町では必ず宝石強盗が起きると言う。町に伝わる「百舌姫伝説」を元にショーを行った須黒魔術団だが、後援団体からの圧力で中止に。そんな折、噂通り輝美堂からダイヤの指輪が盗まれ、須黒魔術団のアシスタントが姿を消す。更に商工会議所の会頭が自宅の庭で木に串刺し状態で発見される。
表紙のイラストが変わってしまった。前作『久遠堂事件』から結構時間が経ってから出た作品なので、冒頭は色々前の作品の話が色々。今回は特に俊介には厳しい結末。