太田忠司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
著名作家による小学生向けホラーンソロジーシリーズ。
学級日誌版より、こっちの方が読み応えあって、面白かったです。
サブタイトルになっている作品の著者が斜線堂有紀だったので、それもちょっとうれしかったかも。このメンバーだと、宮部みゆきか?って思ったのですけどね。
ルビは中学年程度です。文字も大きめで、一話に一つ挿絵があります。
「えんまさん」黒史郎
嘘をつくのが大好きで、それもとても上手に嘘をつくハルト。家族に怒られてもけろっとしています。おばあちゃんはえんまさんのことで諭します。おばあちゃんが話すえんまさんはちょっと具体的で...。
「おはよう、アンちゃん」太田忠司
絶対に空き地がなかった場所に空き地ができて、家ができてアンちゃんがいた。みんな普通に受け入れているけどアンちゃんなんていたっけ?そう、穂香にだけは通じないと思っていたよ、だって穂香も...。
「青いコップ」加門七海
おばあちゃんのお葬式に行った家で青いコップが変なところに置かれていた。飲んではだめよ。そういう食器は高いところに届かないものたちのための器なの。
「きれいずかん」井上雅彦
開かない引き出しをずいぶんほったらかしにしていた。なんとか開けてみると中からノートが。自分が書いたものみたいだけど、覚えていない。ずいぶん変わった絵が多いような?
「部分地獄」斜線堂有紀
藤本は自分は子どもの罪深い部分一部だけを地獄に落とすのを仕事にしている男と、公園で会う。たとえば、罪深い嘘をついた子ども。ほとんど溺れているけど口だけ息ができるとか。蹴った子ども、足だけすりつぶされるとか。
「おやすみ、ママ」宇佐美まこと
期間限定できたサーカス。鏡の迷路で僕は変なものをみた。偽物を追い出すためにはどうする?ちゃんと、追い出せた。
「靴と自転車」澤村伊智
正樹は転校し、三田と仲良くなったが、三田は自転車を停めるとき、幼稚園くらいの子どもの靴を、向きを必ず同じにして置く。霊能者の人に教えてもらったそうだ。
「ログインボーナス」芦沢央
ログインボーナスみたいに考えて、百日間通い続けると願いが叶う神社があるって、お姉ちゃんが聞いてきた。離婚していなくなったお父さんに会いたい。お姉ちゃんは何を願っているのかな?
「宮部みゆき」よあるきのうた
私の両親は夜勤のある工場で働いていて、私はしょっちゅう夜に一人になる。でも、リサイクルショップでかってもらった大きなテディベア「ダンク」がいるから大丈夫。あと、部屋を掃除するのも好き。お金をもらって、必要な洗剤をスーパーに買いに行ったとき、変な抑揚でしゃべる女の子と友達になった。 -
Posted by ブクログ
『名古屋駅西喫茶ユトリロ』シリーズの五作目ですね。
主人公龍(とおる)の成長物語を通して、名古屋名物と謎解きを楽しませてくれるシリーズです。
今回の謎は、曾祖母の千代が入院して、龍が看病していた時に、千代が寝言で『河童さん、踊ろまゃあ』と言った、意味の解明になる。
そこから、名古屋の歴史に迫る事に………?
そして、『喫茶ユトリロ』を営む祖父もまた、入院してしまう。
『喫茶ユトリロ』の存続が危ぶまれるなか、龍はある決心をすることに………?
太田さんの主人公は、自分のやっている事が正しいかどうか逡巡する。石橋を叩いて渡る性格をみせるが、龍もあれこれ迷う。周りの助けを借りながら、答えを見つけ出そうとする物語構成が、楽しい。
また、雫さんというヒロインとの恋愛の行方も気になる作品です。
読後感で、物語は一応の終着をみせているので、続編は分かりませんが、太田さんの名古屋愛あふれる作品なので続きが気になるところですね(=^ェ^=)
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Posted by ブクログ
読み始めたとき、主人公の余りの理屈っぽさに、何?この人が和菓子?ん?と思ったのですが……
実直な主人公涼太。理屈っぽいのに、言っていること、考えていることは的を得ていて、憎めないキャラ。
そんな彼と出会い、涼太に影響を受けながら奮闘する、製菓学校の仲間たち。
自分が何をすべきか、自分とは何なのか、自分を見つめ、考え、作り続ける。
和菓子、洋菓子、パン……と進む道は違っても、叱咤激励しあえる仲間に出会えることって、何て素敵ことなんだ!と。
コンテスト出場の際には、なんだかうるっとしました。
涼太の境遇は有り得ないくらい豪華な?設定でしたが、とても眩しく、羨ましいストーリーでした。
ラスト。グループLINEでバラしちゃうところが、さすが涼太ですね!