太田忠司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
星3.6くらいかな
「信頼できない語り手」をタイトルに盛り込んでいるのでそのつもりで読んでしまうが、これはこれで初めからワクワクできて良いな
(そんな事あるかな?)(登場人物達の動きに違和感が?)という変な感覚は徐々に高まっていき、転換した時の放り出され感は気持ちいい
途中からは某アイランドの映画みたいな着地かな、と想像していたが、それよりは薄い真相…そして畳み方の性急さ。説明として薄いのは作者も分かって書いてそう。
この物語を成り立たせるだけの納得いく動機は作れない気がするし、その時点で小説としてはイマイチに着地するのは避けられない。 -
Posted by ブクログ
すっごく、よかったです!
4話あって、最初は必ずコロナ禍と飲食店の苦闘の解説が入るので、ここだけ読むと、ちょっとツラい。
でも、龍くんが悩んで悩んで、いくつかの小さな転機に合い、やっと決断します。
青春!て感じ!
ご飯は相変わらず美味しそうだし、今回周りのキャラがみんなとてもいい味出してます。ちゃらんぽらんな叔父さんも、まあまあ活躍するし(笑)
龍くん、主人公でめっちゃ性格も頭もよくてまじめなのに、なんでか周りの人にディスられがち……笑 そこもかわいいけど。「医学部受かって休学してんだ。腐っても鯛のバカ」とか言われて、笑ってますし(笑)
ずっと好きなシリーズでしたが、4巻目にして、全 -
Posted by ブクログ
ネタバレ本屋で前面に押し出されており、徳間文庫大賞受賞というのと、表紙の煽りの「このラストは革命的!騙された!!」という一文に騙せれたくなり購入。
一章ごとの展開は面白くて350ページほどのページ数を感じることなく一気に読み終えた。
麻倉玲一というキャラは大物感が出ていて良かったし、結果的には煽り文通り騙される事になったのだが、目的の為の手段がいささかそこまでするの?という現実味があまりなくて、ラストのオチ自体は大きな威力は無かったのかなと。
ただ次はどうなる?という展開のストーリーは面白かったし、死刑執行後の展開にはスリルがあった。