太田忠司のレビュー一覧
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ネタバレ 購入済み
士官学校生の恋は
ヤンが士官学校時代。同級生の恋バナをキャゼルヌ少佐にしたことから不穏な話に…キャゼルヌ夫人がまだキャゼルヌ少佐と交際中、名探偵さながらに謎を解く話。 -
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狩野俊介シリーズ。実はまだ一冊も読んでいなかったのですが、問題はなかったと思います、たぶん。というよりこれでまた読みたい本がいっぱい増えてしまった印象かも。
探偵事務所に持ち込まれた人探しの依頼と、その矢先に殺されてしまった依頼人。さらに訪れた奇妙な屋敷で起こった殺人事件。加えてその家に代々伝わる神楽の謎といい、探偵対決といい、ミステリとして美味しい要素がてんこ盛りです。あ、あと猫好きにも嬉しい!
あくまでも人間に寄り添おうとする俊介と、冷徹な論理で真実だけを求める烏丸。烏丸のやり口にはかなり腹が立つ面もあるけれど、「探偵」としてはどちらのスタンスも間違ってはいないと思うんですよねえ。だからこ -
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古今東西の絵画を題材に2名の作家がショート・ショートを「競作」する。つまり一枚の絵に付き、2名それぞれが物語を作る。
これを作家ならではの特権に留めず、ペアを作ってチャレンジしてみるのもありかも笑 田丸氏・太田氏どちらの話がタイプか各章探っていくのも良いけど、それらを参考に「自分ならどんな物語にするか…」と思索にふけるのもまた違った楽しみ方になる。
各話の感想を書きたいが、ショート・ショート故に踏み込むと即ネタバレになっちゃうから、いつも通り掻い摘んでいく。
フランティシェク・クプカ「静寂の道」:元から不思議な構図やから、話を考えるのも楽しそう。『収穫される者』ではコズミックホラーっていう -
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「奇談蒐集家」っいうネーミングのみで購入!^^;
短編7編。
「求む奇談!高額報酬進呈。ただし審査あり」に釣られてくる人の奇談語りという形で進む。
でも、「本当に不思議な話なんて、そうら簡単に出会えるものじゃない」とか言って、謎解きを始める。
全てこんな感じで、奇談ではなくなる…
審査に引っかかって、お金貰えん…
お金要らんし、喋らせて〜!って人もおったけど。
ただし、最後の話を除いてはになる。
奇談とは言いながら、ミステリーになるのかな?謎解かれるから。
途中で、流れ的に、最後に何かあるんやろな?ってのは感じるし、そうならんと、面白ないやんと思ってた。
何があるかは分かってないけど(^◇^; -
Posted by ブクログ
那須舞。英語読みするとマイ・ナスは、飛魚中学の中学生である。ある日、特に仲の良いでもない茅香に、近くの「時渡りの祠」へ連れて行ってほしいと頼まれる。過去から未来へタイムスリップした人がいるという言い伝えの祠跡には、男子中学生が倒れていた…。
標的とする年齢層が中学から高校生くらいだろうか。言葉遣いも易しめで、あまり引っかかることもなく読める作品である。
厄介事に巻き込まれやすい舞、変な友人に頼み事をされたり、事件に巻き込まれたりと、偶然の部分は多いものの、主人公の気持ちは作中ずっとほとんど晴れない。だからといって、ウジウジと自問自答を続けるわけではなく、どんどん前に進んでいくスタイルは、中