太田忠司のレビュー一覧
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ネタバレ銀英伝公式同人誌な短編集6編。どの作家さんも普通に外伝を読んでいる気持ちになって懐かしく嬉しい。同盟派なのでヤンの士官学校時代の仲間とのやり取りには終始にやにやしてしまう。著作既読は小川さん石持さん太田さんの3人だったけど皆それぞれの持ち味も上手く混ざっていて流石だと感心した。特に石持さん「士官学校生の恋」におけるキャゼルヌ夫人の名探偵っぷりが正に石持さんでまたこんな過去があるから皆頭上がらないのねー、と本編に繋がりそうな違和感の無さが凄い。藤井さんの「晴れ上がる銀河」ゴールデンバウム王朝初期時代といった一見枠外に思わせて実は礎だったのがとても良かった。締めも効いてる。第二弾あるかな。
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ネタバレフリーライターの克也は、ある死刑囚に依頼されて、ある離島にある拘置所に招かれた。そこは死刑が廃止された近未来、終身刑を言い渡された人たちが集まる所である。その死刑囚は、死刑が廃止される前の最後の死刑囚である。その死刑囚が告白本を出すということで、取材に来た。次々と告白する殺人に至るまでのストーリー。しかし、新たな殺人事件が発生する。
後半までは、死刑囚の殺人日記といいましょうか、数多くの殺人を犯した死刑囚が、どのようにして犯行に及んだのかが書かれています。
自分の家族や関係者の親族といった殺人事件を各章ごとに紹介しています。
死刑囚・麻倉のキャラクター性が、スタイリッシュでカッコ良さが際 -
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いわば二次創作なので読もうか迷っていたのですが、店頭で見かけちゃったのでつい買ってしまった…(笑)
正伝外伝の新しい供給がないので列伝に手を出してしまうのも致し方ない…が、やはり二次創作なのでイマイチイメージ違うなぁというのもあり、その辺の嫌いな方は読まない方がいいのかな。
執筆されてる作家さん全員を知ってるわけではありませんが著作を読んだことのある方もいて、それぞれの個性が出るものだなぁと。
石持浅海さんの描くオルタンス嬢がすごくすごく碓氷優佳さん(石持氏の作品のヒロイン)っぽかったです(笑)。オルタンス嬢を探偵役に持ってくるところが上手いなぁと。 -
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ネタバレ銀河の歴史がまた一ページ。
公式アンソロジーというものが好きなので、有無を言わずに入手。オーベルシュタインの安楽椅子探偵などと聞いたら読むしかなかった。しかしそれ以上に女装して演劇するヤンにびっくり。しかもミス・マープルもびっくりな安楽椅子探偵がもう一人いらしたという。1となっていますが、ぜひ続けてほしい企画。
「竜神滝の皇帝陛下」ギャグですか。ヒルダとエミールに対して一生懸命になったとき、途端に面白い超天然陛下になるラインハルト様の魅力がたっぷり。思わず吹き出してしまうくらい。
「士官学校生の恋」名探偵オルタンス・ミルベール。未来のキャゼルヌ夫人が華麗に推理を披露する物語。相変わらずヤ -
購入済み
あくまで原作に忠実な作品集
ミステリーものが主体で、一個だけ艦隊戦ものがあります。中には少しひねりすぎた感じのもあるけどおおむね原作の世界を再度楽しめる良作だと思います。
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ユリアン「・・・」
ヤン『どうしたんだい、ユリアン。そんな浮かない顔をして』
ユ「て、提督。この報告書を読まれましたか?」
ヤ『あぁ、なかなか良く出来てるじゃないか。何か不満でもあるのかい?』
ユ「そりゃ、ヤン提督は活躍が報告されてますけど、僕は、言え、私の事はどこ
にも書かれてないんです。不公平じゃないですか!」
ヤ『そうは言うけどね、ユリアン。あのキルヒアイスやロイエンタール、
ミッターマイヤーについても書かれていないよ』
ユ「で、でも提督。あのオーベルシュタインなんて、大活躍じゃないですか」
ヤ『確かに。ユリアン、君は何歳だい。今回報告されているのは、それなりに
年齢を重ねている人の昔話 -
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ネタバレ平成13年に初版で買ったまま積読山に埋もれていましたが、この度ようやく発掘。
『3LDK要塞 山崎家』がいつ出てくるか不明のため、先に読む。
いや、本気で真面目にばかばかしい。(ほめてます)
普通の小学6年生の中島龍彦は、リストラされて便利屋を起業した父の手伝いで近所の伊呂波城へ行く。
時代錯誤なくらい物々しいお城の中で言われたことは、建売の龍彦の家とこの城を交換しろということ。
断ったがためにお城の地下牢に閉じ込められた龍彦と父の八郎だが、そこで龍彦は重大な秘密を知ることになる…のはまだ序の口で、次々に明らかにされる世界の秘密、宇宙の秘密。
何と壮大な物語であることよ。
そしてなんと卑近 -
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ゴッホ、モネなどの10の名画をテーマにし、二人の作家がショートショートを競作。
ショートショートと美術ものという好きなものが組み合わさった一冊で、面白くないわけがない。お二人の物語も面白いし、もとになった名画にも興味がわく。
太田さんのほうは、ゾワッとしたり、ほっこりしたり。好きなのは、クプカ「静寂の道」の「収穫される者」、ルネ・マグリット「光の帝国Ⅱ」の「夜の町」。
田丸さんのほうはユニークでクスクスと笑えるものが多い。好きなのは、シャガール「サーカス」の「鉄の曲芸師」、ルネ・マグリット「光の帝国Ⅱ」の「闇の住人」。
ショートショート熱が再燃しそう。 -
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武漢ウイルス蔓延により、はからずも数多の余剰時間が出来まして。
ひさぶりに本でも読もうかなぁ?と。
でも?いきなり中長編はなぁ?と。
ぢゃあ!星新一先生!てのも短絡。
アンソロジーやショート集を読みたいな?と本著に出会い、田丸雅智さんをはじめショートショートの旗手の方々にも出会いました。
ワンルーマー
Dogcom
工場散歩
山へ帰る日
鞍の上で
天文学者の受難
ラプラスの兄妹
砂漠の機械工
ドルフィンスーツ
つなげる思い
田丸雅智先生もですが、特に松崎有理先生の書に好感を覚えました。
峠も越えた感有る武漢ウイルス。
あと少しの?のんびり期間?
数多の書籍を楽しみたく思います(=´∀`)