あらすじ
薬剤師夫婦がシチューで毒殺。が、各々の皿の毒が異なり夫婦互いに殺し合ったかに見えた事件の真相「皮肉な夕食」。交通事故で男が死亡。しかし彼が撥ねられる直前に青酸カリを服毒していた謎「死ぬ前に殺された男」。最愛の夫が殺人の重要参考人に指定された狼狽と困惑「容疑者・京堂新太郎」など〝氷の女王〟景子と新太郎が大活躍する傑作7編。
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Posted by ブクログ
いわゆる安楽椅子探偵ものでしょうか。
捜査一課の『氷の女王』・京堂 景子警部補と、専業主婦(主夫)でイケメンの新太郎。
事件捜査では、氷のように厳しい捜査官ですが、家に帰るとデレデレの景子さんのギャップ(豹変ぶり)が、面白いですね。
事件解決に悩む景子さんから聞いた捜査情報を元に、明晰な頭脳から的確なヒントを提示する新太郎さん。
今回は、
・皮肉な夕食
・死ぬ前に殺された男
・公園の紳士
・右腕の行方
・善人の嘘
・昭和レトロな事件
・容疑者で京堂新太郎
の7篇。
そして最後の話では、新太郎さんが容疑者に。
果たして、真犯人は?
Posted by ブクログ
シリーズ5作目だが、これもサクサク読める。7作収録。どれもさすが、太田さん、短く、でも料理も盛り込んでうまくまとめてる。本格的にキー局でドラマ化希望。深夜でいいからさあ・・・
Posted by ブクログ
景子さんと新太郎くんの2人の関係が素敵すぎる!そして舞台が名古屋なのも土地勘あるおかげで面白い。ずっと頭の中では景子さん=菜々緒でイメージしてたけど、ドラマでは松島花だったんだなー。軽く読めるミルテリとして最適。
Posted by ブクログ
京堂夫婦の活躍をまた楽しむことができて大満足。
トリックが割と凝っているのに短編でさくっと纏まっているのがこのシリーズの強み。
しかも、毎回新太郎君が作る料理が美味しそうで美味しそうで。
今回もそういったお得感が素晴らしかったです。
「何故そういうトリックを使ったのか」その必然性を考えていくのが本当に楽しい。
毒殺が2編あるけど、それぞれでちゃんと毛色が違うのもいい。
びっくりしたのは、新太郎君が危うく容疑者になりそうだった話。
もしかして京子さん大ピンチかと心配したけど、逆にいつも以上のスピード解決劇だった気がする。
本当に夫大好きですね、京子さん。
そこがまた普段とのギャップ差があって好き。
なお、ほぼ毎話、新太郎君がひん剥かれる展開は今回も健在。
それでこそ安定の京堂夫婦である。