太田忠司のレビュー一覧

  • 銀河英雄伝説列伝1

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    私の読書のきっかけとなった銀河英雄伝説のトリビュート短編集。
    ミステリ的であったり哲学的であったりと作者によってテイストが少し異なるのが非常に面白い。
    いかにも銀英伝らしいのは「ティエリーボナール最後の戦い」。唯一艦隊戦が描かれている。
    気に入ったのは「士官学校生の恋」。キャゼルヌ夫人の才が本編のイメージを損なう事なく描かれている。
    初めて読んだのは多感な高校時代。ヤンやポプランに憧れ、軽口を叩きながら楽しく生きたいと思った。もうとっくにヤンの年齢は追い越したが、思いは変わっていない。次は是非ポプランを主役に誰か描いて欲しい。

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    2020年12月02日
  • ミステリなふたり あなたにお茶と音楽を

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    ネタバレ

    今回の謎解きはいつにも増してキレッキレだったと思う。
    結構センシティブな内容を扱った話もあったので、攻めてるなあと。
    その分、旦那様の推理も冴え渡って面白かった。
    犯人が最初から分かっているパターンもあって、多種多様な事件を味わえたと思う。

    また景子さんに憧れている新人女性刑事さんも登場。
    彼女視点で警察側の話が進むので、視点はより読者に近づいた気がする(第三者視点よりも感情移入しやすい)
    彼女の頑張りを見守るのもまた楽しみの一つ。

    各話の冒頭にある紅茶と音楽の話も本当に素敵で、紅茶好きとしては堪らない仕様。
    その話も無論最後に一つの大きなミステリとして読者の前に立ちはだかるのもお見事。

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    2020年07月12日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    一つの名画から触発された短編を二人の作家(太田忠司、田丸雅智)が競作するという面白い趣向だ。同じ絵から、こんなに違う物語を紡ぎだし、どちらもきらりと光る小さな宝石のように、こちらの心をくすぐる。人生の深淵という程、大げさではないけれど、ちょっぴり何かを感じさせる。作家というのは大したものだ。取り上げられた名画は、ゴッホ、クプカ、ムンク、俵屋宗達、モネ、シャガール、月岡芳年、エッシャー、マグリット、平山郁夫のもの。マグリットはあの「光の帝国」ですぞ!

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    2019年11月21日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    絵を題材にショートショートを書き合うという面白い企画。作者によって視点が全く違うので、なるほどじゃあ次は?とわくわくしながら読めた。第二段にも期待したい。

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    2019年10月02日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる

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    きしめんのぺたたたたって感触に分かるー!と思わず声を上げてしまった

    おこしもんや生せんべいの由来知らなかった...

    名古屋めし美味しそうに食べるモデルをしながら自分の将来、医学生としての心構えに悩む龍
    龍の相談に乗る紳士さんや普段は喋らない本間さん、水野さんが龍をボソッと元気付けるのに胸が熱くなった。

    駿くんの龍を想う行動力も最高

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    2021年12月30日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる

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    迷いながら進む。
    迷っている間も足は進む。
    進んでいれば、そのうちに
    大事なものが見えてくる。

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    2019年03月21日
  • ミステリなふたり ア・ラ・カルト

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    おいしそうな料理が登場する小説が好きだ。
    お腹がすいてしまうのが難点ではあるが、登場人物がおいしそうに、幸せそうに食事をしている場面を読むと、こちらも幸せになる。
    「ミステリなふたり」のシリーズは、読みやすくて、景子さんも新太郎くんもカッコかわいくて、お料理に幸せしか感じず、楽しく読めて大好き。

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    2018年11月09日
  • 奇談蒐集家

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    前に読んだよなあ、という気がしつつも、そうじゃないかもと思い購入。
    読んでた。
    ある程度あらすじは覚えていたが、それぞれのオチは忘れていたので、面白く読めた。

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    2018年11月05日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ

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    探したら本当に見つかりそうなお店、喫茶ユトリロ。
    個性豊かな常連客達の会話が楽しい

    喫茶ユトリロは架空だけれどそれ以外のお店は実在しているものばかりっぽいから探して行ってみたい
    読んでいたらスガキヤ食べたくなった・・
    そして鬼まんじゅうが実はローカルフードだと知って衝撃を受けている

    龍くんの恋はどんまいとしか言いようがない

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    2021年12月30日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ

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    名古屋の人は“名古屋の話”をされるのが好き。
    そこをうまくついた作品。名古屋人にはたまらない。

    毎回必ず名古屋の料理が出てきて、実在する店舗・商品を絡めて紹介。
    そしてそれが事件のカギになっていく…という内容。

    謎解きとかミステリーとかではなく、「名古屋小説」だと感じた。

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    2018年03月17日
  • ゾディアック計画 セクメトIII

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    セクメトシリーズの第三弾にして完結編。
    中盤を過ぎてからの呆気ないほどの展開の早さは健在です。今回はそれに加えて「余韻などくそくらえ!」と作者が叫んでいるかの如き唐突なラスト。
    でも個人的には、三作の中では最も良かったと思いました。

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    2016年12月31日
  • 夜想曲

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    ネタバレ

    【あらすじ】
    オルゴール修復師・雪永鋼のもとに、遺産相続の話が舞い込む。いちど修理を引き受けたことはあるものの、直接会ったこともない洋服量販店の創業者が、所有しているオルゴールすべてを遺贈する、というのだ。理由がわからず、戸惑う鋼のもとに、相続放棄を唆す脅迫状が届く――。壊れたオルゴールが、鋼の手によって失われた音楽を取り戻したとき、奏でられた真実とは? 清廉な筆致で静かな感動を呼ぶ、傑作本格推理。

    【感想】
    オルゴールの修復師のお話。主人公に自分と似ているところがあったのがまず驚いたし、少し親近感がわいた。そして、オルゴールにまつわるいろんなストーリーがとっても楽しくて不思議でほんわかする

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    2017年07月29日
  • 怪獣文藝の逆襲

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     怪獣映画はガチのリアリズムがないとだめだ。非現実としかいいようのない怪獣を召喚するにはまわりからリアルに固めていかねばならない。某ゴジラ映画には夢オチのが一本あって子供心にもあれは腹が立ったな。しかしまた、映画においてはとにもかくにも怪獣が出てきて、それが「絵」としてよくできていたら、放射能で巨大化したとかいうしょぼい設定であっても、それだけで説得力を持つ。何しろ人間は視覚をもっとも信じるのだから。
     だから視覚を欠く怪獣小説は最初からハンディを負っているのだと思う。

     本書は『怪獣文藝』の続編。続編といってもそもそもアンソロジーだから、話がつながっているわけではなくて、第2弾ということで

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    2016年02月26日
  • もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか?

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    何度読んでも、オフになった状態の奥さんのデレっぷりがかわいいです。すっかり太田さんの作品が気に入っちゃいました。

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    2013年12月30日
  • ミステリなふたり

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    かわいい夫婦の謎解き、私は好きだなぁ。あまりグロいのは好みじゃないので、これくらい軽い方が読みやすくて良かった。

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    2013年12月01日
  • 目白台サイドキック 魔女の吐息は紅い

    ネタバレ 購入済み

    なるほどなるほど

    前回の伏線はここにつながるのねーと思いました。
    1冊ずつ読んでしまうと話がつながらなくなるかも知れません。
    テンポよく話が進むので読みやすいです。基本時系列に沿って話が進むため、あれ?これなんだ?いつだ?といった読み戻しがなくてよいです。

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    2013年11月26日
  • 目白台サイドキック 女神の手は白い

    ネタバレ 購入済み

    今後が気になる展開

    そもそも、警察探偵って・・・と思い購入。
    探偵役の南塚は、もともと、学生探偵で大人の事情で刑事になっちゃったという設定。
    内容自体は面白いと思いますが、根本的な部分が解決してないので腑に落ちない・・。
    伏線が回収できていないというやつ?と思いました。次巻で色々わかるのかな?物語はとても魅力的です
    ミステリー?ファンタジー?
    次が気になります。

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    2013年11月26日
  • 星町の物語 奇妙で不思議な40の風景

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    太田忠司の作品を読むのは『奇談蒐集家』に次いで本書が二作目。本書は星町という架空の町を舞台にした40編のショートショート集であり、星新一を敬愛する太田忠司の原点ともいうべき作品である。『奇談蒐集家』も連作短編集という形式の中にショートショートの醍醐味、面白味を窺うことが出来る。これについては本書のあとがきを読むと理解し易いと思う。

    恐らく、ある程度の年齢の読書好きの方々の中には星新一のショートショートから読書の面白さを知った方も多いかと思う。かく言う自分もその一人なのだが…本書を読むとあの時のワクワク感が蘇るかのようだ。笑いあり、恐怖あり、不可思議あり、はたまたほっこりするような話ありで、ま

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    2013年10月04日
  • 予告探偵 木塚家の謎

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    面白かった。
    予告探偵という設定が気に入っていたので、
    魔神尊の正体は別にどうでも良かったが、
    いろいろなホームズとワトソンの組み合わせが楽しめて良かった。

    でも、この展開ではシリーズ化されそうにないのが、残念。
    あと、ニ、三冊書いてから、この本でも良かったのでは。

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    2013年06月28日
  • 予告探偵 西郷家の謎

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    また、だまされました。
    でも「目白台サイドキック」を先によんだので、
    少し心構えがらあったような。
    途中で、何か仕込んでるな、とは思ってました。

    オチ(?)も楽しめたけど、
    予告探偵という設定もなかなか良かったです。
    謎解き自体はそれほど、だけど、
    やっぱりこの作者の作品は好きです。

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    2013年06月28日