太田忠司のレビュー一覧

  • 奇談蒐集家

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    いくつもの謎が持ち込まれて、探偵役はその場を動かず謎を解き明かしていく形式の連作集。謎が解明されたけどそれを望まない人が必ずいるというのが面白い。
    探偵役側がミステリアスを通り越して謎の人物たちというのも、気になって読む手が休まらない。

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    2014年12月02日
  • 星町の物語 奇妙で不思議な40の風景

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    ちょっと不思議な町のちいさなお話たち。
    初めに載っているMAPが可愛い。
    猫が駆け回り、宇宙人の乗った宇宙船が飛び回る。
    温かかったり、すこしゾッとしたり。
    でも、全体的に温かいかな。
    ショートショートというのは、短くてさらっと読める分、気分転換にすごくいい。
    移動時間に2〜3話ずつ読んで元気をもらった。

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    2014年10月31日
  • 奇談蒐集家

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    求む、奇談。
    その新聞広告を目にした人が、''奇談蒐集家''恵美酒(えびす)を訪ね自分の体験した奇談を語る連作集。

    奇談を聴き終えて恵美酒が喜んでいると、従者の氷坂が本当に不思議な話なんてそう簡単に出会えるものじゃないと事件を合理的に推理し始める。例えば、幽霊なんているはずがないんだからそれは人間だといった具合に。
    どの話もこのパターンで、実は奇談だと思ったものは事件で、氷坂にトリックを教えてもらった依頼者は今まで騙されていたことに気づいて帰っていく。
    不思議な話をテーマにしたミステリだと思って読んでいたら、終章の「すべては奇談のために」でひっくり返さ

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    2014年10月27日
  • 甘栗と戦車とシロノワール

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    唯一の肉親だった父を亡くし、望んでいないのに探偵事務所の後を継ぐハメになった高校生。
    ハードボイルド小説を模しているだけにアクションシーンが非現実的ながら、それでも面白く読めるのは筆力か。一人称が私であるところも変に笑えました。
    戦車君が助手になったらもっと楽しくなると思う。

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    2014年08月23日
  • ミステリなふたり

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    景子の公私のギャップが魅力的なうえ、各短編で提示される謎もまた魅力的。通読することで、読者の脳裡に表れるだろう謎もまたひとつ解決される。

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    2014年04月18日
  • レストア~オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿~

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    ネタバレ

    この著者は、
    こういう内面に傷を抱え込んだ男性の描き方がうまい。
    とてもしっくりしていて良い。
    犬の描き方も愛らしい。

    ただ、
    ミステリーとしては王道としても、
    暗号は持ち出さなくても良いかも。

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    2014年02月26日
  • もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか?

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    ミステリなふたりの三作目。
    前の二作は既読。

    この著者の作品の中では、まあまあ好きな程度。
    女鬼刑事と兼業主夫のカップル、おびえる部下の刑事たちの
    ワンパターンにちょっと煮詰まってきたかなー。

    新太郎の手際のよい家事の片づけぶりがちょっとムカつく。
    いや、自分がなまけ者なだけなのはわかってるんですが。

    動物に対する暖かい視線が、良い意味で相変わらず。

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    2014年02月24日
  • 目白台サイドキック 魔女の吐息は紅い

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    1冊目よりも面白かった。
    もう幽霊が存在することが前提のお話なので、ある意味何でもありではありますが、それも含めてちゃんとまとまっていた話だと思う。

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    2014年02月18日
  • ミステリなふたり

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    30ページ程度の短編なので、少ない時間に軽く読める。
    内容もトントン進むので飽きがこない。
    あとエロい。

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    2014年01月27日
  • まいなす

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    ネタバレ

    太田忠司のジュブナイル系。
    と言うか、今回はヤングアダルトとした方が良いか。
    そう言えば、太田忠司ってこう言うの上手かったんだよなあと思い出させてくれる作品でした。
    綺麗事やむず痒くなるような話も見え隠れすれど、それをさらりとかわしつつ、ちゃんと着地点に持っていくあたりは上手いなあと思いました。
    もう少し擦れてない時期に出会いたかった作品でもありました。

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    2014年01月24日
  • 星町の物語 奇妙で不思議な40の風景

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    面白かった!時々ヒヤリとして、時々ほっこりして、読み応えのあるショート・ショートでした。星新一より、ほっこりする話も多くて私好みだったなぁ。
    開いてすぐの見開きに、物語を模したイラストの地図があるのも、素敵です。読み終わってから、思わずマジマジと見てしまいました。

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    2013年12月17日
  • レストア~オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿~

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    オルゴールの修復に冠するディテールがもう少しあると雰囲気が出たんじゃないかと思う。オルゴールを絡めた連作ミステリーとしての構成はよくできていると思う。
    様々なオルゴールが登場するので、映像で音で体感してみたいと思ってしまいますね。

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    2013年12月08日
  • 少年探偵 狩野俊介 降霊会事件

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    あらためて達者で魅力的な画だなあ。デフォルメも効いていて詰め込んだ話でもスイスイ読めるし、なぜかケンカ描写がやたら迫真。単行本未収録話があることも含めて、これが作者の(現在)最後の作品というのは複雑なものがある。

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    2013年11月28日
  • レストア~オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿~

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    鬱病に苦しみながらオルゴール修復師を続ける雪永鋼がオルゴールにまつわる人々の心までも修復していく。

    五つの章に分かれた連作形式で物語は静かに進む。少しづつ明らかになる雪永鋼の過去…雪永に関わる人々の心の傷…

    正直言って、途中までは中途半端で盛り上がりに欠けるなと思ったのだが、最終章に一気にやられた。涙、涙。これでもかと言わんばかりの太田マジックに参りました。

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    2013年11月21日
  • 目白台サイドキック 魔女の吐息は紅い

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    北小路も、南塚もあいかわらず(笑)
    振り回される無藤も(笑)

    それにしても、なんていう恐ろしい事件。
    過去の罪は長い影を引く、だったかな。
    まさしく、そんな感じ。

    無藤は、まじめなだけに、ショックも大きかっただろうな。
    シリーズが続くのなら、立ち直った姿を見せてほしい。

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    2013年11月03日
  • レストア~オルゴール修復師・雪永鋼の事件簿~

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    鬱病にかかっているオルゴール修復師が主人公の静かな連作ミステリー。「思い出のとき修理します」のオルゴールバージョンのような。
    何気に主治医の三橋先生がいい感じ。
    来週京都へ行くので嵐山のオルゴール博物館、ぜひ行ってみたい。
    表紙、、単行本の方がオルゴールの雰囲気があっていいなと思う。

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    2013年10月24日
  • 目白台サイドキック 魔女の吐息は紅い

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    ネタバレ

    意外なところが前作とつながっていた。

    それ自体に面白みは感じなかったが、
    しかも無藤くんの心にともった小さな火にうっかり感動させられたりもしたし、
    前作と同じオチもどうかと思うが、
    個人的には好きな感じ。

    多分、この作者の書く人の良い感じののキャラクターが好きなんだと思う。

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    2013年10月15日
  • 目白台サイドキック 女神の手は白い

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    え?そうだったの?ってなる最後。
    犯人よりそこに驚き。だからあそこはそうだったのかなぁって納得するというか…

    でもこれ相棒…?
    とても読みやすかったので続きも読みますが…(続編に続く終わりな感じだったので)
    南塚さんの相棒、北小路さんより無藤くんじゃ?と思わずにはいられなかったです(笑)

    まぁ、これはこれでありなのかなぁ…?

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    2013年10月04日
  • まいなす

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    悪天候で電車が止まりそう、と思ったので、時間つぶしを入手しなければ! と、仕事帰りに本屋に行って出会った本です。
    個人的には、当たり外れの大きい作家さんです。
    今回は当たりでした。結局電車は止まらなかったけれど、その日のうちに一気読みしてしまいました。

    俊介くんや志郎さんのシリーズのようなどっしりしたミステリーではないのですが、謎が気になってどんどん読めちゃいます。
    主人公のために勇気を出してくれた先生が好きです。

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    2013年08月12日
  • 奇談蒐集家

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    奇談
    不思議な話を募り、一人ずつ語っていくという話はよくある。
    よくあるからこそ、意外性が問われるわけだが、ミステリーなど、伏線を張ってあって驚く、というものを人に勧めるのは難しい。
    どこが面白いかという部分がなくては引きつけられないし、説明もしづらい。
    どうしたものか。

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    おお、きたかね。君の到着を今か今かと待っておったんだ。
    私の名前は恵美酒。エビスと読むのだよ。
    さて、誰も信じぬような、しかし本当にあった話を儂は求めておる。
    面白かったのが、6人の男女の話だ。
    儂自身の物語を入れれば全部で七つ。
    どんな話だったかって?
    自分の影に刺された男、魔術師、

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    2015年03月18日