太田忠司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ネタバレカバーと同サイズの帯のインパクトで購入
「このラストは革命的」「騙された」「徳間文庫大賞2022受賞」といういかにもな煽り文句、嫌いじゃないよ
読んだ結果、どこか既視感が……
・登場人物がみんなグルで主人公をだましていました
最初からそんな感じがしたし、何ならそんな作品読んだ事あるなー(作品名は挙げないけどね)
・主人公が気付かないだけで実は誘拐されてました
これも読んだ事あるなー(と思ったけど、具体名は思い浮かばない、でも読んだ事ある気はする……)
・主人公が誰かを刺すシーンを撮影して脅迫に使いたかったからこんな事を仕組みました
いや確かにこれは読んだことないけどもさ……
最初に書いた本書帯の裏側には作者の言葉もあって、そこには「あきれながら昂奮して、そして楽しんでいただければ」なんて記載されてるんだけども、うーん、うーん
ラストのラスト、主人公の彼女すら麻倉の関係者なのか……?みたいに終わるんだけど、これも唐突な感じがしてしまう
が、これに関しては深く読み込めばちゃんと伏線が仕込まれているような気がしなくもない
どうなんだろう……
麻倉玲一が語る作中作部分が一番楽しかったかなー
第二話の長富夫妻のお話が一番好き -
Posted by ブクログ
「狩野俊介シリーズ」の新作ですね。本格探偵小説です。
実に11年ぶりに成りますね。思えば太田さんの本を読み始めたのがこのシリーズでしたから、30年のお付き合いになります。
「月光亭事件」の時は俊介は小学6年生でしたが、今回は中学2年生の夏休みの事件簿に成りましたね。俊介の探偵としての成長シリーズでも有るのでまだまだ続編を期待したいところです。
いわゆる横溝正史風の本格探偵小説ですが、主人公が10代なので同じ年頃の学生さんが読んでも読みやすい文章で物語は進展します。
太田さんは俊介が推理して事件を解決に結び付く過程で探偵のジレンマを描き出します。
事件の解決で傷つく人が出てくる。探偵小説の作家さんの古くからの問題点に誰しも悩み解答は様々ですね。
今回も解答は完全には得られないものの俊介は何かのヒントを受けたようです。読者もまた、何かを共に得られる。太田さんの狙いはそこかも。
新たな探偵の登場もあって次回作の期待が出ました。
巻末に太田さんのあとがきがあり楽しく読めました。
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Posted by ブクログ
ネタバレ確かに麻倉玲一の言動は作中一貫して信頼できないけれども(ホームズとモリアーティを足して2で割った感じがある、聞き手は無能なワトソンな感じ)タイトルにある『信頼できない語り手』というイメージが、作中と読み終えてからではがらりと変わるのが凄かった。
こうも印象変わるのだなと。
特殊な環境ではあるが密室で彼が過去に行ってきた殺人事件を語るという、言ってしまえば地味で停滞しそうなシチュエーションではある。
しかし、その語られる話が彼視点ではない視点での話になるので、作中にいくつも雰囲気の違う事件が出てきて飽きが来ない。
1作品ながら多数のミステリーを読めるのは贅沢感がある。
語り手が信頼できないという点だけが問題だが。
(要はそれは真実なのか?という疑問がつきまとう)
終盤近くでまさかの急展開からの、まさかのホラーか?
と思わせてからの種明かし的展開。
前述のタイトルの雰囲気ががらりと変わることにも関わるが、目的のための大掛かりすぎる仕掛けが凄まじかった。
そこまで手をかけるかと。
詳しく語ると興ざめするので割愛するが、色々な意味で驚くと思う。
これは聞き手の人間不信が加速しそうな気がする……