太田忠司のレビュー一覧
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「もっとミステリなふたり」
女優以上に美人かつ一瞥で人を竦ませる京堂景子警部補は難事件を数々解決。だが実際は、彼女の夫でイラストレーターの新太郎の名推理によるものだった。
「ミステリなふたり」の続編である「もっとミステリなふたり」。主人公は2人。職務中は鉄の女と呼ばれる女優以上に美しく妖艶な県警警部補・京堂景子と料理と家事が大好きな景子の夫イラストレーター新太郎です。この2人が事件に乗り出す・・・という訳では無く、事件を捜査する景子に新太郎がアドバイスする形で物語が進んでいきます。
テイストはミステリーですが、謎の密室事件を天才的な頭脳で解明したり凶悪犯を必死に追い詰めたりする2人の姿は見れません。しかし新太郎の図抜けた発想力が代わりに登場します、まあ少しあそこまで分かっちゃうの?って思いもしますけどw
個人的にこの「もっとミステリなふたり」は非常にささっと読めました。展開も程よくスピーディーで良かったです。
個人的に面白かったのは「出勤当時の服装は?」です。これは今回解説を担当している西澤氏も言っていることですが、冒頭でのある要素が最終的に良い感じで結果になっています。成程、こういう展開はミステリーでは新鮮かもしれないですね。この流れは良かったです。
また「ヌイグルミなぜ吊るされる?」と「捌くのは誰か?」は新太郎の主夫の強みが生かされた事件かなと思います。しかしこの犯人と工作はさすがにすぐ見抜かれそうだなと思いました。
計8本の短編が詰まった「もっとミステリなふたり」。とても読みやすいミステリーという感じです。
本格派事件の難解さを楽しむのではなく、景子の変わりぶりと新太郎の発想の絡みの展開を楽しめます。 -
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太田忠司さんのSFミステリ。毎回ながら、手に取った本がSFっだったとわかると、ちょっと気負ってしまう。もうそろそろSFに慣れてもいいとは思ってるんだけど…。
あらすじ:
著名な造園家が若き弟子・エチカに頼んだのは、ある場所へ庭をつくることだった。その場所とは――なんと月だった。
宇宙エレベータに乗り、エチカは依頼人・有名音楽家エターナル・ダッドことT・タッドの住居傍観者の住居(オンルッカー・ハウス)へ向かう。エターナル・タッドをはじめ、そこに暮らす人々は全員腹に一物も二物もありそうな曲者ぞろいで、戸惑う。そんなところに事件が起きて――。
世界環境機構からの妨害も入り、エチカの庭造りは難航する。加えて奇妙な夢と「キテハイケナイ」という声。その正体はいったい――。
作中その名称では登場しなかったけれど、宇宙エレベーターか、と驚いた驚いた。SFは苦手だけれど、古くからSFの王道である宇宙エレベーターによって、盛り上がってしまった。きっとこの部分に共感してくださる方はいないと思うけれど(苦笑)。
さて、内容内容。
太田さんだからSFだろうと読みやすさはさすが。ただ、うううーん。なんだか中途半端じゃないか。それまでの展開とあの夢とその正体とその後の展開の結びつきが弱くないだろうか。
一人一人が遭遇する事件を解決していく展開は、エチカと他の居住者との交流を描くうえで効果がある。序盤からにおわせていた声と謎の正体もまあいいけれど、あれがああなって(ネタバレになるからってこの表現はひどいぞ<申し訳ない)それをタッドがああ扱うっていうのが、ちと納得できないぞ。
そしてエチカの選択。ええええ、あんなに必死だったのになんで、と。困難や謎、恐怖心に立ち向かっていくことで彼女の成長が描かれるものだとそれまでの展開から勝手ながら思っていたから、肩透かしをくらった。
なんていうかさ、「愛があればすべてよし」じゃないけれど、強引な収集のつけ方な気がして、どうにも首をひねってしまった。
うーん。中途半端な気がして、残念。 -
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霞田兄妹シリーズ4作目。
相変わらず妹の言動がウザイけど、、、、今更キャラを変えられるはずもなく仕方ないと諦める。このシリーズは読者の私もそれなりに推理を楽しめるのがいい。伏線を拾っていけば、何とか自力で犯人もトリックも解決できそう(実際は朧げに犯人ぽい人物を指すことしか出来ないけど)。
今作のアイテムはオルゴール、とドイツのお菓子。ケーキの挿絵が散りばめられていて、無性に食べたくなってくる。事件の方はミスリードもありつつ、まぁまぁ面白かった。冒頭の文が最後になって漸く繋がってくる。ナルホドねぇ~。
今後のシリーズも妹がウザイ、ウザイと言いつつ、読み続けていきそうだ。 -
Posted by ブクログ
阿南シリーズ1作目。20年位前の作品だが、最近シリーズ新作(4作目)が出たということで再版されたらしい。
冒頭で主人公がすでに警察を辞めており、更に人を殺したという言葉が出てくる。そこから警察を辞めることとなった過去の事件の回想が始まり、のっけから興味を惹き付けられた。上手い構成だと思う。
事件の方も複数のモノが複雑に絡み合う形で、意外な展開もあり、最後まで一気に読めた。ただ、その展開にちょっとやり過ぎ感も否めなく、途中興醒めしかけたが、主人公の過ぎるくらいの実直さには苦しいくらいの愛おしさを感じる。続編があるようなので、阿南の今後がどうなるのか読むのが楽しみ。 -
Posted by ブクログ
ネタバレ内容(「BOOK」データベースより)
それは大戦の傷跡がまだ深く残る一九五〇年十二月、
三百年以上続く由緒ある旧家、西郷家に届いた一通の手紙から始まった。
便せんに書かれた“すべての事件の謎は我が解く”の一文。
それが意味する「謎」とは―。
本格推理の名手が“難攻不落のトリック”をひっさげて読者に挑む、
新しいエンターテインメント意欲作。
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後の作品「木塚家の謎」を先に読んでしまったのでさかのぼり読書です。
ラストの大どんでんがえし、謎解きではない部分
(ある意味それも謎なのか)での驚きが大きかった。
続編を読んでいて主役の性質を知っていても、やられた~と思いました。
結局バカミスなのかな?これ。
気軽に!な割には摩神探偵の色々を思うとなかなか深い気もしてきます。
面白かったです。