太田忠司のレビュー一覧
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連作短編でした。前回でひと段落したと思ったら、また新たな幽霊に出会って話が進んで行く…前作よりさらに幽霊色が強まっていました。これはミステリなのだろうか、とすこし悩みつつも、おもしろいからまぁいいかなと。北小路さんが活躍してました。南塚さんは控えめです。安楽椅子探偵のよう。無糖くんは体を張ってて大変そうだなぁと…しかし、まゆちゃんとフラグが立っていてニヤニヤしました。まゆちゃんがかわいかったです。この二人の関係にも注目したいです。
もうすこし、ミステリらしいミステリが読みたいと思いました。また次がありそうな感じなので次も読もうと思います。 -
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話はおもしろかったんだけど、なんとなく、首をひねりたくなるような話でした。
前回で明らかになったからか、オカルトというか霊的なものを今回は強く出してきましたね。その辺はすごくワクワクするからいいんですが、ちょっとずるいよね、と。北小路さんが地味に活躍してました。前回から続いていた妹の存在は解決しましたが、こんな終わりでよかったのか。チートでした。これ続きがあることにすこし驚きました。でも、キャラクターは魅力的なので、もっと活かしてくれるような話が読みたいです。北小路と南塚の相棒感のある話とか、過去話とか無藤くんの過去や特徴を活かした話とか…キャラの設定が活かしきれてなくてもったいなさを感じるからもやるのかな。 -
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ネタバレ「strawberry hill」というバーにいる「恵美酒 一」という人物は、奇妙な話「奇談」を集めている。奇談には高額の報酬が支払われる。ただし、審査が行われる。
恵美酒のもとには様々な奇談が持ち込まれるが、助手である氷坂は「さて、どうでしょうか」という言葉の後に、意外でブラックな真相を解き明かす。奇談と思われた話に論理的な解決を与える、安楽椅子探偵ものの連作短編集である。
恵美酒のもとに持ち込まれる奇談は全部で7作。以下、各話の概要と真相を紹介する。
● 自分の影に刺された男
「自分の影」を恐れる男が、自分の影に襲われたという話。真相は、主人公が鈍感で後輩に自分の影を恐れると話していたため、後輩が「影の仕業」として主人公を襲ったというもの。
● 古道具屋の姫君
古道具屋で女性の姿が映る不思議な鏡を買った男の話。真相は、古道具屋に幽閉されていた女性が店主を殺害し、男の妻として成り代わったというもの。「性悪女に振り回されただけの話ではないか」という恵美酒の辛辣な一言が印象的。
● 不器用な魔術師
フランスで出会ったシャンソン歌手が語る、超能力者であることを奇術で隠そうとした男の話。真相は、奇術師の犯罪に巻き込まれたにすぎず、歌手は自身の成功を願って奇跡だと信じ込もうとしていた。
● 水色の魔人
主人公が小学校時代の思い出として語る、少年探偵団が「水色の魔人」を逮捕しようとした話。真相は、主人公がリーダー格のニッキとタッシに騙されていただけというもの。ブラックな結末で、作品集の中でも白眉。
● 冬薔薇の館
薔薇園のある屋敷に嫁ぎ損ねた女性の話。真相は、庭師のような主人が薔薇のために「薔薇が似合うカップル」を次々と殺害し、庭に埋めていたというもの。奇妙な味わいの作品。
● 金眼鏡銀眼鏡
バーに現れた小学生が、「邪眼の持ち主ナイコ」に誘拐された妹について語る。真相は、家族への復讐を計画していた加害者の家族を、ナイコという少年が救ったというもの。
● すべては奇談のために
これまでの6作に登場した人々の後日談が語られる。そして、時間を超えて奇談を集める男の話が語られる。それは、奇談そのものを生きることを目的とする恵美酒と氷坂の計画であり、主人公の山崎がその役目を担うことになる。全ては奇談のために。
全体としては、日常の謎系ミステリに奇妙な味を加えた構成。トータル評価は★3。奇妙な味わいが好きな人にはおすすめの一作 -
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ネタバレ大戦の傷跡がまだ深く残る1950年12月,300年以上続く由緒ある旧家,西郷家に「すべての事件の謎を我が解く」という手紙が届くところから物語が始まる。骨格は,古き良き時代の本格ミステリ風の雰囲気。探偵役の摩神の登場の仕方が,自分が謎を解くという手紙を送りつけるというものである辺りは,古典的な本格ミステリのパロディっぽい雰囲気も醸し出している。しかし,真相はその斜め上をいくもの。ちょっとした伏線はあるが,最終段階で舞台が火星であること,使用人が火星人であることなどが明かされる。SF的設定を入れたミステリであり,1950年というのは火星歴の話。東京から疎開というのは,地球から火星に疎開してきていたという真相。ちょっとバカミスっぽい雰囲気すらある。
フーダニットとしての意外性はほとんどないが,設定そのものの意外性は高い。SF的設定を含んだミステリは嫌いではないので個人的な総合評価は★3。でも,。ロボット三原則まで出しているわけだし,本格ミステリだとして真剣に読んでいたら,真相に怒り出す人もいるかも。
○ 登場人物
摩神尊
探偵役。自分が謎を解く姿を予見することができる。
木塚東吾
文筆家。ワトソン役。旧弊主義的表現を好む。
西郷瑛二
西郷家の9代目の当主。事件の黒幕的存在
西郷涼馬
瑛二の長男
西郷倖也
瑛二の次男
西郷花鈴
ヒロイン。花鈴の婿選びが,本作品の主たるイベント
西郷美和佳・優里佳
西郷家の先代の双子の娘。美貌を兼ね備えた芸術家。故人
西郷有加利
瑛二の妻。故人
柿沼勇
柿沼コンツェルツンという財閥の御曹司。花鈴の婿候補のひとり
緒方博隆
文部省事務次官。花鈴の婿候補のひとり
星宮秀介
東京から疎開してきた自称画家。花鈴の恋人。実行犯。
南雲游平
有加利の幼馴染。原子力研究の技術責任者。
桐野淳蔵
西郷家の執事。
茨木比奈子
西郷家の侍女頭
那波
警視庁の警部
虎岡
那波の部下