あらすじ
星町はごく普通ののどかな町。でも、よく目をこらしてみると、不思議なことが起きている。この町には十六年間も地震がないし、前に何があったか思い出せない空き地がある。サラリーマンが謎の猛獣に襲われる事件は未解決のまま。そして猫はたくさんいるのに、犬の散歩をしている人は見かけない…? 可笑しくてほろ苦くて、ちょっぴり怖い、星新一氏を敬愛する著者が贈る珠玉のショートショート集。わずか数ページの物語に、果てしない驚きと、ほんのりした温かさが詰まってます。
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Posted by ブクログ
太田忠司の作品を読むのは『奇談蒐集家』に次いで本書が二作目。本書は星町という架空の町を舞台にした40編のショートショート集であり、星新一を敬愛する太田忠司の原点ともいうべき作品である。『奇談蒐集家』も連作短編集という形式の中にショートショートの醍醐味、面白味を窺うことが出来る。これについては本書のあとがきを読むと理解し易いと思う。
恐らく、ある程度の年齢の読書好きの方々の中には星新一のショートショートから読書の面白さを知った方も多いかと思う。かく言う自分もその一人なのだが…本書を読むとあの時のワクワク感が蘇るかのようだ。笑いあり、恐怖あり、不可思議あり、はたまたほっこりするような話ありで、まさに喜怒哀楽全てを刺激してくれるようなショートショート集である。
この本の左ページ左下には、小さなパラパラ漫画が掲載されており、思わずニヤリとした。
Posted by ブクログ
これも前から読んでみたかった本。
太田先生は「狩野俊介シリーズ」が気になりながらも
未読のままだったのですが、こちらはショート・ショート
集なこともあり即読み。
全ての作品が架空の町・星町が舞台なのですが、
ちょっと微妙に世界観にばらつきがあった気がするので
そこで★-1かなぁでしたが、
好みのものは超好み!特に、3まであるとあるエピは、
本の核になってますね。これは凄い好み!
挿絵というかカットも凄く一体化してて良いです。
Posted by ブクログ
ちょっと不思議な町のちいさなお話たち。
初めに載っているMAPが可愛い。
猫が駆け回り、宇宙人の乗った宇宙船が飛び回る。
温かかったり、すこしゾッとしたり。
でも、全体的に温かいかな。
ショートショートというのは、短くてさらっと読める分、気分転換にすごくいい。
移動時間に2〜3話ずつ読んで元気をもらった。
Posted by ブクログ
面白かった!時々ヒヤリとして、時々ほっこりして、読み応えのあるショート・ショートでした。星新一より、ほっこりする話も多くて私好みだったなぁ。
開いてすぐの見開きに、物語を模したイラストの地図があるのも、素敵です。読み終わってから、思わずマジマジと見てしまいました。
Posted by ブクログ
久々にショートショートの物語を読んだ。
怖い話もあれば、笑える話もある。
それらがひとつの町にまとめられている。
ショートショートは短い中にたくさんのものが詰め込まれていて、通常よりも想像力を掻き立てる。
2014.11.8
Posted by ブクログ
私はこの星町の住人にはなれないなぁ、と読み終わった後、読み返しながら思いました。星 新一さんのショートショートよりホラーも毒も少なく軽い、物足りないちゃあ物足りない、がこのライトさが太田さんのショートショートなんだろうな。…ところでこの星町の人達と読み手の私たち本当に「普通のようで実は不可思議」なのはどちらだろうか?それとも両方…と考えながら歩いている内に「星空博物館」へと着いたようなので 行ってきます。
Posted by ブクログ
星新一ぽいかなあと思ったけど、本家にはやっぱり及ばない感じはある。
とは言え、こっちはオムニバスで全体に多少のストーリーがあるのでその部分が通常のショートショートとは違うところだろうか。
まあ、星新一もそういうのやってますけどね。
基本的には全体が繋がっているわけじゃなくて数話が関連して大きい話が構成されてるんだなあという感じなので、全てが繋がったとかいう感じではなかったのが残念。
まあ、そういう話ではないという所で。
後は、星新一を意識したのか、どこかで読んだ話もあったりして、その辺りはちょっと違和感があったかなあと。
Posted by ブクログ
さらりと読めて良かった
どの話も良いも悪いもスッキリとした読後感
星町に起こる、ちょっぴり不思議なお話が40
かわいらしい町の地図もついていて良いな
書店にあったようなカラー版の地図が欲しい…
その後が気になる話が殆どなので、続きは自分で考えてみるのも
ショートショートの楽しみ方なのかも知れない
あまり読まないジャンルなので新発見
*ネタバレ*
いくつか謎な話もあったのでそのうち再読してみたい…
「花火」「椿」「空き地」がよくわからなかった
「花火」の、妻になったのは生き延びてからの縁で?でもそうすると何故消えたのかわからない…
境内で一瞬の予知夢のようなもの、将来妻になる人がそこで下敷きになっている、というのを見て、それで助けたということなんだろうか
そうかも
「椿」。祖母の行動の意味がちょっとわからない…
無表情に返していたけれどやはり心残りがあって花を回収してきたのかな?
それとも、好き勝手した祖父の大事にした花をああやって無惨?に扱うことで、悦に入ったのか。ゆえにラスト頰が紅くなったのか…
「空き地」もどう解釈したらいいのか…
これは本当に(゚、。)?だった
面白かった!
太田さん甘栗くんの話早く書いてくれないかなぁ