太田忠司のレビュー一覧

  • Jの少女たち

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    阿南シリーズは2冊目。この作家さんの「藤森涼子シリーズ」は大好物で、のっけからその藤森涼子が登場したものだから、歓喜、歓喜。

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    2017年09月03日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ

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    海外駐在中の自分に友人が置いて行ってくれた。名古屋育ちの自分には書かれた街の風景が手に取るようにわかる。名古屋の喫茶店や居酒屋に行きたくなった。

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    2017年08月28日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ

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    名古屋「賑わっていない方の口」に存在する昭和レトロな喫茶店『ユトリロ』にはユトリロの絵(伝・複製画)が飾ってある。
    東京生まれの鏡味龍(かがみ とおる)は、祖父母が経営する住居兼喫茶店「ユトリロ」の住居部分にこの春から下宿している。
    個性豊かな常連さんたちは、おおむね高齢。
    にぎやかなおしゃべりの中から、龍はたびたび「謎解き」を持ちかけられる。

    いろいろ中途半端な気もしないでもないが、ゆるく楽しめる。
    とくに、名古屋の食文化が謎に絡めて紹介されており、これは、一度まとめて食べにいかないといかん!という気になる。
    明壁麻衣先輩の個性が際立っていて、「さし色」的存在。
    オチはやられたわ~

    第一

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    2017年07月15日
  • 僕の殺人

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    5歳のときに別荘で事件が起きた。
    母親は自室で首を括って自殺。
    父親は階段から転落して一生昏睡状態に。
    そして現場にいた僕は当時の記憶を失ってしまった。

    10年後、事件の真相を追うフリーライターの男が現れた。男は、事件には封印された秘密があり、それには僕自身が大きく関わっている、と仄めかす。
    いったいあのとき何があったのか?

    これでもか、これでもか、というように追い打ちをかけられページをめくる手が止まらない!!

    予想外のトリックとみずみずしい感性で描くミステリー。
    著者の長篇デビュー作待望の復刊!

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    2017年05月16日
  • 僕の殺人

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    表紙とタイトルのインパクトにつられて購入しました。四半世紀以上前の作品とは思えないくらいみずみずしく読めた作品でした。他人の憎悪や執着がこんなにもリアルに迫り来る作品は初めて読みました。読んでいる間、ずっと心臓が痛かった。ラストにつながるシーンはほんとにゾクゾクしました。蝶の姿は当分見たくない。
    「自分はだれだ?」だれもが思うアイデンティティについての疑問を、こんなにも、悲しい形にしてしまうのは残酷だと思いました。裕司がこれからどう生きていくのか。知りたいけれど、知りたくない気もします。いつか彼が記憶を完全に思い出したら、彼はしあわせになれるのでしょうか。

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    2017年04月30日
  • 僕の殺人

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    20年も前の傑作がこうして読めるのはありがたい。夢中で謎を追っていた。最後の終わり方も良い。なぜ彼は似ていたのか。本当に似ているのか。あの断片的な記憶はどこまで正確なのか。想像が尽きない。
    あらすじ(背表紙より)
    五歳のとき別荘で事件があった。胡蝶グループ役員の父親が階段から転落し意識不明。作家の母親は自室で縊死していた。夫婦喧嘩の末、母が父を階下に突き落とし自死した、それが警察の見解だった。現場に居合わせた僕は事件の記憶を失い、事業を継いだ叔父に引き取られた。十年後、怪しいライターが僕につきまとい、事件には別の真相があると仄めかす。著者長篇デビュー作、待望の復刊!

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    2017年04月03日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ

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    名古屋人ではないが、行った事のあるお店の名が出ると嬉しい。それがお気に入りの店だとなおさらに(^^)。ちようど「ユトリロ展」を見たことと重なり、紳士さんだけでなく、誰にとっても飽きることのない作品であり、それがお店の雰囲気なんだなと感じた。

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    2017年02月11日
  • 甘栗と戦車とシロノワール

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    ネタバレ

    甘栗シリーズの続き。
    そう言えばハードボイルド探偵なんだったなあとか、
    前の話を思い出しつつ読んだり。
    ハードボイルドは若干苦手な感じだったんだけど、
    原尞と太田忠司は読んでいても鼻につかないので良い感じ。
    結構久々に太田忠司読んだんだけど、
    やっぱり、この人の作品とても好きです。

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    2017年01月31日
  • 夜想曲

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    ネタバレ

     レストアの続編となる本作は、前作同様に穏やかなリズムで物語が進んでいく。この穏やかでしんしんとした雰囲気が太田作品のなかでも際立っている。それが主人公がオルゴール修復士であり、作品のキーアイテムにもなる「オルゴール」の音色を思わせ、独特の作品世界を形づくっている。
     前作では、主人公の雪永が負った心の傷に救いが与えられるところで結末。本作では、そこからどのような展開を迎えていたのかという楽しみがあった。いきなり雪永が結婚しており、いきなりの惹き込み。肝心のストーリーも、人の心を綺麗に切り取り描く太田作品らしい、素敵なミステリ作品。

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    2016年11月07日
  • セクメト

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    警察。サスペンス。ミステリ。SF。アクション。
    ジャンルミックス。テンポ良く物語が進み、読みやすい。
    SF要素があるため、少し現実的ではない感じ。
    序盤の連続殺人のミッシングリンクを探し求める展開が好き。
    これは続編も読みたい。

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    2016年10月15日
  • ミステリなふたり ア・ラ・カルト

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    ネタバレ

    凄惨な殺人事件の捜査に、いかにもうまそうな料理の描写が入る。アンバランスなところが良いのか、サクサク読めてしまう。仕事では氷の女王たる景子が、新太郎の前ではデレデレ。妙にコミカルで、ミステリーであることを忘れさせる。
    シリーズ3作目であることを知らずに購入してしまったのだが、違和感なく読めた。先行2冊も買ってしまうな、これは。

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    2016年09月27日
  • ゾディアック計画 セクメトIII

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    シリーズ3作目。間が空くと思い出すのに暇かかる。でも、相変わらず太田さんの話は読みやすくて面白い。夏月ちゃんは相変わらずのアンコントロールですな。和賀君大変。これで終わるのはもったいので、続けて欲しい。

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    2016年07月16日
  • 帰郷

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    妖精駆除、講演(根っこの会の話)、創造、夏の川辺にて、夫 菊地洋介を語る(小説家のつまの語り)、さかさまのアの話、ライバル、割れても末に

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    2016年07月15日
  • ゾディアック計画 セクメトIII

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    超人的な存在の前には警察も無力になる。一応この3冊目をもってシリーズ完結ということらしいですが、まったく終わった感じがしない。最期に夏月が日本を離れてしまうので、とりあえずは終わりなんでしょうが、そのうちひょっこりと再開しそうな気もします。

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    2016年07月03日
  • 明日、世界が終わるとしても

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    ミステリとは違う彼の作品は初めて読んだ。
    パソコン通信が全盛だったころ、彼がフォーラムオペをやっていたなぁなどと思い出した。

    そんな話は出てこないが、昔を懐かしく思う作品。
    ラスト、衝撃の1行。世界の終わりを見た。

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    2016年05月21日
  • クマリの祝福 セクメトII

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    夏月のことが、また少し明らかになった。
    でも、彼女の抱えるものは、どれほど果てしないのだろう。
    千佳や和賀の存在が、少しでも彼女の支えに、力になるといいと願う。
    ともあれ、彼女との再会がありそうなのは、嬉しい。
    次作を期待。

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    2016年04月10日
  • 目白台サイドキック 女神の手は白い

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    1冊読みきりだと思ったら続き物なんですね。ミステリーとしてふつうに面白かった。少なくとも二人の男を操っている女の正体が暴かれるのが楽しみです。北小路の謎、北小路と南塚の過去の話など気になるところがほかにもたくさんあるので、それが今後どう暴かれるのかも楽しみ。こういう続き方は嫌いじゃない。早く続きが読みたくなります。無藤くんの成長も気になります。

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    2016年03月12日
  • 奇談蒐集家

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    ネタバレ

    自ら体験した不可思議な話、求む。高額報酬進 呈。ただし審査あり。―新聞の募集広告を目にし て酒場を訪れた客は、奇談蒐集家を名乗る男と美 貌の助手に、怪奇と謎に満ちた体験談を披露す る。鏡に宿る美しい姫君との恋、運命を予見でき る魔術師との出会い…。しかし、不可思議な謎 は、助手によって見事なまでに解き明かされてし まう。安楽椅子探偵の推理が冴える、連作短編 集。

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    2016年01月31日
  • クマリの祝福 セクメトII

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    実際に、サイコパスな人は居るわけである意味怖い話し。
    猫を虐待したり殺したりのニュースが最近よく報道されてるしね。

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    2015年10月24日
  • クマリの祝福 セクメトII

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    シリーズ2作目。2年半前に読んだ1作目のことはほとんど覚えてなかったけど、ある程度は話に繋がりがあるので、順番に読んだ方が分かり易いでしょうね。最後が一気に進んじゃったって感じでした。まあ、たらたら引っ張るよりいいかな・・・ 3作目出たら、また読むとは思います。

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    2015年09月19日