太田忠司のレビュー一覧

  • 甘栗と戦車とシロノワール

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    シリーズ2作め。
    依頼は解決するけれど、円満解決でないところは、
    前作と同じ。でも、そこがいい。

    相変わらずのローカルネタがいい!
    でも、田舎者だったからシロノワールは知らなかった!

    0
    2012年04月26日
  • 甘栗と金貨とエルム

    Posted by ブクログ

    タイトルに甘栗とあって
    しかもイラストがミギーさんならば、自分に不買の選択肢はなかった!

    世界で一番好きな食べ物は甘栗です。



    ある日、交通事故で突然、唯一の肉親である父親を亡くし
    天涯孤独の身となった高校生、甘栗晃。
    探偵だった父の事務所の整理が一向に進まずにいるところに
    その小さな依頼主が現れて……



    文章がスッキリしていて、とても読みやすかった。
    ページ数も多くなく、さっくりと繰れる。
    周りの同級生より、少しばかり老成している甘栗少年の
    時々見える寂しさがなんとも堪え難く。
    刺々しくなりきれないところがいじらしく。

    独りになった彼が大人になるまで見守りたい。
    そう思わせて

    0
    2012年03月29日
  • 甘栗と戦車とシロノワール

    Posted by ブクログ

    太田さん2冊目だが、これは面白い…!ライトノベルの軽さなのだが、そこに軽ハードボイルド(冒険小説)の要素が加わり、また雰囲気が太田さん特有のハードボイルドさを壊さずに、それが決してライトノベルへと貶めないのが絶妙だ。
    ただそのこだわりのせいで達観しているとはいえ普通の高校生の一人称が「私」という一般的なハードボイルドの世界観を踏襲しているのが少し鼻についた。(<と思ったら一冊目の方にそこらへんのことが言及されていた(追記2012.4.18)ご都合主義というか、作り物めいているのも気になったが、まあ面白いから許してしまえるのだ。
    「金貨とエルム」が置いていなかったためこの「甘栗」シリーズ2冊目の

    0
    2012年04月18日
  • 刑事失格

    Posted by ブクログ

    揚げたてのコロッケとファミレス。
    全体的に暗いンだけれども、美味しそうな食事の場面にはホッとする。
    ワタシが食いしん坊なだけか。
    仲良くなりかけた細野くんが次巻に出てくるそうです。楽しみ。

    0
    2012年03月08日
  • もっとミステリなふたり 誰が疑問符を付けたか?

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    美人で「鉄の女」の異名を持つ警部補の妻、新進気鋭のイラストレータの夫。
    妻から事件のあらましを聞き解決していく夫。いわゆる安楽椅子探偵型のストーリー。

    独立した事件が8作収録されている。タイトルが事件を解決するために、確かめねばならないことになっている。解決してしまえば、大したことないことではあるが、なかなかわからない。

    欲を言えば、夫の推理が外れ被害者が増えてしまうような物語が欲しかった。

    次回作が早くよみたい。

    0
    2012年02月11日
  • ミステリなふたり

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    刑事の妻が、イラストレーターの夫に事件を話し、夫が解決に導くヒントを与えていく構成。事件解決に至るまでのプロセスなどは明快。
    ただ、読者が読んでいて犯人見つけるのちょっと難しいかな。

    地味に、夫の料理話がためになる。

    0
    2012年02月07日
  • 天国の破片

    Posted by ブクログ

    阿南シリーズ第三弾。バイト先のコンビニに押し入ってきた強盗を見逃した阿南だが、後日同一犯と思われる人物による強盗事件が起こったことに責任を感じた彼は犯人の調査を行う。主人公が同じだけで事件の概要が毎度異なることが新鮮で面白いです。この巻では阿南が新聞を読み始めたり、スポーツジムに通うようになったりと社会との距離の取り方を変えたことに安心しました。まだ罪の意識は消えていないけれども、最後の心地よい温かさが積み重なって自分を許せる日が来ることを願っています。次巻も楽しみにしています。

    0
    2011年11月21日
  • Jの少女たち

    Posted by ブクログ

    社会から距離をとって生活する阿南の元に警察時代に知り合った男子学生の手紙がきっかけである事件へと関わっていく話。別シリーズより藤森涼子さんも登場していて嬉しかったです。そしてまさか前作からの流れでやおい談義になるとは予想外すぎました。この本が最初に刊行されたのが1993年ということを考えると斬新過ぎです。流石にやおいのよさまでは解りませんが、百合なら少しは読んでいる僕としては、おそらく自分の性別への嫌悪感や自分が関わらない世界への憧憬といった要素が多少なりともあるんだろうなと思っています。次巻にも期待。

    0
    2011年11月21日
  • 刑事失格

    Posted by ブクログ

    派出所勤務の巡査だった阿南が管轄内で発生した複数の事件と彼が退職に至るまでの話。自分の定めた常に正しくあろうとする規範に縛られる余り、自分の間違いを認められないでいた阿南がそれを認識することを中心に描かれています。結末は悲しくて虚しいものだったけれど、それでも前進するきっかけを得られたことは救いだったかな。事件もあきさせないつくりとなっていて面白かったです。次巻も期待しています。

    0
    2011年11月21日
  • Jの少女たち

    Posted by ブクログ

    主人公が魅力的すぎます。

    自分のルールを、厳格に守り続ける主人公の、生き方がまっすぐで素敵です!

    主人公の寡黙で不器用な魅力を直接描写することなく、行間で伝えるのは本当に凄い!

    0
    2011年10月06日
  • 刑事失格

    Posted by ブクログ

    「刑事失格」
    生き方が不器用な青年巡査の屈折した心理を軸に、事件が進行していきます。硬派な警察小説ではないですが、しっとりとした味わいがあります。
    クライマックスに向かってのどんでん返しの連続は、唸ります。

    0
    2011年07月30日
  • 裁く十字架 ――レンテンローズ

    Posted by ブクログ

    文庫でも読んでいましたが書き下ろしがあると聞いて再読。シンプルだけど分り易くて王道の謎は俊介シリーズに通じるものがありますが、こちらは妖しげな雰囲気に加えて罪との対峙がテーマ。書き下ろしの「沈む教室」が暗い雰囲気で終わっていたこの作品に少しの温かみを与えて、更に物語の質を向上させていました。次回作も楽しみにしています。

    0
    2011年04月19日
  • 甘栗と金貨とエルム

    Posted by ブクログ

    文庫化しての再読。前に読んだときの朧げな記憶以上に面白かったです。安心して読めるけど、決して驚きがない展開ではありません。殺人事件とかを追う訳ではない、ある意味本当の高校生探偵小説でした。

    0
    2011年04月11日
  • 笑う月 ――レンテンローズ

    Posted by ブクログ

    レンテンローズシリーズ新装版第二弾。旧版の表題作に加えて、ほぼ同じ長さの書き下ろし「殺す眼鏡」の二部構成でした。どちらの謎もシンプルだけど読み応えのあるものでした。また謎を狩る二人の新たな側面が見えた「殺す眼鏡」も良かったけど、終わり方が穏やかな表題作のほうが好きです。

    0
    2011年04月05日
  • 銀扇座事件(上)<新装版>

    Posted by ブクログ

    ネタバレ

    狩野俊介くんシリーズです。 これは予断のない状態で読もう。というわけで、まだこの本を読んでいない、なおかつこれから読む可能性があるという方はこの先を読まない方がいいと思います。 それと、もしこのシリーズをまだ一冊も読んでいないのでしたら、先に二冊くらいは読んでおくとさらにいいかも。ああ苦しい。 この本の感想をネタばれにならずに書くのは非常に難しいですね。無理です。

    (以下、ネタバレ含む)





    上巻を読み終わった瞬間、あれっと首をひねりました。その疑問は下巻の最初の数頁で解消しましたが、やられたーっと思いました。 仕掛けのある事件なのですが、その仕掛けは多分このシリーズを熟知された方によ

    0
    2011年03月31日
  • 予告探偵 西郷家の謎

    Posted by ブクログ

    これぞまさに‘予想の斜め上を行く’オチ。これを予想できる人はまずいないと思う。このオチをおもいつき、そして書いた大田さんの勇気が凄い。

    0
    2011年02月12日
  • 甘栗と金貨とエルム

    Posted by ブクログ

    タイトルに惹かれて読んでみました。
    高校生の探偵と小学生の女の子の依頼人。
    面白そうでしょ。

    舞台だけあって名古屋のコトがいろいろとかかれてますよ。

    0
    2010年08月05日
  • 銀扇座事件(上)<新装版>

    Posted by ブクログ

    最初なんで今回の狩野くんはこんなに冷淡で堂々としててるのかと思いきやラストは仰天の結末。え?これ上巻なのと思った。
    にしても狩野くん前はおどおどしてたのに今回は堂々としすぎて逆に引くんですけど・・・
    中学生で野上さんのお陰で捜査に加わってるんだから、もう少しおどおどしてるぐらいのが良かった。警察まで嘗めてそうな感じだし。てか性格変わりすぎーー。最初から上から目線の生意気な餓鬼なら違和感なかったんだけど、どうしたの君ってレベル。
    この違和感が下巻で解消されるのかな~

    アキちゃんはこのシリーズのヒロインだと思ったのに!
    なぜこうなったし。

    0
    2010年08月02日
  • 月光亭事件

    Posted by ブクログ

    コナンくんと毛利小五郎ですね!なかなか可愛い子です。それにしても、今のより昔のイラ担当のが上手ですね~特におっさん。モロ同人絵は少年少女オンリーだといいけど、おっさんもやたら美形になるからびみょー。
    この人の文体やストーリー展開はスピーディーでストレスなくさくさく読めるし、野上と高森の掛け合い漫才が凄く良い。肝心の狩野くんは個性が弱いけど、子供だしね。ぬこ可愛いよぬこ。

    0
    2010年07月30日
  • 甘栗と金貨とエルム

    Posted by ブクログ

    表紙とタイトルに惹かれて。まさか、名古屋が舞台だったなんて思いもしなかったので、嬉しいです。地元だと、作中に出てくる場所を思い浮かべて読めるのでニヤニヤしてました。『みのりや』ってあそこだな、とか。

    甘栗くんが、半ば強引に人探しをさせられつつも、奮闘する姿は応援したくなります。人探しをさせたエルムちゃんも、幼いながらも強い意志を持った女の子でよかった。

    ********
    最後の残りわずかなページでもやもやが吹っ飛びました。釈然としなかったのは、そういうことだったのかと。

    0
    2012年09月30日