太田忠司のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
タイトルに甘栗とあって
しかもイラストがミギーさんならば、自分に不買の選択肢はなかった!
世界で一番好きな食べ物は甘栗です。
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ある日、交通事故で突然、唯一の肉親である父親を亡くし
天涯孤独の身となった高校生、甘栗晃。
探偵だった父の事務所の整理が一向に進まずにいるところに
その小さな依頼主が現れて……
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文章がスッキリしていて、とても読みやすかった。
ページ数も多くなく、さっくりと繰れる。
周りの同級生より、少しばかり老成している甘栗少年の
時々見える寂しさがなんとも堪え難く。
刺々しくなりきれないところがいじらしく。
独りになった彼が大人になるまで見守りたい。
そう思わせて -
Posted by ブクログ
太田さん2冊目だが、これは面白い…!ライトノベルの軽さなのだが、そこに軽ハードボイルド(冒険小説)の要素が加わり、また雰囲気が太田さん特有のハードボイルドさを壊さずに、それが決してライトノベルへと貶めないのが絶妙だ。
ただそのこだわりのせいで達観しているとはいえ普通の高校生の一人称が「私」という一般的なハードボイルドの世界観を踏襲しているのが少し鼻についた。(<と思ったら一冊目の方にそこらへんのことが言及されていた(追記2012.4.18)ご都合主義というか、作り物めいているのも気になったが、まあ面白いから許してしまえるのだ。
「金貨とエルム」が置いていなかったためこの「甘栗」シリーズ2冊目の -
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Posted by ブクログ
ネタバレ狩野俊介くんシリーズです。 これは予断のない状態で読もう。というわけで、まだこの本を読んでいない、なおかつこれから読む可能性があるという方はこの先を読まない方がいいと思います。 それと、もしこのシリーズをまだ一冊も読んでいないのでしたら、先に二冊くらいは読んでおくとさらにいいかも。ああ苦しい。 この本の感想をネタばれにならずに書くのは非常に難しいですね。無理です。
(以下、ネタバレ含む)
上巻を読み終わった瞬間、あれっと首をひねりました。その疑問は下巻の最初の数頁で解消しましたが、やられたーっと思いました。 仕掛けのある事件なのですが、その仕掛けは多分このシリーズを熟知された方によ