太田忠司のレビュー一覧

  • 狩野俊介の冒険<新装版>

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    ネタバレ

    「硝子の鼠」「加古町の消失」
    「雨天順延の殺人」「俊介の道草」
    「電脳車事件 番外編 青年探偵・狩野俊介の冒険」

    狩野俊介シリーズの短編集。
    依頼人や関係者が一癖あったりして、俊介は毎度傷ついてしまう…。「俊介の道草」のような俊介が子供らしい感じがちょっと安心する。

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    2025年10月09日
  • 夜叉沼事件

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    狩野俊介の担任・松永麗子からの依頼。麗子の兄は、20年前に誘拐され、身代金の受け渡しに警察が介入したと避難する電話を最後に連絡が途絶え、生活反応の無い指が発見され死亡と断定されていた。更に1年後、兄の幽霊が現れ、その場所から白骨死体が発見された。

    中学生になった俊介。『幻竜苑事件』に登場した遠島寺美樹が友達になって色々思春期で微笑ましい。

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    2025年10月07日
  • 夜想曲

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    ネタバレ

    あのオルゴールは呪われている。命が惜しければ手を出すな。

    天才的オルゴール修復師・雪永鋼のもとに持ち込まれたものは、壊れたオルゴール、忘れられていた手紙、隠された真実。
    そして、謎めいた遺産と脅迫状──。

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    2025年10月04日
  • 予告探偵 西郷家の謎

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    1950年、由緒ある旧家の西郷家に一通の手紙が届く。『すべての事件の謎は我が解く』という事件解決の予告状。
    予告状を送った探偵の摩神と友人の木塚が西郷家を訪れると、そこでは娘の結婚相手を決めるため、候補の男たちが集められていた。

    戦後の復興期、傍若無人な探偵と作家の友人、旧家ときて京極作品を思い浮かべ、ユーカリ荘と呼ばれる屋敷の見取り図で館シリーズを思い浮かべ。数々のそれっぽい王道本格ミステリー要素をてんこ盛りしておいて、ラストの落ちに大混乱。
    でもチラホラ違和感はあったんだよね。使用人たちの言動とか。
    すべて読み終えてから判明するトンデモ設定だけど、だからこそ『よくある』設定が活きてくるよ

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    2025年09月30日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    子供向けなのですごくさらりと読めてしまう。短編なのでいきなり怖さを出してくる感じがよい。バッドエンド多めなのもよい。

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    2025年09月14日
  • ショートショート美術館 名作絵画の光と闇

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    ひとつの絵画を題材に、2人の作家が物語を競作しています。
    長編の後の休憩にちょうど良かったです。
    白黒ですか題材になった絵の画像もあり、絵ごとに余韻に浸りつつのんびり読めました。
    ひとつの題材でこうも違う物語が紡がれるのだなと、人の想像力の豊かさとプロの構成力の高さを感じました。
    お気に入りは月岡芳年の『猫鼠合戦』。どちらの作家さんの作品も大好きです。

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    2025年09月06日
  • こわい話の時間です 部分地獄

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    【収録作品】
    黒史郎 「えんまさん」
    太田忠司 「おはよう、アンちゃん」 
    加門七海 「青いコップ」 
    井上雅彦 「きれいずかん」
    斜線堂 有紀 「部分地獄」 
    宇佐美まこと 「おやすみ、ママ」
    澤村伊智 「靴と自転車」 
    芦沢央 「ログインボーナス」 
    宮部みゆき 「よあるきのうた」

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    2025年09月06日
  • ミステリなふたり

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    とても軽くて読みやすい。
    謎がシンプルですっきり解決する。
    ミステリーなんてこのレベルで良いのかもな。

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    2025年07月30日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは引っ張りだこ

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    ★これまでのシリーズ通り、グルメミステリー小説に多少マンネリが出てくるところに、主人公の人生が少し動き出して先が気になってしまう展開だった。

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    2025年07月21日
  • 新宿少年探偵団

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    今から30年近く前に当時ジュニアだった相葉雅紀氏、松本潤氏、横山裕氏主演で映画化されたもの。(撮影時は相葉氏と松本氏は中学生)ヒロインは深田恭子氏、加藤あい氏。映画とはちょっとキャラ付けが違うような?

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    2025年07月14日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは美味しく食べる

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    めんどくさいけど、可愛い主人公。
    おばあちゃんの名前が私と一緒なのも親近感。
    生せんべいって、昔食べたような…
    名古屋メシ食べたくなる。

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    2025年06月27日
  • おまえは生きなければならない

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    ネタバレ

    引きこもりのニートがYouTuberとして稼ごうとして下世話な活動を始めるのだが、やがて殺人事件に巻き込まれていく、といった筋なのだが、前半の主人公のクズなところが面白かった。逆に、事件を解決していくところに何ら面白みを感じなかったし、女刑事の渋谷と仲良くなる最後とか蛇足そのもの。

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    2025年06月10日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは河童と踊る

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    もはやミステリというより生き方の話。
    戦後間もない戦争孤児たちがいた場所。曾祖母の千代の過去が描かれている。
    今回は名古屋飯要素は薄い。
    ユトリロの玉子サンドを食べてみたい。

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    2025年05月12日
  • ぐるぐる、和菓子

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    坂木司さんのお話を彷彿させる内容なのかなと思いきや、製菓専門学生さんの奮闘が描かれたお話だった。
    青春群像劇のようでとても清々しく、進路で悩みながらも
    前を向いて進化ではなく変化していく姿に思わず拍手。
    主人公の理屈には最後までついていけなかったけれど(笑)それはそれで微笑ましく。周囲を取り巻く大人たち、仲間たちも素晴らしい面々だった。

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    2025年05月09日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ

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    ガッツリ名古屋弁で喫茶店ユトリロの様子が浮かびました。
    人に関心を持つことで視野が広がり自分自身を変えていける機会になるのかなと感じました。

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    2025年04月22日
  • 和菓子迷宮をぐるぐると

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    ネタバレ

    あーーーーー、美味しい和菓子がたべたーーい!!
    正直、理系の言ってることは分からんが、曲線が美しいとかなんちゃらっていうのは分かる気がする〜って思った。
    食べたら無くなっちゃう、っていうのもまた儚い。

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    2025年03月20日
  • 名古屋駅西 喫茶ユトリロ 龍くんは河童と踊る

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    既刊から趣向が変わって、章立てなく一本の長編構成
    ひいおばあちゃんがたくさん出てくるので、セリフがまったりと頭の中で再生されてしまって読むのに時間がかかった
    龍くんも既に名古屋にこなれているので名古屋飯要素は薄め
    味仙行きたくはなった

    リニアがいつできるか全然見通せないけど、駅西はどんどん工事が進んでいく気配は濃い
    駅西、ユトリロ、そして龍くんの今後について、不確かなものを見つめ続けようと思える話だった
    続刊にも期待

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    2025年03月16日
  • ナゾノベル 名探偵犬コースケ(2) 怪盗スカルの正体

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    ネタバレ

    【収録作品】
    プロローグ 不思議な動物園の小さな謎解き
    第一話 父さんの秘密
    第二話 赤い野球帽の謎
    第三話 教室の暗号
    第四話 コースケvs.怪盗スカル

    王道の児童向けミステリ。
    なのだけれど、怪盗スカルの正体が…… 現代的、なの?

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    2025年03月08日
  • 奇談蒐集家

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    太田忠司の連作ミステリ作品『奇談蒐集家(英題:All For a Weird Tale)』を読みました。
    太田忠司の作品を読むのは初めて……愉しみです。

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    求む奇談、高額報酬進呈(ただし審査あり)。
    新聞の募集広告を目にして酒場に訪れる老若男女が、奇談蒐集家を名乗る恵美酒と助手の氷坂に怪奇に満ちた体験談を披露する。
    シャンソン歌手がパリで出会った、ひとの運命を予見できる本物の魔術師。
    少女の死体と入れ替わりに姿を消した魔人。
    数々の奇談に喜ぶ恵美酒だが、氷坂によって謎は見事なまでに解き明かされる! 
    安楽椅子探偵の推理が冴える連作短編集。
    解説=

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    2025年01月26日
  • 遺品博物館

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    著名人・一般人を問わず、亡くなった方の遺品を所蔵する遺品博物館
    収蔵するのは1点だけ、選定は学芸員が行い、選定基準は非公開、1つだけ言えるのはその人の人生において重要な物語にまつわるモノ
    この選定と受け取りに現れる学芸員「吉田・T・吉夫」は、30代にも50代にも見える特徴のあるようなないような不思議な人だ
    吉田・T・吉夫が淡々と遺品選定のために調査した内容から、故人と残された人と遺品にまつわる悲喜こもごもを紐解いていく
    連作短編集になっていて読みやすい
    学芸員の名前と博物館そのもののエピソードがあると良いな

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    2025年01月08日