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鴬橋派出所管内で発見された死体の後頭部には、大きな裂傷が刻まれていた。間違いなく他殺だ。――刑事になることを目標とする外勤警官・阿南は、その遺体に残された、謎の噛み傷に疑問を抱く。いなくなった飼犬捜し、夜ごと駅前にたむろする子供たちへの苦情処理など、煩雑な日常業務に忙殺されながら、阿南は個人的にその事件を追う。だが、見回り中に起きた新たな殺人をきっかけに、彼は複数の事件の思わぬ繋がりに気がつく。常に“正しくあること”を求める阿南が見出した、残酷な真実。ひとりの青年の不器用な歩みを描き上げる太田忠司のライフワーク・シリーズ、鮮烈なる第1弾。/解説=池上冬樹
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Posted by ブクログ
阿南シリーズ1作目。20年位前の作品だが、最近シリーズ新作(4作目)が出たということで再版されたらしい。
冒頭で主人公がすでに警察を辞めており、更に人を殺したという言葉が出てくる。そこから警察を辞めることとなった過去の事件の回想が始まり、のっけから興味を惹き付けられた。上手い構成だと思う。
事件の方も複数のモノが複雑に絡み合う形で、意外な展開もあり、最後まで一気に読めた。ただ、その展開にちょっとやり過ぎ感も否めなく、途中興醒めしかけたが、主人公の過ぎるくらいの実直さには苦しいくらいの愛おしさを感じる。続編があるようなので、阿南の今後がどうなるのか読むのが楽しみ。
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小説・文芸
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