中原尚哉のレビュー一覧

  • 逃亡テレメトリー

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    弊機さん!待ってました〜
    マーダーボットのシリーズ4冊目。溜息つきながらも人間を全力で助ける弊機がまた見られて嬉しい。
    中編「逃亡テレメトリー」では殺人事件の犯人捜査に協力する弊機。ミステリドラマの知識は…あんまり使わなかったみたい。今回もクスッと笑える表現が多くて楽しい。「焼き菓子」はネタとして外せない(笑) 個人的に好きなグラシンとラッティの出番も多くて良き良き。
    時系列的には「ダイアリー」最終話と「エフェクト」の間。プリザベーション連合のステーションで、暴走警備ユニットの扱いをどうしようかってしてる段階。弊機のハイスペックぶりがいつもながら小気味良い。うまくいかずに落ち込む時の自虐的な言

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    2022年05月03日
  • 逃亡テレメトリー

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    ネタバレ

    弊機のご帰還というだけで星5確定。
    弊機視点で物語を見てるから、人間が警備ユニットだとわかった途端に襲ってくるところとか怒りが湧くが向こうからしたら相当な恐怖なのか。
    それにしても弊機が周囲の信頼を得るためには一人ひとりが窮地に陥ったところを救わなければ無理なんじゃという感じ。無茶言うな。
    ジョリーベイビーに苛つくところも良かった。
    プリザベーションの善性が羨ましい。
    ご飯と医療が保証されてて通り魔という言葉がわからないなんて楽園だな〜。
    この本を読んだ上で改めてネットワークエフェクトの序盤を読み返すと見方が少し変わりそう。
    SFの知識がないので想像できない所も正直あって、ラノベばりにイラスト

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    2022年04月16日
  • 逃亡テレメトリー

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    ネタバレ

    相変わらず可愛かった、弊機。そして面白かった!

    タイトルの「テレメトリー」の意味が良くわからず、解説を読んでもあんまりピンと来ず。バリンの暗喩と思うと、ミステリ的タイトルでしっくりくるかも。
    警備ユニットが能力を活かして殺人事件の捜査をするっていうのもミステリファン的に楽しかったけど、謎解き要素はそこまででもなく。警備ユニットをその過去故に警戒して忌まわしく思っていた人間が、物語を通じて少しずつ警備ユニットを理解し、最後に打ち解けて終わるっていうこの物語の流れが好きだな。お約束的かもしれないけど。弊機に対して保護者のような視点になってしまうから、ああよかったね、本人(本機?)はそこまでうれし

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    2022年04月15日
  • ネットワーク・エフェクト

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    最強AI船のARTに危機、マーダーポットが絶体絶命!
    スリル満点の「吉本新喜劇」的宇宙大活劇

    抜群だった前作……。
    まるでゲーム「メタルギア・ソリッド」のような潜入に、ひとりで「アヴェンジャーズ」のような処理能力と戦闘能力を発揮する爽快感は、やや減少してしまった。
    また、ブリザベーションとの関係が深まっていて、前作に漂っていた「孤独感」もなくなったうえに、少し「友情もの」の匂いがしてしまうので、好き嫌いがある。

    でも、面白い。
    相変わらずの「弊機」と、輪をかけて偏屈な「ATR」との掛け合いは息の合った上方漫才のよう。

    放置され、ただ立ち止まっていた警備ポットに「弊機」が「なにをしたい?」

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    2022年02月02日
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(下)

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    しだいに謎が解けていき驚きの連続。異生物ピギー族との交流も目新しさの連続で面白い。さすがSFの大傑作!
    代弁のシーンはすごく惹きつけられたし感動した。

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    2022年01月30日
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(上)

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    前作の『エンダーのゲーム』とは話がだいぶ違うけど、今作も面白い!(こっちの方が好き)
    主なストーリーは異星人との交流だけど、そこに宗教やAI…などいろんな要素も加わり、登場人物それぞれの事情も細かく描かれていて読み応えがあった。読む手が止まらない!

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    2022年01月30日
  • ネットワーク・エフェクト

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    ネタバレ

    弊機ちゃんかわいい!これだけで長編一本持つのすごいなあ。いやもちろんSF小説としてもめっちゃ面白いんですけど。遠未来でいろんな価値観が今とは様変わりしてるんだけど、現代的な感覚で見ても登場人物たちに親近感を抱けるの、いいSFだな…と思う。
    でも弊機ちゃんがかわいすぎてまず弊機ちゃんかわいいがでてきちゃうんですよね…。
    基本ひねくれてるのに唐突に「メンサー博士ともう会えないのは嫌です」「ARTともっと一緒にいたいです」とめちゃくちゃ率直なデレをかましてくるのずるいわ……。

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    2022年01月17日
  • ネットワーク・エフェクト

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    ネタバレ

    マーダーボットダイアリーからしばらく後の時間軸。長編なので読み応えがあった。前作が連続ドラマなら、こちらは映画って感じかな。
    初っ端は惑星調査の話で始まり、スター・トレックっぽさが私は好き。弊機さんはプリザベーションの人たちの中で警備ユニットとしての居場所を得たみたい。良かったなぁーと思いながら読んでいるうちに、ピンチと危険とナゾがどっと押し寄せ、先が読めない展開になってきてワクワクした。情緒不安定になる弊機や、頑固で人間臭い弊機や、人間に嘆息しながらも全力で助ける弊機がたくさん見られて良い! 機械たちの存在や描かれ方に読み応えを感じるけど、人間たちも魅力的。やっぱりスター・トレック感があるな

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    2021年12月25日
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(下)

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    「エンダーのゲーム」続編にして、前作同様ヒューゴー賞・ネビュラ賞受賞作品。今作はミステリー色が強く、上巻が出題編とすれば、下巻は解答編。エンダーが行う『代弁』はまさに犯人を暴く名探偵さながら。真実を知って愛と赦しを抱けるか。魂の救済をめぐる人間模様に引き込まれる。
    後半のピギー族との交渉は、言語やメンタリティの壁で四苦八苦する、ファーストコンタクトものの緊迫感がある。また生態学SF、時間遡行SFとしても面白い。
    全体的に宗教や倫理にからむ要素が強く、かなり考えさせられた。作者がモルモン教信者ということで、ちょっと興味もわいたし。斉藤由貴……。

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    2021年11月09日
  • 死者の代弁者〔新訳版〕(上)

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    「エンダーのゲーム」続編。前作はバトル・アクションの側面が強かったが、本作では様々なジャンルを包括した緻密な構成のストーリーが魅力的だ。3000年を旅したエンダーは、伝説の存在が最強の力を備えて宇宙人の秘密を抱え、正体を隠して一般人の中で縦横無尽に活躍するという、なろう小説の主人公感がハンパない。しかしそこに説得力をもたせることに成功しているのが見事で、天才を書くのはやはり天才なのかと作者の力量に感服。ルシタニア星とピギー族をめぐる謎、リベイラ家の秘密などが強く興味を引き、精密なSF設定とミステリーのブレンドが最高に面白い。心理学や宗教性などの要素も色濃く、泣けるシーンも多い。小説としては「エ

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    2021年11月08日
  • 不死身の戦艦 銀河連邦SF傑作選

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    扉絵付きな美味しいどこ取りアンソロジー
    が、解説で23編の内16編が厳選というのを見てガッカリ
    何で全部じゃないの?
    版権関係で難しかったりするのかもだけど、
    せめて全編一覧を載せて欲しいよ

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    2021年08月01日
  • 最終人類 上

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    あっという間に上巻を読み終えた。宇宙が高度にネットワーク化された世界。人類最後の生き残り「娘のサーヤ」。雑多な異種族や知性体がひしめくウォーター・ステーションで、どういう訳か殺戮兵器のようなウィドウ類の母シェンヤと暮らしていたが、人類であるがためにトラブルに巻き込まれ故郷を失うことになる…。母シェンヤの異形の姿からは想像できない優しさと、娘を想う気持ちが印象に残る。そのままPIXARあたりでフルCG映画化できそう。著者によるコミックも紹介されているのでぜひ。

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    2021年06月19日
  • この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選

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    ちょっとわかりにくいのもあったけれど概ね楽しめた。
    SF作家はジャーナリストや発明家の良心を信じている人々。

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    2021年06月15日
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 下

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    久しぶりに一気読み。すごく面白かった。

    どこか本心を常に隠している電卓のプロフェッショナル、ベン。強い愛国心のあまりキレると自制心が効かない特高の昭子。2人の主人公それぞれに背負った秘密がわかったときの切なさ。

    歴史改変SFなんてジャンルには収めたくない、生き方や国、アイデンティティ、宗教、色んなことを考えさせてくれる小説だった。
    何より、日本に対する造詣の深さと、この「イフ」の世界観をここまでリアルに描ける筆力はすごいと思う。

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    2021年05月22日
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上

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    国立大学物理学研究室の元助手という経歴を持つ編集者が米国の原著を読み、売れると直感し日本語版を編集したという新聞記事を読んで興味が沸いて読み始めた。
    この編集者の慧眼通りの本だった。

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    2021年04月06日
  • この地獄の片隅に パワードスーツSF傑作選

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     パワードスーツ、強化服といえば、真先にハインラインの「宇宙の戦士」が思い浮かぶ。#日本SF読者クラブ
     そのパワードスーツが登場する作品を集めた短編集。表題作は「宇宙の戦士」の流れを汲むミリタリーSFだが、ミリタリー色の強い作品ばかりではない。設定も未来や異星に限らず、19世紀のアメリカやスペイン内戦が舞台となっているものもある。テクノロジー的にも装甲や兵装の有無、AI、ハイテクから、内燃機関といったローテクまで様々あり。

     その中でも、巻末に収められた「猫のパジャマ」は良い。巻頭の表題作との対比で、ほんのり感がたまらない。それから表題作は直訳すると、「地獄の半エーカー」となるが、和訳は

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    2021年03月27日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    ゲームを題材にしたSF小説、
    小説でこんなにも、
    ゲームをしている感覚になるのかと、
    とても楽しみつつ、
    新しい感覚になった。

    特に面白かったのは、
    「1アップ」
    友達の葬式に行って、
    ゲームを通して怖しい真実を知ることになる

    「救助よろ」
    連絡が取れなくなった彼氏を探して、
    RPGの世界に入り、
    冒険する女性の話

    ただし、どれも読みやすく、
    楽しめた。

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    2021年03月12日
  • 失われた世界

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    未開の地に生息する恐竜を探しに行く冒険小説。ワクワクドキドキ、少年心をくすぐるようなお話でシンプルに好きです。

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    2021年01月17日
  • サイバー・ショーグン・レボリューション 下

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    3部作完結編。最後までテンション落とさずに走り切った。恋愛関係にない、所属の違う男女バディものという点は第一作の「ユナイテッドステイツオブジャパン」に共通するか、むしろ2作目の「メカサムライエンパイア」がちょっと雰囲気違うのか、あれだけ青春してるし。メカメカしさでは三部作の中でも一番濃いかな、そこが良い。
    K、実写化するなら誰かと考えてる。関西弁、割とピュアなオタク、ひねくれ。とろサーモン久保田やと悪意が前に出過ぎ、かまいたち山内やとひねくれが足りない、関西弁を何とかできればタイムマシーン3号関かな。

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    2020年10月13日
  • ユナイテッド・ステイツ・オブ・ジャパン 上

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    もしも日本・ドイツの枢軸国側が戦争に勝っていたらというIfの話を元にした話。この本の歴史では、日本は最初にドイツとソ連を攻めアメリカの対日参戦を遅らせ日本が先にアメリカに核を落とすという話だ。この日本は戦時中のように特別警察隊や秘密警察などが暗躍していたり、天皇が絶対視されるなどの戦前・戦中の日本がモデルとされている。憲兵だったベンの愛人?セフレ?友人?はこの後出てくるのか、ジョージ・ワシントン団に拷問され手足を失った特高の女の人はこの後出てくるのか、六浦出元将軍が反日ゲームを流行らせる理由は何なのか。楽しみで下が早く読みたい。

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    2020年05月06日