中原尚哉のレビュー一覧
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Posted by ブクログ
ビデオゲーム×SFをテーマにしたアンソロジー。
全部で12作品載っていて、自分的に特に印象深かったのは、「猫の王権」(チャーリー・ジェーン・アンダース)。
主人公が認知症の改善に効果があるという評判のVR国家運営シミュレーションゲームを同性のパートナー(認知症)にプレゼントするんだけど、そのパートナーはVRの世界でものすごい政治家になっちゃって、もはや主人公とは違う世界の住人になってしまう、っていうお話。
ゲームにのめり込むにつれて、主人公を必要としなくなってくるパートナーと、それを受け入れざるをえない主人公の悲しみが切ない……
最後、主人公が同じような境遇のひと(新しいパートナーになりそうな予感)と出会うところが救い(><)
あと、「アンダのゲーム」(コリイ・ドクトロウ)も良かった。
主人公に感情移入できて、最後は気分爽快のハッピーエンド(^○^) -
Posted by ブクログ
"本の帯にもあるように、話の流れはフィリップ・K・ディックさんの「高い城の男」を思い出さずにはいられない。どちらも、第二次世界大戦で枢軸国(日独伊)が勝った世界に住む人の物語だ。どちらも、あまり自由はなく統制された社会を描いている。その世界の中で、高い城の男では、もしも連合国が勝ったであればという内容の発禁本が登場する。
本作品では、USJという日本がアメリカを統治した国が舞台で、USAというゲームが登場する。もしも、アメリカ合衆国が戦争に勝っていたらというゲームが。
本書のユニークなところは、USJでは巨大なロボットが戦う道具として存在しており、その戦闘シーンも見せ場のひとつになっている。
上巻は退屈したが、下巻は楽しめた。" -
Posted by ブクログ
SFである意味を見いだせない。これたぶんミステリか何かだし、1970年アメリカ片田舎での物語、とかで十分なのでは……
メインテーマはたぶん贖罪と救済とかその類いのやつで、ほとんど宗教的な強迫観念にかられた人間の、心の動きを描いている。
未だに宗教がひとの心の拠り所になっているという舞台設定がそもそも意味わからん。
なんでこいつらこんな禁欲的に生きてるんだ、その説明が「宗教」「宗教」「宗教」でしかないの、本当に読者を納得させられると思ってるのか。
「興奮するとスペイン語が出てしまう」とかいうよくわからん設定がありそういうシチュエーションが本当に頻繁に登場するが、
作者はスペイン語がめっちゃ好きかなんかなのだろうか。前作から3000年後という舞台設定で
スペイン語なんてものがそのまま残ってるの不自然でしかないし、SFっていうジャンルを名乗るのやめた方がずっとまともに読めたと思う。
たぶん、作者が本当に書きたかったのはこっちの話でもともとSFでも何でもなかったのだが、
「エンダー」が売れたから無理やり続編ってことにしたのだろうと邪推した。
あと、代弁を聞いた者がエンダーの頭の良さを理解できてしまうのが気持ち悪い。
作者は本当に頭のわるい人間というものと交わったことがないと見える。
バカはバカだからバカなので、他人の頭の良さに気づくことなんか一生無い。
あいかわらずなろう小説みたいなエンダーTUEEEE物語から抜け出せてない。
ミステリ的な部分にだけ的を絞ればそれなりに面白いのに、
SFとして紹介されているのでSFとして読まねばならず、それが悲しい作品。
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↑ここまでが中盤までの感想
で、問題の後半である。
畳み掛けが圧倒的だった。
相変わらずSFである必要性をそれほど感じはしないのだが、宗教がどうとかいうダルい部分がなくなり、かわりにヒューマンというたぶんエンダーより頭のいいキャラが大活躍する。
こいつがいいキャラすぎて、前半のつまらなさを一気に吹き飛ばしてしまった感がある。特に契約のくだりは圧巻であった。素晴らしい。
ものすごく好みの作品とはいえないが、間違いなく名作ではあると言わざるをえない。くやしいけど。くやしいけど。