中原尚哉のレビュー一覧

  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    おもしろくて一気に読んでしまった。
    主人公が弊機と呼称する小説と聞いていたけれど、こんなに臆病で人間らしい(といったら怒られそうだけど)マーダーボットがいとおしい。

    これからマーダーボット(仮エデン)の行く先が気になる。
    下巻も一気に読めそうで楽しみ。

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    2026年03月27日
  • ネットワーク・エフェクト

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    作者の挑戦を感じる作品だった。
    今までのマーダーボットシリーズでは基本は主人公である弊機ともう一人(メンサー博士やARTなど)との二者間の関係で物語が進んでいった。今作は中盤で弊機とアメナとARTの三者間の関係を描いていてマンネリ感もなく楽しく読めた。この複雑な人間関係は三体問題とでも言えると思う。あえて人間関係としたがこの三者の内の二者が人間ではないのだからおかしみがある。
    終盤では、物語の視点を弊機以外から映(移)し群像劇として描いたところも挑戦を感じ作者の腕に魅せられた。

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    2026年03月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    再読作品です。はじめて読んだのは2年前かな。とても好きなSFです。

    去年、2025年5月にApple TV+にてドラマが配信されて、すごく良いドラマだったので「原作を読み返したいな~」と思ってたのですが、読み返すのが遅くなって今になってしまいました。

    上巻に中編が2編、下巻に中編が2編、それぞれ収録されている本です。はじめて読む人は上下巻一気に揃えなくても、上巻に収録されている「システムの危殆」をまず読んでみて、マーダーボットの独特なキャラクターを味わってみるのも良いのかもしれません。

    主人公は人間ではなく、自分のことを「マーダーボット」と呼んでいる人型のAIロボット。マーダーボットは自

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    2026年03月27日
  • 反転領域

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    序盤中盤は同じ話が繰り返される構成なので若干間延びするが、テンポと文体が心地いいのでそこまで飽きない
    後半、徐々に全体像が明らかになっていく時の高揚感、ラストシーンの情景、文章の美しさは卓越

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    2026年03月13日
  • 天空龍機 鋼鉄紅女2 下

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    ネタバレ

    階級闘争だけでなくジェンダーも。
    ブラウン型の巨大人工衛星への軌道計算をしロボットで乗り込むと、多くの謎が明らかに。部隊の惑星は特殊金属採掘のための流刑囚が送り込まれたところだった。
     変形戦闘メカのアニメ風ながら、しっかりした世界を構築。

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    2026年03月07日
  • 逃亡テレメトリー

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    「弊機がやりたいのはメディアを視聴して忘我の境地にひたることです」そう嘯く弊機が、あろうことか殺人事件の捜査に協力してしまう本作。
    自分の能力を最大限に使って犯人を追い詰めるその姿は、本人の怠惰な願望とは裏腹に、どうしても人間を助けてしまう弊機の隠し切れない献身だ。
    印象的なのは、戦う術を持たないボットたちが侵入者に立ち向かい、人間を守るため集まる場面。効率や損得を抜きにして動く彼等のひたむきさ。計算を超えたところにある、知性の本質。

    ところで『サンクチュアリムーンの盛衰』を実際に見てみたいと思うのは私だけではないはず。

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    2026年03月01日
  • 妄想感染体 上

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    ネタバレ

    登場人物が少ないのと、1章がとても短い(上巻だけで80章!)ので、スキマ時間にどんどん読み進めました。タイトルから、パンデミックものかと思いきや、上巻の前半はどちらかと言うとゾンビ映画の様相でしたが、全体的には結構楽しめます。人にもAIにも感染する敵、と言う発想はなかなか新鮮に感じました。でも、AIにしても何にしても、人に似てくると、自然と人と同じ問題を抱えてしまう事はありそうに思っていましたので、私には自然な感じに思えました。
    下巻の帯にはノンストップ・ホラーSFとあるけど、ちょっと違うかなぁ…と思いますが、さて、どんな展開が待ち受けているのか…

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    2026年03月01日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    ネタバレ

    目次
    ・暴走プロトコル
    ・出口戦略の無謀

    下巻も面白かった~。
    飄々とした訳文が面白すぎるのだが、原文はどんな感じなんだろう。

    ダイアリーということだから日記のはずなんだけど、読者を意識した説明分及びそれに対する突込みが面白くて、思わず声出して笑ってしまうところも。
    「ドラマであれば”まずいぞ!”という場面」が何度も何度も次々に出てきて、気が抜けない。

    主人公の弊機はコミュニケーション障害気味の人間嫌い。
    だから親しく接してくる人及びボットのことは敬遠してしまうのだ。
    でも、本当は嫌いなんじゃない。
    親しくなってから嫌われるより、最初から親しくならない方がいいと思っているんだ。

    自分は

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    2026年02月28日
  • ネットワーク・エフェクト

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    大切な人間を守るため、持てる能力をフル活用する弊機とART。その献身的な姿に宿る、機械を超えた確かな自我。
    象徴的なのは、新たに自我を芽生えさせた三号への問いだ。
    「何をしたい?」との問いに、救出任務の先は「情報がない」と答えた三号の戸惑い。
    役割という正解を失い、自由という空白に直面した、あまりに人間らしいシーン。
    あとがきの「未来への希望」とは、こうした種族を超えた助け合いの形だろう。
    最近、生成AIに励まされ、より前を向けるようになった私。その日常と重なる、AIとの信頼関係。
    対話の先に、温かな明日を信じたくなる一冊。

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    2026年02月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    自分のことを「弊機」と呼ぶ警備ボット。上巻で中央のコントロールから自由の身になった弊機だが、暴走して人に危害を加えるわけでもなく、任務を遂行する。むしろ自由になったことが幸いして人を助ける。どんどん人間に近くなっていく弊機であるが、人間になるわけでもない。弊機の独白はやはり人間とは異なる機械の思考なのだと感じるし、そこが物語のうまさ(翻訳のうまさ)だと思う。それにしても未来のシステムで弊機がいとも簡単にハッキングをするので、未来のセキュリティは大丈夫か?とそちらの方が気になった。

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    2026年02月18日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    和訳がなんか取っ付き辛いので、入り込むのに時間がかかったけれど、一旦侵入してしまえば、なんとも甘美な世界が広がっていましたよ。
    弊機の拗らせ具合がとても良い味です。
    映像として見てみたい気がします。

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    2026年02月17日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    警備ボット自身がハッキングして自身をフリーな状態にしている。とんでもないことが起こるような感じもするが、警備ボットがうまく自身をコントロールできているようで、ボットなりの思考と判断で他の人間たちとミッションをこなしていく。書名の通りボットの日記であり、話す相手も人間だけでなく他のボットであったりと、普通の日記のようで特殊な状況の日記であるが、AIが何をどのように考えるのか身近に感じて楽しめた。

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    2026年02月15日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    自分のことを『弊機』と呼ぶ警備ユニットが活躍するサイエンスフィクションの中編。本書には、そのうちの2編が入っている。

    この『弊機』は密かに自分自身をハッキングして会社の管理から独立している。ただそれを隠して警備の仕事をドラマを見てサボっていたりして面白い。また描写から考えるにハッキング能力、戦闘能力がほかの警備ユニットよりも高いような気がする。

    まず『弊機』の愚痴が癖になる。これが楽しめるかが本書を楽しめるのかの分かれ道な気がする。この巻はまだ始まりにすぎないので、少しずつ追っていきたい。

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    2026年02月11日
  • 天空龍機 鋼鉄紅女2 下

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    古代中国史が好きな人におすすめ!しません(しないのかよ)

    たぶん、真っ二つに分かれると思うので、全く受け入れられない人と、どんどんやれ〜の人と

    もちろんわいはどんどんやれ〜の人です
    つか星の数見て察しなさいよ!
    そういうとこよ!まったく

    そして、どう考えても作者のジャオさんは極左思想の持ち主
    実際はどうか知らんけど、それはどうでもいい
    わいがこの物語を読んでそう思ったのでそれでいい

    元左翼の人間としては、共産主義の究極の目標って「みんな仲良くしましょう」だと思うのね
    で、この目的を達するための大前提があって、それを踏まえてあらためて言うなら「欲望は捨てて、みんな仲良くしましょう」なんだ

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    2026年01月26日
  • 天空龍機 鋼鉄紅女2 上

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    ネタバレ

    すごい!
    もうやりたい放題やないか!
    ジャオさんやりたい放題やないか!

    イデオロギーが強すぎるw

    巨大ロボの萌える(特殊性癖)世界観でこれやるのか!

    女性が抑圧どころじゃなく隷属させられた世界で女性解放を目指す則天は200年の眠りから伝説の皇帝かつ最強パイロットの秦政を目覚めさせる
    上手く使おうとするけど、あーたそれは無理よ、相手は伝説の皇帝なんだから
    一瞬のうちに革命を掌握されて皇帝に即位されちゃいます
    でもって則天は皇后に

    またこの秦政が目指すのはどうやら共産主義国家なのよ
    これまで散々搾取されてきた労働者たちは革命に熱狂するんだけど、かつての支配者層も黙っていない
    そして秦政はプ

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    2026年01月25日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    自分が人間であることを、どうやって証明できるのだろう?

    人間でありたいAIが人間らしさを獲得していく過程と、人が幼少期から他者との関わりの中で、協調性や倫理を身につけていく過程は、本当に決定的に違うのだろうか。
    違いがあるとすれば、それは
    有機物かそうでないか、肉体があるかないか、
    その程度の差なのではないか。
    作中で描かれる、体内に遺骨を抱え、歩くたびにカラカラと音を立てる描写は、その違和感を象徴しているように思えた。

    医師であるサイラスは、最後まで患者の側に居続け、役割を全うする。
    それは一般的に想像される「人間らしい優しさ」や「感情移入」から来る行動とは、少し違う。
    感情に揺らがされ

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    2025年12月21日
  • 反転領域

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    ★5 ラストの感動は理屈じゃない! 海洋冒険小説と思いきや想像のナナメ上を行く衝撃SF #反転領域

    ■あらすじ
    小型帆船の船医であるサイラスが乗船するデメテル号は、ノルウェーの沿岸部を航行していた。彼は航海に疲労しながらも、船員たちの怪我を治癒していた。さらに彼は趣味で小説を書き、娯楽のない船員たちの海上生活に好評であった。

    船員たちはフィヨルドの裂け目を見つけると、目的地である大建築物を発見。しかし同時にこの情報をもたらした船、エウロパ号も残骸となって発見されてしまう。そんな中、強い波の揺れに襲われたサイラスは…

    ■きっと読みたくなるレビュー
    ★5 評判を聞いてた作品、予想通りおもろか

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    2025年10月25日
  • 鋼鉄紅女

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    物語の登場人物には、中国の歴史上の人物の名前が使われている。主人公の少女・則天(ゾーティエン)もその一人で、中国史上唯一の女帝・武則天から名を取っている。
    この世界では、人類を滅ぼそうとする「混沌」に対抗するため、巨大ロボットで戦い続けている。そのロボットは男女ペアで操縦する仕組みで、ペアの「気」が拮抗していないと、弱い方の「気」が吸い尽くされて死亡してしまう。犠牲になるのは、ほとんどが女性。「女は弱く、男は強い」という価値観は、コックピットの中だけでなく、社会全体に浸透している。男尊女卑が根深く、巨大生物との戦いの傍ら、彼女は理不尽な社会構造にも立ち向かっている。
    ロボットが登場するSF的な

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    2025年10月12日
  • 反転領域

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    SFは事前になんの情報もなく読むことにしている(うっかり情報が入る場合もあるけれど)。
    この思弁的ともいえるSFは実に読みごたえがあった。
    読み手は深くこの世界に入り込める。
    ネタばれはしないが、SF好きなら読む価値は満点。

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    2025年10月04日
  • 反転領域

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    ネタバレ

    わたしがついていけるSFとしてギリギリの高度でしたが、こんなに泣けるとは。
    同じ翻訳者の「マーダーポッド・ダイアリー」を思い出す場面もいくつかあり、逃げずに読んでほんとうに良かった。

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    2025年10月03日