中原尚哉のレビュー一覧

  • ネットワーク・エフェクト

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    いよいよ人間味を増す弊機が楽しめる。そろそろアンパンマンみたいな安心感がある活躍っぷりでスッキリ楽しめる軽さが良かった。

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    2023年05月12日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    シンプルなタイトルに惹かれ購入しました。購入するまでこれがSF小説仕立てになっているとは知らなかったのですが、このスタイルはありかと思います。すらすら読めましたし、AIの課題と同時にAIが生み出すプラス面についても大いに想像力が刺激されました。

    本書では、2041年を舞台にした10個のSF小説がオムニバス形式で紹介されています。それぞれAIが何らかの役割を果たしていて、章の最後には、テクノロジー専門家による解説がついています。舞台も幅広く、中国、韓国、インド、日本、ナイジェリア、カタール・・・など、意図的なのか様々な国を舞台にしています。テーマとしては教育や医療、娯楽、輸送、自律兵器、コミュ

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    2023年05月08日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    上巻では愚痴っぽいサラリーマンのようだった「弊機」は、下巻ではハッキング能力の高いスパイのようになった。

    人間が出てくる連続ドラマ好きは相変わらずで、ドラマを見ている場合じゃない=ヤバい状況という分かりやすい図式が出来上がっている。

    弊機にハッキングされまくっているそこらのシステムはどうなっているのか?(そもそもどうやってハッキングしているのか)、「サンクチュアリームーンの盛衰」はどんだけ面白いのか(しょうもないらしい)等、よく分からない点もあるが、愚痴っぽいスパイっぽいハッカーっぽい警備ユニットという弊機の妙なキャラクターのにグイグイ引っ張られた。
    ペットボットのミキのキャラクターも印象

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    2023年04月27日
  • AI 2041 人工知能が変える20年後の未来

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    これから何らかの将来ビジョンを作る人にとっては、ハラリ博士の「ホモ・デウス」と並んで必読の書だと思います。

    ただ、初期のAI研究者・経営者として大成功を収めた作者の経歴から、AIの将来の可能性について非常に自信を持っており、政治や社会の問題について楽観視し過ぎているようにも感じます。

    また、物語部分がSF作品としてそれほど面白くなかったので1点減点しました。

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    2023年04月27日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    SFなんだけどサラリーマン小説のような変な味わいがある。
    警備ユニットの「弊機」は、人間を守る働きは優秀だけど、人間は苦手。なのに人間が出てくるしょうもなさそうな連続ドラマが好きで何百時間分もストックしている。雇い主の「弊社」をケチだとかボロクソに言う。勝手に脱走する。
    感情の無い警備ユニットのはずなんだけど、人間に忖度するような言動などサラリーマンくさいところから信頼関係や優しさが見えてくるのがおもしろい。

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    2023年04月25日
  • 逃亡テレメトリー

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    人型警備ユニットの“弊機”は紆余曲折の上にたどり着いたプリザベーション連合のステーション内で他殺体に遭遇する。
    いろんなぼやきを脳内で垂れ流しつつ犯人探しを始める“弊機”だがそこには複雑な事情が絡んでいて……。
    表題作含む3篇収録

    表題作は中編。一作目と二作目の間の話。“弊機”の独り言がすごい楽しい。割と喧嘩腰だよね(笑)
    他に、メンサー達に会う前の“弊機”を描く「義務」と、プリザベーション連合に戻ったメンサー視点の「ホームーそれは居住施設、有効範囲、生態的地位、あるいは陣地」が短めの短編として収録。→

    「義務」が好きだなぁ。メンサーたちに会う前から“弊機”は“弊機”なんだよなぁ(笑)これ

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    2023年04月03日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    初めてのSF
    専門用語とかよく分からなかったけど
    弊機が面白い奴だな…と
    SFにハマるかは分からないが、弊機にはハマる‼︎
    はやく続きがよみたいな

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    2023年03月27日
  • 逃亡テレメトリー

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    表題作の中編と二つの短編が収録されている。
    ただし、時系列では全くバラバラのお話。

    「暴走テレメトリー」ではミステリーの探偵役となるが、やっぱり「潜入」シーンが一番の見どころ。
    「義務)は非常に短いが、とても印象的なお話。
    「ホーム……」では、これまで全て「弊機」の一人称だったものがメンサー博士目線となり、チョット新鮮。

    最初のワクワク感は減少したものの、相変わらず楽しいから、まだまだ読みたい物語です。

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    2023年03月24日
  • マーダーボット・ダイアリー 上

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    一人称“弊機”は統制モジュールをハッキングすることにより自由になった保険会社所属の人型警備ユニット。人間との関わりが怖くて連続ドラマに耽溺することで気持ちを落ち着かせる“弊機”が主役の(連作)短編集。上巻で2話収録

    1話目〈システムの危殆〉では“弊機”を人間と同じように扱おうとするグループを警備する話。“弊機”の戸惑いがすごいし、連続ドラマへの耽溺具合もすごい(笑)相当動揺してる。
    2話目〈人工的なあり方〉では、“弊機”の相棒?として調査船ボット“ART”が登場。この子、私大好き!!めちゃくちゃかわいい!

    内容的にもわかりやすくて良。新たな顧客とのやりとりで、弊機が少しずつ人間に慣れてるの

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    2023年02月27日
  • アポロ18号の殺人 下

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    ネタバレ

    17号で中断されたアポロ計画、もし18号も月に飛んでいたとしたら…という設定の小説。
    歴史改編という意味ではSFなんだろうが、小説の造りはSFではなくエンタメ航空小説とでもいう感じ。宇宙や月を舞台にした小説だからSFということもあるのだろうが、行われていることの科学技術はすべて前世紀のものであり、そういう意味では歴史小説もある。
    いつまでも月や火星がSF小説の舞台であるってのも、なんだか情けない話ぞ、人類。

    ということで、頭の中ではポルノの例の歌が鳴り響く。

    宇宙飛行士たちとアポロ計画を遂行するスタッフや軍人たち、ソ連の宇宙飛行士や軍人、両国の政治家官僚…種々の思惑が錯綜し、時には協力体制

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    2023年02月26日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    『金色昔日』は良かった。
    この手法で読ませるストーリーになっている。
    『月の光』もありそうな未来で面白かった。

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    2023年02月19日
  • 逃亡テレメトリー

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    ネタバレ

    はい、今回も可愛いマーダーボットくんの活躍記。
    時系列的には、『ネットワーク・エフェクト』の前ということです。オチはなるほど、悩ましいなあと思ってしまいました。短編集という形で、二つ目のある過去の人とのかかわりの一場面も、メンサー視点の三つ目も好きでした。

    「こちらもでくの坊はやめます」
    「警備ユニットは僕の頭の上を跳び越えて走っていったんだよ!」
    「必要なら抱きついてもかまいませんよ」

    さらに三冊は出るそうなので、本当に楽しみ笑!
    アニメ化、しないんですか?シリーズものに向いていると思うのですが。。

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    2023年02月17日
  • 逃亡テレメトリー

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    語り手(主人公)が「弊機」という一人称を使うことで人間と機械の中間存在であることを読者が絶えず意識させられるのが本シリーズの醍醐味のひとつなのだが、原文は“I“ であり訳者の造語であることが巻末解説で明かされており、その一事をもってしてもSF初の日本翻訳大賞に値することが納得できる。最低3冊のシリーズ続刊が決定しているという嬉しいニュースも解説にあった。

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    2023年01月31日
  • ネットワーク・エフェクト

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    待ってました、弊機ことマーダーボットの大冒険!今回は長編ということで分厚いし、話自体は超新しいとかそういうわけでもないのですが、読む手が止まりませんでした。良いスピード感と、可愛い可愛い弊機のモダモダにニヤニヤしていたらあっという間に終わりに。これは、続きありますね笑

    1巻目で大好きになったART、また出てこないかな~と思っていたら、まさかの登場でテンションが上がりました。いろいろありましたが、ボロボロになりながらも、無事ひと段落着いてよかったです。メンサーの娘のアメナとのやり取りも好きだったし、ART/メンサーとの関係を"誤解"されるといった場面も、いい意味でまさに現代

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    2023年01月31日
  • ネットワーク・エフェクト

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    ネタバレ

    ARTと弊機の口喧嘩、2.0や三号との会話が微笑ましくて、物騒な展開のなかで癒される。前作以降、ARTがどんな生活してたのか気になってたから、読めて嬉しい作品だった。宇宙領域での入植って人間ドラマがやたら重たいのが多いけど、今作はとても読みやすい。弊機たちの視点で描かれているからかな。

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    2023年01月01日
  • マーダーボット・ダイアリー 下

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    マーダーボットの2冊目(下)も、癖になるというか、じわじわくるんですよね…。楽しく・軽く読みました。ところどころくすっとしながら、可愛い可愛いマーダーボットくんの成長?ストレス?を見てにやにやしてました。続き読むのが楽しみです。これアニメ化した方が良いんではないですかね?

    メンサーの小型版の人間、という訳にツボりました。自分の事を「弊機です」って名乗るのも面白かったなあ…。これ英語で読んだら全然イメージ違うのだろうから、原典も読んでみたいと思いました。

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    2022年12月28日
  • アポロ18号の殺人 下

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    ネタバレ

    実際のアポロ計画は17号までで打ち切りとなったのだが,本書では軍主導で極秘の任務を帯びた18号が月に向かう.
    少し船長の動機が弱いように思うのだが,一級品のスリラーである.
    ハヤカワから「SF」シリーズとして刊行されているのだが,「NV」の方が良かったのでは?

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    2022年12月25日
  • ネットワーク・エフェクト

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    システムが、とか、バージョンが、とか、正直なところ全部を理解して読んでいるわけではないのだけれども、そんなことどうでもいい!弊機がかわいくて仕方ない。おもしろいぞ。

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    2022年12月24日
  • 金色昔日【こんじきせきじつ】 現代中国SFアンソロジー

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    全体的に見てやや分かりにくい作品が多い印象。『折りたたみ北京』の方が分かりやすく面白い。だからマストバイとは言いにくいのだけど、糖匪(タンフェイ)「壊れた星」の一編だけは怪奇SFとして至極の出来なのでぜひ読んで欲しい。お気に入りは「壊れた星」「金色昔日」「開光」。

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    2022年12月20日
  • スタートボタンを押してください ゲームSF傑作選

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    「リスポーン」行動心理学によれば人間の行動は大きくレスポンポンデント条件付けとオペラント条件付けに分けられる、簡単に言うと環境に対して行動が発現する。それの極端な形が”ゲーム”である、というところからアイデアとったのかな?と思われる短編。ゲームの中でプレイヤーはどんな人にでもなれる。でも所詮それだって、条件付けの産物にすぎない。じゃあ、俺は俺のままでもなんだってできる。そういうことだろ?みたいな話。ゲームSFの懐の深さを見せつける読みやすい良作。

    「救助よろ」ケン・リュウは別格なので置いておくとしたら、これが一番面白かった。最初から現社会と異世界の合いの子みたいな世界観で、まあ、SFなんだし

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    2022年12月20日